掲載日:2024.02.06
更新日:2025.02.03

2025年3月の満月「ワームムーン」はいつ?名前の由来やおすすめの願い事も紹介

みなさんは、3月に観られる満月のことを”ワームムーン”と呼ぶのを知っていましたか?
聞いたことはあるけど、意味までは知らないという方もいますよね。

ネイティブアメリカンに由来し、名づけられた”ワームムーン”。
そんな3月の満月には、さまざまな意味が込められています。

今回はワームムーンの基礎知識からスピリチュアル的な意味、月に関連する様々な現象についてご紹介していきます。

ワームムーンとは?

ワームムーンとは?

冒頭でもお伝えした通り、ワームムーンは3月の満月のことを指します。

”ワームムーン”は、ネイティブアメリカンに由来し、”ワーム(Worm)"は英語で「芋虫」を意味しています。
春になると土壌が解け、土の中から芋虫やミミズが姿を現すことから、”ワームムーン(Worm Moon) ”と呼ぶようになりました。

暖かくなると眠っていた虫や動物たちが徐々に目を覚まし始めます。
古くから人は、虫たちが地表に姿を現すことから春の訪れを感じ取り、象徴としていました。

そんな春の訪れを感じる、今年のワームムーンの観測日は2025年3月14日。に観ることができます。

2025年のワームムーンが見られる日・方角・時間

2025年のワームムーンは3月14日(金)の15時55分頃に東の空に見られます。
おとめ座の近く、明るい星であるスピカの傍に観測できますが、まだ明るい時間なので日没後だと綺麗に見えるでしょう。

また、同日には皆既月食も見られますが、月が上るギリギリの時間帯17時48分ごろに月が一部欠けた様子が観測できる程度です。

ワームムーンのスピリチュアル的意味

ワームムーンには春の訪れを象徴するだけではなく、「変化」「成長」「浄化」「自然との調和」「人間関係」「平和」などといった意味も込められています。

以下ではワームムーンが持つ意味を活用し、お願いすると良いことや、芋虫についての神話的意味、さらにはワームムーン以外の呼び方についてご紹介していきます。

芋虫は希望の象徴

芋虫は様々な神話において生まれ変わりや復活の象徴とされており、成長・変革といった意味合いを持っています。

たとえばギリシャ神話では、蝶が芋虫へと変化する過程は永遠の愛や美の象徴として捉えられてきました。
中国の故事や日本の神話においても芋虫が蝶に変わることが、生まれ変わりや成長の象徴として描かれています。

土から顔を出し、さなぎを経て美しい蝶に変わる過程は、自然界の不思議なサイクルを表していると同時に、私たちの人生や心もようを芋虫に例えていたのですね。

ワームムーンにおすすめの願い事

ワームムーンにおすすめの願い事

ワームムーンにおすすめの願い事は、以下の3点です。

  • より良い人間関係
  • 自分自身の成長
  • 金運アップ

成長や人間関係、平和などのキーワードがあるため、願い事もこうしたジンクスに関連するものがおすすめです。

より良い人間関係

調和や人間関係などに関する願い事を考えてみましょう。もちろん恋愛についての内容でもOKです。
仲たがいしていた相手との関係改善や、親密になりたい相手との関係性アップなど、具体的に相手のことを思い浮かべてお願いしてみてくださいね。

自分自身の成長

成長や内省にまつわる願い事もおすすめです。達成したい目標がある方や、仕事で成果を出したい方などはぜひ具体的な内容で考えてみましょう。
また、挫折や失敗で悩んでいる方は、心機一転で気持ちを切り替えるタイミングにしてみてはいかがでしょうか?

金運アップ

ワームムーンを含め、毎月の満月には金運アップの効果があるといわれています。願い事をする際は、おまじないを一緒に行うと効果があるかもしれませんよ。
おまじないの方法は諸説ありますが、一般的には以下のような方法です。

  • 財布の中身を空にして綺麗に掃除する
  • 月明かりが当たる場所で数回財布を振る
  • 振りながら感謝の気持ちを伝えてお願い事をする
  • 翌日朝に中身を綺麗に戻す

財布を綺麗にして振りながら願い事をするのがセオリーなので、ぜひ満月を眺めながら試してみてください。

ワームムーンの時期に一緒に観測できる星座や天体現象

2025年3月にワームムーンと合わせて観測できる星座や天体現象について、以下の3点を解説します。

  • •水星を見つけるチャンス
  • •すばる食
  • •3月に一緒に観測できる星座は?

ワームムーン以外にも夜空を彩る星がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

水星を見つけるチャンス

3月4日から12日の17時40分前後は、西の低い空に水星を見つけるチャンスです。水星は太陽系の中で、元も内側を公転している太陽に一番近い惑星です。

また、水星は太陽に近い軌道を公転しているため、観測位置が太陽に近く、普段は観測が難しい星となっています。しかし、上記の期間は太陽から比較的離れた位置にあるため観測が可能になるのです。

特に3月8日は、水星が東方最大離角となり17時42分ごろに西の地平線付近に水星が見られます。できるだけ開けた場所で観測すると見つけられるかもしれませんよ。

すばる食

3月5日の夜22時ごろから、西の空で月がすばるを隠す「すばる食」が観測可能です。すばるはおうし座にある散開星団プレアデス星団の日本名のため「プレアデス星団食」とも呼ばれ、肉眼でも見られます。

月の輝いていない部分にすばるが隠れていく様子が観測できるので、ぜひ見てみてくださいね。

3月に一緒に観測できる星座は?

3月のワームムーンの時期には、夜空に以下のような星座が見られます。

  • ふたご座
  • オリオン座
  • ぎょしゃ座
  • しし座
  • おおぐま座
  • やまねこ座
  • おうし座
  • ペルセウス座
  • うしかい座
  • おとめ座

また、北の空に北斗七星が、南西の空には冬の大三角も観測できます。3月になると、おとめ座のような春の星座も少しずつ見られるようになり、寒さもピークを過ぎて天体観測を楽しみやすくなりますよ。

ネイティブアメリカンの満月

ネイティブアメリカンの間では、ワームムーン以外の満月にもさまざまな名前がつけられているので紹介します。

呼び名 日本語での呼び名
1月 スノームーン(Wolf Moon) 狼月
2月 スノームーン(Snow Moon) 雪月
3月 ワームムーン(Worm Moon) 芋虫月
4月 ピンクムーン(Pink Moon) 桃色月
5月 フラワームーン(Flower Moon) 花月
6月 ストロベリームーン(Strawberry Moon) 苺月
7月 バックムーン(Buck Moon) 牡鹿月
8月 スタージョンムーン(Sturgeon Moon) チョウザメ月
9月 ハーベストムーン(Harvest Moon) 収穫月
10月 ハンターズムーン(Hunter’s Moon) 狩猟月
11月 ビーバームーン(Beaver Moon) ビーバー月
12月 コールドムーン(Cold Moon) 寒月

狼の遠吠えが聞こえる1月は「ウルフムーン」、野イチゴが実をつける6月は「ストロベリームーン」など、季節にちなんだ名称になっているのが分かりますよね。

興味がある方は、ぜひ満月の記事もチェックしてみてください。

2025年のワームムーンは3月14日!珍しい水星も一緒に観測しよう

3月の満月を表すワームムーン。
ワームムーンが持つ意味や関連した芋虫にまつわる神話的な意味、ワームムーン以外の呼び方から月に関する現象についてご紹介してきました。

皆さんも今年のワームムーンに、テーマに合わせてお願いごとをしてみてはいかがでしょうか?


  • Twitter
  • Facebook
  • LINE