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『ラーマーヤナ』はインドのヒンドゥー教の二大叙事詩のひとつです。
TYPE-MOONの展開する『Fate/Grand Order』のゲーム内で、物語の主人公・ラーマとその妻・シーターが登場します。神話『ラーマーヤナ』は世界でさまざまなコンテンツとして姿を変え、今も愛され続けています。
今回はアジア圏で特に愛されている『ラーマーヤナ』と、主人公・ラーマ、その妻・シーターについてをご説明します。
【出典・参考文献について】
出典・参考文献は文末にまとめてあります。本文内のローマ数字をクリックすると出典・参考文献に飛びます。出典・参考文献から本文を見たい場合も、ローマ数字をクリックすると該当箇所に飛びます。
ラーマはラーマ・チャンドラ(Rama Chanra)で名前の意味は「美しい」[ⅲ]です。別名バララーマ(強大な力を持つラーマ)[ⅳ]と言います。彼は、北インドを流れるガンジス川の中流に位置する大国コーサラ国の王城・アヨーディヤー(現在のウッタル・プラデーシュ州アワド)の王子[ⅴ]です。北インドでもっとも信仰されているヴィシュヌの化身[ⅵ]になります。ランカー島(現在のスリランカ)に住む、悪鬼(羅刹王)・ラーヴァナを倒すために生まれてきました[ⅶ]。
まずはラーマがどんな人物で、どんな容姿をしているのか、なぜインド・東南アジアで人気が高いのかを解説していきます。
ラーマは、ガンジス川流域に進出したアーリヤ人民族がインドの南方へ遠征する際に活躍したインドの民間のヒーロー(英雄)たちの活躍・業績を集めて作った存在だと、考えられています[ⅷ]。時代を経るうちに宇宙の維持神・ヴィシュヌの7番目の化身[ⅸ]となりました。
悪鬼・ラーヴァナは10の頭と20の腕を持つ恐ろしい存在です。女子供も殺し、夜中人々に取り憑いて身体を奪う悪魔のラークシャサ(羅刹)でした。しかし創造神ブラフマーは不死身の肉体を自分の子孫である悪鬼・ラーヴァナに与え[ⅹ]てしまいます。そんなラーヴァナを倒せるのは、ラーヴァナが「弱い」とバカにしていた人間と、人間に姿が似ていた猿[ⅺ]でした。
そこで天上の神々は「人間になって悪鬼・ラーヴァナを倒してほしい」とヴィシュヌに頼みます。ヴィシュヌはコーサラ国の王・ダシャラタのもとに生まれ、天上に住む神々や地上に住む人間を暗黒の力で支配しようとする悪鬼・ラーヴァナから救うことを決意[ⅻ]しました。
そうしてヴィシュヌの化身であるラーマが誕生したのです。しかしながらラーマにはヴィシュヌとしての記憶は一切ありません[xiii]。
話は変わりますが、インド独立の父であるマハトマ・ガンディーの最期の言葉は「ヘー・ラーム」です。和訳すると「おお、神よ!」という意味になり、この神はヴィシュヌの7番目の化身であるラーマをさす[xiv]と言われています。
王子・王として気品あふれる容姿をしています。紫式部の書いた『源氏物語』の主人公・光源氏のように輝かんばかりの姿をした、貴公子です。
姿勢がよく、足取りが美しい文武両道のたくましい青年でした。図像の多くはヴィシュヌ神の化身であり、同時にインドの土着の人物であるため、青黒い肌で描かれることが多い[xv]です。
聖仙ヴァールミーキ(またはヴィシュヴァーミトラ)に頼まれ、森の悪魔を倒したことで
を授かり[xvi]ます。
ミティラー(ヴィデーハ)国の絶世の美姫・シーターの夫を決める儀式では、どの王子もシヴァ神の曲がらない大弓を引けずにいる中、大弓を引いた力持ちです。このシヴァの弓を壊した、または戦いの際に使った[xvii]と言われています。
ヴィシュヌの信奉者はラーマを崇拝しています。
その理由は…
上記のような魅力がラーマにある[xviii]からです。
また『ラーマーヤナ』は一般の人々に宗教を教えようとした作品と言えます。古代の歴史と美しい詩によって作られた物語であり、ラーマとシータはヒンドゥー教の信奉者のあるべき姿や生活規範を描いています。人としての生き方や、困難を乗り越えていく状況判断についてをアドバイスしてくれるヒンドゥー・ダルマを体現している[xix]のです。
続いてラーマが危険を顧みずに救出した妻であるシーターです。
その出自は現在も議論されています[xx]。
彼女がどんな人物で、ラーマとはどんなカップルだったのかをご説明します。
シーター(Sita)の名前の意味は「鋤の跡」「畦」[xxi]です。別名はブーミジャー(大地から生まれた女)、パールティヴァー(大地の娘)。出自が、そのまま名前や別名の由来[xxii]となっています。
絶世の美女だったため、夫・ラーマに愛され、悪鬼・ラーヴァナからも求婚されます。彼女はラーヴァナにさらわれた際に「結婚に応じないと食べてしまうぞ」と脅されますが、最後まで「自分の夫はラーマしかいない」と主張しました。どんな誘惑にも負けず「指一本、触れさせない」とラーヴァナを拒み続けたのです。
夫だけを愛する清純な心と忠誠心、貞節を貫いた人物[xxiii]です。
インドの大人たちは男の子はラーマのように強く勇敢に、女の子はシーターのように一途で清純に育ってほしいと願います。お互いを深く愛するふたりの姿はアジア圏の憧れで、女性はラーマのような夫を持ち、男性はシーターのような妻を持つことを望むほど、理想のカップルと称されています[xxiv]。
宮崎駿原作の『天空の城ラピュタ』のヒロインの名前は「シータ」です。シーターとよく語感が似ていますね。
作中に出てくる敵のムスカは、ラピュタの力を軍人たちに見せつけるシーンで「旧約聖書にあるソドムとゴモラを亡ぼした天の火だよ」「ラーマーヤナではインドラの矢と伝えているがね」という言葉を口にします[xxv]。そのため、「ヒロイン・シータは『ラーマーヤナ』のシーターをモデルにしている」とネット上でよく言われているのです。
しかしながら監督は、高校の数学で使われる角度をあらわす記号「θ(シータ)」から発想し、その後大学時代に考えていた人形劇のヒロインから名前をとったと言及している[xxvi]そうです。
『ラーマーヤナ』はヴェーダの文献に出てくる神々とインドの土着神や伝承を混ぜて物語に落とし込んだもの[xxvii]になります。バラモン教とヒンドゥー教の神話の集大成とも言われています [xxviii]。和訳すると『ラーマ王行状記』[xxix]です。つまりラーマの一生涯について書かれている物語という意味になります。[xxx]
また『ラーマーヤナ』は主人公のラーマがヒロインのシーターを敵のラーヴァナから救う物語です。ヒーローを助ける異母弟・ラクシュマナや猿神・ハヌマーンといった脇役も活躍し存在感を放っています[xxxi]。
男女ともに誰もが憧れる王道中の王道の物語です。
一説によれば、『ラーマーヤナ』の原型となる物語は、すでに紀元前5世紀頃に存在していたそうです。紀元2世紀〜3世紀頃には、現在の7章構成になったと考えられています[xxxii]。2万4,000詩節から構成されています[xxxiii] 。
作者は最初の詩人である聖仙ヴァールミーキ[xxxiv]です。彼は森の賢者[xxxv]と言われています。
物語と言いますが『ラーマーヤナ』は歌を歌うように、詠唱するための非常に美しい韻律の詩を文字化したもの[xxxvi]です。叙事詩は人間が作った初めての詩であると言われています[xxxvii]。そのため小説ではなく現在も叙事詩と称されるのです。
ヴィシュヌの化身としての理由づけなどから『ラーマーヤナ』の1章と7章は後世に後付けされたものであると言われています[xxxviii]。本来の物語はラーマが森へ追放されたところから始まり、シーターを悪鬼・ラーヴァナから取り戻し、城へ帰還して大団円…のところで終わっていたと考えられている[xxxix]のです。
それでは3分でわかる『ラーマーヤナ』のあらすじ[xi]を解説していきます。
ここでは子供のできなかった王ダシャラタが子供を望むために馬祭りを大々的に開催したところから始まります。馬祭りの最中にヴィシュヌが出現し、ダシャラタに神の酒を授け、妃たちに飲ませるよう助言します。その結果、3人の王妃はヴィシュヌの化身とヴィシュヌの神性を持つ子供を授かり、ラーマを含む4人の王子が誕生しました。
主人公・ラーマは普通の人間として成長します。ときには父親に「お月さま、取って」と可愛いおねだりもしました。
弟たちとともに聖仙から弓を習い、青年となったラーマはシーターの夫を決める儀式に参加します。そしてシーターの父に見込まれ、ラーマはシーターと結婚し、夫となったのです。
ラーマは継母・カイケーイーによって、南のデカン地方のダンダカの森に追放されてしまいます。シーターと異母弟・ラクシュマナとともに森へ住み始めるラーマ。
カイケーイーの息子である弟・バタラは王位を空け、代理の王となって兄であるラーマの帰還を待ちます。
ラーマが魔女(羅刹女)・シュールパナカーに誘惑されます。これに怒りをあらわにしたラーマは恐ろしい行動に出ます。ラクシュマナとともに魔女の耳と鼻を削いでしまったのです!
魔女・シュールパナカーは兄・ラーヴァナに泣きつきます。妹にひどい仕打ちをしたことを激怒したラーヴァナはラーマに復讐を誓い、彼の大事にしているシーターをさらってしまったのです。
ラーヴァナはシーターを妹・シュールパナカーと同じ目にあわせようと思いましたが、シーターの美しさに魅了されました。どうにかしてシーターを自分のものにしようと、あの手この手を使いますが、シーターは「私の夫はラーマだけ」と宣言!見向きもしません。
おまけにラーヴァナは不死身になった際に調子に乗って人妻の天女を襲ったり、ランカー島の主であった異異母兄・クベーラを追い出して自分が王に成り代わったのです。四方八方から恨みを買っていたラーヴァナは、女性を犯そうとすると頭が裂ける呪いをかけられていて、どちらにせよシーターに触れることはできないのでした。
ラーマ兄弟は縁あって猿王スグリーヴァと親交を持ち、彼の重臣である猿神ハヌマーンと出会い、ともにシーターを探す冒険に出ます。
ハヌマーンの活躍についてはこちらに詳しく
空を飛び、ランカー島へ偵察にいったハヌマーンがシーターを発見します。ハヌマーンは敵のラーヴァナたちの手に落ち捕らわれてしまいますが、猿の大怪獣となり、火のついた尻尾で町をなぎ払いました。
猿の軍団が橋をかけ、いよいよランカー島での決戦となります。最初は猿軍&ラクシュマナの軍隊VSラーヴァナの息子・インドラジットです。ハヌマーンの雪辱戦になります。 インドラジットがラークシャサの魔法を使い、苦戦します。ラクシュマナもインドラジットの魔法の見えない矢によって倒れてしまいました。ハヌマーンがカイラーサ山を持ち運び、薬草を飲ませたことでラクシュマナは復活を遂げます。またラーヴァナの弟・ヴィビーシャナがラーマ側に寝返ったため、インドラジットの魔法は破られ、ラクシュマナとの一騎打ちで敗れました。
最後はラーマVS悪鬼・ラーヴァナの一騎打ちが行われ、ラーマが勝ちます。ようやくラーマは妻・シーターを救出できたのです。
ラーマたちはコーサラ国の王城へと帰還し、ラーマは王になります。
ここで読み終えれば物語はハッピーエンドです。
ラーマとシーターの永遠の決別になります。ラーマはシーターが悪鬼・ラーヴァナと浮気をしたり、悪鬼・ラーヴァナに身を汚されたのではないかと邪推しました。
シーターは身の潔白を証明するため、火に身を投じます。火の神・アグニの証言により、無傷のまま身の潔白が明かされます。ところが民衆の貞節を疑う声が大きく、ラーマは妊娠中のシーターを森へ追放せざるを得ません。
双子を出産したシーターにラーマは再度身の潔白を証明するよう命じます。
シーターは大地の女神に抱かれ、地面の裂け目から地中へと帰り、身の潔白を証明しました。しかし二度とラーマと双子たちのもとには戻ってこなかったのです。
羽衣伝説を思わせる悲しいストーリーに思わず涙がこぼれそうになります。
インド3大祭りのうち、ふたつは『ラーマーヤナ』に関連したお祭りです。インドのガイドブックにも、よく記載されており、インド旅行をした際に外せない有名なお祭りと言えます。どんなお祭りか紹介します。
ひとつは9月下旬〜10月中旬の雨季の終わりに行われるダシェラーです。
インド三大祭りで、もっとも人気があります。
ラーマは悪鬼・ラーヴァナとの戦いの前に、破壊神シヴァの妃である女神ドゥルガーのもとを訪れ、勝利を祈願したそうです。その関係から南インドでは、秋のナブラートリ(ナヴァ・ラートラ)のお祭りの9日間はラーマとハヌマーンをメインにした『ラーマーヤナ』の劇が野外で上演され、10日目にラーマの役者が悪鬼・ラーヴァナを倒します。正義が悪を打ち破った証として悪鬼・ラーヴァナとその弟・クンカバルナ、息子であるメーガダーナなどの紙で作った肖像を火矢で燃やして、中に詰められている爆竹や花火を楽しむ儀式が行われる[xli]のです。
ディワリ(ディワーリー)は10月下旬〜11月中旬に5日間行われるお祭りです。14年ぶりにラーマがコーサラ国へ帰ってきたことをお祝いします。
ヒンドゥー教徒にとっては正月とも言われており、秋の収穫祭にあたります。ラーマが新月の夜に帰還したため、新月の夜に行われるのが、お約束です。光の祭りとも言われて町や家、道路にランプに明かりを、ともします[xlii]。
ディワリについてはこちらに詳しく
今回の記事で『ラーマーヤナ』や、その登場人物がどんな人物か知ることができましたか?
『ラーマーヤナ』は…
です。
『ラーマーヤナ』はアジア圏ではインド、ネパール、インドネシアなどで特に人気の物語です。日本では桃太郎のルーツではないかとの説[xliii]もあります。
主人公ラーマはヴィシュヌの化身であるものの最期まで人として生きました。神様ではなく、ひとりの男性として、ひとりの女性を思い、窮地を救おうとする英雄だったから現在も愛され続けているのです。
出典
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、52頁
◎『神の文化史事典』、松村一男,平藤喜久子,山田仁史【編】、白水社、2014年、561頁】
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、52頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、111頁
◎『インドの歴史新書東洋史⑥』、近藤治、講談社、1978年、16頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023、400頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、767頁
◎ 『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、203頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、757頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、404頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、53頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、405頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、55頁
◎『駒澤大學佛敎學部研究紀要 第65号「蓮の目(1)―ラーマの形象表現を手がかりに―」金沢篤』駒澤大学、2007年、228〜194頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、278頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、118頁,119頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、53〜55頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770,771頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、118,119頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、248頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、402頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、201頁
◎『RRR』の影響で話題に! “理想の二人”と支持を集める、インド神話の人気カップル
◎ムスカ全セリフ集
◎【トリビア解説】「天空の城ラピュタ」シータの名前の由来、「バルス」収録裏話 - 映画.com
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、351頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、352頁
◎ラーマキエン研究 - works file
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、53頁
◎『ラーマナ王物語』研究:解題および前半部の訳註 - 広島大学 学術情報リポジトリ
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年 352頁
◎『ヒンドゥー神話の神々』、立川武蔵、せりか書房、2008年、101頁
◎ヴィシュヌの化身⑤ラーマとラーマーヤナの物語 - 西遊旅行
◎ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元・宮本久義・山下博司【著】、東京堂出版、2005年、60〜62頁 頁
『インドの歴史新書東洋史⑥』、近藤治、講談社、1978年、16頁
『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元・宮本久義・山下博司【著】、東京堂出版、2005年、257頁
◎『地球の歩き方 D28 インド 2020〜2021年版』、『地球の歩き方』編集室、ダイヤモンド社、2020年、637頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、63頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元・宮本久義・山下博司【著】、東京堂出版、2005年、257,258頁
◎余録:古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」では… - 毎日新聞
『ラーマーヤナ』はインドのヒンドゥー教の二大叙事詩のひとつです。
TYPE-MOONの展開する『Fate/Grand Order』のゲーム内で、物語の主人公・ラーマとその妻・シーターが登場します。
神話『ラーマーヤナ』は世界でさまざまなコンテンツとして姿を変え、今も愛され続けています。
今回はアジア圏で特に愛されている『ラーマーヤナ』と、主人公・ラーマ、その妻・シーターについてをご説明します。
目次
【出典・参考文献について】
出典・参考文献は文末にまとめてあります。
本文内のローマ数字をクリックすると出典・参考文献に飛びます。
出典・参考文献から本文を見たい場合も、ローマ数字をクリックすると該当箇所に飛びます。
ラーマはコーサラ国のアヨーディヤー[ⅱ]の王子様
ラーマはラーマ・チャンドラ(Rama Chanra)で名前の意味は「美しい」[ⅲ]です。
別名バララーマ(強大な力を持つラーマ)[ⅳ]と言います。
彼は、北インドを流れるガンジス川の中流に位置する大国コーサラ国の王城・アヨーディヤー(現在のウッタル・プラデーシュ州アワド)の王子[ⅴ]です。
北インドでもっとも信仰されているヴィシュヌの化身[ⅵ]になります。
ランカー島(現在のスリランカ)に住む、悪鬼(羅刹王)・ラーヴァナを倒すために生まれてきました[ⅶ]。
まずはラーマがどんな人物で、どんな容姿をしているのか、なぜインド・東南アジアで人気が高いのかを解説していきます。
ヴィシュヌの7番目の化身
ラーマは、ガンジス川流域に進出したアーリヤ人民族がインドの南方へ遠征する際に活躍したインドの民間のヒーロー(英雄)たちの活躍・業績を集めて作った存在だと、考えられています[ⅷ]。
時代を経るうちに宇宙の維持神・ヴィシュヌの7番目の化身[ⅸ]となりました。
悪鬼・ラーヴァナは10の頭と20の腕を持つ恐ろしい存在です。
女子供も殺し、夜中人々に取り憑いて身体を奪う悪魔のラークシャサ(羅刹)でした。
しかし創造神ブラフマーは不死身の肉体を自分の子孫である悪鬼・ラーヴァナに与え[ⅹ]てしまいます。
そんなラーヴァナを倒せるのは、ラーヴァナが「弱い」とバカにしていた人間と、人間に姿が似ていた猿[ⅺ]でした。
そこで天上の神々は「人間になって悪鬼・ラーヴァナを倒してほしい」とヴィシュヌに頼みます。
ヴィシュヌはコーサラ国の王・ダシャラタのもとに生まれ、天上に住む神々や地上に住む人間を暗黒の力で支配しようとする悪鬼・ラーヴァナから救うことを決意[ⅻ]しました。
そうしてヴィシュヌの化身であるラーマが誕生したのです。
しかしながらラーマにはヴィシュヌとしての記憶は一切ありません[xiii]。
話は変わりますが、インド独立の父であるマハトマ・ガンディーの最期の言葉は「ヘー・ラーム」です。
和訳すると「おお、神よ!」という意味になり、この神はヴィシュヌの7番目の化身であるラーマをさす[xiv]と言われています。
ラーマの容姿と彼をあらわすシンボル
王子・王として気品あふれる容姿をしています。
紫式部の書いた『源氏物語』の主人公・光源氏のように輝かんばかりの姿をした、貴公子です。
姿勢がよく、足取りが美しい文武両道のたくましい青年でした。
図像の多くはヴィシュヌ神の化身であり、同時にインドの土着の人物であるため、青黒い肌で描かれることが多い[xv]です。
聖仙ヴァールミーキ(またはヴィシュヴァーミトラ)に頼まれ、森の悪魔を倒したことで
を授かり[xvi]ます。
ミティラー(ヴィデーハ)国の絶世の美姫・シーターの夫を決める儀式では、どの王子もシヴァ神の曲がらない大弓を引けずにいる中、大弓を引いた力持ちです。
このシヴァの弓を壊した、または戦いの際に使った[xvii]と言われています。
ラーマは、インドで理想とされる男性像を体現した存在
ヴィシュヌの信奉者はラーマを崇拝しています。
その理由は…
上記のような魅力がラーマにある[xviii]からです。
また『ラーマーヤナ』は一般の人々に宗教を教えようとした作品と言えます。
古代の歴史と美しい詩によって作られた物語であり、ラーマとシータはヒンドゥー教の信奉者のあるべき姿や生活規範を描いています。
人としての生き方や、困難を乗り越えていく状況判断についてをアドバイスしてくれるヒンドゥー・ダルマを体現している[xix]のです。
シーター妃はラーマの妻
続いてラーマが危険を顧みずに救出した妻であるシーターです。
その出自は現在も議論されています[xx]。
彼女がどんな人物で、ラーマとはどんなカップルだったのかをご説明します。
シーター妃は美しい容姿をした貞淑な姫君
シーター(Sita)の名前の意味は「鋤の跡」「畦」[xxi]です。
別名はブーミジャー(大地から生まれた女)、パールティヴァー(大地の娘)。出自が、そのまま名前や別名の由来[xxii]となっています。
絶世の美女だったため、夫・ラーマに愛され、悪鬼・ラーヴァナからも求婚されます。
彼女はラーヴァナにさらわれた際に「結婚に応じないと食べてしまうぞ」と脅されますが、最後まで「自分の夫はラーマしかいない」と主張しました。
どんな誘惑にも負けず「指一本、触れさせない」とラーヴァナを拒み続けたのです。
夫だけを愛する清純な心と忠誠心、貞節を貫いた人物[xxiii]です。
ラーマとシーターは理想のカップル?
インドの大人たちは男の子はラーマのように強く勇敢に、女の子はシーターのように一途で清純に育ってほしいと願います。
お互いを深く愛するふたりの姿はアジア圏の憧れで、女性はラーマのような夫を持ち、男性はシーターのような妻を持つことを望むほど、理想のカップルと称されています[xxiv]。
『天空の城ラピュタ』のヒロインのモデル?
宮崎駿原作の『天空の城ラピュタ』のヒロインの名前は「シータ」です。
シーターとよく語感が似ていますね。
作中に出てくる敵のムスカは、ラピュタの力を軍人たちに見せつけるシーンで「旧約聖書にあるソドムとゴモラを亡ぼした天の火だよ」「ラーマーヤナではインドラの矢と伝えているがね」という言葉を口にします[xxv]。
そのため、「ヒロイン・シータは『ラーマーヤナ』のシーターをモデルにしている」とネット上でよく言われているのです。
しかしながら監督は、高校の数学で使われる角度をあらわす記号「θ(シータ)」から発想し、その後大学時代に考えていた人形劇のヒロインから名前をとったと言及している[xxvi]そうです。
『ラーマーヤナ』はヒーローがヒロインを助ける冒険物語
『ラーマーヤナ』はヴェーダの文献に出てくる神々とインドの土着神や伝承を混ぜて物語に落とし込んだもの[xxvii]になります。
バラモン教とヒンドゥー教の神話の集大成とも言われています [xxviii]。
和訳すると『ラーマ王行状記』[xxix]です。
つまりラーマの一生涯について書かれている物語という意味になります。[xxx]
また『ラーマーヤナ』は主人公のラーマがヒロインのシーターを敵のラーヴァナから救う物語です。
ヒーローを助ける異母弟・ラクシュマナや猿神・ハヌマーンといった脇役も活躍し存在感を放っています[xxxi]。
男女ともに誰もが憧れる王道中の王道の物語です。
『ラーマーヤナ』は聖仙ヴァールミーキが書いた物語
一説によれば、『ラーマーヤナ』の原型となる物語は、すでに紀元前5世紀頃に存在していたそうです。
紀元2世紀〜3世紀頃には、現在の7章構成になったと考えられています[xxxii]。
2万4,000詩節から構成されています[xxxiii] 。
作者は最初の詩人である聖仙ヴァールミーキ[xxxiv]です。
彼は森の賢者[xxxv]と言われています。
どうして叙事詩って言うの?
物語と言いますが『ラーマーヤナ』は歌を歌うように、詠唱するための非常に美しい韻律の詩を文字化したもの[xxxvi]です。
叙事詩は人間が作った初めての詩であると言われています[xxxvii]。そのため小説ではなく現在も叙事詩と称されるのです。
じつは1章と7章は後世で後付けされたもの…
ヴィシュヌの化身としての理由づけなどから『ラーマーヤナ』の1章と7章は後世に後付けされたものであると言われています[xxxviii]。
本来の物語はラーマが森へ追放されたところから始まり、シーターを悪鬼・ラーヴァナから取り戻し、城へ帰還して大団円…のところで終わっていたと考えられている[xxxix]のです。
『ラーマーヤナ』のネタバレ!あらすじ紹介&解説
それでは3分でわかる『ラーマーヤナ』のあらすじ[xi]を解説していきます。
第1巻「少年編」のネタバレ
ここでは子供のできなかった王ダシャラタが子供を望むために馬祭りを大々的に開催したところから始まります。
馬祭りの最中にヴィシュヌが出現し、ダシャラタに神の酒を授け、妃たちに飲ませるよう助言します。
その結果、3人の王妃はヴィシュヌの化身とヴィシュヌの神性を持つ子供を授かり、ラーマを含む4人の王子が誕生しました。
主人公・ラーマは普通の人間として成長します。
ときには父親に「お月さま、取って」と可愛いおねだりもしました。
弟たちとともに聖仙から弓を習い、青年となったラーマはシーターの夫を決める儀式に参加します。
そしてシーターの父に見込まれ、ラーマはシーターと結婚し、夫となったのです。
第2巻「アヨーディヤ編」のネタバレ
ラーマは継母・カイケーイーによって、南のデカン地方のダンダカの森に追放されてしまいます。
シーターと異母弟・ラクシュマナとともに森へ住み始めるラーマ。
カイケーイーの息子である弟・バタラは王位を空け、代理の王となって兄であるラーマの帰還を待ちます。
第3巻「森林編」のネタバレ
ラーマが魔女(羅刹女)・シュールパナカーに誘惑されます。
これに怒りをあらわにしたラーマは恐ろしい行動に出ます。
ラクシュマナとともに魔女の耳と鼻を削いでしまったのです!
魔女・シュールパナカーは兄・ラーヴァナに泣きつきます。
妹にひどい仕打ちをしたことを激怒したラーヴァナはラーマに復讐を誓い、彼の大事にしているシーターをさらってしまったのです。
ラーヴァナはシーターを妹・シュールパナカーと同じ目にあわせようと思いましたが、シーターの美しさに魅了されました。
どうにかしてシーターを自分のものにしようと、あの手この手を使いますが、シーターは「私の夫はラーマだけ」と宣言!
見向きもしません。
おまけにラーヴァナは不死身になった際に調子に乗って人妻の天女を襲ったり、ランカー島の主であった異異母兄・クベーラを追い出して自分が王に成り代わったのです。
四方八方から恨みを買っていたラーヴァナは、女性を犯そうとすると頭が裂ける呪いをかけられていて、どちらにせよシーターに触れることはできないのでした。
第4巻「キシュキンダー編」のネタバレ
ラーマ兄弟は縁あって猿王スグリーヴァと親交を持ち、彼の重臣である猿神ハヌマーンと出会い、ともにシーターを探す冒険に出ます。
ハヌマーンの活躍についてはこちらに詳しく
第5巻「美麗編」のネタバレ
空を飛び、ランカー島へ偵察にいったハヌマーンがシーターを発見します。
ハヌマーンは敵のラーヴァナたちの手に落ち捕らわれてしまいますが、猿の大怪獣となり、火のついた尻尾で町をなぎ払いました。
第6巻「戦争編」のネタバレ
猿の軍団が橋をかけ、いよいよランカー島での決戦となります。
最初は猿軍&ラクシュマナの軍隊VSラーヴァナの息子・インドラジットです。
ハヌマーンの雪辱戦になります。 インドラジットがラークシャサの魔法を使い、苦戦します。
ラクシュマナもインドラジットの魔法の見えない矢によって倒れてしまいました。
ハヌマーンがカイラーサ山を持ち運び、薬草を飲ませたことでラクシュマナは復活を遂げます。
またラーヴァナの弟・ヴィビーシャナがラーマ側に寝返ったため、インドラジットの魔法は破られ、ラクシュマナとの一騎打ちで敗れました。
最後はラーマVS悪鬼・ラーヴァナの一騎打ちが行われ、ラーマが勝ちます。
ようやくラーマは妻・シーターを救出できたのです。
ラーマたちはコーサラ国の王城へと帰還し、ラーマは王になります。
ここで読み終えれば物語はハッピーエンドです。
第7巻「最終編」のネタバレ
ラーマとシーターの永遠の決別になります。
ラーマはシーターが悪鬼・ラーヴァナと浮気をしたり、悪鬼・ラーヴァナに身を汚されたのではないかと邪推しました。
シーターは身の潔白を証明するため、火に身を投じます。
火の神・アグニの証言により、無傷のまま身の潔白が明かされます。
ところが民衆の貞節を疑う声が大きく、ラーマは妊娠中のシーターを森へ追放せざるを得ません。
双子を出産したシーターにラーマは再度身の潔白を証明するよう命じます。
シーターは大地の女神に抱かれ、地面の裂け目から地中へと帰り、身の潔白を証明しました。
しかし二度とラーマと双子たちのもとには戻ってこなかったのです。
羽衣伝説を思わせる悲しいストーリーに思わず涙がこぼれそうになります。
『ラーマーヤナ』を感じられるインドの有名なお祭り2選
インド3大祭りのうち、ふたつは『ラーマーヤナ』に関連したお祭りです。
インドのガイドブックにも、よく記載されており、インド旅行をした際に外せない有名なお祭りと言えます。
どんなお祭りか紹介します。
ラーマが勝利した日をお祝いする「ダシェラー」
ひとつは9月下旬〜10月中旬の雨季の終わりに行われるダシェラーです。
インド三大祭りで、もっとも人気があります。
ラーマは悪鬼・ラーヴァナとの戦いの前に、破壊神シヴァの妃である女神ドゥルガーのもとを訪れ、勝利を祈願したそうです。
その関係から南インドでは、秋のナブラートリ(ナヴァ・ラートラ)のお祭りの9日間はラーマとハヌマーンをメインにした『ラーマーヤナ』の劇が野外で上演され、10日目にラーマの役者が悪鬼・ラーヴァナを倒します。
正義が悪を打ち破った証として悪鬼・ラーヴァナとその弟・クンカバルナ、息子であるメーガダーナなどの紙で作った肖像を火矢で燃やして、中に詰められている爆竹や花火を楽しむ儀式が行われる[xli]のです。
14年ぶりにラーマが故郷へ帰ったことをお祝いする「ディワリ」
ディワリ(ディワーリー)は10月下旬〜11月中旬に5日間行われるお祭りです。
14年ぶりにラーマがコーサラ国へ帰ってきたことをお祝いします。
ヒンドゥー教徒にとっては正月とも言われており、秋の収穫祭にあたります。
ラーマが新月の夜に帰還したため、新月の夜に行われるのが、お約束です。
光の祭りとも言われて町や家、道路にランプに明かりを、ともします[xlii]。
ディワリについてはこちらに詳しく
理想的なカップルの王道物語=『ラーマーヤナ』
今回の記事で『ラーマーヤナ』や、その登場人物がどんな人物か知ることができましたか?
『ラーマーヤナ』は…
です。
『ラーマーヤナ』はアジア圏ではインド、ネパール、インドネシアなどで特に人気の物語です。
日本では桃太郎のルーツではないかとの説[xliii]もあります。
主人公ラーマはヴィシュヌの化身であるものの最期まで人として生きました。
神様ではなく、ひとりの男性として、ひとりの女性を思い、窮地を救おうとする英雄だったから現在も愛され続けているのです。
出典
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、52頁
◎『神の文化史事典』、松村一男,平藤喜久子,山田仁史【編】、白水社、2014年、561頁】
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、52頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、111頁
◎『インドの歴史新書東洋史⑥』、近藤治、講談社、1978年、16頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、52頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023、400頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、767頁
◎ 『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、203頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、757頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、404頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、53頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、405頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、55頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、53頁
◎『駒澤大學佛敎學部研究紀要 第65号「蓮の目(1)―ラーマの形象表現を手がかりに―」金沢篤』駒澤大学、2007年、228〜194頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、400頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、278頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、53頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、118頁,119頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、344頁
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、53〜55頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770,771頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、118,119頁
◎『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770頁
◎『ヴィジュアル版 世界の神話百科[東洋編] エジプトからインド、中国まで』、レイチェル・ストーム【著】、山本史朗・山本泰子【訳】、原書房、2000年、248頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、402頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、201頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、402頁
◎『RRR』の影響で話題に! “理想の二人”と支持を集める、インド神話の人気カップル
◎ムスカ全セリフ集
◎【トリビア解説】「天空の城ラピュタ」シータの名前の由来、「バルス」収録裏話 - 映画.com
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、351頁
◎『[ヴィジュアル版]インド神話物語百科』、マーティン・J・ドハティ【著】、井上廣美【訳】、原書房、2021年、111頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、352頁
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、352頁
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◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年、352頁
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◎ラーマキエン研究 - works file
◎『歴史文化セレクション インドの神々』、斎藤昭俊、吉川弘文館、2007年、53頁
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◎『ラーマナ王物語』研究:解題および前半部の訳註 - 広島大学 学術情報リポジトリ
◎『世界神話伝説事典』、かみゆ歴史編集部、イースト・プレス、2023年 352頁
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◎ヴィシュヌの化身⑤ラーマとラーマーヤナの物語 - 西遊旅行
◎『インドの歴史新書東洋史⑥』、近藤治、講談社、1978年、16頁
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『インドの歴史新書東洋史⑥』、近藤治、講談社、1978年、16頁
『新訂増補 南アジアを知る事典』、辛島昇,前田専学,絵島惠教,応地和明,小西正捷,坂田貞二,重松伸司,清水学,成沢光,山崎元一【監】、平凡社、2002、770頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、203頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元・宮本久義・山下博司【著】、東京堂出版、2005年、257頁
◎『地球の歩き方 D28 インド 2020〜2021年版』、『地球の歩き方』編集室、ダイヤモンド社、2020年、637頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、63頁
◎『[コンパクト版]世界の神話伝説図鑑』、フィリップ・ウィルキンソン【編】、井辻󠄀朱美【日本版監修】、大山晶【訳】、原書房、2020年、203頁
◎『ヒンドゥー教の事典』、橋本泰元・宮本久義・山下博司【著】、東京堂出版、2005年、257,258頁
◎『地球の歩き方 D28 インド 2020〜2021年版』、『地球の歩き方』編集室、ダイヤモンド社、2020年、637頁
◎『世界の宗教大図鑑』、ジョン・ボウカー【著】、中村圭志【日本語版監修】、黒輪篤史【訳】、河出書房新社、2022年、63頁
◎余録:古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」では… - 毎日新聞