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独特な音色と文化的背景が魅力的な北欧楽器。 ゲームで北欧楽器の音色を聞いた経験がある人もいるのではないでしょうか? ニッケルハルパやバウロン、バグパイプなどの北欧楽器は独自の音色を持ち、古くから民族音楽や祝祭で演奏されてきました。 今回は北欧楽器の種類や特徴について紹介するので、一緒に見ていきましょう!
北欧楽器は音色はもちろん、北欧の自然や風景を思い起こさせる魅力があります。 ここでは北欧地域や北欧楽器の特徴について見ていきましょう。
北欧とはヨーロッパ北部を指し、スウェーデンやデンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドのことです。
北欧地域は美しい自然環境や豊かな文化を特徴としており、厳しい冬やオーロラなど独特な光景で知られ、現在は旅行先としても人気です。
また、北欧地域は古くから伝統的な民族音楽が根付いています。これにより多くの北欧楽器や美しい民族舞踏が生み出され、独自の文化が育まれてきました。
北欧楽器は多彩でありながら共通の特徴を持っています。 主な特徴は以下の3つです。
北欧楽器の音色は自然の風景や季節を表現し、古くから祝祭などで重要な役割を果たしています。 また、北欧地域の歴史や伝統を伝える媒体としても親しまれています。
多彩な種類を持つ北欧楽器。 ここでは代表的な北欧楽器の特徴や演奏方法について紹介していきます。
ニッケルハルパはスウェーデンのウプサラ地域で、中世からある伝統楽器です。 スウェーデンの夏至祭では必ず演奏され、多くの人が踊ることで知られています。
ニッケルハルパはヴァイオリンに鍵盤が付いたような見た目で、メロディ弦4本と共鳴弦12本が張られた楽器です。 右手に弓を持って上下に動かし弦を弾き、左手はピアノのように鍵盤を押して音を変えて演奏します。 共鳴弦12本は直接弓で触れることがなく、メロディ弦の音に共鳴弦が反応する仕組みなので、独特な残響音が出ます。
ニッケルハルパの特徴は美しい音色と幻想的な響きです。 バイオリンの音にプラスして、教会のパイプオルガンのような幻想的な響きが人々を魅了します。 スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパは優しく心を包み込み、どこか安心感を感じる音色と言えるでしょう。
バウロンはアイルランド音楽で使われる楽器です。 アイルランドやスコットランドなどで話されているゲール語の「bodhár(鈍い響き、耳の遠い人)」が名前の由来とされています。
バウロンは元々、羊毛を染色する道具だった説や泥炭を運ぶための道具だった説など諸説ありますが、19世紀末からはセッションで使用されるようになります。 1960年代には、ショーン・オ・リアダがアイルランド音楽のリズムを担う打楽器として取り入れ、一気に知名度が上がりました。
バウロンは片側だけ皮を張ったフレームドラム(片面太鼓)で、棒状のビーター(バチ)を片手に持って叩いたり、手で叩いたりします。
また、バウロンは素朴な音が特徴的です。 棒状のビーターによって細かなリズム表現ができ、原始的な風景を想起させる響きが感じられるでしょう。
バグパイプはスコットランドの代表的な民族楽器です。 タータンチェックのスカート姿で袋に管がついたバグパイプを演奏する姿は、メディアなどで見たことがある人が多いのではないでしょうか。
バグパイプは西アジアからヨーロッパへはケルト人が持ち込んだ説、ローマの侵入により持ち込まれた説など諸説ありますが、1400年代にはイギリス軍隊で使われていた記録が残されています。
バグパイプはブローパイプ(管)を口にくわえ、羊の皮をなめして材料にした袋に息を吹き込み、4本のパイプに空気を送り出すと音が出る仕組みです。 各パイプの音程は指で穴を塞いで調節し、複数の音を同時に出せます。
また、バグパイプは力強く壮大な音色が特徴的です。 結婚式などのフォーマルな式典で演奏されるだけでなく、ハイランド・ゲームズと呼ばれるスポーツの祭典でも演奏されています。 見た目も音も存在感がある楽器なので、人々に強い印象を残す楽器の一つと言えるでしょう。
ティンホイッスルはブリキを円筒に丸めて溶接した単純な造りの縦笛で、現在の形のティンホイッスルは、イングランドのロバート・クラークが作り出したと言われています。
音の出しやすさや手軽さから、特にアイルランド音楽で親しまれています。 主な素材は金属ですが、現在は真ちゅうやアルミなどさまざまな素材で作られており、種類が豊富です。
奏法はリコーダーと同様で、吹き口に息を吹き込むと音が出て、6つの穴を指で押さえたり離したりして演奏します。 リコーダーの穴が10個に対し、ティンホイッスルの穴は6個のため半音階は難しいですが、装飾された音や息の加減で表情豊かに演奏することが可能です。
また、ティンホイッスルは素朴で可愛らしい音色をしているため、現在はゲーム音楽や店のBGMとしても広く使われています。
コンサーティーナは、1800年代前半にイギリスの物理学者チャールズ・ホイートストンの発明で生まれた蛇腹楽器です。 民族音楽をはじめ、ゲーム音楽などさまざまな音楽シーンに取り入れられているので、コンサーティーナと知らずに耳にしたことがある人も多いでしょう。
見た目は両側が六角形や八角形で、間がアコーディオンのように蛇腹になっています。 基本的な構造はアコーディオンと同じですが、アコーディオンに比べて左右対称、サイズは小さく、素朴で可愛い音色が特徴的です。
奏法は両手を左右のベルトに通し、蛇腹を押したり引いたりして空気を送りながら横のボタンを押して演奏します。
また、コンサーティーナにはいくつか種類があり、以下に「アレグロコンサーティーナ」と「イングリッシュコンサーティーナ」を解説しているので、見ていきましょう。
アレグロコンサーティーナはコンサーティーナの中で演奏するのが比較的容易で、以下のような特徴を持ちます。
見た目の特徴としてはハンドストラップと呼ばれるベルトが付いています。 アレグロコンサーティーナは素朴で可愛らしい音色を持つことから、ゲーム音楽にも多数取り入れられています。
イングリッシュコンサーティーナは音階にとらわれず、複雑な旋律を奏でられる楽器です。 以下のような特徴を持ちます。
見た目の特徴としては左右の板面に親指をくぐらせるためのサム・ストラップと呼ばれるベルトが付いています。 蛇腹の押し引きで同音が出る特性を持つため、軽快な演奏ではなく単旋律をなめらかに奏でたい人におすすめです。
この記事では北欧楽器の特徴や奏法を解説してきました。
北欧楽器の音色は自然の風景や季節を表現し、古くから祝祭など地域の伝統行事で重要な役割を果たし、北欧地域の歴史や伝統を伝える媒体として親しまれてきました。 現在はゲーム音楽や店内BGMなどにも使われているので、北欧楽器を身近に感じる機会が増えています。 今回を機に、改めて北欧楽器の演奏を聴いてみてはいかがでしょうか。
独特な音色と文化的背景が魅力的な北欧楽器。
ゲームで北欧楽器の音色を聞いた経験がある人もいるのではないでしょうか?
ニッケルハルパやバウロン、バグパイプなどの北欧楽器は独自の音色を持ち、古くから民族音楽や祝祭で演奏されてきました。
今回は北欧楽器の種類や特徴について紹介するので、一緒に見ていきましょう!
目次
北欧楽器の魅力
北欧楽器は音色はもちろん、北欧の自然や風景を思い起こさせる魅力があります。
ここでは北欧地域や北欧楽器の特徴について見ていきましょう。
そもそも北欧って?
北欧とはヨーロッパ北部を指し、スウェーデンやデンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドのことです。
北欧地域は美しい自然環境や豊かな文化を特徴としており、厳しい冬やオーロラなど独特な光景で知られ、現在は旅行先としても人気です。
また、北欧地域は古くから伝統的な民族音楽が根付いています。これにより多くの北欧楽器や美しい民族舞踏が生み出され、独自の文化が育まれてきました。
北欧楽器の特徴
北欧楽器は多彩でありながら共通の特徴を持っています。
主な特徴は以下の3つです。
北欧楽器の音色は自然の風景や季節を表現し、古くから祝祭などで重要な役割を果たしています。
また、北欧地域の歴史や伝統を伝える媒体としても親しまれています。
北欧楽器の種類
多彩な種類を持つ北欧楽器。
ここでは代表的な北欧楽器の特徴や演奏方法について紹介していきます。
ニッケルハルパ
ニッケルハルパはスウェーデンのウプサラ地域で、中世からある伝統楽器です。
スウェーデンの夏至祭では必ず演奏され、多くの人が踊ることで知られています。
ニッケルハルパはヴァイオリンに鍵盤が付いたような見た目で、メロディ弦4本と共鳴弦12本が張られた楽器です。
右手に弓を持って上下に動かし弦を弾き、左手はピアノのように鍵盤を押して音を変えて演奏します。
共鳴弦12本は直接弓で触れることがなく、メロディ弦の音に共鳴弦が反応する仕組みなので、独特な残響音が出ます。
ニッケルハルパの特徴は美しい音色と幻想的な響きです。
バイオリンの音にプラスして、教会のパイプオルガンのような幻想的な響きが人々を魅了します。
スウェーデンの伝統楽器ニッケルハルパは優しく心を包み込み、どこか安心感を感じる音色と言えるでしょう。
バウロン
バウロンはアイルランド音楽で使われる楽器です。
アイルランドやスコットランドなどで話されているゲール語の「bodhár(鈍い響き、耳の遠い人)」が名前の由来とされています。
バウロンは元々、羊毛を染色する道具だった説や泥炭を運ぶための道具だった説など諸説ありますが、19世紀末からはセッションで使用されるようになります。
1960年代には、ショーン・オ・リアダがアイルランド音楽のリズムを担う打楽器として取り入れ、一気に知名度が上がりました。
バウロンは片側だけ皮を張ったフレームドラム(片面太鼓)で、棒状のビーター(バチ)を片手に持って叩いたり、手で叩いたりします。
また、バウロンは素朴な音が特徴的です。
棒状のビーターによって細かなリズム表現ができ、原始的な風景を想起させる響きが感じられるでしょう。
バグパイプ
バグパイプはスコットランドの代表的な民族楽器です。
タータンチェックのスカート姿で袋に管がついたバグパイプを演奏する姿は、メディアなどで見たことがある人が多いのではないでしょうか。
バグパイプは西アジアからヨーロッパへはケルト人が持ち込んだ説、ローマの侵入により持ち込まれた説など諸説ありますが、1400年代にはイギリス軍隊で使われていた記録が残されています。
バグパイプはブローパイプ(管)を口にくわえ、羊の皮をなめして材料にした袋に息を吹き込み、4本のパイプに空気を送り出すと音が出る仕組みです。
各パイプの音程は指で穴を塞いで調節し、複数の音を同時に出せます。
また、バグパイプは力強く壮大な音色が特徴的です。
結婚式などのフォーマルな式典で演奏されるだけでなく、ハイランド・ゲームズと呼ばれるスポーツの祭典でも演奏されています。
見た目も音も存在感がある楽器なので、人々に強い印象を残す楽器の一つと言えるでしょう。
ティンホイッスル
ティンホイッスルはブリキを円筒に丸めて溶接した単純な造りの縦笛で、現在の形のティンホイッスルは、イングランドのロバート・クラークが作り出したと言われています。
音の出しやすさや手軽さから、特にアイルランド音楽で親しまれています。
主な素材は金属ですが、現在は真ちゅうやアルミなどさまざまな素材で作られており、種類が豊富です。
奏法はリコーダーと同様で、吹き口に息を吹き込むと音が出て、6つの穴を指で押さえたり離したりして演奏します。
リコーダーの穴が10個に対し、ティンホイッスルの穴は6個のため半音階は難しいですが、装飾された音や息の加減で表情豊かに演奏することが可能です。
また、ティンホイッスルは素朴で可愛らしい音色をしているため、現在はゲーム音楽や店のBGMとしても広く使われています。
コンサーティーナ
コンサーティーナは、1800年代前半にイギリスの物理学者チャールズ・ホイートストンの発明で生まれた蛇腹楽器です。
民族音楽をはじめ、ゲーム音楽などさまざまな音楽シーンに取り入れられているので、コンサーティーナと知らずに耳にしたことがある人も多いでしょう。
見た目は両側が六角形や八角形で、間がアコーディオンのように蛇腹になっています。
基本的な構造はアコーディオンと同じですが、アコーディオンに比べて左右対称、サイズは小さく、素朴で可愛い音色が特徴的です。
奏法は両手を左右のベルトに通し、蛇腹を押したり引いたりして空気を送りながら横のボタンを押して演奏します。
また、コンサーティーナにはいくつか種類があり、以下に「アレグロコンサーティーナ」と「イングリッシュコンサーティーナ」を解説しているので、見ていきましょう。
アングロコンサーティーナ
アレグロコンサーティーナはコンサーティーナの中で演奏するのが比較的容易で、以下のような特徴を持ちます。
見た目の特徴としてはハンドストラップと呼ばれるベルトが付いています。
アレグロコンサーティーナは素朴で可愛らしい音色を持つことから、ゲーム音楽にも多数取り入れられています。
イングリッシュコンサーティーナ
イングリッシュコンサーティーナは音階にとらわれず、複雑な旋律を奏でられる楽器です。
以下のような特徴を持ちます。
見た目の特徴としては左右の板面に親指をくぐらせるためのサム・ストラップと呼ばれるベルトが付いています。
蛇腹の押し引きで同音が出る特性を持つため、軽快な演奏ではなく単旋律をなめらかに奏でたい人におすすめです。
古くから人々に愛されてきた北欧楽器
この記事では北欧楽器の特徴や奏法を解説してきました。
北欧楽器の音色は自然の風景や季節を表現し、古くから祝祭など地域の伝統行事で重要な役割を果たし、北欧地域の歴史や伝統を伝える媒体として親しまれてきました。
現在はゲーム音楽や店内BGMなどにも使われているので、北欧楽器を身近に感じる機会が増えています。
今回を機に、改めて北欧楽器の演奏を聴いてみてはいかがでしょうか。