「メルシー」は素敵な言葉

ヨーロッパには沢山の言語が存在します。
イギリス英語やイタリア語、ドイツ語などなど、世界標準後の英語とはまた違う独特な言語です。中でもフランス語は、日本人にとって比較的馴染みのある言語といわれています。
なぜか?それは、アルファベットがラテン文字と同じということもありますが、日本の社会の中にフランス語に多くみられるからといえます。

例えば、「メニュー」、「レジャー」、「ブティック」、「シャンパン」、「ホテル」といった単語は、フランス語から来ています。日常で普通に使う単語なので、初めて知るとこれもフランス語だったの?!と驚いちゃいます。

今日は、そんな日本人に馴染み深いフランス語のひとつの単語、「メルシー」についてご紹介していきます。

「メルシー」は感謝の言葉

フランス語で、メルシー(Merci)はありがとうを意味します。フランス語の中でも、最もシンプルな感謝の言葉です。

フランス人が日常茶飯事で使う言葉で、日本でも馴染みのあるフランス語のひとつといえます。
とても使いやすくて便利な言葉なのですが、フランスで使うには少し注意が必要なんです。
それは、「Merci !」という単語だけを相手に伝えると、失礼と捉えられてしまうことがあるという点です。

日本では、初対面の人へ感謝を伝えるとき「ありがとうございます」が基本です。フランス人も同じような感覚を持っていて、「Merci!」は日本でいう「ありがとう!」。フランスでも初対面の人には「ありがとう」ではなく、「ありがとうございます」なのです。
そんなこともあって、失礼になってしまわないために、フランスでは初対面の人に「Merci bien.(メルシー・ビヤン)」や「Merci beaucoup!(メルシー・ボクー)」、「Je vous remercie.(ジュ・ヴゥ・ルメルシー)」というありがとうを使うと違和感なく自然なコミュニケーションに繋がると思います。

このように、日本とフランスでは似たような感覚をもっています。
ただ、そんなフランス人でも、日本人は礼儀に厳しいという印象をもっているんだとか。

メルシーにまつわるトリビア

メルシー・ダンサン「踊る感謝」ってなに?

「Merci dansant !(メルシー・ダンサン)」。直訳すると「踊る感謝」という意味。感謝を表す言葉ではありますが、なぜメルシーではないのか?それはこの言葉は、喜びや感謝の気持ちを踊りながら表現するという意味が込められた、感謝の言葉なのです。
パーティーでプレゼントをもらったとき、大切な人に素敵なディナーを準備してもらったとき、子どもが手描きの絵をプレゼントしてくれたときなどなど、心が躍るほどに嬉しいときに「Merci dansant !」といって、感謝を伝えます。ユニークでカジュアルな言葉なので、親しい間柄の人に伝える感謝の言葉にはぴったりです。

メルシー・ダン・アンダンス「踊る感謝」ってなに?

贈り物に添える「メルシーノート」

プレゼントを贈るときに、手紙やカードにメッセージを添える。これは日本だけでなくフランスでも同じようにされています。メルシーノートとは、そんな贈り物に添える手紙やカードのことをいいます。

プレゼントを贈ろうと思い立つのはどんなときでしょうか?
感謝を伝えたい、喜ばせたい、明るい気持ちになってもらいたい、努力や成果を称えたいなど、人それぞれに気持ちがあってプレゼントを渡すと思います。ただ単にモノを渡すことがプレゼントではなく、そういった心や気持ちを込めた贈り物がプレゼントです。メルシーノートは、プレゼントに込めたい心や気持ちを伝えるための大事なものなのです。メルシーノートにメッセージを添えれば、プレゼントを贈った人も、もらった人もより幸せな気持ちに包まれるのかもしれません。

贈り物に添える「メルシーノート」

感謝にまつわる、フランスの素敵な言葉

“感謝を伝えることは簡単だが、受け取ることは難しい”

「Dire merci est facile, mais le recevoir est difficile.(ディール・メルシ・エス・ファシル、メール・レ・レセヴォワール・エ・ディフィシル)」。「感謝を伝えることは簡単だが、受け取ることは難しい」というフランスの言葉です。

ありがとうと伝えることは、難しいことではないけれど、感謝されたときにそれを受け入れることは、時に謙虚さが必要なときもあったり、それにこたえることが必要なときもある。感謝を真摯に受け取ってこたえていくということが大事なんだよ。ということを説いている言葉です。感謝の言葉の重みを改めて感じることができます。

“感謝は癒しの薬である”

「Le merci est un baume.(ル・メルシ・エ・ユン・ボーム)」。「感謝は癒しの薬である」というフランスの言葉。

感謝の気持ちには、心を癒してくれる力があるのだよということを説いています。感謝されるということは、私たちの心に優しく沁みて、癒しを与えてくれている。感謝の気持ちを忘れなければ、おのずと心が豊かになるような毎日を過ごすことができるのかもしれません。

“感謝は心の記憶である”

「La reconnaissance est la mémoire du cœur.(ラ・ルコノーテサンス・エ・ラ・メモワール・デュ クール)」。「感謝は心の記憶である」というフランスの言葉。

感謝は心に深く刻まれて、忘れることがないという意味をもっていて、感謝の重みや価値を表している言葉です。過去に、困っている人に道端で道を教えた経験など、小さなことなんですが覚えていることありませんか?もしかすると、それは感謝されたという記憶が心に残っているからといえるかもしれません。小さなことでも困っているときに助けてもらったことを覚えていることも同じように、感謝したという記憶が心にしっかり残っている証なのかもしれません。

最後に

暮らしの中で「メルシー」の心を持つことで、いつもより日常がちょっと明るくなるかもしれません。些細なことに感謝をすると、今まで当たり前だと思っていたことが、実はそうではないことに気づいて、一瞬一瞬を大切にしたいという想いになります。

「いただきます」と手を合わせることは、単に形だけの行いでなくて、いただく命に感謝をするための行為です。私たちは感謝の気持ちを日常の中で伝えています。感謝は目に見えるものではありませんが、言葉にして伝えてみたり、想うことで。

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