ハワイ神話に登場する「メネフネ」とは?メネフネの伝説や起源に迫ってみよう!

みなさんは、「メネフネ」という言葉を聞いたことがありますか?ハワイ神話に登場するのですが、あまりなじみがないという方も多いかもしれません。
実は、ハワイでは物がなくなった際は「メネフネの仕業!」と言われることもあるそうなんです……!
いったいどんな存在なのか、気になってきませんか?

このコラムでは、メネフネとはなにか、メネフネの功績や起源、さまざまな伝説についてご紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んで、メネフネの奥深い世界を楽しんでくださいね。

ハワイ神話メネフネ

ハワイには、たくさんの伝説や神話が残っています。そのなかのひとつが、「メネフネ神話・伝説」です。
メネフネという名前をはじめて聞いた!という方もいると思いますので、まずはメネフネがどんな見た目をしていて、どんな人々だったのか、そしてどんな功績を残したのかなどについて迫ってみましょう!

メネフネとは

メネフネはハワイの神話に出てくる小人族です。容姿は、50~60センチメートルほどの身の丈をしており、筋肉質でがっちりとした体型だと言われています。顔は赤みをおびていて、丸い団子鼻が特徴です。声はかすれ声で、たいてい男性として描写されています。

性格は、働き者で、特に土木建築業が得意だったとか。ただし、昼は森で寝ていて、働くのは夜になってからです。また、困っている人を放っておけない優しい性格でした。ほかにも、恥ずかしがりやでなかなか姿を見せない人々だったと言われています。働くときにも、「自分たちが働いているところを覗かないこと」を条件にしていたそうです。

ちなみに、大好物はバナナとエビだと言われていますよ♪

メネフネの功績

メネフネの功績 ポリアフヘイアウ

メネフネは、もともとハワイ外からカウアイ島に最初に着いたと言われています。そのため、ハワイの島々のなかでも特にカウアイ島に伝説が多く残っています。

先ほど、メネフネは土木建築が得意だったとご紹介しましたが、メネフネの残した功績も土木建築に関係するものが多いです。

たとえば、たくさんのヘイアウ(神々を祀る神殿)や養魚池、道路、水路などを作った伝説がハワイ中にありますよ。ちなみに、カウアイ島にあるポリアフ・ヘイアウ(カウアイでもっとも巨大な聖地)もメネフネが作ったと言われています。

ヘイアウについて詳しく知りたい方は こちら

メネフネはたいていの建造物を「一晩で」作り上げてしまいますが、朝までに終わらなかった場合は、なんと作業を投げ出して放置していってしまうとか。そんなおちゃめな一面もあるんですね。

メネフネの起源

メネフネはハワイの外からやってきたとご紹介しましたが、メネフネの起源はいったいどのようなものなのでしょうか?さまざまな説がありますので、ひとつひとつチェックしていきましょう!

『マルケサスからの移民の子孫』説

メネフネはマルケサスからの移民の子孫だ、という説があります。マルケサスとは、タヒチ北東のマルケサス諸島のことです。紀元300年~500年ごろに、マルケサスからハワイへ小規模な移民があったと言われており、彼らがメネフネのルーツと考えられているのです。

なお、マルケサスからの移住の約500年後に、タヒチからポリネシア人がハワイへやってきました。その際、島にはすでに石造りのヘイアウなどがあったことから、「メネフネ=マルケサスからの移民の子孫」という説は説得力があります。

『小柄な家系の人』説

ほかにも、小柄な家系の人だという説があります。これは、島のなかで、ある村の人々が比較的小柄だったりしたといった理由から、一定の一族をメネフネと呼んだという考えに基づくものです。実際に、1914年の国勢調査では、カウアイ島ワイメアのとある村の人々が自分たちのことを「メネフネ族」として申請したという記録が残っています。

『未知の人類』説

ほかの説と比べてユニークなのが、メネフネは「未知の人類だ」という説です。

2003年に、インドネシアのフローレス島で身長約1メートルの古人類の化石が出土しました。これは、ホモ・フロレシエンシスと名づけられたのですが、インドネシアはポリネシア民族の移動経路の一部であることや、ホモ・フロレシエンシスと私たちの祖先であるホモ・サピエンスが共存していた時期があったことなどから、メネフネなのではないかという考えが生まれているのです。

メネフネ伝説

ここからは、メネフネにまつわるいくつかの伝説をご紹介します!

キキアオラ水路

キキアオラ水路

昔、オラ王という王様がカウアイ島にいました。当時、雨がなかなか降らず、人々の主食であった水田の「タロ」が育ちませんでした。困ってしまったオラ王の前に、メネフネが現れました。一晩で作業できるというメネフネの噂を聞いていたオラ王は、メネフネに付近のワイメア川の水を村まで引けるような水路作りをお願いします。「作業を絶対に覗かない・メネフネみんなに十分な魚をごちそうする」という2つの条件で、メネフネは作業を引き受けました。

このあと、話は2通りに分かれます。

1つめは、オラ王が作業が気になり、覗いてしまったことで、メネフネは途中で工事を投げ出し、森へ帰ってしまったというもの。

2つめは、オラ王は作業を覗かず、無事に水路が完成し、人々に魚やエビを大量にとってこさせて、メネフネたちへのお礼の宴を開いたというハッピーエンドのものです。

ちなみに、このときに作られた水路は現在も一部残っていて、「メネフネ・ディッチ」と呼ばれていますよ。

ラカのカヌー

昔、マウイ島にラカという少年がいました。彼の父はカヌーで出かけたきり、戻ってきませんでした。そこで、ラカは父を探す旅に出ることにします。彼の祖母は、「カヌーが必要だよ」と言いました。

ラカはカヌー作りをはじめるのですが、切り倒した木を翌日見に行ったところ、なくなっていました。仕方なくまた木を切り倒すのですが、その翌日も木がなくなっていたのです。

どうして木がなくなったのか知るために、ラカは夜も山に残り、見張っていました。すると、そこに現れたのはなんとメネフネ。ラカが切り倒した木を持ち去ろうとしていました。

ラカに捕まえられたメネフネたちは、「カヌーを作りますから、傷つけないでください」と命乞いをします。翌朝、ラカが様子を見に行くと、そこには立派なカヌーがありました。

ラカは、お礼にエビなどをメネフネたちにご馳走しました。

今でもハワイでは、物がなくなったときに「メネフネの仕業!」と言われることもあるそうですが、この伝説が理由かもしれませんね。

マニニホロ伝説

マニニホロ伝説

カウアイ島ハエナに、マニニホロ洞窟という洞窟があります。

昔々、ハワイアンとの間に混血が進んでいたことに危機感を持ったメネフネの王は、メネフネ族みんなでハワイを去る決意をします。旅に備えて、メネフネの漁師たちはせっせと魚を集めていたのですが、朝になるといつもその魚がなくなっていました。それは、エエパ族という小鬼が盗んでいたのです。

そのことを知ったメネフネの漁師たちは、小鬼をすべて退治しました。マニニホロというのは、小鬼をやっつけたメネフネのリーダー格の漁師の名前だと言われています。

ほかにも、小鬼たちをこの洞窟に閉じ込めてしまったという説もありますよ。

メネフネモチーフの商品紹介

最後に、メネフネをモチーフとしたおすすめの商品をご紹介します!

Kahikoでは、メネフネシリーズとして、さまざまなメネフネグッズを取り扱っています。たとえば、全6種類のメネフネティキ。ティキとは、ハワイの守り神のことで、古代ポリネシアン文化から始まり、家に置いたり身につけたりして崇められてきました。お部屋に置けばインテリアの素敵なアクセントになること間違いなしです♪

メネフネティキ 税込¥1,760 メネフネティキ 税込¥1,760

その他、多数ご用意しております。
商品の詳細は、以下のURLをご覧ください。

ハワイで長年愛されるメネフネに親しもう♪

さまざまな伝説や功績を残し、ハワイでは長年愛されている存在のメネフネ。人前に姿を現さなかったり、起源にもいろいろな説があるなど、謎めいた側面も持っているのがおもしろいですよね。

メネフネは、キャラクターとしてさまざまなアイテムのモチーフや商品パッケージになっています。ぜひみなさんの生活にも、メネフネを取り入れてみませんか?


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