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5月、風に乗って新緑の香りが漂うこの季節は、古くから「皐月(さつき)」と呼ばれてきました。
5月を皐月と呼ぶ理由は、田に深い関係があるようです。本記事では皐月の意味・由来を中心に、和風月名や季節の行事もあわせて紹介していきます。
説はいくつか存在しますが、5月は稲の苗を植える時期のため、農作に関わる由来が多いです。「早苗月」を略したものが一説にあります。
二説目には、もともとは中国から5月を意味する字として、皐の異字体である「皋」という漢字で伝わり、その後「さつき」という読み方があてられたというもの。「皋」はコウとも読み、白い光の差す広い地や明るい場所、高所や水際を意味します。
そして三説目として、「皐(さ)」は「神に供える稲」という意味があるのであてがわれた、というものがあります。
「早苗(さなえ)」は稲の苗を意味しますし、苗を植える女性のことを早乙女(さ・おとめ)と呼びます。なぜ5月に関連する皐月や早苗月など「さ」から始まる言葉が多く使われるのでしょうか。
これは「さ」が広く山神の事を表す意味もあるからだそうです。この神は田植えの時期に里へ下り、耕作の神(稲霊)になるとされます。
ミニ逸話|山の神様はさくらに住んでいる?
この山神さまが降り立つ場所はサ座(くら=神様のおわす場所)と言われ、これが桜の語源になったという逸話もあるそうです。桜の語源については幾つも説がありますが、桜の開花が田植えの基準となった事も、言い伝えられる一つの理由になっています。
5月には「皐月」以外にもさまざまな異名・別名があります。どの名称も、5月の自然や農作、季節感を表す美しい呼び名です。
梅雨に入り、月が見えにくい季節である事から。
陰暦で5月は夏の中ほどに位置する事から。
若い稲である早苗を植える時期である事から。
この頃に梅の実が熟す事から。長雨になる事が多く「梅雨」と書くのもこの為。
田んぼの神「さ」と、雨垂れ・水垂れから名付けられたとされる。
このように、五月の様々な部分を切り取って多種多様な名前が付けられています。もしも5月に名をつけるとしたら、どんな名前をつけてみたいですか?お天気の良い日、雨の日、新緑の香りや雨上がりの匂いが鼻をかすめた時、様々な場面にあう自分だけの和名を考えてみるのもちょっとワクワクしますよね。
日本に古くから伝わる月の和名を「和風月名」と呼んでおり、1月から12月までそれぞれ和名があります。和風月名についての詳細は4月の卯月に関するコラムでお話していますので、ぜひそちらをご覧くださいね。
皐月は、新緑が美しく、花々が咲き誇る季節。心地よい陽気に包まれ、自然の生命力を感じられる時期です。日本で愛されている代表的な行事・風物詩をすこしだけご紹介します。
5月5日には、鯉のぼりや兜を飾り、子どもの健やかな成長を祈る日。鯉のぼりの意味や「こどもの日」と「端午の節句」の違いなど、こちらで解説しています。
5月の第2日曜日。母への感謝をカーネーションに込めて贈る日です。実は世界でもなじみ深い母の日。世界の母の日事情はこちらで解説しております。
八十八夜(5月初旬)に摘まれる新茶は、無病息災を祈る縁起物とされています。立春から数えて「八十八」日目で、農業などにとっても縁起の良い日とされています。素敵な風習もこちらで解説しております。
藤棚や菖蒲園が見ごろを迎え、紫のグラデーションが街を彩ります。自然と人の営みが調和する、皐月ならではの穏やかな風景が広がります。藤は不死に例えられる格式高い花、菖蒲は「勝負」を想起させ武家に好まれた花です。初夏に咲く縁起の良い花は他にもまだまだありますので、是非こちらからチェックしてみてくださいね。
5月の誕生石と言えばエメラルドやアベンチュリンが有名です。エメラルドは知っているけれどアベンチュリンは知らなかった、という方もいるかもしれませんね。どちらも素敵な意味を持つ石です。
5月の代表的な誕生石といえば、エメラルド。新緑を思わせる深いグリーンは、夫婦円満・家庭円満の象徴。エメラルドは持ち主とその周りの人々との関係において、お互いに慈愛の精神を育み、その愛情によって絆を深めてくれると言われています。鮮やかな緑色は新緑の季節にぴったりです。
もうひとつの5月の誕生石として知られるのがアベンチュリン。森林を思わせる優しい緑色が特徴で、「心身の癒やし」「調和」「リラックス」を意味します。ストレスをやわらげ、穏やかな気持ちをもたらすことから「グリーンクォーツ」と呼ばれ癒やしの石として人気があります。
色合いがヒスイに似ているため、代わりとして使われていたこともありました。アベンチュリンの石の内部に細かいキラキラ輝く粒を観測することができ、これが翡翠とよく似ています。比較的安いものもあり、扱いやすい材質なので、今も「インド翡翠」の名で広く愛されている石です。
皐月と聞いたときに、真っ先に思い浮かぶ単語がある方も多いかもしれません。月と名の付くものの中で、特に有名なものに競馬の「皐月賞(さつきしょう)」というものがあります。ここではその皐月賞について少しお話しようと思います。
皐月賞は毎年4月に開催されます。皐月賞は競馬の旧八大競争のひとつなのですが、皐月は5月の和名なのになぜ競馬の皐月賞は4月に開催されるのでしょうか。
そのわけは、レース名が皐月賞に改称された当時に行われていたレースが5月だったために皐月賞と名付けられたのです。しかしその後、1952年になると開催月が4月に繰り上げられたのです。開催時期は4月になりましたが、現在まで、レース名はそのまま「皐月賞」として残っています。
5月がなぜ皐月と呼ばれるようになったのか、その意味が分かると日本の暦や季節が今までよりもずっと身近に感じられませんか?時に厳しい季節もある日本の四季は、だからこそ季節の移り変わりに風情を感じられるのかもしれません。和風月名が生まれた背景を知る事で、四季をじっくり豊かに味わってみませんか。
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5月、風に乗って新緑の香りが漂うこの季節は、古くから「皐月(さつき)」と呼ばれてきました。
5月を皐月と呼ぶ理由は、田に深い関係があるようです。本記事では皐月の意味・由来を中心に、和風月名や季節の行事もあわせて紹介していきます。
目次
5月が皐月と呼ばれる由来
説はいくつか存在しますが、5月は稲の苗を植える時期のため、農作に関わる由来が多いです。「早苗月」を略したものが一説にあります。
二説目には、もともとは中国から5月を意味する字として、皐の異字体である「皋」という漢字で伝わり、その後「さつき」という読み方があてられたというもの。
「皋」はコウとも読み、白い光の差す広い地や明るい場所、高所や水際を意味します。
「皐」とはどんな意味を持つ言葉?
そして三説目として、「皐(さ)」は「神に供える稲」という意味があるのであてがわれた、というものがあります。
「早苗(さなえ)」は稲の苗を意味しますし、苗を植える女性のことを早乙女(さ・おとめ)と呼びます。なぜ5月に関連する皐月や早苗月など「さ」から始まる言葉が多く使われるのでしょうか。
これは「さ」が広く山神の事を表す意味もあるからだそうです。この神は田植えの時期に里へ下り、耕作の神(稲霊)になるとされます。
ミニ逸話|山の神様はさくらに住んでいる?
この山神さまが降り立つ場所はサ座(くら=神様のおわす場所)と言われ、これが桜の語源になったという逸話もあるそうです。桜の語源については幾つも説がありますが、桜の開花が田植えの基準となった事も、言い伝えられる一つの理由になっています。
皐月以外の5月の異名・別名と読み方
5月には「皐月」以外にもさまざまな異名・別名があります。どの名称も、5月の自然や農作、季節感を表す美しい呼び名です。
月不見月(つきみずづき)
梅雨に入り、月が見えにくい季節である事から。
仲夏(ちゅうか)
陰暦で5月は夏の中ほどに位置する事から。
稲苗月(いななえづき)
若い稲である早苗を植える時期である事から。
梅の色月(うめのいろつき)
この頃に梅の実が熟す事から。長雨になる事が多く「梅雨」と書くのもこの為。
五月雨月(さみだれづき)
田んぼの神「さ」と、雨垂れ・水垂れから名付けられたとされる。
このように、五月の様々な部分を切り取って多種多様な名前が付けられています。
もしも5月に名をつけるとしたら、どんな名前をつけてみたいですか?
お天気の良い日、雨の日、新緑の香りや雨上がりの匂いが鼻をかすめた時、様々な場面にあう自分だけの和名を考えてみるのもちょっとワクワクしますよね。
5月以外にも趣ある名が並ぶ「和風月名」
日本に古くから伝わる月の和名を「和風月名」と呼んでおり、1月から12月までそれぞれ和名があります。
和風月名についての詳細は4月の卯月に関するコラムでお話していますので、ぜひそちらをご覧くださいね。
5月の自然・日本の行事や風物詩
皐月は、新緑が美しく、花々が咲き誇る季節。心地よい陽気に包まれ、自然の生命力を感じられる時期です。日本で愛されている代表的な行事・風物詩をすこしだけご紹介します。
端午の節句(こどもの日)
5月5日には、鯉のぼりや兜を飾り、子どもの健やかな成長を祈る日。
鯉のぼりの意味や「こどもの日」と「端午の節句」の違いなど、こちらで解説しています。
母の日
5月の第2日曜日。母への感謝をカーネーションに込めて贈る日です。
実は世界でもなじみ深い母の日。世界の母の日事情はこちらで解説しております。
新茶の季節
八十八夜(5月初旬)に摘まれる新茶は、無病息災を祈る縁起物とされています。
立春から数えて「八十八」日目で、農業などにとっても縁起の良い日とされています。素敵な風習もこちらで解説しております。
藤や菖蒲の花がみごろ
藤棚や菖蒲園が見ごろを迎え、紫のグラデーションが街を彩ります。自然と人の営みが調和する、皐月ならではの穏やかな風景が広がります。
藤は不死に例えられる格式高い花、菖蒲は「勝負」を想起させ武家に好まれた花です。初夏に咲く縁起の良い花は他にもまだまだありますので、是非こちらからチェックしてみてくださいね。
5月の誕生石
5月の誕生石と言えばエメラルドやアベンチュリンが有名です。
エメラルドは知っているけれどアベンチュリンは知らなかった、という方もいるかもしれませんね。どちらも素敵な意味を持つ石です。
エメラルド
5月の代表的な誕生石といえば、エメラルド。新緑を思わせる深いグリーンは、夫婦円満・家庭円満の象徴。
エメラルドは持ち主とその周りの人々との関係において、お互いに慈愛の精神を育み、その愛情によって絆を深めてくれると言われています。鮮やかな緑色は新緑の季節にぴったりです。
アベンチュリン
もうひとつの5月の誕生石として知られるのがアベンチュリン。
森林を思わせる優しい緑色が特徴で、「心身の癒やし」「調和」「リラックス」を意味します。
ストレスをやわらげ、穏やかな気持ちをもたらすことから「グリーンクォーツ」と呼ばれ癒やしの石として人気があります。
色合いがヒスイに似ているため、代わりとして使われていたこともありました。アベンチュリンの石の内部に細かいキラキラ輝く粒を観測することができ、これが翡翠とよく似ています。
比較的安いものもあり、扱いやすい材質なので、今も「インド翡翠」の名で広く愛されている石です。
競馬の皐月賞はなぜ4月に開催?
皐月と聞いたときに、真っ先に思い浮かぶ単語がある方も多いかもしれません。月と名の付くものの中で、特に有名なものに競馬の「皐月賞(さつきしょう)」というものがあります。ここではその皐月賞について少しお話しようと思います。
皐月賞は毎年4月に開催されます。皐月賞は競馬の旧八大競争のひとつなのですが、皐月は5月の和名なのになぜ競馬の皐月賞は4月に開催されるのでしょうか。
そのわけは、レース名が皐月賞に改称された当時に行われていたレースが5月だったために皐月賞と名付けられたのです。しかしその後、1952年になると開催月が4月に繰り上げられたのです。開催時期は4月になりましたが、現在まで、レース名はそのまま「皐月賞」として残っています。
まとめ
5月がなぜ皐月と呼ばれるようになったのか、その意味が分かると日本の暦や季節が今までよりもずっと身近に感じられませんか?
時に厳しい季節もある日本の四季は、だからこそ季節の移り変わりに風情を感じられるのかもしれません。
和風月名が生まれた背景を知る事で、四季をじっくり豊かに味わってみませんか。
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4月20日~5月20日生まれの星座「牡牛座」について▼