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開運の象徴であるネコや、良縁を引き寄せるウサギ、商売繁盛に繋がると言われるタヌキなど、「運気アップにつながる」とされる生き物について耳にしたことはありませんか?
今回は、そんな縁起が良いとされる動物をまとめてご紹介! なぜ縁起が良いと言われているのか、その由来も解説します。縁起の良い生き物を日常に取り入れられる雑貨やインテリアについても取り上げますので、参考にしていただければ幸いです。
はじめに、「開運・幸運」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
中国を起源とする伝説の生き物「龍」は、大空を飛び回る力強い姿から強運や運気アップの象徴とされてきました。日本では恵みの雨を降らせる水の神様としても古くから親しまれています。ユーモラスなシルエットで知られる海の生物「タツノオトシゴ」もまた、「登り龍の子ども」だという言い伝えがあることから、同じく縁起の良い動物として知られています。
日本では、赤色は「悪いものを寄せ付けない」と考えられていました。諸説ありますが、鯛の体が赤色であることから、縁起の良い魚だとされています。また、魚の中では比較的寿命が長いことから、「良いことが長い間続く」という願いが込められることも多いようです。その他、名前の「たい」を「おめで『たい』」と掛けて縁起物だとする説もあります。
猫は夜、最も活動的になる生き物です。真っ暗なところでもよく目が見えることから、日本では「魔除けのパワーを持っている」として、昔から幸運の象徴とされてきました。また、大切な穀物を食べてしまうネズミを退治してくれるありがたい生き物だということも大きく影響しているようです。江戸時代になると、その前足で人やお金を招くとされる「招き猫」の置き物が作られ、商家を中心に飾られるようになりました。
サルは、中国やインドなど多くの国で神聖な動物とされてきました。日本でも、日枝(ひえ)神社をはじめ多くの地域で、サルを大山咋神(オオヤマクイ)という神様の遣いであると考え崇める敬われています。また、「去る(サル)」と掛けて「不幸や悪いものを取り去る」縁起の良い生き物だとする説もあります。
ハトは『旧約聖書』の中の「ノアの箱舟」という物語で、「神様の起こした大洪水が終わった」ことを知らせる鳥として知られています。そのため、西洋では古くから「平和の象徴」「吉報をもたらす縁起の良い鳥」とされてきました。また、ハトは番うと生涯相手を変えないことから、夫婦円満や良い人間関係のシンボルにもなっています。
フクロウは、日本では昔から「福来郎・福朗(福が来る・福が来て喜ばしい気持ちになる)」や「不苦労(苦労せずにすむ)」「福老(豊かな老後が来る)」など縁起の良い文字と掛けて運気アップの象徴とされてきました。また、西洋では智を司る女神と一緒に描かれることから、「神様のご加護を受けた幸運の鳥」であると考えられています。
ツバメは穀物を荒らす虫を食べてくれるため、「豊かな恵みをもたらす鳥」であるとされています。また、人通りの多い場所に巣作りをする習性があることから「ツバメの巣がある場所には人がたくさん集まる」「ツバメの巣づくりした店は商売が繁盛する」という言い伝えが広がり、縁起物の鳥として扱われるようになりました。
ハリネズミは害虫を食べてくれるありがたい動物として、主に西洋で幸運のシンボルとされてきました。ツンツンとしたその背中に「幸運を乗せて運んできてくれる」という言い伝えもあります。
クジャクは、作物を荒らす害虫や人間の脅威となる毒蛇を食べる習性があることから「邪気を払い幸運を呼び込む鳥」として親しまれています。また、鮮やかでゴージャスな羽を持つことから、中国では吉兆を知らせる伝説の生き物「鳳凰(ほうおう)」のモデルになったとも言われています。
テントウムシは太陽(お天道様)に向かって真っすぐ飛んでいく習性を持つことから、日本では「神様の化身」「太陽のエネルギーをもらった縁起のよい虫」であると考えられています。また、西洋ではテントウムシの表面の赤色を「聖母マリアの赤い衣」に見立てて神聖でありがたい生き物だとする地域もあります。
次に、「恋愛運・家庭運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
うさぎはたくさんの子どもを作ることから、「家庭円満」や「子孫繁栄」の象徴として人気の動物です。また、寂しがりやで1匹でいることを嫌がることから「相性の良い相手との縁を結ぶ」「良縁を引き寄せる」パワーを持っているとも考えられています。
古くから人間のパートナーとして活躍してくれている犬は、精力的に子どもを作ることから円満な家庭や「安産」の象徴として知られています。お宮参りでは、「産まれてきた赤ちゃんが家庭ですくすく成長しますように」という願いを込めて、子犬型の張子人形(張り子の犬・犬張子)を用いる伝統もあります。
キジのメスは、自分が産んだ卵や雛たちを全力で守ることで知られています。そのため、日本では古くから家庭運アップの象徴として親しまれており、有名な和歌集『万葉集』でも、家族への愛情を詠んだ歌の中で度々登場しています。
オウムはメスだけでなくオスも積極的に子育てに参加することで有名な鳥です。つがいで仲良く子育てするその姿から、「夫婦円満」「家庭運アップ」を象徴する縁起の良い動物だと考えられるようになりました。
コウノトリは、ヨーロッパでは「赤ちゃんを運んでくる幸運の鳥」として知られています。一部の地域では「煙突の近くに巣をつくったコウノトリのために火をおこさず暮らしていた善良な夫婦が子どもを授かった」という言い伝えもあります。童話や昔話にも度々登場する縁起の良い人気の鳥だと言えるでしょう。
ネズミは繁殖力が非常に高く、短期間でたくさんの子どもを産むため日本では昔から「子孫繁栄」「家庭円満」を象徴する動物だと考えられています。ヨーロッパでも幸福な結婚に繋がる縁起の良い生き物だとされており、イギリスでは結婚式でネズミの置き物を飾る風習を持つ地域もあります。
フラミンゴは、2羽の鳥が向かい合った姿が「ハート」の形に見えることや、色が恋をイメージさせるピンク色であることから「恋愛運アップ」の象徴として親しまれています。また、オスとメスが力を合わせて子育てする習性があるため、「家庭円満」をイメージさせる鳥としても人気があります。
ヤモリは漢字で「家守」と書くことからもわかるように、日本では古くから「家屋や家庭の守り神」として敬われてきました。「ヤモリの出る家には幸せが訪れる」という言い伝えがあるほどです。シロアリやゴキブリなど、人間にとって害のある虫を食べてくれることも人気の秘訣でしょう。
続いて、「金運・仕事運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
ブタは多くの国で豊かさの象徴だと考えられています。特に韓国ではブタとお金をどちらも「トン(돈)」と発音することから金運アップのモチーフとしてよく活用されています。「豚の夢を見たら宝くじを買え」という言い伝えがあるほどです。
虎はその毛並みが金色であることから、主に古代中国で金運アップの象徴として親しまれてきました。日本でも「寅の日(とらのひ)」という吉日がありますが、この日は「お金に関することをする良い効果が得られる日」だと考えられています。
蛇は何度も脱皮を繰り返すことから「命」や「生命力」を象徴する動物として有名な生き物です。また、脱皮は「無限にお金が増える」イメージにつながり、日本では金運アップの象徴だとも考えられています。また、蛇は巳(み)とも読むため、「蛇革のお財布を使うと実(み)入りが良くなる」とも言われています。
たぬきは「他(た)抜き(ぬき)」に通じることから、「他者より一歩抜きんでることができる」縁起物として古くから親しまれていました。「八相縁起(はっそうえんぎ)」という8つの「縁起の良いポイント」が表現されている「信楽焼(しがらきやき)のたぬき」は、商売繁盛の象徴として、今でも多くの商店の店先に置かれています。
金魚は中国語では「お金に困らない」「お金が余る」ことを意味する「金余」や、「お金が自分の思い通りになる」「お金が意のままになる」という意味の「金如」と同じ発音です。そのため、昔から金運アップのシンボルとして多くの人が金魚を飼っています。
鯉は仕事運アップや立身出世の象徴として知られています。古代中国において「『竜門』(黄河にある流れの激しい河・滝)をのぼり切った鯉は竜になれる」という言い伝えがあったことから、このイメージが定着しました。
キツネは仕事運アップを象徴する動物です。これは、商売繁盛のご利益のある稲荷神社(お稲荷さん)で、「神様の遣い」としてキツネがよく描かれることから定着したイメージだと言われています。稲荷神社のキツネたちは、その口に鍵(穀物としまっておく蔵の鍵)や稲束など、さまざまな富を象徴するアイテムをくわえていることがよくあります。
クジラは豊かさのモチーフとしてよく取り入れられる海の生き物です。七福神の一人である恵比寿(えびす)様は商売繁盛のご利益をもたらす漁業の神様ですが、地域によっては、クジラを恵比寿として敬っているところもあります。これは、クジラが小さな魚たちを岸辺に追い込むことで漁が容易になることが理由だと考えられています。
トカゲはヘビと同じく金運アップの象徴となる爬虫類です。トカゲのビジュアルが人々に恵みをもたらす龍に似ていることや、尻尾を切られても再生することなどからそのようなイメージがついたと考えられています。特に「青い尻尾を持つトカゲ」は強運で、見かけたら大金が舞い込むとも言われています。
ブリは古くから日本で立身出世の象徴として親しまれている魚です。ブリはその成長に合わせて名前を変える「出世魚(しゅっせうお)」であることから仕事運をアップさせる魚として大切にされるようになりました。成長に応じた名前は地域によって異なっており、例えば関東では大きさごとに「ワカナゴ」「イナダ」「ワラサ」「ブリ」と呼び名を変化させることが一般的です。
ここでは、「長寿・健康運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
牛は、干支にも取り上げられていることからもわかるように日本では縁起の良い動物として知られています。また、体に不調を抱える人が、牛の石像を撫でながら「早く治りますように」とお祈りする「撫で牛(なでうし)」の風習が残る地域もあります。健康長寿と縁の深い、幸運のシンボルだと言えるでしょう。
「鶴は千年、亀は万年」という中国伝来のことわざがあることからもわかるように、亀は中国や日本において古くから健康長寿の象徴として親しまれてきました。また、ハワイでも「海を守る神様」「幸福を運んでくる神様」としてウミガメが神聖視されています。
前項で取り上げた亀と同じく、鶴もまた健康長寿のシンボルとして有名です。そのスラリとした美しい姿から日本では絵画や物語に登場することも多く、「おめでたい鳥」「縁起の良い鳥」として高い人気を誇っています。
十二支の一つでもあるイノシシは、昔から縁起の良い動物として親しまれています。『古事記(こじき)』という日本の古い書物ではイノシシが「山の神様」として崇められていたという描写も見られます。また、イノシシの肉は滋養に富んでいることから「無病息災」「健康運アップ」の象徴としても有名です。
エビはその形が「腰の曲がった長いひげを持つ老人」に見えることから健康長寿の象徴として知られています。茹でると鮮やかな赤になることや飛び出た目玉が「目出たい(めでたい)」に繋がることから、お祝いの席でのご馳走としても人気です。
ここでは、「勝負運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
戦の勝敗を左右する存在だった馬は、昔から日本で勝負運アップを象徴する動物でした。将棋の駒が日本で最も多く生産されている山形県天童市には「左馬(ひだりうま)」という珍しい縁起物があります。これは、「馬」の文字を鏡映しに描いた将棋の駒ですが、「馬に右から乗ると落馬する=馬は左から乗るのが一般的」という常識に掛けて「『左馬』の駒を持つものは落ちない、勝負に強い」などの願いが込められていると言われています。
雄の鹿が持つ立派な角は、古くから強さの象徴として知られてきました。そのため、鹿自体も「勝負運アップ」をもたらす縁起の良い動物だと考えられています。戦国武将の中には鹿の角をデザインした兜をかぶって出陣していた人もいるそうです。
群れをなして飛ぶことで知られるチドリ科の鳥(まとめて千鳥と呼ばれる)は、着物などに描かれることも多く日本人にとっては馴染みの深い動物です。千鳥はその名前が「千(の福を)とる」に通じることから、勝負運アップを象徴する縁起の良い鳥だと考えられています。
その鋭い爪で獲物をしっかりと捕らえ、空高く飛ぶ鷹は「勝利をつかみとる鳥」「運気をアップさせる鳥」として古くから知られています。大柄な鷹を鷲と呼ぶことが一般的ですが、その堂々たる姿から鷲もまた勝負運アップを象徴する鳥として有名です。
トンボは後ろに向かって飛ぶことのない虫です。その前へ前へと飛ぶ姿が「不退転(ふたいてん=どんなものにも屈しないこと)」の意気込みを感じさせるとして、勝負運アップの象徴として大切にされるようになりました。鹿と同じく、トンボをデザインした兜を愛用していた戦国武将もいるようです。
世間的にはマイナスのイメージを持たれることが多い物の中にも、違う視点で見た時に幸運と縁の深いものがいます。 知っておくと、プラス思考で動物をみることができる「実は」縁起がいい動物についてご紹介します。
クモはその色や形から不気味に思われがちですが、実は縁起の良い生き物です。特に、晴天時にしか巣を作らない習性から「朝クモを見かけたらラッキー」「朝のクモは縁起が良い」と言われるようになりました。ただ、夜見かけるクモは「神様からの警告」と考えられ、恐れられることもあります。クモは見かけた時間帯に着目すると良いでしょう。
カラスは鳴き声が大きく全身が真っ黒であることから不吉な鳥であるといわれがちです。しかし、実は各地で「神様の化身」「神様の遣い」「太陽の化身」などとして崇められることもある神聖な鳥でもあります。日本神話には「八咫烏(やたがらす)」という導きの神も登場します。
たくさんの足を持つややグロテスクな見た目と毒を持つことから、ムカデを嫌う人も多いようです。しかし、ムカデを戦と富の神様である「毘沙門天(びしゃもんてん)」の遣いであると考える地域もあります。金運アップと勝負運アップにつながる虫なので、見かけたら驚き過ぎず、ラッキーだと考えましょう。
コウモリはその真っ黒な見た目から縁起の悪い生き物だとして恐れられることがあります。しかし、日本では古くから「幸盛り(こうもり)」と良い字を当て、「幸せが訪れるサイン」として大切にしてきました。また、中国では蝙蝠(コウモリ)の発音や文字が「良いことがやって来る」という言葉と似ていることから、「福を運んでくる良い生き物」だと考えられています。
縁起の良い生き物をモチーフとした小物を、日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか? インテリアとして飾ったりバッグの中にそっと忍ばせたりすれば運気アップが期待でき、心強くなりますよ。
2024年の干支である辰(たつ)や龍神をかたどった陶器のおみくじ。美しいシルエットと柔らかな色合いなので、玄関などに飾るインテリアとしてもぴったりです。
イナダ(ハマチ)とフグ、ウメがあしらわれた御守袋です。イナダ(ハマチ)は成長するとブリになる縁起の良い出世魚。 別売りのお守り石と合わせて活用すれば、願い事への効果もさらに期待できます。
南米チリで古くから幸運を呼ぶと伝えられている「3本足のブタの焼き物」。一つずつ丁寧に手作りされているため、表情がそれぞれ少しずつ異なります。丸みのある優しいフォルムの置き物はお部屋のどこに置いても自然に馴染むので、インテリアとしてもおすすめです。
商売繁盛や仕事運・勝負運アップの縁起物として古くから親しまれている「信楽たぬき」を手のひらサイズにした可愛らしい置き物。 優しい色がホッと心を和ませてくれます。オスとメスの2種類あるため、お友だち同士・恋人同士で持つペアグッズとしても最適です。
スペインで直接買い付けを行った貴重なマグネット。ネコやフクロウ、トカゲなど、縁起の良い動物がかたどられています。どれもモザイクアートがデザインされておりカラフルでお洒落なので、ペタリを貼るだけで仕事場やキッチンを明るく彩ってくれます。
幸運の象徴であるホヌ(ウミガメ)とモンステラ(ハワイの有名な葉っぱ)がデザインされた触り心地抜群のタオル。爽やかなブルーと優しいクリーム色の2色展開です。「Aloha」のワンポイント刺繍もお洒落なので、普段づかいにもプレゼントにもおすすめの一品です。
この記事では、縁起の良い生き物とそれぞれの意味や起源について紹介しました。 縁起の良さはそれぞれの動物の特性にあやかったものが多いため、由来を学んだ上でその動物をモチーフとした雑貨を生活に取り入れると、自分の行動を意識的に良い方向へ変えることができるのではないでしょうか?
開運の象徴であるネコや、良縁を引き寄せるウサギ、商売繁盛に繋がると言われるタヌキなど、「運気アップにつながる」とされる生き物について耳にしたことはありませんか?
今回は、そんな縁起が良いとされる動物をまとめてご紹介!
なぜ縁起が良いと言われているのか、その由来も解説します。縁起の良い生き物を日常に取り入れられる雑貨やインテリアについても取り上げますので、参考にしていただければ幸いです。
目次
【開運・幸運】の象徴として知られる動物10選
はじめに、「開運・幸運」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
龍
中国を起源とする伝説の生き物「龍」は、大空を飛び回る力強い姿から強運や運気アップの象徴とされてきました。日本では恵みの雨を降らせる水の神様としても古くから親しまれています。ユーモラスなシルエットで知られる海の生物「タツノオトシゴ」もまた、「登り龍の子ども」だという言い伝えがあることから、同じく縁起の良い動物として知られています。
鯛
日本では、赤色は「悪いものを寄せ付けない」と考えられていました。諸説ありますが、鯛の体が赤色であることから、縁起の良い魚だとされています。また、魚の中では比較的寿命が長いことから、「良いことが長い間続く」という願いが込められることも多いようです。その他、名前の「たい」を「おめで『たい』」と掛けて縁起物だとする説もあります。
猫
猫は夜、最も活動的になる生き物です。真っ暗なところでもよく目が見えることから、日本では「魔除けのパワーを持っている」として、昔から幸運の象徴とされてきました。また、大切な穀物を食べてしまうネズミを退治してくれるありがたい生き物だということも大きく影響しているようです。江戸時代になると、その前足で人やお金を招くとされる「招き猫」の置き物が作られ、商家を中心に飾られるようになりました。
サル
サルは、中国やインドなど多くの国で神聖な動物とされてきました。日本でも、日枝(ひえ)神社をはじめ多くの地域で、サルを大山咋神(オオヤマクイ)という神様の遣いであると考え崇める敬われています。また、「去る(サル)」と掛けて「不幸や悪いものを取り去る」縁起の良い生き物だとする説もあります。
ハト
ハトは『旧約聖書』の中の「ノアの箱舟」という物語で、「神様の起こした大洪水が終わった」ことを知らせる鳥として知られています。そのため、西洋では古くから「平和の象徴」「吉報をもたらす縁起の良い鳥」とされてきました。また、ハトは番うと生涯相手を変えないことから、夫婦円満や良い人間関係のシンボルにもなっています。
フクロウ
フクロウは、日本では昔から「福来郎・福朗(福が来る・福が来て喜ばしい気持ちになる)」や「不苦労(苦労せずにすむ)」「福老(豊かな老後が来る)」など縁起の良い文字と掛けて運気アップの象徴とされてきました。また、西洋では智を司る女神と一緒に描かれることから、「神様のご加護を受けた幸運の鳥」であると考えられています。
ツバメ
ツバメは穀物を荒らす虫を食べてくれるため、「豊かな恵みをもたらす鳥」であるとされています。また、人通りの多い場所に巣作りをする習性があることから「ツバメの巣がある場所には人がたくさん集まる」「ツバメの巣づくりした店は商売が繁盛する」という言い伝えが広がり、縁起物の鳥として扱われるようになりました。
ハリネズミ
ハリネズミは害虫を食べてくれるありがたい動物として、主に西洋で幸運のシンボルとされてきました。ツンツンとしたその背中に「幸運を乗せて運んできてくれる」という言い伝えもあります。
クジャク
クジャクは、作物を荒らす害虫や人間の脅威となる毒蛇を食べる習性があることから「邪気を払い幸運を呼び込む鳥」として親しまれています。また、鮮やかでゴージャスな羽を持つことから、中国では吉兆を知らせる伝説の生き物「鳳凰(ほうおう)」のモデルになったとも言われています。
テントウムシ
テントウムシは太陽(お天道様)に向かって真っすぐ飛んでいく習性を持つことから、日本では「神様の化身」「太陽のエネルギーをもらった縁起のよい虫」であると考えられています。また、西洋ではテントウムシの表面の赤色を「聖母マリアの赤い衣」に見立てて神聖でありがたい生き物だとする地域もあります。
【恋愛運・家庭運UP】に良い動物 8選
次に、「恋愛運・家庭運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
うさぎ
うさぎはたくさんの子どもを作ることから、「家庭円満」や「子孫繁栄」の象徴として人気の動物です。また、寂しがりやで1匹でいることを嫌がることから「相性の良い相手との縁を結ぶ」「良縁を引き寄せる」パワーを持っているとも考えられています。
犬
古くから人間のパートナーとして活躍してくれている犬は、精力的に子どもを作ることから円満な家庭や「安産」の象徴として知られています。お宮参りでは、「産まれてきた赤ちゃんが家庭ですくすく成長しますように」という願いを込めて、子犬型の張子人形(張り子の犬・犬張子)を用いる伝統もあります。
キジ
キジのメスは、自分が産んだ卵や雛たちを全力で守ることで知られています。そのため、日本では古くから家庭運アップの象徴として親しまれており、有名な和歌集『万葉集』でも、家族への愛情を詠んだ歌の中で度々登場しています。
オウム
オウムはメスだけでなくオスも積極的に子育てに参加することで有名な鳥です。つがいで仲良く子育てするその姿から、「夫婦円満」「家庭運アップ」を象徴する縁起の良い動物だと考えられるようになりました。
コウノトリ
コウノトリは、ヨーロッパでは「赤ちゃんを運んでくる幸運の鳥」として知られています。一部の地域では「煙突の近くに巣をつくったコウノトリのために火をおこさず暮らしていた善良な夫婦が子どもを授かった」という言い伝えもあります。童話や昔話にも度々登場する縁起の良い人気の鳥だと言えるでしょう。
ネズミ
ネズミは繁殖力が非常に高く、短期間でたくさんの子どもを産むため日本では昔から「子孫繁栄」「家庭円満」を象徴する動物だと考えられています。ヨーロッパでも幸福な結婚に繋がる縁起の良い生き物だとされており、イギリスでは結婚式でネズミの置き物を飾る風習を持つ地域もあります。
フラミンゴ
フラミンゴは、2羽の鳥が向かい合った姿が「ハート」の形に見えることや、色が恋をイメージさせるピンク色であることから「恋愛運アップ」の象徴として親しまれています。また、オスとメスが力を合わせて子育てする習性があるため、「家庭円満」をイメージさせる鳥としても人気があります。
ヤモリ
ヤモリは漢字で「家守」と書くことからもわかるように、日本では古くから「家屋や家庭の守り神」として敬われてきました。「ヤモリの出る家には幸せが訪れる」という言い伝えがあるほどです。シロアリやゴキブリなど、人間にとって害のある虫を食べてくれることも人気の秘訣でしょう。
【金運・仕事運UP】に良い動物 10選
続いて、「金運・仕事運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
ブタ
ブタは多くの国で豊かさの象徴だと考えられています。特に韓国ではブタとお金をどちらも「トン(돈)」と発音することから金運アップのモチーフとしてよく活用されています。「豚の夢を見たら宝くじを買え」という言い伝えがあるほどです。
虎
虎はその毛並みが金色であることから、主に古代中国で金運アップの象徴として親しまれてきました。日本でも「寅の日(とらのひ)」という吉日がありますが、この日は「お金に関することをする良い効果が得られる日」だと考えられています。
蛇
蛇は何度も脱皮を繰り返すことから「命」や「生命力」を象徴する動物として有名な生き物です。また、脱皮は「無限にお金が増える」イメージにつながり、日本では金運アップの象徴だとも考えられています。また、蛇は巳(み)とも読むため、「蛇革のお財布を使うと実(み)入りが良くなる」とも言われています。
たぬき
たぬきは「他(た)抜き(ぬき)」に通じることから、「他者より一歩抜きんでることができる」縁起物として古くから親しまれていました。「八相縁起(はっそうえんぎ)」という8つの「縁起の良いポイント」が表現されている「信楽焼(しがらきやき)のたぬき」は、商売繁盛の象徴として、今でも多くの商店の店先に置かれています。
金魚
金魚は中国語では「お金に困らない」「お金が余る」ことを意味する「金余」や、「お金が自分の思い通りになる」「お金が意のままになる」という意味の「金如」と同じ発音です。そのため、昔から金運アップのシンボルとして多くの人が金魚を飼っています。
鯉
鯉は仕事運アップや立身出世の象徴として知られています。古代中国において「『竜門』(黄河にある流れの激しい河・滝)をのぼり切った鯉は竜になれる」という言い伝えがあったことから、このイメージが定着しました。
キツネ
キツネは仕事運アップを象徴する動物です。これは、商売繁盛のご利益のある稲荷神社(お稲荷さん)で、「神様の遣い」としてキツネがよく描かれることから定着したイメージだと言われています。稲荷神社のキツネたちは、その口に鍵(穀物としまっておく蔵の鍵)や稲束など、さまざまな富を象徴するアイテムをくわえていることがよくあります。
クジラ
クジラは豊かさのモチーフとしてよく取り入れられる海の生き物です。七福神の一人である恵比寿(えびす)様は商売繁盛のご利益をもたらす漁業の神様ですが、地域によっては、クジラを恵比寿として敬っているところもあります。これは、クジラが小さな魚たちを岸辺に追い込むことで漁が容易になることが理由だと考えられています。
トカゲ
トカゲはヘビと同じく金運アップの象徴となる爬虫類です。トカゲのビジュアルが人々に恵みをもたらす龍に似ていることや、尻尾を切られても再生することなどからそのようなイメージがついたと考えられています。特に「青い尻尾を持つトカゲ」は強運で、見かけたら大金が舞い込むとも言われています。
ブリ
ブリは古くから日本で立身出世の象徴として親しまれている魚です。ブリはその成長に合わせて名前を変える「出世魚(しゅっせうお)」であることから仕事運をアップさせる魚として大切にされるようになりました。成長に応じた名前は地域によって異なっており、例えば関東では大きさごとに「ワカナゴ」「イナダ」「ワラサ」「ブリ」と呼び名を変化させることが一般的です。
【長寿・健康運UP】縁起の良い動物 5選
ここでは、「長寿・健康運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
牛
牛は、干支にも取り上げられていることからもわかるように日本では縁起の良い動物として知られています。また、体に不調を抱える人が、牛の石像を撫でながら「早く治りますように」とお祈りする「撫で牛(なでうし)」の風習が残る地域もあります。健康長寿と縁の深い、幸運のシンボルだと言えるでしょう。
亀
「鶴は千年、亀は万年」という中国伝来のことわざがあることからもわかるように、亀は中国や日本において古くから健康長寿の象徴として親しまれてきました。また、ハワイでも「海を守る神様」「幸福を運んでくる神様」としてウミガメが神聖視されています。
鶴
前項で取り上げた亀と同じく、鶴もまた健康長寿のシンボルとして有名です。そのスラリとした美しい姿から日本では絵画や物語に登場することも多く、「おめでたい鳥」「縁起の良い鳥」として高い人気を誇っています。
イノシシ
十二支の一つでもあるイノシシは、昔から縁起の良い動物として親しまれています。『古事記(こじき)』という日本の古い書物ではイノシシが「山の神様」として崇められていたという描写も見られます。また、イノシシの肉は滋養に富んでいることから「無病息災」「健康運アップ」の象徴としても有名です。
エビ
エビはその形が「腰の曲がった長いひげを持つ老人」に見えることから健康長寿の象徴として知られています。茹でると鮮やかな赤になることや飛び出た目玉が「目出たい(めでたい)」に繋がることから、お祝いの席でのご馳走としても人気です。
【勝負運UP】に良い動物 5選
ここでは、「勝負運UP」の象徴として知られる動物を、その起源と共にご紹介します。
馬
戦の勝敗を左右する存在だった馬は、昔から日本で勝負運アップを象徴する動物でした。将棋の駒が日本で最も多く生産されている山形県天童市には「左馬(ひだりうま)」という珍しい縁起物があります。これは、「馬」の文字を鏡映しに描いた将棋の駒ですが、「馬に右から乗ると落馬する=馬は左から乗るのが一般的」という常識に掛けて「『左馬』の駒を持つものは落ちない、勝負に強い」などの願いが込められていると言われています。
鹿
雄の鹿が持つ立派な角は、古くから強さの象徴として知られてきました。そのため、鹿自体も「勝負運アップ」をもたらす縁起の良い動物だと考えられています。戦国武将の中には鹿の角をデザインした兜をかぶって出陣していた人もいるそうです。
千鳥
群れをなして飛ぶことで知られるチドリ科の鳥(まとめて千鳥と呼ばれる)は、着物などに描かれることも多く日本人にとっては馴染みの深い動物です。千鳥はその名前が「千(の福を)とる」に通じることから、勝負運アップを象徴する縁起の良い鳥だと考えられています。
鷹(たか)、鷲(わし)
その鋭い爪で獲物をしっかりと捕らえ、空高く飛ぶ鷹は「勝利をつかみとる鳥」「運気をアップさせる鳥」として古くから知られています。大柄な鷹を鷲と呼ぶことが一般的ですが、その堂々たる姿から鷲もまた勝負運アップを象徴する鳥として有名です。
トンボ
トンボは後ろに向かって飛ぶことのない虫です。その前へ前へと飛ぶ姿が「不退転(ふたいてん=どんなものにも屈しないこと)」の意気込みを感じさせるとして、勝負運アップの象徴として大切にされるようになりました。鹿と同じく、トンボをデザインした兜を愛用していた戦国武将もいるようです。
知っておくとラッキー?実は縁起が良い動物
世間的にはマイナスのイメージを持たれることが多い物の中にも、違う視点で見た時に幸運と縁の深いものがいます。
知っておくと、プラス思考で動物をみることができる「実は」縁起がいい動物についてご紹介します。
クモ
クモはその色や形から不気味に思われがちですが、実は縁起の良い生き物です。特に、晴天時にしか巣を作らない習性から「朝クモを見かけたらラッキー」「朝のクモは縁起が良い」と言われるようになりました。ただ、夜見かけるクモは「神様からの警告」と考えられ、恐れられることもあります。クモは見かけた時間帯に着目すると良いでしょう。
カラス
カラスは鳴き声が大きく全身が真っ黒であることから不吉な鳥であるといわれがちです。しかし、実は各地で「神様の化身」「神様の遣い」「太陽の化身」などとして崇められることもある神聖な鳥でもあります。日本神話には「八咫烏(やたがらす)」という導きの神も登場します。
ムカデ
たくさんの足を持つややグロテスクな見た目と毒を持つことから、ムカデを嫌う人も多いようです。しかし、ムカデを戦と富の神様である「毘沙門天(びしゃもんてん)」の遣いであると考える地域もあります。金運アップと勝負運アップにつながる虫なので、見かけたら驚き過ぎず、ラッキーだと考えましょう。
コウモリ
コウモリはその真っ黒な見た目から縁起の悪い生き物だとして恐れられることがあります。しかし、日本では古くから「幸盛り(こうもり)」と良い字を当て、「幸せが訪れるサイン」として大切にしてきました。また、中国では蝙蝠(コウモリ)の発音や文字が「良いことがやって来る」という言葉と似ていることから、「福を運んでくる良い生き物」だと考えられています。
縁起のいい動物を飾って運気を上げよう
縁起の良い生き物をモチーフとした小物を、日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか? インテリアとして飾ったりバッグの中にそっと忍ばせたりすれば運気アップが期待でき、心強くなりますよ。
お浄め龍神みくじ
2024年の干支である辰(たつ)や龍神をかたどった陶器のおみくじ。美しいシルエットと柔らかな色合いなので、玄関などに飾るインテリアとしてもぴったりです。
御守袋 魚づくし
イナダ(ハマチ)とフグ、ウメがあしらわれた御守袋です。イナダ(ハマチ)は成長するとブリになる縁起の良い出世魚。
別売りのお守り石と合わせて活用すれば、願い事への効果もさらに期待できます。
<幸運>チリラッキーPIG
南米チリで古くから幸運を呼ぶと伝えられている「3本足のブタの焼き物」。一つずつ丁寧に手作りされているため、表情がそれぞれ少しずつ異なります。丸みのある優しいフォルムの置き物はお部屋のどこに置いても自然に馴染むので、インテリアとしてもおすすめです。
おすわり信楽タヌキ
商売繁盛や仕事運・勝負運アップの縁起物として古くから親しまれている「信楽たぬき」を手のひらサイズにした可愛らしい置き物。
優しい色がホッと心を和ませてくれます。オスとメスの2種類あるため、お友だち同士・恋人同士で持つペアグッズとしても最適です。
【Fromスペイン】モザイクアニマルマグネット
スペインで直接買い付けを行った貴重なマグネット。ネコやフクロウ、トカゲなど、縁起の良い動物がかたどられています。どれもモザイクアートがデザインされておりカラフルでお洒落なので、ペタリを貼るだけで仕事場やキッチンを明るく彩ってくれます。
ホヌモンステラタオルハンカチ
幸運の象徴であるホヌ(ウミガメ)とモンステラ(ハワイの有名な葉っぱ)がデザインされた触り心地抜群のタオル。爽やかなブルーと優しいクリーム色の2色展開です。「Aloha」のワンポイント刺繍もお洒落なので、普段づかいにもプレゼントにもおすすめの一品です。
縁起の良い動物を知り、日々の暮らしに幸運を
この記事では、縁起の良い生き物とそれぞれの意味や起源について紹介しました。
縁起の良さはそれぞれの動物の特性にあやかったものが多いため、由来を学んだ上でその動物をモチーフとした雑貨を生活に取り入れると、自分の行動を意識的に良い方向へ変えることができるのではないでしょうか?