お箸の種類、いくつ知ってる?おすすめの選び方もあわせてご紹介!

「お箸にはいくつか種類がある」と聞いたら、びっくりする方も多いのではないでしょうか。実は、意外と知らない「箸の種類」がたくさんあるんです……!お箸は私たちの生活に欠かせないものであり、毎日使うものだからこそ、自分に合った種類を知ると楽しいはず。

ぜひこのコラムを最後まで読んで、奥深いお箸の世界を味わってみてくださいね。

お箸の歴史

お箸の歴史

まずは、お箸の歴史をチェックしてみましょう!

お箸の誕生と日本での使用の始まり

詳しい歴史については分かっていないことも多いお箸ですが、誕生したのは今から3,000年以上前の古代中国と言われています。

日本でお箸が使われるようになったのは、弥生時代~飛鳥時代(3~7世紀頃)で、竹を半分に折った「竹折箸」が神器として使われていたようです。食事の際に使われるようになったのは、遣隋使が中国に行き、そこで箸を使った食事でもてなしを受け、その文化を日本に持ち帰ったことがきっかけです。

箸食の広がり

箸食の広がり

平安時代になると、箸食が一般的になりました。魚や鳥に使うお箸は「真魚箸(まなばし)」、野菜に使うお箸は「菜箸(さいばし)」のように区別されました。今私たちが使っている菜箸のルーツはここにあります。

鎌倉時代になると、食事で匙(さじ)を使うことがなくなり、お箸だけ使うようになりました。このときから、現代のように、お箸だけで混ぜる・つまむ・ほぐす・はさむといったさまざまな使い方がされていました。

江戸時代中頃には、「塗箸(木地の表面を漆塗りで仕上げる)」が登場。同じころ、輪島塗も誕生したと考えられていますよ。

素材を選ぶ

素材を選ぶ

お箸はとても古い歴史があることがわかりましたね。ここからは、お箸の素材による違いや特徴、それぞれの良い点をご紹介します。

木製

黒檀、紫檀、栗、竹など木の素材をそのまま活かし、拭き漆や蜜蝋で仕上げたお箸です。自然素材のあたたかみが感じられる見た目や、木のザラザラとした手触りが特徴。次にご紹介する塗り箸に比べ滑りにくいというメリットがあります。

木製のお箸は金属製のお箸のような光沢感はありません。また、樹脂製やプラスチック製と比べると、木製のお箸はやや重いです。

塗り箸

漆をていねいに何度も塗り重ねているお箸を塗り箸といいます。さまざまな染料・顔料などを混ぜた色漆が使われています。

表面がつるつるしているのが特徴で、耐久性にすぐれているほか、汚れがつきにくく、汚れてしまった場合でも簡単に洗い流せるのがメリットです。

形で選ぶ

形で選ぶ

素材の違いほかに、お箸には持ち手の形にも違いがあります。箸の持ち手は「持ち代」とも言われ、握りやすさに関わる部分です。目的や好みに合った形のお箸を選んでみませんか?

持ち手部分が丸いお箸です。丸いため、手のひらに角が当たって痛い、ということはありません。手の力があまり強くない方でも無理なく握れるのが丸箸の良いところ。しかし、少し滑りやすいので注意が必要です。

三角

三角の持ち代は面が指にしっかりと触れるため、安定してお箸を持つことができます。高齢の方やお子さん、お箸を使うのが苦手な方でも持ちやすいです。また、テーブルに置いた時に転がりにくいのもうれしいポイント。

四角

4つの面がしっかり指に当たるため、持ちやすく、箸先まで力が伝わりやすいのが特徴です。また、お豆腐や麺類など、滑りやすい食品でもきちんとつかむことができます。ぴったりそろったときの美しさや、置いたときに転がりにくいのも良い点です。ただし、指にあたるのが気になる方もいるようです。

けずり

お箸全体に「けずり」が入っていて、手によくフィットします。角はなく、優しい手触りが特徴。手によくなじむことから、「一度使ったらほかの形のお箸には戻れない!」という方もいるほど。上品な見た目なので、来客用に用意しておくのも素敵ですね。

五角箸~八角箸

五角・六角・七角・八角などのお箸もあります。多角形のお箸は、使いやすさや好みは人それぞれ。お箸は3つの指を使って持つことから、五角や七角といった奇数のお箸が使いやすいという方が多いようですが、8は末広がりで縁起の良い数字だから八角を選ぶ、長寿の象徴である亀の甲羅の形だから六角を選ぶという方もいます。

サイズで選ぶ

サイズで選ぶ

お箸を選ぶうえで大切なのが、サイズや長さ。実は、自分に最適な箸の長さの測り方があるんです!

それは、利き手の親指と人差し指で直角をつくり、そのときの人差指と親指を結んだ対角線の長さを一咫(ひとあた)と言うのですが、その一咫の1.5倍(つまり一咫半)がその人にとって最適な長さとされています。長さの目安として、成人男性は23.5cm、成人女性は21.5cmと言われていますので、参考にしてみてくださいね。

また、長さだけでなくお箸の重さも大切。重すぎると手が疲れてしまうという方もいますし、逆に軽すぎると持ったときの安定感がなくなってしまうという人も。人それぞれに好みの重さがあるので、いろいろと持って試してみてくださいね。

用途やデザインで選ぶ

せっかくいろいろなお箸があるのだから、普段使い用、祝い箸、プレゼント箸など用途によって選びたいですよね。ここでは、ぜひ集めたい素敵なアイテムをご紹介します。

普段使い用 八角万能箸(中)

普段使い用 八角万能箸(中) 八角万能箸(中)/¥1,100 税込

八角箸は、「八」という末広がりの縁起の良さだけでなく、指と八角の面がフィットして手になじみやすいので、まさに普段使いにぴったりです。持ち手部分にすべり止め加工が施されているほか、箸先は四角形になっており、お豆類や麺などの食材もつまみやすいですよ。

祝い箸 縁起箸セット

祝い箸 縁起箸セット 縁起箸セット/¥4,180 税込 

結婚などのお祝いとして、お箸を贈るのもおすすめです。こちらは、縁起の良いひょうたんや鶴・亀などがデザインされた夫婦箸です。漆を使っており、上質な仕上がりのお箸。見た目の美しさだけでなく、箸先にはすべり止め加工も施されているので使いやすさも抜群です。外箱もオリジナルなので、贈り物にもぴったり。

プレゼント 八だるま箸(短)

プレゼント 八だるま箸(短) 八だるま箸(短)/¥1,100 税込

お箸はちょっとしたプレゼントにもおすすめ。こちらは、「八」という末広がりで縁起の良さを感じられる八角箸に、縁起の良い置物として古くから親しまれている達磨(だるま)が付いたかわいらしい一品。達磨の色は赤・青・白とバリエーション豊かなので、贈る相手に合うものをプレゼントしても素敵ですね。

箸選びのコツ

最後に、お箸を選ぶときのコツをご紹介します。いろいろなポイントがあるので、ぜひお箸選びの参考にしてみてくださいね。

手の長さから導き出す「最適な箸の長さ」

お箸の使いやすさを左右する大きなポイントが、自分に合った長さのお箸を使うこと。先ほどご紹介した「最適な箸の長さ」の測り方を使って、ぜひ自分に合う長さを知ってみましょう。この測り方を知っていれば、ご自身のお箸だけでなく、成長して手も大きくなるお子さんにとっての最適な長さもわかりますよ。

食卓の雰囲気や好みに合わせたデザイン選び

毎日使うお箸だからこそ、デザインも重視したいですよね。選ぶときには、好みのほかに、食卓の雰囲気も気にしてみて♪テーブルの色やよく使う食器の素材や形などに合うお箸を選べば、食事がさらに楽しくなるはずです。

塗り箸や蒔絵箸など、伝統工芸も魅力

せっかくだから日本の伝統が感じられるお箸はいかがでしょうか。塗り箸や蒔絵(まきえ)箸など、職人さんの想いや匠の技が感じられる伝統工芸品があります。

たとえば、福井県小浜市で生まれた若狭塗箸は、貝殻や卵殻を漆の中に埋め込み、美しい海底の様子を描き出しています。輪島塗箸は、漆をていねいに何層も重ねることで出る、深い光沢や耐久性が魅力です。越前塗箸は、1500年もの歴史を持つ越前塗ならではの、細やかな文様が特徴です。

自分に合うお箸を選んで、生活に彩りを♪

自分に合うお箸を選んで、生活に彩りを♪

素材や形、長さ、用途など、一言で「お箸」といっても実に多くの種類があることがわかりましたね。また、私たちにとって身近なお箸が、古くから日本で使われていたことにも、伝統を感じられたのではないでしょうか。

ご紹介した商品も含めて、ぜひいろいろなお箸を試してみてくださいね。きっと、みなさんの生活を彩る素敵なお箸に出逢えるはずです♪

カヤ店舗紹介バナー
カヤオンラインバナー

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE