世界の面積が大きい国ランキングトップ10!日本との比較や旅行のポイントもご紹介!

世界には約200の国がありますが、その広さは国ごとに大きく異なります。島国のように小さくコンパクトな国もあれば、大陸の半分近くを占めるようなとても大きな国も。

面積は単なる大きさというだけではなく、その国の地理的条件や気候、さらには歴史や経済活動にも大きな影響を与えています。
今回は、世界の「面積の大きい国」についてランキング形式でご紹介します!

面積の大きい国ランキングTOP10|世界の広さを徹底比較

それではさっそく、面積の大きい国TOP10をランキングで紹介していきましょう!
面積が大きいと聞いてすぐにイメージできる国から、意外な国まで、徹底的に解説します。

なお、ランキングは 外務省のデータ をもとに作成しています。

1位:ロシア(約1,710万㎢)

世界でもっとも面積が大きい国。ユーラシア大陸の北部に位置し、ヨーロッパからアジアまでまたいでいます。国土は広大ですが、北極圏に近い地域が多く、人口が集中しているのは西側エリアです。

ロシア(約1,710万㎢) ロシア・モスクワのクレムリン宮殿

2位:カナダ(約998万㎢)

北アメリカ大陸北部に位置し、南北にも東西にも広い国です。北側は北極海と隣接しており、寒さが厳しいため、アメリカとの国境沿い(南部)に多くの人が住んでいます。ちなみに、カナダは地球上でもっとも長い海岸線(243,000km)を持っている国でもあります。

カナダ(約998万㎢) ナイアガラの滝

3位:アメリカ(約983万㎢)

北アメリカ大陸北部に位置する大きな国。東西で約4,500km、南北で約2,660kmもの距離があります。東海岸・西海岸にとくに大きな都市がありますが、中央部や南部にも都市があります。また、国内で4つのタイムゾーンにわかれています。

アメリカ(約983万㎢) ロサンゼルス

4位:中国(約960万㎢)

日本からほど近い中国が4位にランクイン。主要な都市は東側に集中しており、人口も多いです。西部は乾燥した気候であり、砂漠や高原などが広がります。なお、大きな国ではありますが、国内での時差はありません。

5位:ブラジル(約851万㎢)

中南米最大の国であり、南米大陸の47.3%を占めています。チリとエクアドル以外のすべての南米の国々(10か国)と国境を接しています。また、南東部は先進国並に発展した豊かな地域である一方、北部や中西部、北東部などは貧しいといった地域差も大きいことが特徴です。

6位:オーストラリア(約769万㎢)

インド洋と太平洋に囲まれた国。現存する国において、1つの国で1つの大陸を構成するのはオーストラリアのみとなっています。主要な都市は海岸沿いにあり、内陸部は広大な砂漠が広がっています。コアラやカンガルー、ワラビーといった動物、ユーカリやアカシアといった植物など、オーストラリアならではの生態系があることも特徴です。

オーストラリアについて紹介している記事はコチラ

世界一○○がある国!オーストラリアはどんな国?

7位:インド(約328万㎢)

広大な南アジアの国。北部のヒマラヤ山脈、南部に広がるインド洋の海岸線、西部のタール砂漠など、多様な地理的特徴があります。ちなみに、東西南北の長さだけなら約3,000kmの日本と同じくらいなんですよ……!

8位:アルゼンチン(約279万㎢)

南アメリカ大陸の総陸地面積の約15.6%を占める国。日本から行くと24時間ほどかかると言われています。東側は大平原パンパがあり、西側にはアンデス山脈がそびえています。そのほか、北東の亜熱帯雨林と北西の砂漠のような峡谷、パタゴニアの森、湖など、ひとつの国で多様な風景が広がります。

アルゼンチン(約279万㎢) ロス・グラシアレス国立公園のペリト・モレノ氷河

9位:カザフスタン(約272万㎢)

ユーラシア大陸の中心に位置しており、「世界最大の内陸国」です。アルタイ山脈を含むカザフ高原、中部のカザフステップ、西部のカスピ海沿岸低地のように、大きく3つのエリアにわかれます。

10位:アルジェリア(約238万㎢)

アフリカ大陸の総陸地面積の約7.8%を占める国。アフリカ圏で最大級の面積となります。国土の大部分をサハラ砂漠が占めているため、人口の約90%は、北部の地中海沿岸地域に住んでいます。

アルジェリア(約238万㎢) タッシリ・ナジェール

日本は何位?広さをわかりやすく比較

ランキングで面積の大きな国がわかったけれど、数字だけだとどれくらいの大きさなのか、なかなかイメージがわきにくいですよね。そこで、日本と比較しながら、その大きさの違いはどのくらいかをチェックしていきましょう!

ちなみに、日本の面積は約37万㎢。日本は世界で61番目に大きい国となります。

日本は何位?広さをわかりやすく比較

これをもとに、先ほどご紹介した面積の大きな国と比較してみましょう。
まず1位のロシアは、日本の45.2倍です。続いて、2位のカナダは26.4倍、3位のアメリカは26倍、4位の中国は25.4倍、5位のブラジルは22.5倍です。

これを見てみると、確かにロシアをはじめとする大国のスケールは桁違いですが、視点を変えると「世界にはどんな小さな国があるのだろう?」という疑問も湧いてきますよね。
実は、日本よりもはるかに小さい国々が存在します。その代表格が、国全体が世界遺産にも登録されているバチカン市国です。

小さな国のランキングや魅力については、こちらの記事で詳しく紹介しています

日本は何位?世界一小さい国ランキング!国全体が世界遺産のバチカン市国など小さな国の魅力に迫る

面積の大きい国の特徴と経済・暮らしへの影響

続いてここからは、面積の大きい国が持つ特徴や、面積が経済・暮らしに与える影響について解説します!

広大な国土がもたらす地理的特徴と自然の多様性

面積が大きな国の特徴として、地理・自然の多様性があげられます。国の一部だけ違う気候帯に属していたり、沿岸部と内陸部で気温などに違いがあることもあります。

また、一国のなかに砂漠と海に面した地域があったり、亜熱帯雨林と乾燥した地域があるなど、まったく異なる性質を持つこともよくあります。地理的特徴が異なることにより、そこで暮らす生き物や育つ植物などにも違いが生まれます。

面積が大きい国の経済・資源への影響

面積が大きいことは、経済や資源にも影響を与えています。一般的に、面積の大きな国は天然資源や農産物・林産物・鉱物などの資源が豊富という特徴があります。自国で採れる資源を輸出し、利益をあげることもできますし、エネルギーなどを自給自足できることは、国の安定や国力の強化にもつながります。

一方、資源が豊かだからこそ他国から狙われてしまうケースもありますし、資源の浪費や不安定な政治情勢で経済が不安定になってしまうこともあります。

旅行前に知っておきたい!面積の大きい国の5つのポイント

面積の大きな国をご紹介してきましたが、興味がわいてきて、旅行に行ってみたい!と思った方もいるかもしれません。そこで、ここからは面積の大きい国に旅行する際に知っておきたいポイントをご紹介します。

移動時間が長くなる

面積が大きな国では、街と街の移動に時間がかかります。あらかじめ行きたい都市やエリアを決めておく、適切な交通手段(飛行機、特急列車、車、長距離バスなど)を使うといったことが大切です。

地域ごとの気候差に注意

地域ごとの気温差が大きいこともあります。たとえば、アメリカでは東に位置するニューヨークは四季がはっきりしていて、冬はとても寒くなります。一方、西に位置するロサンゼルスは1年中温暖な気候です。
同じ時期にニューヨークとロサンゼルスに行く場合、服装などの工夫が求められます。

文化や言語の違いが大きい

地理的な地域差だけでなく、同じ国であっても文化や言語に違いがあることもあります。たとえば、中国では北部は小麦文化、南部はお米文化といった食文化の違いもありますし、方言や発音といった言語の違いもあります。

自分が旅行に行く地域の言語や文化をあらかじめ知っておくといいですね。

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世界言語ランキングいろいろ!日本人にとって習得が難しい言語Top10もご紹介!

観光スポットが点在している

面積の大きな国では、観光スポットが点在していることもよくあります。それぞれの場所をしっかりと事前に確認し、適切なスケジュールを組むことが大切です。または、全部行こうとせずに、絶対にこの観光スポットは外せない!というものだけをピックアップするのもよいでしょう。

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旅好き必見!世界の絶景スポット厳選ランキング

現地情報と安全対策を確認

国によっては、安全な場所と注意した方がいい場所がはっきりわかれていることもあります。大きな国ではとくに地域差が大きく出るため、旅行前に日本の外務省のHPなどで現地情報と安全対策をチェックするようにしましょう。

驚きの事実!面積の大きい国の雑学3選

ここからは、面積の大きい国のおもしろい雑学をご紹介します。

ロシアは地球の1/9!世界最大の国の驚きの広さ

ロシアは世界最大の面積を誇る国ですが、なんと地球の1/9を占めているんです!!
そう考えると、ロシアがいかに大きいかがイメージしやすいですね。ロシアは歴史のなかで、東に向かって開拓を進め、これが面積の巨大化につながったといわれています。

また、世界一深い湖であるバイカル湖もロシアにあります。
その魅力については、こちらの記事でも紹介しています

世界一深い湖!バイカル湖の神秘と世界の深い湖ランキング

バイカル湖

カザフスタンは世界最大の内陸国!海なし大国の面積ランキング

カザフスタンは、海に面していない内陸国として最大の国。1位のカザフスタン(約272万㎢)に次ぐ内陸国の大きさランキングは、2位がモンゴル(約156万㎢)、3位がチャド(約128万㎢)、4位がニジェール(約126万㎢)、5位がマリ(約124万㎢)となっています。

データは World Atlas を参照

カザフスタン

オーストラリアは都市が沿岸集中!大陸なのに人口密度が低い理由

シドニー、ブリスベン、メルボルンといった主要な都市は海岸沿いに集中しており、内陸部は広大な砂漠が広がっています。
砂漠地帯は乾燥しており、気候も厳しいことから、人が住むのには向いていません。広大な土地の割に人が住める場所が少ないため、結果として人口密度が低くなるのです。

世界最大の砂島(ガリ(旧称:フレーザー島)) 世界最大の砂島(ガリ(旧称:フレーザー島))

面積の大きい国と人口の関係

広さに対して人口が多い国・少ない国の違いとして、「その国の中で人が住める場所が多いかどうか」がポイントとなります。

先ほどご紹介した通りオーストラリアは面積が大きいですが、大部分が砂漠であり人が住むのは難しいです。また、カナダも北部は寒さが非常に厳しいため人がほとんど住んでおらず、結果として面積の割に人口が少ないです。

一方、中国やインドのように面積が大きく、かつ人口も多い国は、国の大部分が人が住めるエリアとなっています。また、気候も極端ではないことが多いです。

個性豊かな面積の大きな国に親しもう

面積の大きな国は地理・自然の多様性にあふれており、とても魅力的だったのではないでしょうか。「面積が大きい」と一言でいっても、それぞれの国にユニークな個性があり、さまざまな側面を持っていることがわかりましたね。

気になった国があれば、ぜひ旅行で訪れてみるのも素敵ではないでしょうか。その際は、このコラムでご紹介した旅行のポイントもぜひチェックしてくださいね。


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