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東京の郷土玩具として人気の高い「犬張子」は、クリっとした目と円いフォルムがかわいらしい張り子の置物です。
インテリアやお土産としても人気が高い犬張子ですが、安産祈願や赤ちゃんの健やかな成長を願うお守りとしての役割があるのをご存じでしょうか。今回は人気の犬張子について、その発祥や歴史、使い方など詳しく解説していきます。かわいらしい犬張子グッズも紹介していますよ。
幼い子どもたちが遊ぶおもちゃとして愛されてきた「張り子」には、いろいろな種類があります。なかでも子犬の形をした「犬張子(いぬはりこ)」は、厄除けや健康のお守りとして今も人気があり、「お家に飾りたい郷土玩具ランキング」で1位に輝いたこともある伝統工芸品です。
張り子の作り方は簡単で、木や竹を組んだ骨組みや粘土で作った型に和紙を貼って形作っていきます。犬張子は小さいものが多く、愛らしくクリクリとした目と丸いフォルムが特徴の可愛らしい張り子です。
最近では、着物の残布を利用して作るちりめん細工の犬張子も登場し、お守りとして身に着ける人も増えていますね。
ただし丸顔の可愛らしいフォルムになったのは比較的最近のことで、江戸時代の犬張子はキツネ顔だったことが浮世絵などからもわかっています。なぜキツネ顔なのかというと、もともと犬張子のモデルは「狛犬(こまいぬ)」だったからです。
神社などの参道や拝殿で邪気を払う狛犬は、勇ましい姿で神様を護っています。そんな狛犬をモデルにした犬張子ですから、登場したころはもっと凛々しい姿でした。そこから長い年月をかけ、『犬』…というより『猫』っぽい?かわいらしい見た目に変化し、現代の愛されキャラになりました。
犬張子と狛犬はどちらも『犬』をモチーフにした人形ですが、「強面の狛犬」に対して「愛されキャラの犬張子」と、二者にははっきりとした違いもあるのです。
犬張子は江戸、つまり東京都の郷土玩具として有名ですが、赤ちゃんの誕生を祝うお宮参りの小物として使い始めたのは、愛知県名古屋市だと言われています。
三種の神器のひとつ『草薙の剣』が奉納されている熱田神宮が発祥の地とされており、この地域では現在でも祝着の結び目に「でんでん太鼓・犬張子・お守り袋」をつける習慣が残っています。
ただ犬張子そのものの歴史はもっと古く、室町時代に上流階級の間で「御伽犬(おとぎいぬ)」を産室に飾る風習がありました。御伽犬は「犬筥(いぬはこ)」「宿直狗(とのいいぬ)」 とも呼ばれ、顔は幼児、体は犬に似せて作られた上下に分かれる箱型の置物で、安産などの守り札を中に入れて魔除けとして飾られていたようです。
今のような立ち姿の犬張子が流行したのは江戸時代で、江戸の職人さんをはじめ各地で立ち姿の犬張子が作られるようになり、人気が庶民にまで定着しました。
ではなぜ『犬』をモチーフにした玩具が作られたのでしょうか。その理由は、人々が犬をどのように扱っていたかという点が大きく関わっています。
戦乱の世の中から一転し社会が安定した江戸時代に入ると、人々の暮らしがだんだん豊かになりました。すると上流階級の楽しみであったペットの飼育が庶民にも広まっていき、江戸ではペットの飼育が流行っていったのです。
江戸で人気のペットは『犬』『金魚』『ネズミ』だったようで、絵入りの本格的な飼育書が現存しています。なかでも犬は飼い主に対して忠誠心が強く、人々にとても愛されたペットでした。江戸庶民にとってなじみの深い中型犬・大型犬は、お産が軽く元気に成長することが多かったため、それにあやかり安産や健やかな成長の象徴として扱われたのでしょう。
クリっとした丸い目がかわいらしい犬張子ですが、そのかわいい顔に竹の“ざる”をかぶせた「ざるかぶり犬」があるのを知っていますか?ざるかぶり犬は、多くの江戸っ子たちが集う浅草の境内で売られていたと言われています。
「せっかくのかわいい顔が見えにくくなってしまう…」と思う人もいるでしょうが、これにもちゃんとした意味があります。
ひとつめは「鼻づまりがなおるように…」という願いです。ざるで水をすくっても流れ落ちてしまうことから、犬張子にざるをかぶせて赤ちゃんの鼻づまり解消を願ったというわけです。
ふたつめは「疳(かん)の虫退治」のおまじないになります。赤ちゃんは突然夜中に泣き出したり、かんしゃくをおこしたりすることがありますよね。昔の人はこれを「疳の虫が騒ぐ」といって、目に見えない架空の虫のせいにしていたのです。その疳の虫にざるをかぶせて虫封じしてしまおうというのが、ざるかぶり犬の由来です。
そしてみっつめの“粋な”意味が!「竹」をかぶった「犬」、つまり「竹」+「犬」=「笑」となることから、「笑う門には福来る」を意味する江戸っ子らしい洒落っ気を利かせた縁起物でもあるのです。
お守りや縁起物としての意味がある犬張子は、どのような場面で使えばいいのでしょうか。
安産や出産のお守りとして贈られることも多い犬張子は、お宮参りのときに使うのが一般的です。お宮参りは初宮参りとも呼ばれ、生まれた赤ちゃんが生後1か月を無事に迎えたことを氏神様に報告する儀式です。
男の子は生後31日・女の子は生後30日目に行いますが、新生児の赤ちゃんは体調面や天候にも気を遣う必要があるので、だいたい生後1~3か月のお日柄と天気のいい日に行うことが多くなっています。
ただしお宮参りの犬張子は地方によっても異なりますので、事前に確認しておくといいでしょう。お宮参りについて詳しく知りたい方はこちらの記事「お宮参りとは?子どもにとって初めての行事。必要な知識やマナーを解説!」を参考にしてみてくださいね。
ここからは犬張子の使い方を紹介します。
見た目がかわいらしい犬張子は、お宮参りで参拝するときの羽織(祝着)にぶら下げて使用します。
お宮参りで赤ちゃんが着る正装は、「白羽二重(しろはぶたえ)」と「祝着(のしめ)」です。真っ白な絹で織られた白羽二重は赤ちゃんの正装として用いられ、その白羽二重の上に羽織るのが美しい刺しゅうや家紋が入った祝着です。ただ最近では白羽二重の代わりに真っ白なベビードレスを着せることが一般的で、ドレスの上に祝着を羽織る人が多くなっています。
祝着は赤ちゃんが大きくなったとき、七五三の晴れ着としても活用できるよう仕立てが大きめです。赤ちゃんと抱っこした人の2人をくるむように祝着を羽織らせ、背中側で結び目を作ります。結び目に「犬張子」「でんでん太鼓」「お守り袋」などを落ちないように生麻のひもで括り付けましょう。
洋装でのお宮参りなど括り付ける場所がない場合は、赤ちゃんを抱っこした人が犬張子などの小物を手に持てば大丈夫ですよ。
新生児の赤ちゃんと一緒のお出かけは何かと荷物が多くなります。おむつや着替え、タオルなど手荷物がいっぱいなうえ、記念日を記録しておくためのカメラやビデオなど「これ以上荷物は増やせない!」と悩んでいる人もいますよね。
どうしても犬張子をお宮参りに持っていけない場合は、赤ちゃんの枕元に飾ったり子ども部屋に飾ったりしてインテリアとして使用しても大丈夫です。もともと犬張子は赤ちゃんの身代わりとして厄災から守ってくれる縁起物なので、赤ちゃんのそばにいつも置いておくのがいいですよ。
生後1か月ほどのお宮参りが済んだ後、犬張子はどうすればいいのでしょうか。お宮参りで使用した小物は、その後神社へ奉納するのが一般的です。犬張子は赤ちゃんを護る役目があるので、3歳の七五三の際に奉納するといいでしょう。
せっかく赤ちゃんを守ってくれる犬張子を、片付けて仕舞いっぱなしにするのは避けた方がよさそうです。
ちなみに犬張子以外にも、お宮参りで活躍する縁起物があります。代表的なアイテムを順番に紹介します。
扇子はその形から「末広がり」と呼ばれる縁起物です。お宮参りでは、赤ちゃんの誕生日と氏名を記入し記した扇子を縁起物として使う習わしがあります。
赤ちゃんをあやすために使うでんでん太鼓は、出産祝いとして昔から贈られてきたアイテムです。太鼓自体の音が邪気を払うとして使われるほか、表と裏の両方で音が鳴るユニークなフォルムから「裏表のない素直な子に育ちますように」といった願いも込められています。
お宮参りで授与されたお札を入れておくのがお守り袋です。袋の絵柄は長寿の象徴「鶴」が多く、男の子は白の房、女の子は赤の房をつけるのが一般的です。
どのアイテムも使用後は、七五三の参拝時に奉納するとよいとされています。
かわいらしいフォルムとわが子の赤ちゃんの成長を願う犬張子を、いつも身近に感じていたいと願う人も少なくありません。そんな人におすすめの犬張子グッズを紹介します。
交差縫いとはいわゆるクロスステッチという刺しゅう技法。縁起のいい犬張子のデザインを交差縫いで表現した巾着袋です。マチ付きでころんとしたシルエットがかわいく、実用性にあふれています。
妊婦さんにとってお腹を冷やすことはNG。安産祈願も兼ねた暖かグッズが「犬張子の腹巻」です。ほっこりする犬張子のキャラクターは、もちろん妊婦さん以外が使ってもOKですよ。
三角部分に畳んでしまえるポケッタブル仕様のブランケットです。ポケット部分をかぶって遊ぶこともでき、使い終わったらコンパクトに収納可能です。
郷土玩具として有名な張り子の中でも、子犬をモチーフにした「犬張子」は人気のアイテムです。赤ちゃんの安産や健やかな成長を見守る縁起物として、贈り物に選ばれることも多く、そのかわいらしい見た目からインテリアとしても人気があります。
お宮参りで身に着けたり子供部屋に飾ったり、かわいらしさが特徴の犬張子ですが、日本では室町時代から重宝されている伝統工芸品です。わが子の成長を願って用意してもいいですし、親しい人への贈り物としても喜ばれること間違いなしですよ。
東京の郷土玩具として人気の高い「犬張子」は、クリっとした目と円いフォルムがかわいらしい張り子の置物です。
インテリアやお土産としても人気が高い犬張子ですが、安産祈願や赤ちゃんの健やかな成長を願うお守りとしての役割があるのをご存じでしょうか。
今回は人気の犬張子について、その発祥や歴史、使い方など詳しく解説していきます。かわいらしい犬張子グッズも紹介していますよ。
目次
犬張子(いぬはりこ)とは?
幼い子どもたちが遊ぶおもちゃとして愛されてきた「張り子」には、いろいろな種類があります。なかでも子犬の形をした「犬張子(いぬはりこ)」は、厄除けや健康のお守りとして今も人気があり、「お家に飾りたい郷土玩具ランキング」で1位に輝いたこともある伝統工芸品です。
犬張子の見た目と素材
張り子の作り方は簡単で、木や竹を組んだ骨組みや粘土で作った型に和紙を貼って形作っていきます。犬張子は小さいものが多く、愛らしくクリクリとした目と丸いフォルムが特徴の可愛らしい張り子です。
最近では、着物の残布を利用して作るちりめん細工の犬張子も登場し、お守りとして身に着ける人も増えていますね。
江戸初期の犬張子はキツネ顔
ただし丸顔の可愛らしいフォルムになったのは比較的最近のことで、江戸時代の犬張子はキツネ顔だったことが浮世絵などからもわかっています。
なぜキツネ顔なのかというと、もともと犬張子のモデルは「狛犬(こまいぬ)」だったからです。
神社などの参道や拝殿で邪気を払う狛犬は、勇ましい姿で神様を護っています。そんな狛犬をモデルにした犬張子ですから、登場したころはもっと凛々しい姿でした。
そこから長い年月をかけ、『犬』…というより『猫』っぽい?かわいらしい見た目に変化し、現代の愛されキャラになりました。
犬張子と狛犬はどちらも『犬』をモチーフにした人形ですが、「強面の狛犬」に対して「愛されキャラの犬張子」と、二者にははっきりとした違いもあるのです。
犬張子の発祥は名古屋!?古くは室町時代から
犬張子は江戸、つまり東京都の郷土玩具として有名ですが、赤ちゃんの誕生を祝うお宮参りの小物として使い始めたのは、愛知県名古屋市だと言われています。
三種の神器のひとつ『草薙の剣』が奉納されている熱田神宮が発祥の地とされており、この地域では現在でも祝着の結び目に「でんでん太鼓・犬張子・お守り袋」をつける習慣が残っています。
ただ犬張子そのものの歴史はもっと古く、室町時代に上流階級の間で「御伽犬(おとぎいぬ)」を産室に飾る風習がありました。御伽犬は「犬筥(いぬはこ)」「宿直狗(とのいいぬ)」 とも呼ばれ、顔は幼児、体は犬に似せて作られた上下に分かれる箱型の置物で、安産などの守り札を中に入れて魔除けとして飾られていたようです。
今のような立ち姿の犬張子が流行したのは江戸時代で、江戸の職人さんをはじめ各地で立ち姿の犬張子が作られるようになり、人気が庶民にまで定着しました。
どうして犬なのか?犬張子に込められた意味
ではなぜ『犬』をモチーフにした玩具が作られたのでしょうか。その理由は、人々が犬をどのように扱っていたかという点が大きく関わっています。
戦乱の世の中から一転し社会が安定した江戸時代に入ると、人々の暮らしがだんだん豊かになりました。すると上流階級の楽しみであったペットの飼育が庶民にも広まっていき、江戸ではペットの飼育が流行っていったのです。
江戸で人気のペットは『犬』『金魚』『ネズミ』だったようで、絵入りの本格的な飼育書が現存しています。なかでも犬は飼い主に対して忠誠心が強く、人々にとても愛されたペットでした。江戸庶民にとってなじみの深い中型犬・大型犬は、お産が軽く元気に成長することが多かったため、それにあやかり安産や健やかな成長の象徴として扱われたのでしょう。
ざるをかぶった犬張子ってなに?
クリっとした丸い目がかわいらしい犬張子ですが、そのかわいい顔に竹の“ざる”をかぶせた「ざるかぶり犬」があるのを知っていますか?ざるかぶり犬は、多くの江戸っ子たちが集う浅草の境内で売られていたと言われています。
「せっかくのかわいい顔が見えにくくなってしまう…」と思う人もいるでしょうが、これにもちゃんとした意味があります。
ひとつめは「鼻づまりがなおるように…」という願いです。ざるで水をすくっても流れ落ちてしまうことから、犬張子にざるをかぶせて赤ちゃんの鼻づまり解消を願ったというわけです。
ふたつめは「疳(かん)の虫退治」のおまじないになります。
赤ちゃんは突然夜中に泣き出したり、かんしゃくをおこしたりすることがありますよね。昔の人はこれを「疳の虫が騒ぐ」といって、目に見えない架空の虫のせいにしていたのです。
その疳の虫にざるをかぶせて虫封じしてしまおうというのが、ざるかぶり犬の由来です。
そしてみっつめの“粋な”意味が!「竹」をかぶった「犬」、つまり「竹」+「犬」=「笑」となることから、「笑う門には福来る」を意味する江戸っ子らしい洒落っ気を利かせた縁起物でもあるのです。
犬張子はいつ使う?
お守りや縁起物としての意味がある犬張子は、どのような場面で使えばいいのでしょうか。
定番は「お宮参り」
安産や出産のお守りとして贈られることも多い犬張子は、お宮参りのときに使うのが一般的です。お宮参りは初宮参りとも呼ばれ、生まれた赤ちゃんが生後1か月を無事に迎えたことを氏神様に報告する儀式です。
男の子は生後31日・女の子は生後30日目に行いますが、新生児の赤ちゃんは体調面や天候にも気を遣う必要があるので、だいたい生後1~3か月のお日柄と天気のいい日に行うことが多くなっています。
ただしお宮参りの犬張子は地方によっても異なりますので、事前に確認しておくといいでしょう。お宮参りについて詳しく知りたい方はこちらの記事「お宮参りとは?子どもにとって初めての行事。必要な知識やマナーを解説!」を参考にしてみてくださいね。
犬張子はどうやって使うの?
ここからは犬張子の使い方を紹介します。
お宮参り(初宮参り)での使い方
見た目がかわいらしい犬張子は、お宮参りで参拝するときの羽織(祝着)にぶら下げて使用します。
お宮参りで赤ちゃんが着る正装は、「白羽二重(しろはぶたえ)」と「祝着(のしめ)」です。
真っ白な絹で織られた白羽二重は赤ちゃんの正装として用いられ、その白羽二重の上に羽織るのが美しい刺しゅうや家紋が入った祝着です。ただ最近では白羽二重の代わりに真っ白なベビードレスを着せることが一般的で、ドレスの上に祝着を羽織る人が多くなっています。
祝着は赤ちゃんが大きくなったとき、七五三の晴れ着としても活用できるよう仕立てが大きめです。赤ちゃんと抱っこした人の2人をくるむように祝着を羽織らせ、背中側で結び目を作ります。結び目に「犬張子」「でんでん太鼓」「お守り袋」などを落ちないように生麻のひもで括り付けましょう。
洋装でのお宮参りなど括り付ける場所がない場合は、赤ちゃんを抱っこした人が犬張子などの小物を手に持てば大丈夫ですよ。
インテリアとして飾ってもOK
新生児の赤ちゃんと一緒のお出かけは何かと荷物が多くなります。おむつや着替え、タオルなど手荷物がいっぱいなうえ、記念日を記録しておくためのカメラやビデオなど「これ以上荷物は増やせない!」と悩んでいる人もいますよね。
どうしても犬張子をお宮参りに持っていけない場合は、赤ちゃんの枕元に飾ったり子ども部屋に飾ったりしてインテリアとして使用しても大丈夫です。もともと犬張子は赤ちゃんの身代わりとして厄災から守ってくれる縁起物なので、赤ちゃんのそばにいつも置いておくのがいいですよ。
使用後の犬張子はどうする?
生後1か月ほどのお宮参りが済んだ後、犬張子はどうすればいいのでしょうか。お宮参りで使用した小物は、その後神社へ奉納するのが一般的です。犬張子は赤ちゃんを護る役目があるので、3歳の七五三の際に奉納するといいでしょう。
せっかく赤ちゃんを守ってくれる犬張子を、片付けて仕舞いっぱなしにするのは避けた方がよさそうです。
犬張子以外にも!お宮参りで活躍する縁起物は?
ちなみに犬張子以外にも、お宮参りで活躍する縁起物があります。代表的なアイテムを順番に紹介します。
扇子(せんす)
扇子はその形から「末広がり」と呼ばれる縁起物です。お宮参りでは、赤ちゃんの誕生日と氏名を記入し記した扇子を縁起物として使う習わしがあります。
でんでん太鼓
赤ちゃんをあやすために使うでんでん太鼓は、出産祝いとして昔から贈られてきたアイテムです。
太鼓自体の音が邪気を払うとして使われるほか、表と裏の両方で音が鳴るユニークなフォルムから「裏表のない素直な子に育ちますように」といった願いも込められています。
お守り袋
お宮参りで授与されたお札を入れておくのがお守り袋です。袋の絵柄は長寿の象徴「鶴」が多く、男の子は白の房、女の子は赤の房をつけるのが一般的です。
どのアイテムも使用後は、七五三の参拝時に奉納するとよいとされています。
手元に置いておきたい!犬張子グッズ
かわいらしいフォルムとわが子の赤ちゃんの成長を願う犬張子を、いつも身近に感じていたいと願う人も少なくありません。そんな人におすすめの犬張子グッズを紹介します。
犬張子の交差縫い巾着
交差縫いとはいわゆるクロスステッチという刺しゅう技法。
縁起のいい犬張子のデザインを交差縫いで表現した巾着袋です。マチ付きでころんとしたシルエットがかわいく、実用性にあふれています。
犬張子の腹巻
妊婦さんにとってお腹を冷やすことはNG。
安産祈願も兼ねた暖かグッズが「犬張子の腹巻」です。ほっこりする犬張子のキャラクターは、もちろん妊婦さん以外が使ってもOKですよ。
犬張子の民芸くるりブランケット(子供用)
三角部分に畳んでしまえるポケッタブル仕様のブランケットです。
ポケット部分をかぶって遊ぶこともでき、使い終わったらコンパクトに収納可能です。
お宮参りや出産祝いにおすすめ!赤ちゃんを護る「犬張子」
郷土玩具として有名な張り子の中でも、子犬をモチーフにした「犬張子」は人気のアイテムです。
赤ちゃんの安産や健やかな成長を見守る縁起物として、贈り物に選ばれることも多く、そのかわいらしい見た目からインテリアとしても人気があります。
お宮参りで身に着けたり子供部屋に飾ったり、かわいらしさが特徴の犬張子ですが、日本では室町時代から重宝されている伝統工芸品です。
わが子の成長を願って用意してもいいですし、親しい人への贈り物としても喜ばれること間違いなしですよ。