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みなさんは、ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園などが含まれる「世界の七不思議」というものを聞いたことがありますか?世界の七不思議は建築や遺跡があった場所などが中心となりますが、実は世界の七不思議には「自然版」もあるのです……!
このコラムでは、そんな世界の自然七不思議についてわかりやすく解説していきます!それぞれの場所について、七不思議である理由や魅力、歴史、観光のおすすめポイントなどをご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう!
「世界の七不思議–自然版–」は、アメリカの放送局CNNが1997年にまとめた世界の不思議・驚異的な自然のリストです。CNNは明確な定義や選定基準は公開していませんが、地球の歴史や自然・生物の多様性を感じさせる場所が多いです。
実は「新」世界の七不思議–自然版–というものもあるのですが、大きな違いは選定方法です。「世界の七不思議–自然版–」が組織によって選定された一方、「新」世界の七不思議–自然版–は、スイスに本拠地を置く「新世界七不思議財団(New 7 Wonders Foundation)」が運営し、世界中の人々からの投票によって決められました。なお、英語の「wonder」には、「不思議」だけでなく「驚異的な・驚くほどすばらしい」といった意味もあります。
アメリカ・アリゾナ州北西部に位置する、世界遺産にも登録されている峡谷です。全長約450km、深さ約1.6kmにもおよぶ世界最大規模の峡谷であること、20億年分の地層が刻まれている赤茶色の岩肌から化石が出土すること、地質学上とても重要な場所であることなどが七不思議である理由です。4000年前には、ネイティブ・アメリカンが住んでいたとされています。スペイン領だった16世紀には、先住のホピ族がヨーロッパ人に金資源が出ないことを教えると、ヨーロッパ人は去り、それ以降忘れ去られていました。1869年、アメリカ軍人によって調査が行われ、注目されるようになりました。
観光の際は、マーサーポイント(標高2400m)という展望台を目指すのがおすすめです。グランド・キャニオンらしい絶景が見られる場所で、特に日の出や夕日の時間帯には、多くの人が訪れます。
オーストラリア・クイーンズランド州北部沖にある世界最大のサンゴ礁群で、1981年に世界自然遺産に登録されました。独自の生態系を持っていること、絶滅危惧種の大切な生息地であること、地球の歴史が感じられることなどが七不思議に選ばれた理由です。
約2500万年前からサンゴが形成され、8000〜6000年前には現在見られるサンゴ礁が誕生し、18世紀後半にイギリスの探検家ジェームズクックによって「発見」され、20世紀から本格的な調査が始まりました。
予約をすればシュノーケリングやダイビングが楽しめます。なお、グレートバリアリーフには、約900の島がありますが、島によっては人数制限があったり、ツアーでしか入島できない場合もあります。
1822年のブラジル独立から1960年のブラジリア遷都まで首都であったリオデジャネイロ。そんなリオデジャネイロにある港は、首都経済の重要な役割を担い、オーストラリアのシドニー港、アメリカのサンフランシスコ港とともに世界三大美港に数えられています。港自体は世界遺産ではありませんが、周辺の丘・公園とともに「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」として世界文化遺産に登録されています。
1502年にポルトガルの探検隊がグアナバラ湾を発見した際、川だと勘違いしたことからポルトガル語で「1月の川」という意味の、「リオデジャネイロ」と名づけられました。湾の西の入口には奇岩ポン・ヂ・アスーカルなどがあること、また港の湾口が幅1.5㎞と非常に狭いことなどが、七不思議に選ばれている理由です。
ネパールと中国の国境に山頂があるエベレスト。エベレスト単体ではなく、周辺の山岳一帯が世界遺産に登録されています。七不思議に選ばれている理由は、世界一の高さを誇る山(標高8848m)であること、高山植物やジャコウジカなどの貴重な生態系が見られることなどです。
数千万年前、インドプレートとユーラシアプレートが衝突してできたエベレスト。初めて人類が登頂に成功したのは、1953年、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族(チベット)のテンジン・ノルゲイでした。
観光の際には、空からエベレストを眺めることができる遊覧飛行がおすすめです。トレッキングはハードルが高い、という人にもぴったりです。
オーロラとは、宇宙から届く電気を帯びたつぶ(プラズマ)が酸素や窒素とぶつかった際に出る光のことです。さまざまな色を放つこと、ゆっくりあるいは速く形を変えながら夜空を彩ることといった幻想的で神秘的な現象であることが、七不思議に選ばれている理由です。
オーロラ自体は世界遺産ではありませんが、カナダのナハニ国立公園など、オーロラが見られる地域が登録されている例はあります。
観光でオーロラを見たい場合は、カナダ・アイスランド・ノルウェー・スウェーデンなどがおすすめです。いずれも、晴れて空気が乾燥している日に見られる確率が高くなります。
メキシコ西部に位置する火山で、形成されるまさにその瞬間を目撃した人がいる、というめずらしい経緯から、七不思議に選ばれています。
1946年、先住民の男性が農作業をしていた際、昨日までなかったはずの25mの地割れを発見。その後再びその場所に戻ると、地割れから火山灰の噴出が始まり、高熱の噴石が吹き出し始めたのを目撃します。噴石はどんどんとたまっていき、1年後には300m、1952年には400mの高さまで到達しました。
観光の際には、ガイド付きのツアーを予約するのが安心&おすすめです。
ザンビアとジンバブエの国境にある滝で、世界遺産に登録されているほか、ナイアガラの滝、イグアスの滝とともに「世界三大瀑布」に数えられています。七不思議である理由は、特に滝から落ちる水量が多いこと、周囲には熱帯雨林が形成され、めずらしい生態系を形成していることなどが挙げられます。
古くから現地の言葉で「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴轟く水煙)」と呼ばれていましたが、1855年にイギリスの探検家リビングストンによって英語の名前が付けられました。
観光に行くなら、滝が綺麗に見える3~5月がおすすめです。また、9~1月の乾季は、滝の水量が少なくなりますが、崖の絶景が見られる時期となり、こちらもまたおすすめです。
ボリビアやブラジルなど、全9つの国にまたがるエリアです。アマゾン熱帯雨林が世界遺産として登録されているわけではありませんが、ブラジルの「中央アマゾン保全地域群」が2000年に自然遺産として登録されています。
3,000万種以上の動植物が生息し、地球上で最も生物多様性に富んだ場所であること、膨大な炭素を蓄えているといった理由から七不思議に選ばれています。
古くは、この地域に800万人もの先住民が住んでいたとされています。16世紀にポルトガル人が上陸した際にも、300万人ほど暮らしていたそうです。
観光では、ピラニア釣り、川イルカウォッチング、ナイトサファリなどが楽しめます。安全に観光し、自然を保護するためにも、ツアーに参加するのがおすすめです。
ベトナム北部にあり、世界遺産にも登録されている湾です。七不思議に選ばれている理由は、大小2,000をも超える奇石・岩の魅力的な風景、中国がベトナムに侵攻してきた際、竜の親子が現れ、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったという伝承があることなどが挙げられます。
約7,000年前にも少数ですが人が住んでいたとされ、数世紀前までは海賊が隠れ家として利用していたと言われています。また、モンゴル帝国のベトナム侵攻の際には軍事的に利用された歴史も持ちます。
観光の際には、日帰りまたは1泊2日のツアーがおすすめです。水上生活をする人の暮らしや洞窟などの見学ができますよ♪
アルゼンチン・ブラジルの国境にある滝です。滝そのものではありませんが、周辺を含めた「イグアス国立公園」が世界遺産に登録されています。先ほどご紹介したビクトリア滝、ナイアガラの滝とともに「世界三大瀑布」に数えられています。最大落差80メートル以上におよび、最大瀑布は「悪魔の喉笛」という呼び名も。
ブラジルのインディオ・カインガング族に伝わる伝説によると、イグアスの滝は、悪の神ムボイがイグアス川を引き裂いてつくられたと言われています。
観光の際は、大小さまざまな滝を見たい場合はアルゼンチン側から、大きな滝を見たい場合はブラジル側から行くのがおすすめです。
コモド島を含めた「コモド国立公園」が世界遺産に登録されています。世界最大のトカゲ・コモドオオトカゲが生息していること、爬虫類や鳥類、哺乳動物といった多様な生き物が暮らしていることなどが七不思議に選ばれている理由です。
古くから現地の民族が住んでいましたが、20世紀のはじめにヨーロッパ人が上陸しました。コモドオオトカゲが竜のように見えたことから、コモドドラゴンと呼んだ、という歴史があります。
コモドオオトカゲのあごには毒腺があり、噛まれると危険なため、観光の際は必ずレンジャー(国立公園を管理し、人々を案内・ガイドする人)の指示に従いましょう。また、朝の涼しい時間帯に行くとコモドオオトカゲを見られる確率が高くなります。
プエルト・プリンセサ地底河川は、フィリピン諸島の南西に位置するパラワン島の洞窟内にある河川です。河川を含む「プエルト・プリンセサ地下川国立公園」が世界遺産に登録されています。
洞窟内を流れる川ですが、海と繋がっていることから潮の影響を受け、その結果希少生物を含む独特の生態系を持っています。加えて、敷地内は原生林が残っていること、長さ約8.2kmと世界で最長の地下河川であることなどが、七不思議に選ばれている理由です。
地下河川へ行くには事前エントリーが必要のため、ツアーを申し込むのがおすすめ。鍾乳洞のなかを進んでいくのはワクワクする体験になるでしょう♪
テーブルマウンテンとは、垂直に切り立った崖が特徴の山で、南アフリカ・ケープタウン南部に位置しています。テーブルマウンテン単体ではありませんが、その地形が見られる南アフリカのケープ植物区保護地域群は世界遺産に登録されています。
山頂が約3kmにわたり平坦なことからこの名前が付けられました。
南アフリカ固有の動物・植物が生み出す豊かな生物多様性が形成されていること、5億1000万年から4億5000万年ほど前の砂岩から成る岩石によって地層が作られていることなどが七不思議に選ばれている理由です。
ロープウェイやハイキングコースがあり、観光でも絶景が見られる頂上まで行きやすいのが嬉しいポイント♪ちなみに、ロープウェイは乗っている間に360度回転するという特徴もありますよ。
韓国本土から約130kmほどの距離にある済州(チェジュ)島。そして、島の中央には標高約1,950mの漢拏山(ハルラサン)があります。「済州島の火山島と溶岩洞窟群」として世界自然遺産に登録されています。太古の火山活動によって誕生した韓国最大の島であること、温暖な気候によって誕生した生態系があること、漢拏山の巨大な火口の周りに300を超える小さな火山を有するユニークなつくりになっていることなどから七不思議に選ばれています。
なお、昔から台風の通り道となっており、海で働く男性が命を落とすことが多くありました。そのことから、島の守り神トルハルバン(おじいさんの石像)の鼻を触ると男児が授かるという言い伝えがあります。美しいリゾート地としても知られ、ハネムーンのカップルをはじめ、観光客が多く訪れます。また、春先には菜の花畑が一面に広がります。
世界の七不思議–自然版–や、新世界の七不思議–自然版–に選ばれた場所は、それぞれユニークな魅力や歴史を持っていることがわかりましたね。行くまでに時間や労力がかかる場所も多いですが、雄大な自然を感じられる良い機会になるはずです。
世界の不思議に興味を持った方は、ぜひ行きたい場所リストへの追加や、より深堀して調べてみてはいかがでしょうか。
世界七不思議をもっと知りたい!▼
都市伝説に興味がある方におすすめ♪▼
みなさんは、ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園などが含まれる「世界の七不思議」というものを聞いたことがありますか?世界の七不思議は建築や遺跡があった場所などが中心となりますが、実は世界の七不思議には「自然版」もあるのです……!
このコラムでは、そんな世界の自然七不思議についてわかりやすく解説していきます!
それぞれの場所について、七不思議である理由や魅力、歴史、観光のおすすめポイントなどをご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう!
目次
「世界の七不思議–自然版–」の定義とは?
「世界の七不思議–自然版–」は、アメリカの放送局CNNが1997年にまとめた世界の不思議・驚異的な自然のリストです。CNNは明確な定義や選定基準は公開していませんが、地球の歴史や自然・生物の多様性を感じさせる場所が多いです。
「新」世界の七不思議の自然版との違いは?
実は「新」世界の七不思議–自然版–というものもあるのですが、大きな違いは選定方法です。「世界の七不思議–自然版–」が組織によって選定された一方、「新」世界の七不思議–自然版–は、スイスに本拠地を置く「新世界七不思議財団(New 7 Wonders Foundation)」が運営し、世界中の人々からの投票によって決められました。なお、英語の「wonder」には、「不思議」だけでなく「驚異的な・驚くほどすばらしい」といった意味もあります。
世界の七不思議–自然版–
【まとめ一覧・世界遺産登録状況あり】
ネパール
ジンバブエ
世界の七不思議–自然版–①
アメリカ/グランド・キャニオン
アメリカ・アリゾナ州北西部に位置する、世界遺産にも登録されている峡谷です。全長約450km、深さ約1.6kmにもおよぶ世界最大規模の峡谷であること、20億年分の地層が刻まれている赤茶色の岩肌から化石が出土すること、地質学上とても重要な場所であることなどが七不思議である理由です。
4000年前には、ネイティブ・アメリカンが住んでいたとされています。スペイン領だった16世紀には、先住のホピ族がヨーロッパ人に金資源が出ないことを教えると、ヨーロッパ人は去り、それ以降忘れ去られていました。1869年、アメリカ軍人によって調査が行われ、注目されるようになりました。
観光の際は、マーサーポイント(標高2400m)という展望台を目指すのがおすすめです。グランド・キャニオンらしい絶景が見られる場所で、特に日の出や夕日の時間帯には、多くの人が訪れます。
世界の七不思議–自然版–②
オーストラリア/グレート・バリア・リーフ
オーストラリア・クイーンズランド州北部沖にある世界最大のサンゴ礁群で、1981年に世界自然遺産に登録されました。独自の生態系を持っていること、絶滅危惧種の大切な生息地であること、地球の歴史が感じられることなどが七不思議に選ばれた理由です。
約2500万年前からサンゴが形成され、8000〜6000年前には現在見られるサンゴ礁が誕生し、18世紀後半にイギリスの探検家ジェームズクックによって「発見」され、20世紀から本格的な調査が始まりました。
予約をすればシュノーケリングやダイビングが楽しめます。なお、グレートバリアリーフには、約900の島がありますが、島によっては人数制限があったり、ツアーでしか入島できない場合もあります。
世界の七不思議–自然版–③
ブラジル/リオ・デ・ジャネイロの港
1822年のブラジル独立から1960年のブラジリア遷都まで首都であったリオデジャネイロ。そんなリオデジャネイロにある港は、首都経済の重要な役割を担い、オーストラリアのシドニー港、アメリカのサンフランシスコ港とともに世界三大美港に数えられています。港自体は世界遺産ではありませんが、周辺の丘・公園とともに「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」として世界文化遺産に登録されています。
1502年にポルトガルの探検隊がグアナバラ湾を発見した際、川だと勘違いしたことからポルトガル語で「1月の川」という意味の、「リオデジャネイロ」と名づけられました。湾の西の入口には奇岩ポン・ヂ・アスーカルなどがあること、また港の湾口が幅1.5㎞と非常に狭いことなどが、七不思議に選ばれている理由です。
世界の七不思議–自然版–④
ネパール・中国/エベレスト
ネパールと中国の国境に山頂があるエベレスト。エベレスト単体ではなく、周辺の山岳一帯が世界遺産に登録されています。七不思議に選ばれている理由は、世界一の高さを誇る山(標高8848m)であること、高山植物やジャコウジカなどの貴重な生態系が見られることなどです。
数千万年前、インドプレートとユーラシアプレートが衝突してできたエベレスト。初めて人類が登頂に成功したのは、1953年、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族(チベット)のテンジン・ノルゲイでした。
観光の際には、空からエベレストを眺めることができる遊覧飛行がおすすめです。トレッキングはハードルが高い、という人にもぴったりです。
世界の七不思議–自然版–⑤
北半球高緯度地方/オーロラ
オーロラとは、宇宙から届く電気を帯びたつぶ(プラズマ)が酸素や窒素とぶつかった際に出る光のことです。さまざまな色を放つこと、ゆっくりあるいは速く形を変えながら夜空を彩ることといった幻想的で神秘的な現象であることが、七不思議に選ばれている理由です。
オーロラ自体は世界遺産ではありませんが、カナダのナハニ国立公園など、オーロラが見られる地域が登録されている例はあります。
観光でオーロラを見たい場合は、カナダ・アイスランド・ノルウェー・スウェーデンなどがおすすめです。いずれも、晴れて空気が乾燥している日に見られる確率が高くなります。
世界の七不思議–自然版–⑥
メキシコ/パリクティン火山
メキシコ西部に位置する火山で、形成されるまさにその瞬間を目撃した人がいる、というめずらしい経緯から、七不思議に選ばれています。
1946年、先住民の男性が農作業をしていた際、昨日までなかったはずの25mの地割れを発見。その後再びその場所に戻ると、地割れから火山灰の噴出が始まり、高熱の噴石が吹き出し始めたのを目撃します。噴石はどんどんとたまっていき、1年後には300m、1952年には400mの高さまで到達しました。
観光の際には、ガイド付きのツアーを予約するのが安心&おすすめです。
世界の七不思議–自然版–⑦
ザンビア・ジンバブエ/ビクトリア滝
ザンビアとジンバブエの国境にある滝で、世界遺産に登録されているほか、ナイアガラの滝、イグアスの滝とともに「世界三大瀑布」に数えられています。七不思議である理由は、特に滝から落ちる水量が多いこと、周囲には熱帯雨林が形成され、めずらしい生態系を形成していることなどが挙げられます。
古くから現地の言葉で「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴轟く水煙)」と呼ばれていましたが、1855年にイギリスの探検家リビングストンによって英語の名前が付けられました。
観光に行くなら、滝が綺麗に見える3~5月がおすすめです。また、9~1月の乾季は、滝の水量が少なくなりますが、崖の絶景が見られる時期となり、こちらもまたおすすめです。
新世界の七不思議–自然版–
【まとめ一覧・世界遺産登録状況あり】
ペルー
コロンビア
ベネズエラ
エクアドル
ボリビア
ガイアナ
スリナム
フランス領ギアナ
ブラジル
(アルゼンチン側「イグアス国立公園」、ブラジル側「イグアス国立公園」として登録)
(島単体ではなく「コモド国立公園」として登録)
(山単体ではなく「ケープ植物区保護地域群」の一部として登録)
新世界の七不思議–自然版–①
南米/アマゾン熱帯雨林とアマゾン川
ボリビアやブラジルなど、全9つの国にまたがるエリアです。アマゾン熱帯雨林が世界遺産として登録されているわけではありませんが、ブラジルの「中央アマゾン保全地域群」が2000年に自然遺産として登録されています。
3,000万種以上の動植物が生息し、地球上で最も生物多様性に富んだ場所であること、膨大な炭素を蓄えているといった理由から七不思議に選ばれています。
古くは、この地域に800万人もの先住民が住んでいたとされています。16世紀にポルトガル人が上陸した際にも、300万人ほど暮らしていたそうです。
観光では、ピラニア釣り、川イルカウォッチング、ナイトサファリなどが楽しめます。安全に観光し、自然を保護するためにも、ツアーに参加するのがおすすめです。
新世界の七不思議–自然版–②
ベトナム/ハロン湾
ベトナム北部にあり、世界遺産にも登録されている湾です。七不思議に選ばれている理由は、大小2,000をも超える奇石・岩の魅力的な風景、中国がベトナムに侵攻してきた際、竜の親子が現れ、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったという伝承があることなどが挙げられます。
約7,000年前にも少数ですが人が住んでいたとされ、数世紀前までは海賊が隠れ家として利用していたと言われています。また、モンゴル帝国のベトナム侵攻の際には軍事的に利用された歴史も持ちます。
観光の際には、日帰りまたは1泊2日のツアーがおすすめです。水上生活をする人の暮らしや洞窟などの見学ができますよ♪
新世界の七不思議–自然版–③
アルゼンチン・ブラジル/イグアスの滝
アルゼンチン・ブラジルの国境にある滝です。滝そのものではありませんが、周辺を含めた「イグアス国立公園」が世界遺産に登録されています。先ほどご紹介したビクトリア滝、ナイアガラの滝とともに「世界三大瀑布」に数えられています。最大落差80メートル以上におよび、最大瀑布は「悪魔の喉笛」という呼び名も。
ブラジルのインディオ・カインガング族に伝わる伝説によると、イグアスの滝は、悪の神ムボイがイグアス川を引き裂いてつくられたと言われています。
観光の際は、大小さまざまな滝を見たい場合はアルゼンチン側から、大きな滝を見たい場合はブラジル側から行くのがおすすめです。
新世界の七不思議–自然版–④
インドネシア/コモド島
コモド島を含めた「コモド国立公園」が世界遺産に登録されています。世界最大のトカゲ・コモドオオトカゲが生息していること、爬虫類や鳥類、哺乳動物といった多様な生き物が暮らしていることなどが七不思議に選ばれている理由です。
古くから現地の民族が住んでいましたが、20世紀のはじめにヨーロッパ人が上陸しました。コモドオオトカゲが竜のように見えたことから、コモドドラゴンと呼んだ、という歴史があります。
コモドオオトカゲのあごには毒腺があり、噛まれると危険なため、観光の際は必ずレンジャー(国立公園を管理し、人々を案内・ガイドする人)の指示に従いましょう。また、朝の涼しい時間帯に行くとコモドオオトカゲを見られる確率が高くなります。
新世界の七不思議–自然版–⑤
フィリピン/プエルト・プリンセサ地底河川
プエルト・プリンセサ地底河川は、フィリピン諸島の南西に位置するパラワン島の洞窟内にある河川です。河川を含む「プエルト・プリンセサ地下川国立公園」が世界遺産に登録されています。
洞窟内を流れる川ですが、海と繋がっていることから潮の影響を受け、その結果希少生物を含む独特の生態系を持っています。加えて、敷地内は原生林が残っていること、長さ約8.2kmと世界で最長の地下河川であることなどが、七不思議に選ばれている理由です。
地下河川へ行くには事前エントリーが必要のため、ツアーを申し込むのがおすすめ。鍾乳洞のなかを進んでいくのはワクワクする体験になるでしょう♪
新世界の七不思議–自然版–⑥
南アフリカ/テーブルマウンテン
テーブルマウンテンとは、垂直に切り立った崖が特徴の山で、南アフリカ・ケープタウン南部に位置しています。テーブルマウンテン単体ではありませんが、その地形が見られる南アフリカのケープ植物区保護地域群は世界遺産に登録されています。
山頂が約3kmにわたり平坦なことからこの名前が付けられました。
南アフリカ固有の動物・植物が生み出す豊かな生物多様性が形成されていること、5億1000万年から4億5000万年ほど前の砂岩から成る岩石によって地層が作られていることなどが七不思議に選ばれている理由です。
ロープウェイやハイキングコースがあり、観光でも絶景が見られる頂上まで行きやすいのが嬉しいポイント♪ちなみに、ロープウェイは乗っている間に360度回転するという特徴もありますよ。
新世界の七不思議–自然版–⑦
韓国/済州島・漢拏山
韓国本土から約130kmほどの距離にある済州(チェジュ)島。そして、島の中央には標高約1,950mの漢拏山(ハルラサン)があります。「済州島の火山島と溶岩洞窟群」として世界自然遺産に登録されています。
太古の火山活動によって誕生した韓国最大の島であること、温暖な気候によって誕生した生態系があること、漢拏山の巨大な火口の周りに300を超える小さな火山を有するユニークなつくりになっていることなどから七不思議に選ばれています。
なお、昔から台風の通り道となっており、海で働く男性が命を落とすことが多くありました。そのことから、島の守り神トルハルバン(おじいさんの石像)の鼻を触ると男児が授かるという言い伝えがあります。
美しいリゾート地としても知られ、ハネムーンのカップルをはじめ、観光客が多く訪れます。また、春先には菜の花畑が一面に広がります。
魅力あふれる自然の不思議に親しもう
世界の七不思議–自然版–や、新世界の七不思議–自然版–に選ばれた場所は、それぞれユニークな魅力や歴史を持っていることがわかりましたね。行くまでに時間や労力がかかる場所も多いですが、雄大な自然を感じられる良い機会になるはずです。
世界の不思議に興味を持った方は、ぜひ行きたい場所リストへの追加や、より深堀して調べてみてはいかがでしょうか。
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