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梅雨時を迎え、雨の日が多くなる6月。 なかなかお洗濯日和、とはならないかもしれませんが、雨に濡れた美しい紫陽花の姿に癒されたり、少しずつやってくる夏の陽気にワクワクしたりしますよね。
このコラムでは、旧暦で6月のことをなぜ「水無月(みなづき)」と呼ぶようになったのか、その理由について迫ります。ちょっと一息つきながら、その由来をぜひ読み進めてみませんか?
「和風月名(わふうげつめい)」とは、旧暦の季節や農耕行事、風習にあわせてつけられた月の和風の呼び名です。1月から12月まで、それぞれ和名があります。和風月名についての詳細は4月の卯月に関するコラムでお話していますので、ぜひそちらを読んでみてくださいね。
卯月に関するコラムは こちら
6月は、和風月名で水無月(みなづき)と呼ばれています。ほかの月と同じように、水無月と呼ばれるようになった由来はいくつかあります。
もっとも有名な説は、「水の月であることから」というものです。 水無月の「無」は「ない」ではなく助詞の「の」にあたる言葉です。そのため「水の月」という意味になります。これは、10月の和風月名「神無月」の「無」と同じ意味です。「神無月」も「神がいない月」ではなく、「神の月」という意味なのです。
また、旧暦の6月は「田んぼに水を張る時期であることから」という説もあります。 「水張月(みずはりづき)」が変化して「水無月」になったと考えられています。この時期に雨が降ることで、稲がしっかりと実を結ぶことができるため、豊作を願う人々の思いがこの呼び名に表れていると考えられます。
さらに、同じく稲作に関連して、「田植えの仕事を終える時期であることから」という説もあります。 農作業が生活の中心だった昔の人にとって、田植えはとても大切な大仕事でした。旧暦の6月はその田植えが終わる時期、田植えという大仕事を終える月だったため、「皆仕尽(みなしつき)」と呼び、それが変化したという由来です。
このようにいろいろな説を知ることで、6月が訪れるたびに水のある風景や、田植えをする人々の情景が広がるような気がしませんか?
6月の異名といえば水無月が有名ですが、実は6月には、水無月のほかにもさまざまな異名があります。 どのような名称があり、それぞれどのような意味があるのでしょうか? ひとつずつ紹介していきます。
旧暦は現在の暦と1~2ヶ月ほどのずれがあり、旧暦では4~6月が夏にあたります。そのため、旧暦の6月は夏の終わりにあたり、「最後・終わり」という意味を持つ「季」を使った季夏(きか)と呼ばれることがあります。
旧暦の6月は台風がやってきたり、雷が多い季節でした。そのため、鳴神月(なるかみつき)という異名もあります。昔は、雷神さまが雷を鳴らしていたと考えられていたため、「神」という字が入っています。
「常」という字には「ずっと同じ状態が続く」という意味があります。旧暦の6月は夏のような暑さがずっと続いたことから、常夏月(とこなつづき)という異名があります。
蝉の羽は薄く、透き通っていますよね。旧暦の6月は、気温も暑くなり、人々が蝉の羽のような薄手の着物を着る季節になる、という理由から、蝉羽月(せみのはづき)と呼ばれることもあります。
こうしてみると、自然や気候、人々の暮らしに根付いた異名があることがわかりますね。
6月の誕生石といえば真珠やムーンストーン、アレキサンドライトが有名です。 真珠は知っているけれどムーンストーンやアレキサンドライトは知らなかった、という方もいるかもしれませんね。
真珠は貝によって作られる結石です。真珠は、古くから純粋さ、謙虚さ、純潔さを連想させるものでした。 伝統的に、結婚のお祝いに贈られることも多いです。
ムーンストーンは、全体に大きくうねるように見える光が特徴の宝石。 名前のとおり、インドでは古くから「月の光が凝固したもの」だと信じられていました。カラーバリエーションも豊富で、オレンジ、グリーン、ブラックのものがあります。
アレキサンドライトは、世界三大レアストーンのひとつで「皇帝の宝石」と呼ばれています。 光源によって色を変化させる特徴を持っています。例えば、日光や蛍光灯の下では鮮やかな緑色、白熱光の下では強力な赤色から紫がかった赤色になります。
成功を生むと云われる「四点」に四神を配し、産石(誕生石)とクリスタルを組み合わせたブレスレット。
【四神とは】
● 東を司る青龍 : 成功・出世運
● 西を司る白虎 : 商売繁盛運
● 南を司る朱雀 : 恋愛・家庭円満運
● 北を司る玄武 : 健康・長寿の神
深い愛情と平和をもたらし、愛する人との関係を寄り深いものに育てるといわれるレインボームーンストーン(曹灰長石)を組み込みました。 健康と平穏を司る日本の神様「月読命(ツクヨミノミコト)」から着想を得て生まれた、カジュアルに楽しめる、2タイプの天然石ブレスレットです。
淡水パールのシンプルな輝きがエレガントなリング。 重ね付けも上品に楽しめるデザインです。
みなさんは、6月と聞いてどのような風景を思い浮かべますか? 6月らしい気候や草花、また、人生の思い出に残る1ページが蘇ってくる方もいるのではないでしょうか。
6月といえば、まっさきに梅雨や雨を思い浮かべる、という方も多いかもしれませんね。 ちなみに、「梅雨」と呼ばれる時期は日本や中国、台湾、韓国など、東アジア特有のものです。梅雨は、梅雨前線が停滞することによって起こります。
ジメジメとした梅雨は苦手……と思うかもしれませんが、世界のどの国にでもあるものではなく、日本や東アジア地域特有のもの、と考えると、少しだけ特別な感じがしませんか?
雨が降る日は、お家でお茶でも飲みながら一息ついて、雨の音に耳を澄ませるのも素敵かもしれませんね。
ジューンブライドは「6月の結婚・6月の花嫁」を意味しています。そのため、6月と聞くと結婚をイメージする方も多いかもしれませんね。 6月に結婚式を行うと一生幸せな結婚生活を送れるとされており、古くからヨーロッパに伝わる伝承です。
ちなみに、ヨーロッパには梅雨がなく、6月は平均気温も20度前後と、過ごしやすい気候です。そのため、6月は結婚式に向いていると考えられています。日本では、1960年代ごろからホテル業界・ブライダル業界によってジューンブライドの考え方が広められました。
雨に濡れる紫陽花はとても綺麗ですよね。6月の風物詩といっても良いかもしれません。 お寺との相性も良く、例えば鎌倉の「明月院」「長谷寺」「成就院」はあじさい三大名所と呼ばれています。雨の日のお出かけは少しゆううつかもしれませんが、ちょっと足をのばして、きれいな紫陽花を見に行ってみませんか?
先ほどもご紹介したとおり、6月といえば紫陽花というイメージを持っている方も多いかもしれません。
では、どうして紫陽花は梅雨の時期に咲くのか、疑問に思ったことはありませんか? これは、紫陽花がほかの花に比べて「元気に育つためには、とても多くの水分を必要とするから」なのです。紫陽花の学名は「ハイドランジア」というのですが、これには「水の器」という意味があります。こうした名前がつけられるほど、紫陽花には水が必要。
そのため、雨が多く降る梅雨の時期に紫陽花が咲くのです。こうして考えてみると、紫陽花は雨の日ほど、特にいきいきとしているように見えてきませんか?
ちなみに、紫陽花は日光があまり得意ではありません。お家で紫陽花を育てるときには、日陰で、毎日水をあげることを心がけてみてくださいね。
なお、紫陽花は現在世界中で育てられています。私はイギリスに住んでいますが、イギリスでも庭で紫陽花を育てているお家をよく見かけます。しかし、紫陽花はもともと日本発祥のお花なんです!梅雨のある日本だからこそ、自生したのかもしれませんね。
6月がどうして水無月と呼ばれるようになったのか、その理由を知ると、日本の暦や季節が今までよりもずっと身近に感じられませんか? 6月は雨も多くジメジメした日が続きますが、春から夏へと季節の移り変わりを肌で感じられる月でもあります。
この機会に、和風名月に興味を持っていただけたら嬉しいです。
梅雨時を迎え、雨の日が多くなる6月。
なかなかお洗濯日和、とはならないかもしれませんが、雨に濡れた美しい紫陽花の姿に癒されたり、少しずつやってくる夏の陽気にワクワクしたりしますよね。
このコラムでは、旧暦で6月のことをなぜ「水無月(みなづき)」と呼ぶようになったのか、その理由について迫ります。ちょっと一息つきながら、その由来をぜひ読み進めてみませんか?
目次
月の和名 和風月名について
「和風月名(わふうげつめい)」とは、旧暦の季節や農耕行事、風習にあわせてつけられた月の和風の呼び名です。1月から12月まで、それぞれ和名があります。和風月名についての詳細は4月の卯月に関するコラムでお話していますので、ぜひそちらを読んでみてくださいね。
卯月に関するコラムは こちら
6月が水無月と呼ばれる由来
6月は、和風月名で水無月(みなづき)と呼ばれています。ほかの月と同じように、水無月と呼ばれるようになった由来はいくつかあります。
もっとも有名な説は、「水の月であることから」というものです。
水無月の「無」は「ない」ではなく助詞の「の」にあたる言葉です。そのため「水の月」という意味になります。これは、10月の和風月名「神無月」の「無」と同じ意味です。「神無月」も「神がいない月」ではなく、「神の月」という意味なのです。
また、旧暦の6月は「田んぼに水を張る時期であることから」という説もあります。
「水張月(みずはりづき)」が変化して「水無月」になったと考えられています。この時期に雨が降ることで、稲がしっかりと実を結ぶことができるため、豊作を願う人々の思いがこの呼び名に表れていると考えられます。
さらに、同じく稲作に関連して、「田植えの仕事を終える時期であることから」という説もあります。
農作業が生活の中心だった昔の人にとって、田植えはとても大切な大仕事でした。旧暦の6月はその田植えが終わる時期、田植えという大仕事を終える月だったため、「皆仕尽(みなしつき)」と呼び、それが変化したという由来です。
このようにいろいろな説を知ることで、6月が訪れるたびに水のある風景や、田植えをする人々の情景が広がるような気がしませんか?
水無月以外の6月の異名
6月の異名といえば水無月が有名ですが、実は6月には、水無月のほかにもさまざまな異名があります。
どのような名称があり、それぞれどのような意味があるのでしょうか?
ひとつずつ紹介していきます。
●季夏
旧暦は現在の暦と1~2ヶ月ほどのずれがあり、旧暦では4~6月が夏にあたります。そのため、旧暦の6月は夏の終わりにあたり、「最後・終わり」という意味を持つ「季」を使った季夏(きか)と呼ばれることがあります。
●鳴神月
旧暦の6月は台風がやってきたり、雷が多い季節でした。そのため、鳴神月(なるかみつき)という異名もあります。昔は、雷神さまが雷を鳴らしていたと考えられていたため、「神」という字が入っています。
●常夏月
「常」という字には「ずっと同じ状態が続く」という意味があります。旧暦の6月は夏のような暑さがずっと続いたことから、常夏月(とこなつづき)という異名があります。
●蝉羽月
蝉の羽は薄く、透き通っていますよね。旧暦の6月は、気温も暑くなり、人々が蝉の羽のような薄手の着物を着る季節になる、という理由から、蝉羽月(せみのはづき)と呼ばれることもあります。
こうしてみると、自然や気候、人々の暮らしに根付いた異名があることがわかりますね。
6月の誕生日石の紹介
6月の誕生石といえば真珠やムーンストーン、アレキサンドライトが有名です。
真珠は知っているけれどムーンストーンやアレキサンドライトは知らなかった、という方もいるかもしれませんね。
真珠は貝によって作られる結石です。真珠は、古くから純粋さ、謙虚さ、純潔さを連想させるものでした。
伝統的に、結婚のお祝いに贈られることも多いです。
ムーンストーンは、全体に大きくうねるように見える光が特徴の宝石。
名前のとおり、インドでは古くから「月の光が凝固したもの」だと信じられていました。カラーバリエーションも豊富で、オレンジ、グリーン、ブラックのものがあります。
アレキサンドライトは、世界三大レアストーンのひとつで「皇帝の宝石」と呼ばれています。
光源によって色を変化させる特徴を持っています。例えば、日光や蛍光灯の下では鮮やかな緑色、白熱光の下では強力な赤色から紫がかった赤色になります。
おすすめの誕生石アイテム紹介
●六月水無月 産石四神ブレスレット
成功を生むと云われる「四点」に四神を配し、産石(誕生石)とクリスタルを組み合わせたブレスレット。
【四神とは】
● 東を司る青龍 : 成功・出世運
● 西を司る白虎 : 商売繁盛運
● 南を司る朱雀 : 恋愛・家庭円満運
● 北を司る玄武 : 健康・長寿の神
●神様ブレス ツクヨミ
深い愛情と平和をもたらし、愛する人との関係を寄り深いものに育てるといわれるレインボームーンストーン(曹灰長石)を組み込みました。
健康と平穏を司る日本の神様「月読命(ツクヨミノミコト)」から着想を得て生まれた、カジュアルに楽しめる、2タイプの天然石ブレスレットです。
●天然真珠リング(11~13号)
淡水パールのシンプルな輝きがエレガントなリング。
重ね付けも上品に楽しめるデザインです。
6月といえば思い浮かべるもの
みなさんは、6月と聞いてどのような風景を思い浮かべますか?
6月らしい気候や草花、また、人生の思い出に残る1ページが蘇ってくる方もいるのではないでしょうか。
梅雨・雨
6月といえば、まっさきに梅雨や雨を思い浮かべる、という方も多いかもしれませんね。
ちなみに、「梅雨」と呼ばれる時期は日本や中国、台湾、韓国など、東アジア特有のものです。梅雨は、梅雨前線が停滞することによって起こります。
ジメジメとした梅雨は苦手……と思うかもしれませんが、世界のどの国にでもあるものではなく、日本や東アジア地域特有のもの、と考えると、少しだけ特別な感じがしませんか?
雨が降る日は、お家でお茶でも飲みながら一息ついて、雨の音に耳を澄ませるのも素敵かもしれませんね。
ジューンブライド
ジューンブライドは「6月の結婚・6月の花嫁」を意味しています。そのため、6月と聞くと結婚をイメージする方も多いかもしれませんね。
6月に結婚式を行うと一生幸せな結婚生活を送れるとされており、古くからヨーロッパに伝わる伝承です。
ちなみに、ヨーロッパには梅雨がなく、6月は平均気温も20度前後と、過ごしやすい気候です。そのため、6月は結婚式に向いていると考えられています。日本では、1960年代ごろからホテル業界・ブライダル業界によってジューンブライドの考え方が広められました。
紫陽花
雨に濡れる紫陽花はとても綺麗ですよね。6月の風物詩といっても良いかもしれません。
お寺との相性も良く、例えば鎌倉の「明月院」「長谷寺」「成就院」はあじさい三大名所と呼ばれています。雨の日のお出かけは少しゆううつかもしれませんが、ちょっと足をのばして、きれいな紫陽花を見に行ってみませんか?
6月こばなし:どうして紫陽花は梅雨の時期に咲くの?
先ほどもご紹介したとおり、6月といえば紫陽花というイメージを持っている方も多いかもしれません。
では、どうして紫陽花は梅雨の時期に咲くのか、疑問に思ったことはありませんか?
これは、紫陽花がほかの花に比べて「元気に育つためには、とても多くの水分を必要とするから」なのです。紫陽花の学名は「ハイドランジア」というのですが、これには「水の器」という意味があります。こうした名前がつけられるほど、紫陽花には水が必要。
そのため、雨が多く降る梅雨の時期に紫陽花が咲くのです。こうして考えてみると、紫陽花は雨の日ほど、特にいきいきとしているように見えてきませんか?
ちなみに、紫陽花は日光があまり得意ではありません。お家で紫陽花を育てるときには、日陰で、毎日水をあげることを心がけてみてくださいね。
なお、紫陽花は現在世界中で育てられています。私はイギリスに住んでいますが、イギリスでも庭で紫陽花を育てているお家をよく見かけます。しかし、紫陽花はもともと日本発祥のお花なんです!梅雨のある日本だからこそ、自生したのかもしれませんね。
まとめ
6月がどうして水無月と呼ばれるようになったのか、その理由を知ると、日本の暦や季節が今までよりもずっと身近に感じられませんか?
6月は雨も多くジメジメした日が続きますが、春から夏へと季節の移り変わりを肌で感じられる月でもあります。
この機会に、和風名月に興味を持っていただけたら嬉しいです。