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みなさんのお家には、「土鍋」がありますか?毎日使っている!という方から、持っているけれどあまり使っていないという方、なんとなく敷居が高くて持っていないという方まで、さまざまではないでしょうか。
このコラムでは、そんな土鍋の魅力を深掘りしていきたいと思います。そもそも土鍋は日本でこれまでどのような歴史を歩んできたのか、土鍋と金属鍋の違い、土鍋を使うメリット、土鍋の具体的な使い方、土鍋と一緒に台所にそろえたいおしゃれなアイテムなどをご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、素敵な土鍋の世界を味わってくださいね!
土鍋の歴史はとても古く、縄文時代に登場した「縄文土器」を由来としています。
それまでは、狩猟をして主に生肉を食べていましたが、野菜も食べるようになり、調理をするようになったことから保存や調理に使う鍋のような形をした道具が作られました。
その後、狩猟民族から農耕民族へと生活スタイルが変化するなかで、雑穀を雑炊のように煮るようになり、土でできた鍋の使用が人々のあいだで広まっていきました。
「土鍋」という言葉そのものは、平安時代より前にはなく、平安時代以降に土の鍋を指す言葉として生まれたそうです。鉄などの金属でできた鍋も使われており、それと区別するために「土鍋」と呼ばれるようになったのです。
江戸時代ごろになると、人々が使う調味料の種類も増え、鍋料理のバリエーションも豊富になりました。時を経て、昭和時代になると、生産技術も向上し土鍋がたくさん作られ、日常的に使う家庭も増えていきました。
家では土鍋ではなく金属鍋を使っている、という方も多いかもしれません。ここからは、意外と知らない土鍋と金属鍋の違いについてご紹介します。
土鍋と金属鍋は、温まりやすさや熱伝導性(熱の伝わりやすさ)、保温性に違いがあります。
土鍋は熱伝導性が高くなく、温まるまでに時間がかかります。一方、鉄や銅、アルミといった金属でできた鍋は熱伝導性が高いため、短時間で温まります。
土鍋は保温性が高いため、調理したあと冷めにくいという特徴があります。一方、金属鍋は種類によっても異なりますが、一般的に土鍋と比べると保温性が低く冷めやすいです。
結論として土鍋は、IHでは使えないという点があります。そもそもIHは「induction heating(電磁誘導加熱)」という意味があります。磁気の変化によって電気を発生させる「電磁誘導の法則」を利用しています。
電流を流したIH調理器の上に鍋を置くと磁力がかかり、鍋にも電流が流れます。このとき、鍋に電気抵抗が起きるのですが、抵抗が大きい場合、電気はスムーズに流れません。この流れなかった電気が「ジュール熱」という熱になり、鍋に伝わり温まるという仕組みです。しかし、土鍋は非金属であり、電気そのものが鍋に流れないためにジュール熱を発生しません。こういった理由から、土鍋はIHでは使えないのです。
ただ、最近ではIHでも使用できる土鍋も登場していますので、買う際に商品説明などをよく確認してみてくださいね。
土鍋には、たくさんの魅力やメリットがあります!「まだ家に土鍋がない!」という方は、ぜひ魅力を知ってみてくださいね。
土鍋の大きな魅力は、熱が冷めにくく保温性が高いことです。できたての温かい料理を楽しむことができますよ。温かさがつづくため、一度炊けば長時間おいしいごはんが楽しめます。
土鍋は、遠赤外線効果によって、内部から食材を温めるという特徴があります。そのため、食材に味が沁み込み、冷めてもおいしく食べられます。最近では土鍋でごはんを炊くという方が増えていますが、おでんなどの長く煮込む料理を調理するのにも適していますよ。
土鍋は、成型した粘土を焼いて釉薬(ゆうやく)を塗ったもの。粘土からつくられているため、金属の鍋にはない独特の温かみのあるデザインが特徴です。
素朴な見た目をしているため、どのような色や素材の机、テーブルに置いても違和感なく家族で食卓を囲むことができます。
ご紹介したとおり、魅力やメリットが多い土鍋ですが、知っておきたいデメリットもあります。
まずは、割れやすいということ。強い衝撃がかかると割れたり、ひびが入ってしまうことがあります。ちなみに、土鍋は急激な温度変化に弱く、鍋の底に水滴がついたまま火にかけないことが大切です。こちらもひび割れの原因になってしまいます。
ここからは、土鍋でおいしいお米を炊く方法を4ステップにわけてご紹介します。難しい作業はないので、ぜひみなさんもお家で試してみてくださいね。
おいしいご飯は、お米をしっかり研ぐところからはじまります。ていねいにしっかりと研ぐことで、炊き上がりの風味が良くなるんですよ!
炊きはじめは強火で加熱していきます。土鍋は、蒸気を逃がしにくいという特徴があります。そのため、普段炊飯器などでお米を炊くときよりも、水の量をやや少なめにするのがポイント。お米1合に対して約200mlが目安となります。
沸騰し湯気が出はじめたら5分弱火にしましょう。
火を止めて、20分ほど蒸らしたら完成です。土鍋の蓋を開けて、炊きあがったごはんを見たり、ふっくらしたごはんの香りを味わうのはまさに至福のとき。感動をじっくりと堪能しましょう。
またこの作り方はあくまで目安なので、土鍋によって調整をおこなってくださいね!
最後に、素敵な土鍋や土鍋と一緒にそろえたいおしゃれなアイテムをご紹介します。気になるものがあれば、ぜひみなさんのキッチンの仲間として迎え入れてみてはいかがでしょうか?
倭物やカヤでは店舗限定で販売をしている、たいせい窯のごはん鍋。穴のない中蓋と穴のある上蓋によっておいしいごはんが炊ける商品です。上蓋の穴は炊飯時の蒸気を逃がして吹きこぼれを防ぐとともに、炊き上がりのサインを出していくれます。穴のない中蓋は、炊き上がったあとにでしっかり蒸気を閉じ込め、蒸らしてくれます。
おしゃれで持ち運びもしやすいデザインだけでなく、保温性も高く機能性に優れたアイテムです。
縁起の良い置物として古くから親しまれているだるまがついた八角箸です。八角箸は、「八」が末広がりであることから、縁起が良い箸とされています。かわいらしいだけでなく、テーブルの上でころがりにくいのもうれしいポイントです。自分用にも、誰かへの贈り物にもぴったりです。
食の神である「恵比寿様」をモチーフに、「満腹」と「万福」を掛けてできたキャラクター「まんぷくん」がデザインされています。日本のお米を愛する「まんぷくん」と一緒に、おいしいご飯が食べたくなるプレイスマットです。
土鍋は、見た目のおしゃれさに加えて、保温性があったり、内部から食材を温めることで味が染み込むため、冷めてもおいしいなど、便利で役立つ魅力がたくさんありましたね。
使えば使うほど、土鍋への愛も深まるはず。ぜひみなさんの毎日に、土鍋や土鍋と一緒に使いたいアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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みなさんのお家には、「土鍋」がありますか?
毎日使っている!という方から、持っているけれどあまり使っていないという方、なんとなく敷居が高くて持っていないという方まで、さまざまではないでしょうか。
このコラムでは、そんな土鍋の魅力を深掘りしていきたいと思います。そもそも土鍋は日本でこれまでどのような歴史を歩んできたのか、土鍋と金属鍋の違い、土鍋を使うメリット、土鍋の具体的な使い方、土鍋と一緒に台所にそろえたいおしゃれなアイテムなどをご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、素敵な土鍋の世界を味わってくださいね!
目次
土鍋の歴史
土鍋の歴史はとても古く、縄文時代に登場した「縄文土器」を由来としています。
それまでは、狩猟をして主に生肉を食べていましたが、野菜も食べるようになり、調理をするようになったことから保存や調理に使う鍋のような形をした道具が作られました。
その後、狩猟民族から農耕民族へと生活スタイルが変化するなかで、雑穀を雑炊のように煮るようになり、土でできた鍋の使用が人々のあいだで広まっていきました。
「土鍋」という言葉そのものは、平安時代より前にはなく、平安時代以降に土の鍋を指す言葉として生まれたそうです。鉄などの金属でできた鍋も使われており、それと区別するために「土鍋」と呼ばれるようになったのです。
江戸時代ごろになると、人々が使う調味料の種類も増え、鍋料理のバリエーションも豊富になりました。時を経て、昭和時代になると、生産技術も向上し土鍋がたくさん作られ、日常的に使う家庭も増えていきました。
土鍋と金属鍋の違い
家では土鍋ではなく金属鍋を使っている、という方も多いかもしれません。ここからは、意外と知らない土鍋と金属鍋の違いについてご紹介します。
温まりやすさ、熱伝導性、保温性
土鍋と金属鍋は、温まりやすさや熱伝導性(熱の伝わりやすさ)、保温性に違いがあります。
土鍋は熱伝導性が高くなく、温まるまでに時間がかかります。一方、鉄や銅、アルミといった金属でできた鍋は熱伝導性が高いため、短時間で温まります。
土鍋は保温性が高いため、調理したあと冷めにくいという特徴があります。一方、金属鍋は種類によっても異なりますが、一般的に土鍋と比べると保温性が低く冷めやすいです。
土鍋はIHでは使えるの?
結論として土鍋は、IHでは使えないという点があります。そもそもIHは「induction heating(電磁誘導加熱)」という意味があります。磁気の変化によって電気を発生させる「電磁誘導の法則」を利用しています。
電流を流したIH調理器の上に鍋を置くと磁力がかかり、鍋にも電流が流れます。このとき、鍋に電気抵抗が起きるのですが、抵抗が大きい場合、電気はスムーズに流れません。この流れなかった電気が「ジュール熱」という熱になり、鍋に伝わり温まるという仕組みです。しかし、土鍋は非金属であり、電気そのものが鍋に流れないためにジュール熱を発生しません。こういった理由から、土鍋はIHでは使えないのです。
ただ、最近ではIHでも使用できる土鍋も登場していますので、買う際に商品説明などをよく確認してみてくださいね。
使うたびに愛着が生まれる!土鍋の魅力
土鍋には、たくさんの魅力やメリットがあります!
「まだ家に土鍋がない!」という方は、ぜひ魅力を知ってみてくださいね。
保温性が高い
土鍋の大きな魅力は、熱が冷めにくく保温性が高いことです。できたての温かい料理を楽しむことができますよ。温かさがつづくため、一度炊けば長時間おいしいごはんが楽しめます。
味が染み込んで冷めてもおいしい
土鍋は、遠赤外線効果によって、内部から食材を温めるという特徴があります。そのため、食材に味が沁み込み、冷めてもおいしく食べられます。最近では土鍋でごはんを炊くという方が増えていますが、おでんなどの長く煮込む料理を調理するのにも適していますよ。
温かみのあるデザイン
土鍋は、成型した粘土を焼いて釉薬(ゆうやく)を塗ったもの。粘土からつくられているため、金属の鍋にはない独特の温かみのあるデザインが特徴です。
素朴な見た目をしているため、どのような色や素材の机、テーブルに置いても違和感なく家族で食卓を囲むことができます。
土鍋のデメリットは?詳しく解説
ご紹介したとおり、魅力やメリットが多い土鍋ですが、知っておきたいデメリットもあります。
まずは、割れやすいということ。強い衝撃がかかると割れたり、ひびが入ってしまうことがあります。ちなみに、土鍋は急激な温度変化に弱く、鍋の底に水滴がついたまま火にかけないことが大切です。こちらもひび割れの原因になってしまいます。
土鍋で簡単!美味しいお米の炊き方
ここからは、土鍋でおいしいお米を炊く方法を4ステップにわけてご紹介します。難しい作業はないので、ぜひみなさんもお家で試してみてくださいね。
ステップ1:よく研いだお米を水に30分程つけておく
おいしいご飯は、お米をしっかり研ぐところからはじまります。ていねいにしっかりと研ぐことで、炊き上がりの風味が良くなるんですよ!
ステップ2:水加減を調整し、沸騰するまで強火にかける
炊きはじめは強火で加熱していきます。土鍋は、蒸気を逃がしにくいという特徴があります。そのため、普段炊飯器などでお米を炊くときよりも、水の量をやや少なめにするのがポイント。お米1合に対して約200mlが目安となります。
ステップ3:火加減を調整する
沸騰し湯気が出はじめたら5分弱火にしましょう。
ステップ4: 蒸らす
火を止めて、20分ほど蒸らしたら完成です。
土鍋の蓋を開けて、炊きあがったごはんを見たり、ふっくらしたごはんの香りを味わうのはまさに至福のとき。感動をじっくりと堪能しましょう。
またこの作り方はあくまで目安なので、土鍋によって調整をおこなってくださいね!
土鍋、台所を彩る商品を紹介!
最後に、素敵な土鍋や土鍋と一緒にそろえたいおしゃれなアイテムをご紹介します。気になるものがあれば、ぜひみなさんのキッチンの仲間として迎え入れてみてはいかがでしょうか?
たいせい窯 ごはん鍋
倭物やカヤでは店舗限定で販売をしている、たいせい窯のごはん鍋。穴のない中蓋と穴のある上蓋によっておいしいごはんが炊ける商品です。上蓋の穴は炊飯時の蒸気を逃がして吹きこぼれを防ぐとともに、炊き上がりのサインを出していくれます。穴のない中蓋は、炊き上がったあとにでしっかり蒸気を閉じ込め、蒸らしてくれます。
おしゃれで持ち運びもしやすいデザインだけでなく、保温性も高く機能性に優れたアイテムです。
八だるま箸(長)
縁起の良い置物として古くから親しまれているだるまがついた八角箸です。八角箸は、「八」が末広がりであることから、縁起が良い箸とされています。かわいらしいだけでなく、テーブルの上でころがりにくいのもうれしいポイントです。自分用にも、誰かへの贈り物にもぴったりです。
まんぷくプレイスマット
食の神である「恵比寿様」をモチーフに、「満腹」と「万福」を掛けてできたキャラクター「まんぷくん」がデザインされています。日本のお米を愛する「まんぷくん」と一緒に、おいしいご飯が食べたくなるプレイスマットです。
魅力あふれる土鍋で、毎日の生活に彩りを!
土鍋は、見た目のおしゃれさに加えて、保温性があったり、内部から食材を温めることで味が染み込むため、冷めてもおいしいなど、便利で役立つ魅力がたくさんありましたね。
使えば使うほど、土鍋への愛も深まるはず。ぜひみなさんの毎日に、土鍋や土鍋と一緒に使いたいアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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