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世界には、一生に一度は訪れたい絶景が数多く存在します。 自然が生み出した神秘的な景色や、歴史が刻まれた壮大な建築物など、それぞれの場所に唯一無二の魅力があります。
本記事では、アジアやアメリカ、ヨーロッパなどの厳選した人気スポットをランキングで紹介。 さらに、番外編として、世界の風変わりなお祭りも取り上げています。ぜひ、旅の参考にしてみてください。
日本からも比較的アクセスしやすいアジア。 多様な文化と壮大な自然が共存するアジアには、息を飲むような絶景が数多く存在します。 歴史的な建造物や自然が作りだす神秘的な景色は、訪れる人々に強い印象を残すことでしょう。
ここではアジアにある3つの絶景を紹介します。
インド北部のアグラにそびえ立つタージマハルは「世界一美しい霊廟」と呼ばれています。
ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、14番目の子どもを出産後に亡くなった最愛の妻のために建設しました。完成までに22年かかり、今もなお、愛と永遠のシンボルとして知られています。 タージマハルの美しさは、左右対称に設計されたペルシア式の庭園と、イスラム文化が大切にする均整のとれたデザインです。 また、外壁には宝石や鉱石がはめ込まれており、そこからもシャー・ジャハーンの妻への深い思いが伝わってきます。
朝日や夕日に照らされると、宝石や鉱石が幻想的に輝き、時間とともに異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。 建物は完全に左右対称に設計されており、徹底したシンメトリー(左右対称)が霊廟としての厳かな雰囲気を際立たせています。その圧倒的な美しさは時代を超えて訪れる人々を魅了し続けています。
中国四川省の奥地にある九寨溝は、手つかずの自然が残る美しい渓谷です。 透明度の高いエメラルドグリーンの湖や滝が点在し、四季折々に異なる表情を見せてくれます。1970年代までほとんど知られていなかった秘境ですが、現在では世界中の観光客を魅了する人気スポットに。
渓谷はY字型に広がり、100以上の湖や滝が存在します。 特に五花海(ごかかい)は九寨溝を代表する湖で、神秘的な色彩が特徴です。また、五彩池(ごさいち)は、底が石灰質でできていて、光をよく反射させるので美しい青色に輝きます。
九塞溝は、一年を通して観光が可能ですが、特に春から秋がおすすめ。 中でも初夏から秋は、青く澄んだ水面に新緑や紅葉が映え、色彩豊かな絶景を堪能できます。渓谷内には乗り降り自由なバスが運行していて、湖や滝などの見どころを効率よく回ることが可能。 神秘的な自然が織りなす九寨溝の風景は、一生に一度は訪れたい絶景のひとつです。
ウズベキスタンの第二の都市サマルカンドは、かつてシルクロードの要所として栄えた歴史ある街です。 東西文化の交差点として重要な役割を果たし、今でもウズベキスタン最大の観光都市として多くの人が訪れています。街にはモスクや霊廟などの歴史的建造物が点在し、イスラム建築を堪能できるでしょう。 中でも、「レギスタン広場」はサマルカンドを代表する歴史的スポットであり、世界遺産でもあります。 中央に広がる壮大な広場には3つのマドラサ(イスラム教神の学校)が立っています。 青と金で彩られたタイル装飾や、細部に渡る精巧な彫刻はイスラム建築の傑作ともいえるでしょう。
▼サマルカンドについてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
サマルカンド・ブルーが美しい世界遺産|ウズベキスタンの青の都が紡いだ文化とは?
広大な自然が広がるアメリカとカナダには、世界的に有名な絶景スポットが点在しています。 神秘的なオーロラ、迫力のある滝など、自然が生み出した壮大な景色は訪れる人々を圧倒しています。
ここでは、アメリカ・カナダにある4つの絶景スポットを紹介します。
カナダ北部のノースウエスト準州の州都、イエローナイフはオーロラ観測の名所として知られています。 晴天率が高く、オーロラが発生しやすい「オーロラベルト」に位置するため、特に観測率が高い地域です。
オーロラが見られるシーズンは8月下旬から10月上旬、11月下旬から4月上旬。 この期間なら、3日以上の滞在で95%以上の確率でオーロラを観測できるといわれています。ただし、5月~7月は白夜で、夜でも明るいためオーロラを見ることができません。 オーロラを観測する際のコツは、20時~深夜2時の間に空を見上げること。また、目が暗闇に慣れるまで15分ほど待つと、よりはっきりとオーロラの光をとらえやすくなります。 オーロラを見に行くのはハードルが高い分、見ることができたときの感動は計り知れません。
アメリカ南西部、アリゾナ州に位置するアンテロープ・キャニオンは、雨と風が何百万年もの歳月をかけて作り出した神秘的な渓谷です。 かつては先住民ナバホ族の居住区域にあり、特別な許可なしでは立ち入ることができませんでした。しかし、1990年代に入り観光地として開放され、多くの人々がその神秘的な場所を訪れるようになりました。 この渓谷の最大の魅力は、長い年月をかけて積み重なった地層が作り出す渦巻き状の岩壁と、岩の隙間から差し込む幻想的な光のカーテンです。 特に正午近くになると、太陽の光が岩の間からまっすぐに差し込み、オレンジや赤の岩肌を照らし出します。
時間帯や天候によって異なる表情を見せるアンテロープ・キャニオンは、まさに一生に一度は訪れたい絶景のひとつです。
カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州の国境にまたがるナイアガラの滝。 南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と並び、世界的に有名な観光スポットとなっています。 ナイアガラの滝は、以下の3つの滝でできています。
最も大きなカナダ滝は、圧倒的な迫力を誇ります。 観光の目玉は、滝を間近で体感できる遊覧船クルーズ。水しぶきを浴びながら滝の迫力を楽しめますが、びしょ濡れになる可能性があるのでレインコートは必須です。 また、夜には滝がライトアップされ、魅力的な輝きに包まれます。
ハワイ諸島の中で最も古く、最北に位置するカウアイ島は、その豊かな自然から「庭園の島」と呼ばれています。 ホノルルから飛行機でわずか約40分とアクセスも良く、壮大な自然と多彩なアクティビティが楽しめる魅力的な島です。
カウアイ島には、長年にわたる風と雨の浸食によって生まれたワイメア渓谷があり、その壮大なスケールから「太平洋のグランドキャニオン」とも呼ばれています。 島全体が大自然に囲まれており、カヤックや川下りなどのアクティビティも充実。さらに、島内には高級リゾートエリアもあるので、贅沢な時間を過ごすこともできます。 また、カウアイ島は映画「ジュラシック・パーク」のロケ地としても知られ、映画さながらの壮大な自然美を目の当たりにできる場所でもあります。 オアフ島を訪れるなら、カウアイ島にも足を延ばしてみては?
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ガーデンアイランドと呼ばれる島、ハワイ「カウアイ島」の魅力
南米は、日本とは地球の反対側に位置するので、旅行には時間がかかります。 しかし、その先には広大な大地や情熱的な文化、陽気な人々が織りなす魅力的な世界が広がっています。
大自然と歴史が生み出した絶景は、一生忘れられない感動をもたらしてくれるでしょう。
ボリビアの南西部に位置するウユニ塩湖は、標高3,700mに広がる世界最大の塩湖。 その面積は約11,000㎢と、岐阜県ほどの大きさです。
もともとは海だったこの地は、長い年月を経てプレートの動きにより隆起し、干上がることで誕生しました。 「世界で最も平らな場所」とも言われているこの塩湖は、まるで異次元のような絶景を生み出します。 特に雨季には、湖面が水に覆われることで空を映し出し、地と空の境界があいまいになり「天空の鏡」に。一方、乾季には塩の結晶が広がり、太陽の光を浴びてキラキラと輝く光景も圧巻です。
時期によって異なる表情を見せるウユニ塩湖。その幻想的な姿は、訪れる者の心に深く刻まれるでしょう。
標高2,450m、アンデス山脈に囲まれた「天空の都市」マチュピチュ。 密林に埋もれ、1911年に発見されるまで長らく存在すら知られていなかったこの遺跡は、今なお多くの謎に包まれています。
この都市が何のために築かれ、どんな人々が暮らしていたのかは今でも解明されていません。 インカ文明には文字の文献がないので、歴史の闇に包まれたままなのです。 2007年には「新・世界の七不思議」のひとつに選ばれ、現在も世界中の旅人の興味を引き続けてします。
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バックパッカー式 マチュピチュの行き方~前編~
ヨーロッパには、歴史的建造物や世界遺産が数多く残されています。 それぞれの地に刻まれた歴史と美しさに触れることで、かつてそこで暮らしていた人々に思いを馳せずにはいられません。 そんなヨーロッパの絶景を紹介します。
イタリア南部・カプリ島にある「青の洞窟」は、波の浸食によって生まれた美しい海食洞。 古代ローマ時代には皇帝が愛したと言われるこの神秘的なスポットは、ナポリから船でアクセスできます。
最大の魅力は、洞窟内に差し込む太陽の光が白い大理石の海底に反射し、幻想的な青色に輝く水面。 洞窟へ入るには、モーターボートで近づき、入り口で小さな手漕ぎボートに乗り換える必要があります。しかし、入口はわずか1m前後と狭く、波や潮の高さによっては入れないことも。 特に光が最も美しく映える午前中がおすすめで、天候が安定しやすい6~8月の夏がベストシーズンです。
フランス北部、ノルマンディー地方の海上にそびえ立つモンサンミッシェル。 満潮時には孤立し、干潮時には陸とつながるこの島は、まるで夢の世界に浮かぶ城のような姿を見せてくれます。
中世から続くカトリックの巡礼地であり、修道院として長い歴史を持つモンサンミッシェルは、時代とともにその役割を変えてきました。 14世紀の百年戦争では要塞として機能し、18世紀のフランス革命時には監獄として使われたことも。 現在ではフランスを代表する観光名所のひとつとなり、その美しいシルエットと神秘的な雰囲気で多くの旅行客を魅了しています。
イタリア・ローマにそびえ立つコロッセオは、約2,000年前に建てられた巨大な円形競技場です。 ヴェスパシアヌス帝の命令により建設が始まり、10年の歳月をかけて完成しました。古代ローマ最大の娯楽施設として、約5万人もの観客を収容できます。 ここでは、捕虜の兵士や奴隷が剣闘士となり、命を懸けた戦いを繰り広げました。 猛獣との死闘も繰り広げられ、観客は歓声を上げながらその壮絶な光景を見守ったといいます。時には公開処刑の場ともなり、血と闘争の歴史を刻んできました。
現在では、かつての栄華と狂気を物語る遺跡として世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れています。
▼コロッセオの歴史と見どころをもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
イタリア・ローマの世界遺産コロッセオとは?凄惨な歴史や見どころ、見学方法を解説
【番外編】
世界には、その土地ならではの文化や伝統が色濃く反映されたお祭りが数多く存在します。 番外編では、一生に一度は体験したいお祭りを紹介します。
インド各地で毎年3月に行われるホーリー祭りは、春の訪れを祝う伝統的なお祭りです。 もともとは豊作を祈願する儀式でした。しかし、時代とともにクリシュナ神の伝説や悪魔祓いの風習が組み合わさり、現在のようにカラフルな粉や色水を掛け合う形へと変化しました。 昔は、春は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期とされ、病気の予防や治療の意味を込めて、色粉をまいていました。
お祭りの期間は2日間。 インド歴の第11月(太陽暦では3月)の満月の日に始まり、誰もが色粉を掛け合い、街中が色と興奮に包まれます。 インドならではの熱狂的な祝祭を体験したいなら、ホーリー祭りはまさに外せないイベントです。
▼粉の色ごとにも意味がある?ホーリー祭りの豆知識はこちらの記事でご紹介!
【2025年版】春の訪れを祝うインドのカラフルなお祭り「ホーリー祭り」とは?開催シーズンや参加方法をご紹介。
タイ北部の古都チェンマイで開催されるコムローイ祭りは、夜空を埋め尽くす無数のランタンが生み出す幻想的な光景で知られています。 このお祭りは、タイの伝統行事ロイクラトンの一部として行われ、1年に一度、満月の夜に収穫や川の恵みに感謝する仏教の儀式と深く結びついています。 特に有名なのがチェンマイCADコムローイスカイランタンフェスティバル。 約5,000個ものランタンが一斉に空へ放たれる様子は、まるで無数の星が舞い上がるかのような美しさ。 その光景を目の当たりにすれば、誰もが言葉を失うほどの感動を覚えるでしょう。
お祭りは陰暦12月(現在の11月)の満月の夜に開催されます。 チェンマイの街全体が特別な雰囲気に包まれ、神聖でありながら、ロマンチックなひとときを味わえます。
▼コムローイ祭りの歴史や見どころについてはこちら!
【2025年版】タイ・コムローイ祭りの起源や見どころ、参加方法についてご紹介!
メキシコ全土で祝われる死者の日は、日本のお盆にも似た伝統的な行事です。 11月1日には子どもの魂が、11月2日には大人の魂がこの世に帰ってくるとされ、家族や友人が故人を偲びながらにぎやかに迎え入れます。 街の至るところにカラフルな装飾が施され、地域によっては10月下旬から11月上旬まで、雰囲気を楽しめるでしょう。
特徴的なのは、お祭りの象徴ともいえる骸骨メイク。 これは、死を恐れるのではなく、人生の一部として受け入れるというメキシコの死生観を表しています。 好きな仮装をするハロウィンとは異なり、骸骨一択というのも興味深いですね。
カラフルで陽気に死を祝う死者の日は、メキシコならではの文化を感じることができる貴重なお祭りです。
▼死者の日の体験レポートはこちら!
可愛いガイコツとマリーゴールドが彩るメキシコの死者の日
世界には、心を奪われるような絶景が数多く存在します。 壮大な自然が生み出した景観、今もなおその姿を残している歴史的建造物。それらを目の当たりにすると、日常の悩みが小さく思えることもあるでしょう。
今回紹介した世界の絶景スポット一覧の中に、次の旅行先は見つかりましたか?ぜひ、旅の計画の参考にしてみてください。
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世界には、一生に一度は訪れたい絶景が数多く存在します。
自然が生み出した神秘的な景色や、歴史が刻まれた壮大な建築物など、それぞれの場所に唯一無二の魅力があります。
本記事では、アジアやアメリカ、ヨーロッパなどの厳選した人気スポットをランキングで紹介。
さらに、番外編として、世界の風変わりなお祭りも取り上げています。ぜひ、旅の参考にしてみてください。
目次
アジア編
日本からも比較的アクセスしやすいアジア。
多様な文化と壮大な自然が共存するアジアには、息を飲むような絶景が数多く存在します。
歴史的な建造物や自然が作りだす神秘的な景色は、訪れる人々に強い印象を残すことでしょう。
ここではアジアにある3つの絶景を紹介します。
1位:タージマハル|インド
インド北部のアグラにそびえ立つタージマハルは「世界一美しい霊廟」と呼ばれています。
ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、14番目の子どもを出産後に亡くなった最愛の妻のために建設しました。完成までに22年かかり、今もなお、愛と永遠のシンボルとして知られています。
タージマハルの美しさは、左右対称に設計されたペルシア式の庭園と、イスラム文化が大切にする均整のとれたデザインです。
また、外壁には宝石や鉱石がはめ込まれており、そこからもシャー・ジャハーンの妻への深い思いが伝わってきます。
朝日や夕日に照らされると、宝石や鉱石が幻想的に輝き、時間とともに異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。
建物は完全に左右対称に設計されており、徹底したシンメトリー(左右対称)が霊廟としての厳かな雰囲気を際立たせています。その圧倒的な美しさは時代を超えて訪れる人々を魅了し続けています。
2位:九塞溝|中国
中国四川省の奥地にある九寨溝は、手つかずの自然が残る美しい渓谷です。
透明度の高いエメラルドグリーンの湖や滝が点在し、四季折々に異なる表情を見せてくれます。1970年代までほとんど知られていなかった秘境ですが、現在では世界中の観光客を魅了する人気スポットに。
渓谷はY字型に広がり、100以上の湖や滝が存在します。
特に五花海(ごかかい)は九寨溝を代表する湖で、神秘的な色彩が特徴です。また、五彩池(ごさいち)は、底が石灰質でできていて、光をよく反射させるので美しい青色に輝きます。
九塞溝は、一年を通して観光が可能ですが、特に春から秋がおすすめ。
中でも初夏から秋は、青く澄んだ水面に新緑や紅葉が映え、色彩豊かな絶景を堪能できます。渓谷内には乗り降り自由なバスが運行していて、湖や滝などの見どころを効率よく回ることが可能。
神秘的な自然が織りなす九寨溝の風景は、一生に一度は訪れたい絶景のひとつです。
3位:サマルカンド|ウズベキスタン
ウズベキスタンの第二の都市サマルカンドは、かつてシルクロードの要所として栄えた歴史ある街です。
東西文化の交差点として重要な役割を果たし、今でもウズベキスタン最大の観光都市として多くの人が訪れています。街にはモスクや霊廟などの歴史的建造物が点在し、イスラム建築を堪能できるでしょう。
中でも、「レギスタン広場」はサマルカンドを代表する歴史的スポットであり、世界遺産でもあります。
中央に広がる壮大な広場には3つのマドラサ(イスラム教神の学校)が立っています。
青と金で彩られたタイル装飾や、細部に渡る精巧な彫刻はイスラム建築の傑作ともいえるでしょう。
▼サマルカンドについてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
サマルカンド・ブルーが美しい世界遺産|ウズベキスタンの青の都が紡いだ文化とは?
アメリカ・カナダ編
広大な自然が広がるアメリカとカナダには、世界的に有名な絶景スポットが点在しています。
神秘的なオーロラ、迫力のある滝など、自然が生み出した壮大な景色は訪れる人々を圧倒しています。
ここでは、アメリカ・カナダにある4つの絶景スポットを紹介します。
1位:イエローナイフのオーロラ|カナダ
カナダ北部のノースウエスト準州の州都、イエローナイフはオーロラ観測の名所として知られています。
晴天率が高く、オーロラが発生しやすい「オーロラベルト」に位置するため、特に観測率が高い地域です。
オーロラが見られるシーズンは8月下旬から10月上旬、11月下旬から4月上旬。
この期間なら、3日以上の滞在で95%以上の確率でオーロラを観測できるといわれています。ただし、5月~7月は白夜で、夜でも明るいためオーロラを見ることができません。
オーロラを観測する際のコツは、20時~深夜2時の間に空を見上げること。また、目が暗闇に慣れるまで15分ほど待つと、よりはっきりとオーロラの光をとらえやすくなります。
オーロラを見に行くのはハードルが高い分、見ることができたときの感動は計り知れません。
2位:アンテロープ・キャニオン|アメリカ
アメリカ南西部、アリゾナ州に位置するアンテロープ・キャニオンは、雨と風が何百万年もの歳月をかけて作り出した神秘的な渓谷です。
かつては先住民ナバホ族の居住区域にあり、特別な許可なしでは立ち入ることができませんでした。しかし、1990年代に入り観光地として開放され、多くの人々がその神秘的な場所を訪れるようになりました。
この渓谷の最大の魅力は、長い年月をかけて積み重なった地層が作り出す渦巻き状の岩壁と、岩の隙間から差し込む幻想的な光のカーテンです。
特に正午近くになると、太陽の光が岩の間からまっすぐに差し込み、オレンジや赤の岩肌を照らし出します。
時間帯や天候によって異なる表情を見せるアンテロープ・キャニオンは、まさに一生に一度は訪れたい絶景のひとつです。
3位:ナイアガラの滝|カナダ
カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州の国境にまたがるナイアガラの滝。
南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と並び、世界的に有名な観光スポットとなっています。
ナイアガラの滝は、以下の3つの滝でできています。
最も大きなカナダ滝は、圧倒的な迫力を誇ります。
観光の目玉は、滝を間近で体感できる遊覧船クルーズ。水しぶきを浴びながら滝の迫力を楽しめますが、びしょ濡れになる可能性があるのでレインコートは必須です。
また、夜には滝がライトアップされ、魅力的な輝きに包まれます。
4位:カウアイ島|ハワイ諸島
ハワイ諸島の中で最も古く、最北に位置するカウアイ島は、その豊かな自然から「庭園の島」と呼ばれています。
ホノルルから飛行機でわずか約40分とアクセスも良く、壮大な自然と多彩なアクティビティが楽しめる魅力的な島です。
カウアイ島には、長年にわたる風と雨の浸食によって生まれたワイメア渓谷があり、その壮大なスケールから「太平洋のグランドキャニオン」とも呼ばれています。
島全体が大自然に囲まれており、カヤックや川下りなどのアクティビティも充実。さらに、島内には高級リゾートエリアもあるので、贅沢な時間を過ごすこともできます。
また、カウアイ島は映画「ジュラシック・パーク」のロケ地としても知られ、映画さながらの壮大な自然美を目の当たりにできる場所でもあります。
オアフ島を訪れるなら、カウアイ島にも足を延ばしてみては?
▼カウアイ島の魅力をもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ガーデンアイランドと呼ばれる島、ハワイ「カウアイ島」の魅力
南米編
南米は、日本とは地球の反対側に位置するので、旅行には時間がかかります。
しかし、その先には広大な大地や情熱的な文化、陽気な人々が織りなす魅力的な世界が広がっています。
大自然と歴史が生み出した絶景は、一生忘れられない感動をもたらしてくれるでしょう。
1位:ウユニ塩湖|ボリビア
ボリビアの南西部に位置するウユニ塩湖は、標高3,700mに広がる世界最大の塩湖。
その面積は約11,000㎢と、岐阜県ほどの大きさです。
もともとは海だったこの地は、長い年月を経てプレートの動きにより隆起し、干上がることで誕生しました。
「世界で最も平らな場所」とも言われているこの塩湖は、まるで異次元のような絶景を生み出します。
特に雨季には、湖面が水に覆われることで空を映し出し、地と空の境界があいまいになり「天空の鏡」に。一方、乾季には塩の結晶が広がり、太陽の光を浴びてキラキラと輝く光景も圧巻です。
時期によって異なる表情を見せるウユニ塩湖。その幻想的な姿は、訪れる者の心に深く刻まれるでしょう。
2位:マチュピチュ|ペルー
標高2,450m、アンデス山脈に囲まれた「天空の都市」マチュピチュ。
密林に埋もれ、1911年に発見されるまで長らく存在すら知られていなかったこの遺跡は、今なお多くの謎に包まれています。
この都市が何のために築かれ、どんな人々が暮らしていたのかは今でも解明されていません。
インカ文明には文字の文献がないので、歴史の闇に包まれたままなのです。
2007年には「新・世界の七不思議」のひとつに選ばれ、現在も世界中の旅人の興味を引き続けてします。
▼あわせて読みたい!マチュピチュへの旅行記はこちら。
バックパッカー式 マチュピチュの行き方~前編~
ヨーロッパ編
ヨーロッパには、歴史的建造物や世界遺産が数多く残されています。
それぞれの地に刻まれた歴史と美しさに触れることで、かつてそこで暮らしていた人々に思いを馳せずにはいられません。
そんなヨーロッパの絶景を紹介します。
1位:青の洞窟|イタリア
イタリア南部・カプリ島にある「青の洞窟」は、波の浸食によって生まれた美しい海食洞。
古代ローマ時代には皇帝が愛したと言われるこの神秘的なスポットは、ナポリから船でアクセスできます。
最大の魅力は、洞窟内に差し込む太陽の光が白い大理石の海底に反射し、幻想的な青色に輝く水面。
洞窟へ入るには、モーターボートで近づき、入り口で小さな手漕ぎボートに乗り換える必要があります。しかし、入口はわずか1m前後と狭く、波や潮の高さによっては入れないことも。
特に光が最も美しく映える午前中がおすすめで、天候が安定しやすい6~8月の夏がベストシーズンです。
2位モン・サン=ミシェル|フランス
フランス北部、ノルマンディー地方の海上にそびえ立つモンサンミッシェル。
満潮時には孤立し、干潮時には陸とつながるこの島は、まるで夢の世界に浮かぶ城のような姿を見せてくれます。
中世から続くカトリックの巡礼地であり、修道院として長い歴史を持つモンサンミッシェルは、時代とともにその役割を変えてきました。
14世紀の百年戦争では要塞として機能し、18世紀のフランス革命時には監獄として使われたことも。
現在ではフランスを代表する観光名所のひとつとなり、その美しいシルエットと神秘的な雰囲気で多くの旅行客を魅了しています。
3位:コロッセオ|イタリア
イタリア・ローマにそびえ立つコロッセオは、約2,000年前に建てられた巨大な円形競技場です。
ヴェスパシアヌス帝の命令により建設が始まり、10年の歳月をかけて完成しました。古代ローマ最大の娯楽施設として、約5万人もの観客を収容できます。
ここでは、捕虜の兵士や奴隷が剣闘士となり、命を懸けた戦いを繰り広げました。
猛獣との死闘も繰り広げられ、観客は歓声を上げながらその壮絶な光景を見守ったといいます。時には公開処刑の場ともなり、血と闘争の歴史を刻んできました。
現在では、かつての栄華と狂気を物語る遺跡として世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れています。
▼コロッセオの歴史と見どころをもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
イタリア・ローマの世界遺産コロッセオとは?凄惨な歴史や見どころ、見学方法を解説
一度は訪れたい!世界のお祭りや行事
【番外編】
世界には、その土地ならではの文化や伝統が色濃く反映されたお祭りが数多く存在します。
番外編では、一生に一度は体験したいお祭りを紹介します。
インド【ホーリー祭り】
インド各地で毎年3月に行われるホーリー祭りは、春の訪れを祝う伝統的なお祭りです。
もともとは豊作を祈願する儀式でした。しかし、時代とともにクリシュナ神の伝説や悪魔祓いの風習が組み合わさり、現在のようにカラフルな粉や色水を掛け合う形へと変化しました。
昔は、春は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期とされ、病気の予防や治療の意味を込めて、色粉をまいていました。
お祭りの期間は2日間。
インド歴の第11月(太陽暦では3月)の満月の日に始まり、誰もが色粉を掛け合い、街中が色と興奮に包まれます。
インドならではの熱狂的な祝祭を体験したいなら、ホーリー祭りはまさに外せないイベントです。
▼粉の色ごとにも意味がある?ホーリー祭りの豆知識はこちらの記事でご紹介!
【2025年版】春の訪れを祝うインドのカラフルなお祭り「ホーリー祭り」とは?開催シーズンや参加方法をご紹介。
タイ【コムローイ祭り】
タイ北部の古都チェンマイで開催されるコムローイ祭りは、夜空を埋め尽くす無数のランタンが生み出す幻想的な光景で知られています。
このお祭りは、タイの伝統行事ロイクラトンの一部として行われ、1年に一度、満月の夜に収穫や川の恵みに感謝する仏教の儀式と深く結びついています。
特に有名なのがチェンマイCADコムローイスカイランタンフェスティバル。
約5,000個ものランタンが一斉に空へ放たれる様子は、まるで無数の星が舞い上がるかのような美しさ。
その光景を目の当たりにすれば、誰もが言葉を失うほどの感動を覚えるでしょう。
お祭りは陰暦12月(現在の11月)の満月の夜に開催されます。
チェンマイの街全体が特別な雰囲気に包まれ、神聖でありながら、ロマンチックなひとときを味わえます。
▼コムローイ祭りの歴史や見どころについてはこちら!
【2025年版】タイ・コムローイ祭りの起源や見どころ、参加方法についてご紹介!
メキシコ【死者の日】
メキシコ全土で祝われる死者の日は、日本のお盆にも似た伝統的な行事です。
11月1日には子どもの魂が、11月2日には大人の魂がこの世に帰ってくるとされ、家族や友人が故人を偲びながらにぎやかに迎え入れます。
街の至るところにカラフルな装飾が施され、地域によっては10月下旬から11月上旬まで、雰囲気を楽しめるでしょう。
特徴的なのは、お祭りの象徴ともいえる骸骨メイク。
これは、死を恐れるのではなく、人生の一部として受け入れるというメキシコの死生観を表しています。
好きな仮装をするハロウィンとは異なり、骸骨一択というのも興味深いですね。
カラフルで陽気に死を祝う死者の日は、メキシコならではの文化を感じることができる貴重なお祭りです。
▼死者の日の体験レポートはこちら!
可愛いガイコツとマリーゴールドが彩るメキシコの死者の日
世界にはこんなにも絶景がある!次の旅の目的地に
世界には、心を奪われるような絶景が数多く存在します。
壮大な自然が生み出した景観、今もなおその姿を残している歴史的建造物。それらを目の当たりにすると、日常の悩みが小さく思えることもあるでしょう。
今回紹介した世界の絶景スポット一覧の中に、次の旅行先は見つかりましたか?ぜひ、旅の計画の参考にしてみてください。
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