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スマホアプリゲームのfgo(「Fate/Grand Order」)[ⅰ]のドゥルガー(カーリー)は、Fateシリーズの原点「Fate/stay night」の攻略ヒロイン、間桐桜(まとうさくら)を依代にしたキャラクターです。
「笑顔がかわいい」と言う声が多くあります。
では実際にインドで知られているドゥルガーは、どんな女神様でしょう?
今回はドゥルガーの特徴、インド神話内での彼女の武勇、9つの化身と女神クマリの関係、そしてドゥルガーに関連したお祭りをご紹介します。
【出典・参考文献について】
出典・参考文献は文末にまとめてあります。本文内のローマ数字をクリックすると出典・参考文献に飛びます。出典・参考文献から本文を見たい場合も、ローマ数字をクリックすると該当箇所に飛びます。
ドゥルガー(Durga)とは、世にも恐ろしい戦いの女神様です。意味は「近寄りがたい者」、「近づけない者」[ⅱ]になります。
もともとは、ヴィンディヤ山脈またはヒマラヤ山脈周辺に住む人々が信仰していた女神様だったと言われています[ⅲ]。650年から1200年の間にヒンドゥー教がインド全土で広まる際に、破壊神シヴァを崇拝するシヴァ派が台頭。シヴァに関連した女神様[ⅳ]として取り込まれました。
ドゥルガーはシヴァの妃である山の女神パールヴァティーの別側面と考えられています。
ドゥルガーは、ほかの女神にも負けず劣らずの優しい微笑みを浮かべた美女です。しかしながら、その名前は人を寄せつけないことを意味しています。
どうしてでしょうか?
ドゥルガーは悪鬼や悪魔、魔族と戦い争う女神様[ⅴ]です。
血を好み、残虐非道な無敵の軍神[ⅵ]。
宇宙における戦争のエネルギーをひとつに集め、具現化した存在[ⅶ]です。
シヴァのシャクティ(潜在的な力)を現した彼女は、破壊と殺戮をつかさどる残酷な性格をした女神様[ⅷ]と考えられています。
インドでは女神崇拝の中心的な存在となっているドゥルガーの役目は、神々に仇なす者を全滅させることです。なぜなら彼女は、神々ですら力の及ばない悪鬼や魔神、悪魔と戦うために生まれた存在[ⅸ]だからです。
彼女は神々の敵を残虐な殺し方で倒すことに喜びを見出します[ⅹ]。
しかしながらドゥルガーの本質は残忍なだけではありません。
ヒンドゥー教の神様が人間に力を与えてくれる言葉をマントラ(祈り、真言、讃歌)と言います。
ドゥルガーのマントラは、ドゥルガースークタムです。困難に立ち向かう力を与えてくれます。
すべての問題を乗り越え、海を航海するときの道しるべとなり、人生を導いてくれる呪文[ⅺ]です。
また戦いの女神様の名前は、インドの二大叙事詩でも見られます。『マハーバーラタ』では主人公アルジュナたちパーンダヴァ側が、敵のカウラヴァ軍に勝てるようドゥルガーに祈りを捧げたおかげで、勝利しました[ⅻ]。
もうひとつの二大叙事詩『ラーマーヤナ』のベンガル語版で主人公ラーマも、戦いの前にドゥルガーへ祈りを捧げ[xiii]ます。
ドゥルガーがラーマに手を貸したので、悪鬼ラーヴァナを倒すことができました[xiv]。
ドゥルガーがいなかったらアルジュナやラーマも戦いに負けていたかもしれません。そう考えるとドゥルガーの存在は大きいですね。
続いてはドゥルガーがどのような姿をした女神様で、神々からどのような武器を授かったのか、なぜライオンや虎を乗り物にしているのか、ご紹介します。
インドの古い文献によってドゥルガーの容姿は、それぞれ異なります。一般的な彼女の姿について解説します[xv]。
次は彼女が身につけていたアクセサリー類や持ち物です。
そして悪を打ち倒す戦士であるドゥルガーが神々から授かった武器の一覧になります。
どうしてインドにはライオン(獅子)がいないのに、ドゥルガーはライオンに乗っているのでしょうか?
それは…インドではライオンや虎が聖なる動物だからです。
古くからインドでは動物崇拝がありました。人間に身近な動物を神様として見ていたのです。
インドでライオンは四聖獣の一柱と考えられ[xvii]、虎(シャールドゥーラ)も聖獣として扱われていました[xviii]。
また西アジアからライオンの姿が伝わり、西アジア系の女神の影響を受けたドゥルガーがライオンに乗るようになったとも言われています[xix]。
神話上では山の神ヒマヴァットからライオンや虎を授かった[xx]そうですよ。
ドゥルガーが戦いに勝利したヒンドゥー教の神話を3つご紹介します。
この物語は、ヒンドゥー教の3番目の勢力であるシャークタ派(シャクティを信じる人々)[xxi]の聖典『デーヴィー・マーハートミヤ』[xxii]に書かれている水牛の悪魔マヒシャ(マヒシャースラ)とのエピソードです。
ある日、魔族アスラの王である魔王ラムバーと水牛の間に生まれた水牛の悪魔マヒシャが苦行を終えました。彼は「不死身の体にしてほしい」とブラフマーに祈ります。しかしブラフマーは神々と敵対するマヒシャの願いを一旦は拒否します。
それでもマヒシャは「女性以外には無敵の体がほしい」とねだります[xxiii]。
結局ブラフマーはマヒシャの願いを叶えました。女性以外には完全無敵となったマヒシャは部下の魔族とともに神々を襲います。
インドラを始めとしたヴェーダの神々は必死に魔族と戦いましたが、マヒシャ率いる魔族のほうが圧倒的に優位です。敗北を恐れた神々はシヴァとヴィシュヌ、そしてブラフマーに助けを求めます。彼らが口から放った光(テージャス)が集まったところに燃える山が現れ、ドゥルガーが誕生しました。シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの怒りから生まれたドゥルガーは神々から武器を授かります。彼女はライオンや虎のような声をあげ、戦場を駆けて何万という数の魔族を抹殺していきます。
マヒシャは水牛、ライオン、戦士、象と次々と姿を変え、そのたびにドゥルガーによって首を切り落とされました。
血にまみれながら笑みを浮かべている恐ろしい女神様を前にしたマヒシャは山を投げつけますが、槍で突き殺されてしまいした[xxiv]。
そのためドゥルガーの別名はマヒシャースラマルディ(マヒシャを殺す者)と言う[xxv]のです。
ブラフマーがマヒシャに力を与えて神々も、ずいぶん困ったことでしょう。しかしながら彼がマヒシャに神々を打ち破るような力を与えていなかったらドゥルガーは生まれなかったというところが、おもしろいですね。
『スカンダ・プラーナ』ではシヴァの息子である軍神スカンダがドゥルガーの名前について語っています。
ブラフマーの恩恵を受けた巨人の悪魔ドゥルガーは強大な力を得て、ヴェーダの神々を森へと追いやりました。神々はシヴァにドゥルガーを訴えます。シヴァは妻であるパールヴァティーにドゥルガー退治を命じ、パールヴァティーは人々を魅了する美しさを持つカーララートリーをドゥルガーのもとへ送りました。カーララートリーが「すべてをもとの状態に戻してください」と言うとドゥルガーは怒り、3万もの巨人をカーララートリーにけしかけます。カーララートリーは3万の兵を一瞬で灰にし、パールヴァティーとともに戦います。彼女たちは何万もの敵を倒し、ドゥルガーに勝ったのです。
そしてカーララートリーは倒した悪魔の名前ドゥルガーを自分の名前にしました[xxvi]。
魔族のシュムバとニシュヴァム兄弟は苦行の末、シヴァから女性以外には無敵の力を授けてもらいました。この兄弟も神々に戦いを挑み、追いやられた神々はドゥルガーに助けを求めます。
シュムバはドゥルガーの美しさに魅了され、ドゥルガーに結婚を申し込みました。「私と一騎打ちをして勝てたら結婚するわ」とドゥルガーは宣戦布告。兄弟は、それぞれ一騎打ちをしました。
ところが、あっさりとドゥルガーに負けてしまった[xxvii]というお話です。
普通なら悪魔の大軍や巨人を恐ろしいと思いますが、あまりにもドゥルガーが強すぎるので怖くありませんね。むしろ最強の女神ドゥルガーと戦うことになった魔族に同情の念すら感じてしまいます。
続いてドゥルガーが悪を倒すために変身する9つの姿[xxviii]についてご紹介します。戦隊モノのようにイメージカラーがあって、わかりやすいですよ。
シヴァの乗り物である雄牛に乗り、正義の象徴である三叉戟を持っています。山の神ヒマヴァットの娘で、シヴァの妻、ガネーシャとスカンダの母の姿です。
イメージカラー:灰色
修行僧のような衣服をまとい、数珠と水がめを持っています。世界へ愛のメッセージを伝える役目です。
イメージカラー:オレンジ
10本の腕にそれぞれ武器を持ち、頭に冠をかぶり、虎の上に座っています。正義の使者です。
イメージカラー:白
8本の腕に武器を持ち、ライオンの上に座っています。世界に必要なものを届ける役目です。
イメージカラー:赤
幼いスカンダを抱き、蓮を持った状態でライオンの上に座っています。世界に善悪の区別をつける能力を付与する役目です。
イメージカラー:ロイヤルブルー
戦士姿のドゥルガー。ライオンの上に座っています。邪悪な存在と根気強く戦う者です。
イメージカラー:黄色
破壊と死、闇と静寂の使者。ロバの上に座っています。魔族と戦い、倒した悪魔の血をすすったたとされる姿です。
イメージカラー:緑
信者を守護する美しき者。牛に座っています。魔族から世界を救う存在です。
イメージカラー:ピーコックグリーン
超自然的な力を持つ最強の姿。蓮の上に座っています。シヴァに神秘的な力と知識を与えます。
イメージカラー:紫
ネパールでは『デーヴィー・マーハートミヤ』に登場するドゥルガーを始めとした女神が崇拝されています。中でもクマリ(カウマリー)崇拝を第一とし、幼い少女を生き神とします[xxix]。
ネパールの首都カトマンドゥでは、仏教徒の中でまだ初潮を迎えていない32の吉凶を備えた少女が、王室のロイヤルクマリとして選ばれます。クマリは7つの大祭のとき以外は旧王宮の隣家に住み、人々からの礼拝を受けて暮らします。人々はクマリの様子から国の運命を占いました。
クマリは幸運をもたらす存在と考えられ、祭りの際は山車に乗せられ、町中を回ります。そして国王の礼拝を受け、人々に幸運をもたらすのが役目とされています[xxx]。
最後にドゥルガーに関連したお祭りをふたつご紹介します。
春の初めと秋の初めにあるお祭りで、北インドが主流です。春にドゥルガー(ガウリー)がまつられている9ヵ所のお寺を毎日礼拝し、家内安全を祈ります。
秋にはドゥルガーの化身である9人の女神の像を拝み、作物の豊穣を祈るのです[xxxi]。
インドの東部・北東部ではドゥルガー・プージャーと同一視されています。
ネパールのヒンドゥー教徒にとって最大のお祭り。
ドゥルガー女神がマヒシャを倒したことを祝います。10日間行われるお祭りで、最終日にドゥルガーの像を水に流す決まりです。
ネパールでは動物の生け贄が捧げられ、インドでは秋の収穫を感謝[xxxii]します。
今回の記事でドゥルガーがどんな女神様か伝わりましたか?
ドゥルガーは…
上記のような女神様です。
日本では准胝/准提(じゅんてい)観音として伝わっています[xxxiii]。
仏様のお母さんで、母は強しという言葉がピッタリ!
ドゥルガーのご利益は困難に打ち勝つ力、勝利、知恵です。悪魔の誘惑に負けてしまいそうなとき、弱気になりそうなときは、血にまみれた彼女のことを思い出すと打ち勝てるかもしれませんよ!
ガネーシャ、ラクシュミ、ハヌマーン…人気のインドの神様が入ったランダムくじです。最強のレアみくじが、シークレットデザインが低確率で入っています。※一袋一枚入り。ランダムでのお届けとなりますので、柄の種類は選べません。どの神様が届くかお楽しみに!
神秘的な香りをお届け。インド神話は、神様をイメージした香り。ドゥルガーさわやかなフローラルな「FLOWER KING」の香り。
ドゥルガーは破壊神シヴァの妃パールヴァティーの別側面▼
日本の大黒様はインドの破壊神シヴァ? インドの神様シヴァとは?
ラーマ王子が決戦の前にドゥルガーに勝利を祈願したという▼
ラーマーヤナはラーマ王子が悪鬼に囚われたシーター姫を取り戻すための冒険物語
出典
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、274,275頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、366頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、253頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、11〜14頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、68頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、365頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、274,309頁
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、198頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、275頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、92頁
◎バリ島に伝わるサンスクリット文献 (3)
◎DURGA SUKTAM 5
◎ドゥルガースータクムについて - Sai Veda Library
◎『インド神話物語 マハーバーラタ 下』、デーヴァダッタ・パトナーヤクy[文・画]、沖田瑞穂[監訳]、村上彩[訳]、原書房、2019年61,99頁
◎Arjuna's Hymn to Mother Durga (Arjuna Krta Devi Stotram) – Dipika
◎Part 2 - Durga & Arjuna - The Mahabharata
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、199頁
◎Dussehra Special: There wouldn't be a Durga Puja in autumn if it wasn't for Lord Ram
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、203頁
◎Navaratri - Celebrating the Symbolic Vision of the Goddess
◎Kalika-purana にみられるドゥルガーに関する考察 -マヒシャを殺す女神を中心に- - J-Stage
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、275,309頁
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、199頁
◎『インド神話伝説辞典』、菅沼晃[編者]、東京堂出版、1990年、226頁
◎インドの神様ポスター - Osaka University Knowledge Archive : OUKA
◎『シリーズ 知っておきたい インド・南アジア』、歴史教育者協議会[編]、青木書店、1997年、23頁
◎トーラナ:「聖なる幻獣」(3) - 唐草図鑑
◎2002年度 Ⅲ.仏教文化論 : インド仏教美術の諸相
◎『[新訂増補] 南アジアを知る事典』、辛島昇ほか[監修]、平凡社、2002年、332,333頁
◎『神の文化史事典』、松村一雄,平藤喜久子,山田仁史[編]、白水社、2013年、358頁『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、366頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、94頁
◎『神の文化史事典』、松村一雄,平藤喜久子,山田仁史[編]、白水社、2013年、514頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、92〜94頁
◎シュンバとニシュンバとの戦い
◎北インド・ヒンドゥー祭事暦(3) - 宗教情報リサーチセンター
◎ナヴァラトリー 9人の女神と9つの色
◎Vaishno Devi and Navratri Story
◎ネパールにおけるクマリ崇拝について - J-Stage
◎『[新訂増補] 南アジアを知る事典』、辛島昇ほか[監修]、平凡社、2002年、209,210頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、252,256頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、286頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、152,153頁
◎准胝(じゅんてい)観音とはどのような仏か。また、滋賀県内にある准胝観音像が掲載されている資料を知りた... | レファレンス協同データベース
スマホアプリゲームのfgo(「Fate/Grand Order」)[ⅰ]のドゥルガー(カーリー)は、Fateシリーズの原点「Fate/stay night」の攻略ヒロイン、間桐桜(まとうさくら)を依代にしたキャラクターです。
「笑顔がかわいい」と言う声が多くあります。
では実際にインドで知られているドゥルガーは、どんな女神様でしょう?
今回はドゥルガーの特徴、インド神話内での彼女の武勇、9つの化身と女神クマリの関係、そしてドゥルガーに関連したお祭りをご紹介します。
目次
【出典・参考文献について】
出典・参考文献は文末にまとめてあります。
本文内のローマ数字をクリックすると出典・参考文献に飛びます。
出典・参考文献から本文を見たい場合も、ローマ数字をクリックすると該当箇所に飛びます。
ドゥルガーって、なんの神様?
ドゥルガー(Durga)とは、世にも恐ろしい戦いの女神様です。
意味は「近寄りがたい者」、「近づけない者」[ⅱ]になります。
もともとは、ヴィンディヤ山脈またはヒマラヤ山脈周辺に住む人々が信仰していた女神様だったと言われています[ⅲ]。
650年から1200年の間にヒンドゥー教がインド全土で広まる際に、破壊神シヴァを崇拝するシヴァ派が台頭。
シヴァに関連した女神様[ⅳ]として取り込まれました。
ドゥルガーはシヴァの妃である山の女神パールヴァティーの別側面と考えられています。
見るものを寄せつけない近づきがたい女神様
ドゥルガーは、ほかの女神にも負けず劣らずの優しい微笑みを浮かべた美女です。
しかしながら、その名前は人を寄せつけないことを意味しています。
どうしてでしょうか?
すごくきれいな女神様だけど、とてつもなく恐ろしく獰猛(どうもう)
ドゥルガーは悪鬼や悪魔、魔族と戦い争う女神様[ⅴ]です。
血を好み、残虐非道な無敵の軍神[ⅵ]。
宇宙における戦争のエネルギーをひとつに集め、具現化した存在[ⅶ]です。
シヴァのシャクティ(潜在的な力)を現した彼女は、破壊と殺戮をつかさどる残酷な性格をした女神様[ⅷ]と考えられています。
インド神話のドゥルガーは神々と敵対する悪鬼たちの血を見ることを好み、喜びながら戦場を駆けめぐる
インドでは女神崇拝の中心的な存在となっているドゥルガーの役目は、神々に仇なす者を全滅させることです。
なぜなら彼女は、神々ですら力の及ばない悪鬼や魔神、悪魔と戦うために生まれた存在[ⅸ]だからです。
彼女は神々の敵を残虐な殺し方で倒すことに喜びを見出します[ⅹ]。
ドゥルガーは広野や大海で遭難し、困難にあっている人々を救う
しかしながらドゥルガーの本質は残忍なだけではありません。
ヒンドゥー教の神様が人間に力を与えてくれる言葉をマントラ(祈り、真言、讃歌)と言います。
ドゥルガーのマントラは、ドゥルガースークタムです。
困難に立ち向かう力を与えてくれます。
すべての問題を乗り越え、海を航海するときの道しるべとなり、人生を導いてくれる呪文[ⅺ]です。
また戦いの女神様の名前は、インドの二大叙事詩でも見られます。
『マハーバーラタ』では主人公アルジュナたちパーンダヴァ側が、敵のカウラヴァ軍に勝てるようドゥルガーに祈りを捧げたおかげで、勝利しました[ⅻ]。
もうひとつの二大叙事詩『ラーマーヤナ』のベンガル語版で主人公ラーマも、戦いの前にドゥルガーへ祈りを捧げ[xiii]ます。
ドゥルガーがラーマに手を貸したので、悪鬼ラーヴァナを倒すことができました[xiv]。
ドゥルガーがいなかったらアルジュナやラーマも戦いに負けていたかもしれません。
そう考えるとドゥルガーの存在は大きいですね。
ドゥルガーの完全プロフィール
続いてはドゥルガーがどのような姿をした女神様で、神々からどのような武器を授かったのか、なぜライオンや虎を乗り物にしているのか、ご紹介します。
美しい微笑みを浮かべた女神ドゥルガーの容姿
インドの古い文献によってドゥルガーの容姿は、それぞれ異なります。
一般的な彼女の姿について解説します[xv]。
ドゥルガーの服装やアクセサリー、持ち物
次は彼女が身につけていたアクセサリー類や持ち物です。
戦士ドゥルガーが神々から与えられた武器
そして悪を打ち倒す戦士であるドゥルガーが神々から授かった武器の一覧になります。
ドゥルガーの乗り物はライオンあるいは虎
どうしてインドにはライオン(獅子)がいないのに、ドゥルガーはライオンに乗っているのでしょうか?
それは…インドではライオンや虎が聖なる動物だからです。
古くからインドでは動物崇拝がありました。
人間に身近な動物を神様として見ていたのです。
インドでライオンは四聖獣の一柱と考えられ[xvii]、虎(シャールドゥーラ)も聖獣として扱われていました[xviii]。
また西アジアからライオンの姿が伝わり、西アジア系の女神の影響を受けたドゥルガーがライオンに乗るようになったとも言われています[xix]。
神話上では山の神ヒマヴァットからライオンや虎を授かった[xx]そうですよ。
ドゥルガーが魔族と戦った3つの神話をご紹介!
ドゥルガーが戦いに勝利したヒンドゥー教の神話を3つご紹介します。
1.ドゥルガーVS悪魔マヒシャ
Public domain, via Wikimedia Commons
この物語は、ヒンドゥー教の3番目の勢力であるシャークタ派(シャクティを信じる人々)[xxi]の聖典『デーヴィー・マーハートミヤ』[xxii]に書かれている水牛の悪魔マヒシャ(マヒシャースラ)とのエピソードです。
ある日、魔族アスラの王である魔王ラムバーと水牛の間に生まれた水牛の悪魔マヒシャが苦行を終えました。
彼は「不死身の体にしてほしい」とブラフマーに祈ります。
しかしブラフマーは神々と敵対するマヒシャの願いを一旦は拒否します。
それでもマヒシャは「女性以外には無敵の体がほしい」とねだります[xxiii]。
結局ブラフマーはマヒシャの願いを叶えました。
女性以外には完全無敵となったマヒシャは部下の魔族とともに神々を襲います。
インドラを始めとしたヴェーダの神々は必死に魔族と戦いましたが、マヒシャ率いる魔族のほうが圧倒的に優位です。
敗北を恐れた神々はシヴァとヴィシュヌ、そしてブラフマーに助けを求めます。
彼らが口から放った光(テージャス)が集まったところに燃える山が現れ、ドゥルガーが誕生しました。
シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの怒りから生まれたドゥルガーは神々から武器を授かります。
彼女はライオンや虎のような声をあげ、戦場を駆けて何万という数の魔族を抹殺していきます。
マヒシャは水牛、ライオン、戦士、象と次々と姿を変え、そのたびにドゥルガーによって首を切り落とされました。
血にまみれながら笑みを浮かべている恐ろしい女神様を前にしたマヒシャは山を投げつけますが、槍で突き殺されてしまいした[xxiv]。
そのためドゥルガーの別名はマヒシャースラマルディ(マヒシャを殺す者)と言う[xxv]のです。
ブラフマーがマヒシャに力を与えて神々も、ずいぶん困ったことでしょう。
しかしながら彼がマヒシャに神々を打ち破るような力を与えていなかったらドゥルガーは生まれなかったというところが、おもしろいですね。
2.ドゥルガー(カーララートリー)&パールヴァティーVS悪魔ドゥルガー
『スカンダ・プラーナ』ではシヴァの息子である軍神スカンダがドゥルガーの名前について語っています。
ブラフマーの恩恵を受けた巨人の悪魔ドゥルガーは強大な力を得て、ヴェーダの神々を森へと追いやりました。
神々はシヴァにドゥルガーを訴えます。
シヴァは妻であるパールヴァティーにドゥルガー退治を命じ、パールヴァティーは人々を魅了する美しさを持つカーララートリーをドゥルガーのもとへ送りました。
カーララートリーが「すべてをもとの状態に戻してください」と言うとドゥルガーは怒り、3万もの巨人をカーララートリーにけしかけます。
カーララートリーは3万の兵を一瞬で灰にし、パールヴァティーとともに戦います。
彼女たちは何万もの敵を倒し、ドゥルガーに勝ったのです。
そしてカーララートリーは倒した悪魔の名前ドゥルガーを自分の名前にしました[xxvi]。
3.ドゥルガーVS魔族シュムバ&ニシュヴァム
Public domain, via Wikimedia Commons
魔族のシュムバとニシュヴァム兄弟は苦行の末、シヴァから女性以外には無敵の力を授けてもらいました。
この兄弟も神々に戦いを挑み、追いやられた神々はドゥルガーに助けを求めます。
シュムバはドゥルガーの美しさに魅了され、ドゥルガーに結婚を申し込みました。
「私と一騎打ちをして勝てたら結婚するわ」とドゥルガーは宣戦布告。
兄弟は、それぞれ一騎打ちをしました。
ところが、あっさりとドゥルガーに負けてしまった[xxvii]というお話です。
普通なら悪魔の大軍や巨人を恐ろしいと思いますが、あまりにもドゥルガーが強すぎるので怖くありませんね。
むしろ最強の女神ドゥルガーと戦うことになった魔族に同情の念すら感じてしまいます。
ドゥルガーの9つの化身(ナヴァ・ドゥルガー)
続いてドゥルガーが悪を倒すために変身する9つの姿[xxviii]についてご紹介します。
戦隊モノのようにイメージカラーがあって、わかりやすいですよ。
1.シャイラプトリ
シヴァの乗り物である雄牛に乗り、正義の象徴である三叉戟を持っています。
山の神ヒマヴァットの娘で、シヴァの妻、ガネーシャとスカンダの母の姿です。
イメージカラー:灰色
2.ブラーマチャリニ
修行僧のような衣服をまとい、数珠と水がめを持っています。
世界へ愛のメッセージを伝える役目です。
イメージカラー:オレンジ
3.チャンドラガンタ
10本の腕にそれぞれ武器を持ち、頭に冠をかぶり、虎の上に座っています。
正義の使者です。
イメージカラー:白
4.クシュマンダ
8本の腕に武器を持ち、ライオンの上に座っています。
世界に必要なものを届ける役目です。
イメージカラー:赤
5.スカンドマタ
幼いスカンダを抱き、蓮を持った状態でライオンの上に座っています。
世界に善悪の区別をつける能力を付与する役目です。
イメージカラー:ロイヤルブルー
6.カトヤヤニ
戦士姿のドゥルガー。
ライオンの上に座っています。
邪悪な存在と根気強く戦う者です。
イメージカラー:黄色
7.カルラトリ
破壊と死、闇と静寂の使者。
ロバの上に座っています。
魔族と戦い、倒した悪魔の血をすすったたとされる姿です。
イメージカラー:緑
8.マハガウリ
信者を守護する美しき者。
牛に座っています。
魔族から世界を救う存在です。
イメージカラー:ピーコックグリーン
9.シディダトリ
超自然的な力を持つ最強の姿。
蓮の上に座っています。
シヴァに神秘的な力と知識を与えます。
イメージカラー:紫
ネパールの処女神・生き神クマリ
ネパールでは『デーヴィー・マーハートミヤ』に登場するドゥルガーを始めとした女神が崇拝されています。
中でもクマリ(カウマリー)崇拝を第一とし、幼い少女を生き神とします[xxix]。
ドゥルガーの宿った生き神で国の運命を占う預言者
ネパールの首都カトマンドゥでは、仏教徒の中でまだ初潮を迎えていない32の吉凶を備えた少女が、王室のロイヤルクマリとして選ばれます。
クマリは7つの大祭のとき以外は旧王宮の隣家に住み、人々からの礼拝を受けて暮らします。
人々はクマリの様子から国の運命を占いました。
幸運をもたらし、人々の繁栄と成功の力を与える
クマリは幸運をもたらす存在と考えられ、祭りの際は山車に乗せられ、町中を回ります。
そして国王の礼拝を受け、人々に幸運をもたらすのが役目とされています[xxx]。
ドゥルガーの強さと勇猛さを感じるお祭り
最後にドゥルガーに関連したお祭りをふたつご紹介します。
ナヴァラトリ(9夜祭)
春の初めと秋の初めにあるお祭りで、北インドが主流です。
春にドゥルガー(ガウリー)がまつられている9ヵ所のお寺を毎日礼拝し、家内安全を祈ります。
秋にはドゥルガーの化身である9人の女神の像を拝み、作物の豊穣を祈るのです[xxxi]。
インドの東部・北東部ではドゥルガー・プージャーと同一視されています。
ドゥルガー・プージャー(ダサラー、ダサイン)
ネパールのヒンドゥー教徒にとって最大のお祭り。
ドゥルガー女神がマヒシャを倒したことを祝います。
10日間行われるお祭りで、最終日にドゥルガーの像を水に流す決まりです。
ネパールでは動物の生け贄が捧げられ、インドでは秋の収穫を感謝[xxxii]します。
愛と勇気を持ち、悪に立ち向かう宇宙の母なる女神ドゥルガー
今回の記事でドゥルガーがどんな女神様か伝わりましたか?
ドゥルガーは…
上記のような女神様です。
日本では准胝/准提(じゅんてい)観音として伝わっています[xxxiii]。
仏様のお母さんで、母は強しという言葉がピッタリ!
ドゥルガーのご利益は困難に打ち勝つ力、勝利、知恵です。
悪魔の誘惑に負けてしまいそうなとき、弱気になりそうなときは、血にまみれた彼女のことを思い出すと打ち勝てるかもしれませんよ!
ドゥルガーにあやかりたい!
ガネーシャ、ラクシュミ、ハヌマーン…人気のインドの神様が入ったランダムくじです。最強のレアみくじが、シークレットデザインが低確率で入っています。※一袋一枚入り。ランダムでのお届けとなりますので、柄の種類は選べません。どの神様が届くかお楽しみに!
神秘的な香りをお届け。
インド神話は、神様をイメージした香り。
ドゥルガーさわやかなフローラルな「FLOWER KING」の香り。
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出典
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、274,275頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、366頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、253頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、11〜14頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、68頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、365頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、274,309頁
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、198頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、275頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、366頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、92頁
◎バリ島に伝わるサンスクリット文献 (3)
◎DURGA SUKTAM 5
◎ドゥルガースータクムについて - Sai Veda Library
◎『インド神話物語 マハーバーラタ 下』、デーヴァダッタ・パトナーヤクy[文・画]、沖田瑞穂[監訳]、村上彩[訳]、原書房、2019年61,99頁
◎Arjuna's Hymn to Mother Durga (Arjuna Krta Devi Stotram) – Dipika
◎Part 2 - Durga & Arjuna - The Mahabharata
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、199頁
◎Dussehra Special: There wouldn't be a Durga Puja in autumn if it wasn't for Lord Ram
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、203頁
◎Navaratri - Celebrating the Symbolic Vision of the Goddess
◎Kalika-purana にみられるドゥルガーに関する考察 -マヒシャを殺す女神を中心に- - J-Stage
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、275,309頁
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、199頁
◎『インド神話伝説辞典』、菅沼晃[編者]、東京堂出版、1990年、226頁
◎インドの神様ポスター - Osaka University Knowledge Archive : OUKA
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、198頁
◎『シリーズ 知っておきたい インド・南アジア』、歴史教育者協議会[編]、青木書店、1997年、23頁
◎トーラナ:「聖なる幻獣」(3) - 唐草図鑑
◎2002年度 Ⅲ.仏教文化論 : インド仏教美術の諸相
◎『インド神話伝説辞典』、菅沼晃[編者]、東京堂出版、1990年、226頁
◎『[新訂増補] 南アジアを知る事典』、辛島昇ほか[監修]、平凡社、2002年、332,333頁
◎『神の文化史事典』、松村一雄,平藤喜久子,山田仁史[編]、白水社、2013年、358頁『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、366頁
◎『世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン[編]、井辻朱美[日本版監修]、大山晶[訳]、原書房、2013年、199頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、94頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム[著]、山本史郎,山本泰子[訳]、原書房、2000年、275,309頁
◎『神の文化史事典』、松村一雄,平藤喜久子,山田仁史[編]、白水社、2013年、514頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、92〜94頁
◎シュンバとニシュンバとの戦い
◎Kalika-purana にみられるドゥルガーに関する考察 -マヒシャを殺す女神を中心に- - J-Stage
◎北インド・ヒンドゥー祭事暦(3) - 宗教情報リサーチセンター
◎ナヴァラトリー 9人の女神と9つの色
◎Vaishno Devi and Navratri Story
◎ネパールにおけるクマリ崇拝について - J-Stage
◎『[新訂増補] 南アジアを知る事典』、辛島昇ほか[監修]、平凡社、2002年、209,210頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元,宮本久義,山下博司[著]、東京堂出版、2005年、252,256頁
◎『宗教の世界史2 ヒンドゥー教の歴史』、立川武蔵[著]、山川出版社、2014年、286頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、152,153頁
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