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みなさんは、普段から「縁起が良い・悪い」ということを気にしていますか?生活のなかで意識しているという方もいれば、あまり意識したことがないという方もいるかもしれません。
このコラムでは、そんな「縁起」に関連して、日本の縁起物について詳しくていねいに解説します。またあわせて、世界の縁起物や、プレゼントにおすすめの縁起物もご紹介します。縁起物に興味がある方や、日本の文化・風習を深く理解したい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
そもそも縁起物とはなんでしょうか?まずは、縁起物の概要や、飾る理由などをチェックしていきましょう!
幸福、開運、金運、健康長寿、商売繁盛など、「良いことがあるように」と願いを込めて飾ったり贈ったりするものや、さまざまな良いことを引き寄せると信じられてきたものなどを指します。ほかに、お守りや熊手など、神社やお寺で手に入るものも縁起物に含まれます。
「縁起」という言葉ですが、もともとは仏教用語。「因縁(他との関係)によって結果が生じる」という意味があり、そこから転じて、「良い兆し」や「吉兆」を指すようになりました。
昔から、縁起物は、家に飾ったり贈り合ったりする風習があります。これは、縁起物を飾ることで、家内安全や商売繁盛、無病息災などの願いを込め、神様をお迎えし災いを避けるという理由があるからです。また、飾ることでポジティブな気持ちになるなど、心理的なパワーを引き出す役割もありますよ。
縁起物の基本がわかったところで、ここからはさっそく日本の代表的な縁起物をご紹介します。
新しい年を迎える正月や、おめでたいことがあったときの主な縁起物は以下のとおりです。
お正月に鏡餅を飾ったり、1歳の誕生日で一生餅を使ったりと、「お餅」は代表的な縁起物です。丸い形をしていることから、「家庭円満」「円満に長生きできる」といわれています。
また、鏡餅は、大小のお餅を2つ重ねることで、幸福と財産(福徳)が重なって縁起が良いと考えられていますよ。鏡餅には一番上に「橙(だいだい)」という果物を乗せますが、この橙は子孫繁栄を意味しています。
日本のシンボルでもある富士山。広くきれいな裾野を持つ末広がりの形をしていることから、縁起が良いと考えられています。不老長寿や不動の象徴としても知られています。
ほかにも、日本で一番高い山、ということから、高みを目指すという意味合いも。お皿やグラスなどに富士山がデザインされることも多いです。
破魔矢(はまや)は、お正月の縁起物で、神社やお寺で授与されます。木の棒に羽が付けられた弓矢のことで、魔を破り、福を招く縁起物として知られています。歴史は古く、平安時代には破魔矢の起源となる「破魔弓の儀」という行事が行われていました。また、端午の節句にも破魔矢を飾ることもありますが、これは武家社会において男の子が生まれると破魔矢を贈る習慣があったことに由来します。
羽つきでもおなじみの羽子板ですが、実は厄除けや無病息災の意味を持つ縁起物なんです。災いを「跳ね返す」という意味合いがあります。この理由から、女の子が生まれたあとの初正月に羽子板を贈る習慣があります。さらに、末広がりの形をしているため、「繁栄」の願いも込められています。
商売繁盛や開運を意味する代表的な縁起物は以下のとおりです。
縁起物としてとても有名な招き猫は、「福を招く」という意味合いが込められています。特に開運や商売繁盛の象徴として知られています。右手を上げているものは「金運」を、左手を上げているものは「良縁」を招くとか。
ほかに、猫の色による違いもあり、白は福、黒は厄除けや魔除け、金は金運、ピンクは結婚や恋愛を意味しています。自分や贈る相手のシチュエーションや願いに合わせて選ぶと良いですね。
招き猫については、以下のコラムもぜひ読んでみてくださいね。
こちらも縁起物としてとてもよく知られる「だるま」。願掛けや目標達成、必勝祈願、無病息災のシンボルといわれています。これは、だるまが「何度失敗しても起き上がる」というイメージに由来します。叶えたい願いを思い浮かべながら片目を描き、願いが叶ったときにもう片方の目を描くと良いとされていますよ。
だるまについては、以下のコラムで詳しくご説明しています。
扇子は、開いた形が末広がりになることから、未来の繁栄や商売繁盛、開運の意味を持つ縁起物です。また、扇子は「あおぐ」ことに使われることから、嫌なことや邪気を払ってくれるともいわれています。折りたためてかさばらず、デザインなどの種類も豊富なことから、自分用だけでなくプレゼントにもおすすめです。
毎年11月に行われる「酉の市」で売られることの多い熊手。熊手はもともと落ち葉をかき集めるために使われることにあやかり、「福や運、お金をかきこむ・集める」と考えられており、開運招福・商売繁盛の意味合いがありますよ。特に、酉の市で販売される熊手は華やかな装飾もほどこされているため、自宅だけでなくお店などにも飾られることが多いです。
日本には動物がモチーフになった縁起物もたくさんあります。代表的なものは以下のとおりです。
鶴と亀は「鶴は千年、亀は万年」という言葉もあるとおり、セットでよく使われる縁起物です。どちらも長生きのシンボルであり、長寿祝いなどに鶴と亀がデザインされたアイテムを贈ることも多いです。なお、鶴はつがいで添い遂げるため、「夫婦円満」、亀は六角形の甲羅をしていることから「繁栄・安定」の意味でも縁起が良いと考えられています。
安産・子どもの守り・厄除けとして知られる犬張り子。張り子そのものだけではなく、安産祈願やお守り、絵馬の絵柄として使われることも多いです。赤ちゃんが元気にすくすくと成長するようにと願う伝統行事「お宮参り」のときの小物としてぴったりです。
子どもが3歳に育つまで、犬張り子が身代わりとなって災厄をかぶってくれるといわれているため、3歳の七五三の際に奉納するのが一般的です。
犬張り子については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
「福を招く馬」として知られる左馬。左馬とは、将棋の駒に「馬」という字を左右反転にして書いたものです。将棋の駒の生産で有名な山形県天童市の伝統工芸品であり、昔から商売繁盛や招福万来を願って人々に親しまれてきました。縁起物である理由は、「うま」を逆から読むと「まう」となり、「まう」という音は、昔からめでたい席で踊られる「舞い」を思い起こさせるためだといわれています。
左馬についてさらに知りたい方は、以下のコラムもチェックしてみてください。
家の玄関や店先で見かけることも多いたぬきの置物も、縁起物として知られています。愛らしい表情は見ているだけでも癒されますが、商売繁盛・福を招くといった意味合いが込められています。「たぬき→他抜き→他を抜く」という語呂合わせから「他人より抜きん出る」という意味になり、商売や勉強をがんばる人に向いています。そのほか、パートナーと添い遂げるたぬきの習性から、「夫婦円満」の象徴でもあります。
たぬきの置物については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
動物と比べるとあまり知名度は高くないかもしれませんが、植物をモチーフにした縁起物もたくさんありますよ……!
お正月をはじめ、さまざまな場面でセットで使われることの多い「松竹梅」。松は常緑樹であり、1年を通じて緑の枝を保つことから、不老不死や長寿の象徴として知られています。また、竹はまっすぐに伸びることから生命力や繁栄、梅は早春に花が咲くことから開運や出世といった意味があります。3つセットで引き出物のデザインになることも多いですよ。
端午の節句のときに、菖蒲湯として菖蒲をお風呂に入れることも多いですよね。形が刀に似ていることや、菖蒲が独特の強い香りを持っており邪気を払うと考えられていることなどから、魔除けの意味があるといわれています。また、武家社会では「しょうぶ=勝負」との語呂合わせにもなることから、特に縁起物として重宝されました。
ユニークな形が魅力的な瓢箪も、古くから縁起物として親しまれてきました。6つ瓢箪が揃うと「六瓢(むびょう)息災」という語呂合わせから、健康を祈る際にも使われます。また、鈴なりに実ること、実の中にたくさんの種が入っていることから、夫婦円満や子孫繁栄の意味合いもあります。さらに、蔓がのびて他のものに絡みつくことから、「商売繁盛」にも良いとされています。
瓢箪については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
お店の開店・開業祝いなどに贈られることも多い胡蝶蘭。「幸せを運んでくる」という花言葉もあり、さまざまなお祝いのシチュエーションで使われます。胡蝶蘭には色のバリエーションがありますが、特に紅白カラーは縁起が良いとされていますよ。また、お手入れをしっかりすれば長持ちするため、長寿という意味合いも。
これまで日本の縁起物を数多く解説してきましたが、実は世界にも縁起の良い物はたくさんあるんです。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
ヨーロッパ全域で魔除けや幸運を呼ぶシンボルとして大切にされています。馬蹄の向きによって意味合いが異なり、上向き(U字)に飾ると、幸運を呼び込んで逃がさない、下向き(逆U字)に飾ると厄除け(不運を下に落とす)になると言われています。特に結婚式の縁起物としてプレゼントすることが多いですよ。
幸福の代名詞として知られる四つ葉のクローバー。十字架にも見立てられることから、特にキリスト教圏で「見つけると幸せになれる」と信じられています。縁起物としての歴史は古く、1620年にイギリスで書かれた占星術の本にも、四つ葉のクローバーが幸福のシンボルとして書かれているといいます。
四つ葉のクローバーについて詳しく知りたい方は、以下のコラムも読んでみてくださいね。
青い目玉の形をしたガラス製の魔除けで、トルコで広く親しまれています。ナザールは「邪視(邪悪な視線、羨ましい、妬ましいという思い)」、ボンジュウは「ビーズ(ボンジュックが音便変化したもの)」という意味があります。これを飾ることで、羨ましい・妬ましいといった視線を跳ね返すことができるといわれています。
ナザール・ボンジュウの詳細については、以下のコラムもチェックしてみてくださいね。
ネイティブ・アメリカンの人々のあいだで、古くからお守りとして大切にされてきたものです。古くは柳で、現在では木や金属で作った輪にバックスキンを巻きつけ、ネットを張り、鳥の羽根とビーズのついた革ひもをぶら下げたアイテム。夢を払い、良い夢を捕らえると信じられています。
ドリームキャッチャーについては以下のコラムで詳しくご紹介しています。
縁起物は、単なる「物」ではなく、「贈る相手の幸せや健康を願う思い」を形にして贈れることから、プレゼントにもぴったりなんです。
特に、開店・開業祝いや出産祝い、結婚祝いなど、新たな門出・スタートをするようなシチュエーションに贈るのがおすすめです。それぞれお祝いのシチュエーションに合った縁起物がありますが、家族構成や暮らし方、お仕事など、相手の状況に合わせた縁起物を選ぶと、より気持ちが伝わりやすいですよ。
最後に、シーン別の贈り物におすすめの縁起物をご紹介します。ぜひギフト選びの参考にしてみてくださいね。
結婚祝いには、新たな門出を祝うようなものがおすすめ。たとえば箸や夫婦茶碗のような夫婦ペアで使えるようなものや、おめでたい鶴亀が描かれたモチーフなどが一般的です。そのほか、新生活に便利なアイテムなども人気です。
鶴と亀や、瓢箪など、縁起の良いものがデザインされたお箸セットです。漆を使って上品に仕上げていながら、家庭用食器洗浄機にも対応という優れもの。オリジナルの箱に入っているので、贈り物にも喜ばれるはずです。
開店や開業のお祝いには、これからのビジネスの成功を願うような縁起物がおすすめです。具体的な縁起物としては、胡蝶蘭やだるま、招き猫や扇子などが人気です。お店の雰囲気が明るくなるようなアイテムも素敵ですね。
頬がほんのりと赤い、とてもかわいらしい招き猫です。左手を上げている招き猫は「人を招く」と言われているので、新しいお店の開店祝いにもおすすめです。貯金箱になっているのでお金を貯められるのも嬉しいポイント。
出産のお祝いや子どもの成長を願う縁起物には、動物モチーフが多いことが特徴。子どもを守ってくれるとされる犬張り子や、物事が「うま」くいくとされる馬モチーフ、「力強さ」「粘り強さ」「誠実さ」を表す牛モチーフの縁起物などが人気ですよ。それぞれの動物が持つ前向きなイメージで選んでみましょう。
川崎巨泉の「おもちゃ十二支」という作品から抜粋した、愛嬌のある干支の動物がデザインされたお守りです。生まれ年の干支を身につけると「無病息災」の意味があると言われており、ギフトにもぴったり。
喜寿(77歳)や米寿(88歳)といったお祝いには、長寿のシンボルである鶴や亀モチーフのアイテムなどがおすすめ。そのほか、不老や長寿の象徴である松モチーフや、末広がりの富士山がデザインされた縁起物などもありますよ。また、落ち着いたデザインもご高齢の方には人気があります。
伝統文様「麻の葉」とともに、長寿のシンボルと言われる鶴がデザインされた手拭いです。気高く飛び立つ鶴が描かれているため、お部屋に飾るのにもぴったりです。
さまざまな「日本の縁起物」をご紹介してきましたが、新しい発見はありましたか?有名なものから意外なものまで、たくさんの縁起物があることがわかりましたね。縁起物は相手を想う気持ちが伝わりやすいことから、プレゼントにもぴったりです。
このコラムが、みなさんが縁起物や日本の文化にさらに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
麻の葉模様とは?▼
馬の力強さがもたらすさまざまな「運気」▼
みなさんは、普段から「縁起が良い・悪い」ということを気にしていますか?生活のなかで意識しているという方もいれば、あまり意識したことがないという方もいるかもしれません。
このコラムでは、そんな「縁起」に関連して、日本の縁起物について詳しくていねいに解説します。
またあわせて、世界の縁起物や、プレゼントにおすすめの縁起物もご紹介します。
縁起物に興味がある方や、日本の文化・風習を深く理解したい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
出縁起物とは何か?
そもそも縁起物とはなんでしょうか?まずは、縁起物の概要や、飾る理由などをチェックしていきましょう!
縁起物の意味とは
幸福、開運、金運、健康長寿、商売繁盛など、「良いことがあるように」と願いを込めて飾ったり贈ったりするものや、さまざまな良いことを引き寄せると信じられてきたものなどを指します。
ほかに、お守りや熊手など、神社やお寺で手に入るものも縁起物に含まれます。
「縁起」という言葉の意味
「縁起」という言葉ですが、もともとは仏教用語。「因縁(他との関係)によって結果が生じる」という意味があり、そこから転じて、「良い兆し」や「吉兆」を指すようになりました。
なぜ縁起物を飾るのか
昔から、縁起物は、家に飾ったり贈り合ったりする風習があります。これは、縁起物を飾ることで、家内安全や商売繁盛、無病息災などの願いを込め、神様をお迎えし災いを避けるという理由があるからです。また、飾ることでポジティブな気持ちになるなど、心理的なパワーを引き出す役割もありますよ。
日本の代表的な縁起物一覧
縁起物の基本がわかったところで、ここからはさっそく日本の代表的な縁起物をご紹介します。
正月・祝い事の縁起物
新しい年を迎える正月や、おめでたいことがあったときの主な縁起物は以下のとおりです。
餅
お正月に鏡餅を飾ったり、1歳の誕生日で一生餅を使ったりと、「お餅」は代表的な縁起物です。
丸い形をしていることから、「家庭円満」「円満に長生きできる」といわれています。
また、鏡餅は、大小のお餅を2つ重ねることで、幸福と財産(福徳)が重なって縁起が良いと考えられていますよ。鏡餅には一番上に「橙(だいだい)」という果物を乗せますが、この橙は子孫繁栄を意味しています。
富士山
日本のシンボルでもある富士山。広くきれいな裾野を持つ末広がりの形をしていることから、縁起が良いと考えられています。不老長寿や不動の象徴としても知られています。
ほかにも、日本で一番高い山、ということから、高みを目指すという意味合いも。
お皿やグラスなどに富士山がデザインされることも多いです。
破魔矢
破魔矢(はまや)は、お正月の縁起物で、神社やお寺で授与されます。木の棒に羽が付けられた弓矢のことで、魔を破り、福を招く縁起物として知られています。歴史は古く、平安時代には破魔矢の起源となる「破魔弓の儀」という行事が行われていました。
また、端午の節句にも破魔矢を飾ることもありますが、これは武家社会において男の子が生まれると破魔矢を贈る習慣があったことに由来します。
羽子板
羽つきでもおなじみの羽子板ですが、実は厄除けや無病息災の意味を持つ縁起物なんです。災いを「跳ね返す」という意味合いがあります。この理由から、女の子が生まれたあとの初正月に羽子板を贈る習慣があります。さらに、末広がりの形をしているため、「繁栄」の願いも込められています。
商売繁盛・開運の縁起物
商売繁盛や開運を意味する代表的な縁起物は以下のとおりです。
招き猫
縁起物としてとても有名な招き猫は、「福を招く」という意味合いが込められています。特に開運や商売繁盛の象徴として知られています。右手を上げているものは「金運」を、左手を上げているものは「良縁」を招くとか。
ほかに、猫の色による違いもあり、白は福、黒は厄除けや魔除け、金は金運、ピンクは結婚や恋愛を意味しています。自分や贈る相手のシチュエーションや願いに合わせて選ぶと良いですね。
招き猫については、以下のコラムもぜひ読んでみてくださいね。
招き猫の手の意味は?右手と左手の意味や色に込められた願いについて解説!だるま
こちらも縁起物としてとてもよく知られる「だるま」。願掛けや目標達成、必勝祈願、無病息災のシンボルといわれています。これは、だるまが「何度失敗しても起き上がる」というイメージに由来します。叶えたい願いを思い浮かべながら片目を描き、願いが叶ったときにもう片方の目を描くと良いとされていますよ。
だるまについては、以下のコラムで詳しくご説明しています。
だるまに目を入れる意味は?縁起物としての由来や地域ごとの種類も紹介!扇子
扇子は、開いた形が末広がりになることから、未来の繁栄や商売繁盛、開運の意味を持つ縁起物です。また、扇子は「あおぐ」ことに使われることから、嫌なことや邪気を払ってくれるともいわれています。折りたためてかさばらず、デザインなどの種類も豊富なことから、自分用だけでなくプレゼントにもおすすめです。
熊手
毎年11月に行われる「酉の市」で売られることの多い熊手。熊手はもともと落ち葉をかき集めるために使われることにあやかり、「福や運、お金をかきこむ・集める」と考えられており、開運招福・商売繁盛の意味合いがありますよ。特に、酉の市で販売される熊手は華やかな装飾もほどこされているため、自宅だけでなくお店などにも飾られることが多いです。
動物モチーフの縁起物
日本には動物がモチーフになった縁起物もたくさんあります。代表的なものは以下のとおりです。
鶴亀
鶴と亀は「鶴は千年、亀は万年」という言葉もあるとおり、セットでよく使われる縁起物です。どちらも長生きのシンボルであり、長寿祝いなどに鶴と亀がデザインされたアイテムを贈ることも多いです。なお、鶴はつがいで添い遂げるため、「夫婦円満」、亀は六角形の甲羅をしていることから「繁栄・安定」の意味でも縁起が良いと考えられています。
犬張り子
安産・子どもの守り・厄除けとして知られる犬張り子。張り子そのものだけではなく、安産祈願やお守り、絵馬の絵柄として使われることも多いです。赤ちゃんが元気にすくすくと成長するようにと願う伝統行事「お宮参り」のときの小物としてぴったりです。
子どもが3歳に育つまで、犬張り子が身代わりとなって災厄をかぶってくれるといわれているため、3歳の七五三の際に奉納するのが一般的です。
犬張り子については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
伝統工芸品「犬張子」とは?お宮参りで使う?使い方や関連グッズをご紹介左馬
「福を招く馬」として知られる左馬。左馬とは、将棋の駒に「馬」という字を左右反転にして書いたものです。将棋の駒の生産で有名な山形県天童市の伝統工芸品であり、昔から商売繁盛や招福万来を願って人々に親しまれてきました。縁起物である理由は、「うま」を逆から読むと「まう」となり、「まう」という音は、昔からめでたい席で踊られる「舞い」を思い起こさせるためだといわれています。
左馬についてさらに知りたい方は、以下のコラムもチェックしてみてください。
縁起物の飾り駒「左馬」とは?その由来と意味を分かりやすく解説たぬきの置物
家の玄関や店先で見かけることも多いたぬきの置物も、縁起物として知られています。
愛らしい表情は見ているだけでも癒されますが、商売繁盛・福を招くといった意味合いが込められています。「たぬき→他抜き→他を抜く」という語呂合わせから「他人より抜きん出る」という意味になり、商売や勉強をがんばる人に向いています。そのほか、パートナーと添い遂げるたぬきの習性から、「夫婦円満」の象徴でもあります。
たぬきの置物については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
たぬきの置物に込められた意味とは?日本で愛され続ける信楽焼たぬきの縁起植物モチーフの縁起物
動物と比べるとあまり知名度は高くないかもしれませんが、植物をモチーフにした縁起物もたくさんありますよ……!
松竹梅
お正月をはじめ、さまざまな場面でセットで使われることの多い「松竹梅」。松は常緑樹であり、1年を通じて緑の枝を保つことから、不老不死や長寿の象徴として知られています。
また、竹はまっすぐに伸びることから生命力や繁栄、梅は早春に花が咲くことから開運や出世といった意味があります。3つセットで引き出物のデザインになることも多いですよ。
菖蒲
端午の節句のときに、菖蒲湯として菖蒲をお風呂に入れることも多いですよね。形が刀に似ていることや、菖蒲が独特の強い香りを持っており邪気を払うと考えられていることなどから、魔除けの意味があるといわれています。また、武家社会では「しょうぶ=勝負」との語呂合わせにもなることから、特に縁起物として重宝されました。
瓢箪
ユニークな形が魅力的な瓢箪も、古くから縁起物として親しまれてきました。6つ瓢箪が揃うと「六瓢(むびょう)息災」という語呂合わせから、健康を祈る際にも使われます。また、鈴なりに実ること、実の中にたくさんの種が入っていることから、夫婦円満や子孫繁栄の意味合いもあります。
さらに、蔓がのびて他のものに絡みつくことから、「商売繁盛」にも良いとされています。
瓢箪については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
ひょうたんが縁起物とされる由来は?お守りに込められた意味や歴史を解説胡蝶蘭
お店の開店・開業祝いなどに贈られることも多い胡蝶蘭。「幸せを運んでくる」という花言葉もあり、さまざまなお祝いのシチュエーションで使われます。胡蝶蘭には色のバリエーションがありますが、特に紅白カラーは縁起が良いとされていますよ。また、お手入れをしっかりすれば長持ちするため、長寿という意味合いも。
世界の縁起が良い物、動物
これまで日本の縁起物を数多く解説してきましたが、実は世界にも縁起の良い物はたくさんあるんです。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
馬蹄(ホースシュー)
ヨーロッパ全域で魔除けや幸運を呼ぶシンボルとして大切にされています。馬蹄の向きによって意味合いが異なり、上向き(U字)に飾ると、幸運を呼び込んで逃がさない、下向き(逆U字)に飾ると厄除け(不運を下に落とす)になると言われています。特に結婚式の縁起物としてプレゼントすることが多いですよ。
四つ葉のクローバー
幸福の代名詞として知られる四つ葉のクローバー。十字架にも見立てられることから、特にキリスト教圏で「見つけると幸せになれる」と信じられています。縁起物としての歴史は古く、1620年にイギリスで書かれた占星術の本にも、四つ葉のクローバーが幸福のシンボルとして書かれているといいます。
四つ葉のクローバーについて詳しく知りたい方は、以下のコラムも読んでみてくださいね。
幸運の象徴だけじゃない?四つ葉のクローバーの意外な意味と花言葉ナザール・ボンジュウ(トルコ)
青い目玉の形をしたガラス製の魔除けで、トルコで広く親しまれています。ナザールは「邪視(邪悪な視線、羨ましい、妬ましいという思い)」、ボンジュウは「ビーズ(ボンジュックが音便変化したもの)」という意味があります。これを飾ることで、羨ましい・妬ましいといった視線を跳ね返すことができるといわれています。
ナザール・ボンジュウの詳細については、以下のコラムもチェックしてみてくださいね。
【世界民芸曼陀羅紀】ナザル・ボンジュウ編ドリームキャッチャー
ネイティブ・アメリカンの人々のあいだで、古くからお守りとして大切にされてきたものです。古くは柳で、現在では木や金属で作った輪にバックスキンを巻きつけ、ネットを張り、鳥の羽根とビーズのついた革ひもをぶら下げたアイテム。夢を払い、良い夢を捕らえると信じられています。
ドリームキャッチャーについては以下のコラムで詳しくご紹介しています。
【世界の不思議なお守り】悪い夢を退治するドリームキャッチャー縁起物が贈り物に人気な理由は?
縁起物は、単なる「物」ではなく、「贈る相手の幸せや健康を願う思い」を形にして贈れることから、プレゼントにもぴったりなんです。
特に、開店・開業祝いや出産祝い、結婚祝いなど、新たな門出・スタートをするようなシチュエーションに贈るのがおすすめです。それぞれお祝いのシチュエーションに合った縁起物がありますが、家族構成や暮らし方、お仕事など、相手の状況に合わせた縁起物を選ぶと、より気持ちが伝わりやすいですよ。
シーン別|贈り物におすすめの縁起物
最後に、シーン別の贈り物におすすめの縁起物をご紹介します。
ぜひギフト選びの参考にしてみてくださいね。
結婚祝いにおすすめの縁起物
結婚祝いには、新たな門出を祝うようなものがおすすめ。たとえば箸や夫婦茶碗のような夫婦ペアで使えるようなものや、おめでたい鶴亀が描かれたモチーフなどが一般的です。そのほか、新生活に便利なアイテムなども人気です。
・縁起箸セット オシドリ
鶴と亀や、瓢箪など、縁起の良いものがデザインされたお箸セットです。漆を使って上品に仕上げていながら、家庭用食器洗浄機にも対応という優れもの。オリジナルの箱に入っているので、贈り物にも喜ばれるはずです。
開店・開業祝いにおすすめの縁起物
開店や開業のお祝いには、これからのビジネスの成功を願うような縁起物がおすすめです。具体的な縁起物としては、胡蝶蘭やだるま、招き猫や扇子などが人気です。
お店の雰囲気が明るくなるようなアイテムも素敵ですね。
・ほっぺ招き猫
頬がほんのりと赤い、とてもかわいらしい招き猫です。左手を上げている招き猫は「人を招く」と言われているので、新しいお店の開店祝いにもおすすめです。
貯金箱になっているのでお金を貯められるのも嬉しいポイント。
出産祝い・子どもの成長を願う縁起物
出産のお祝いや子どもの成長を願う縁起物には、動物モチーフが多いことが特徴。子どもを守ってくれるとされる犬張り子や、物事が「うま」くいくとされる馬モチーフ、「力強さ」「粘り強さ」「誠実さ」を表す牛モチーフの縁起物などが人気ですよ。それぞれの動物が持つ前向きなイメージで選んでみましょう。
・干支あまた守り
川崎巨泉の「おもちゃ十二支」という作品から抜粋した、愛嬌のある干支の動物がデザインされたお守りです。生まれ年の干支を身につけると「無病息災」の意味があると言われており、ギフトにもぴったり。
長寿祝いにおすすめの縁起物
喜寿(77歳)や米寿(88歳)といったお祝いには、長寿のシンボルである鶴や亀モチーフのアイテムなどがおすすめ。そのほか、不老や長寿の象徴である松モチーフや、末広がりの富士山がデザインされた縁起物などもありますよ。また、落ち着いたデザインもご高齢の方には人気があります。
・麻の葉鶴手拭
伝統文様「麻の葉」とともに、長寿のシンボルと言われる鶴がデザインされた手拭いです。気高く飛び立つ鶴が描かれているため、お部屋に飾るのにもぴったりです。
意味や由来を知って、もっと縁起物に親しもう
さまざまな「日本の縁起物」をご紹介してきましたが、新しい発見はありましたか?
有名なものから意外なものまで、たくさんの縁起物があることがわかりましたね。縁起物は相手を想う気持ちが伝わりやすいことから、プレゼントにもぴったりです。
このコラムが、みなさんが縁起物や日本の文化にさらに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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