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個性的な神様にド派手な装飾、チャイハネファンを惹き付けて止まないインド。そんなインドで行われる、年に一度にして最大のお祭り「ディワリ」日本で言うお正月にあたるという説明がされますが、ド派手なインドのお正月って一体…???
ディワリをめがけたインド旅、縁あって現地のとある家庭に招いてもらい、本場のディワリを体感してきました!
【光の祭典】と呼ばれるディワリ祭。宗教ごとに由来(なにを祝うか?)に多少の違いはあるようですが、メインテーマは【闇に対する光の勝利】に統一されています。
その為毎年5日間の日程のうち、新月の夜にあたる日にメインの日程があてられます。=一番暗い夜を光で一気に照らす!というなんともインドらしい華やかなお祭りですね~!
街中ではディワリに向けた装飾品や、食器、ギフト用のお菓子などのお店が軒を連ねます。お正月用品の特設ブースが道路沿いに何軒も並んでいる、というイメージ。なによりもインドの人々が気合を入れるのが家の装飾!
屋上からLEDのランプを吊るしたり
インドで縁起のいい花といえばマリーゴールドですが、驚きなのは全部本物の生花ということ!みな思い思いに自宅を飾りつけてお祝いの夜に備えます。
招いてくれたインド人に「ディワリに賑わうマーケットの様子を見に行きたい!」とお願いしたところ、返事は「No! It’s dangerous!(危険だからダメだ!)」と。
いくら混みあうとは言え、買い物が危険…?と食い下がったところ、こんな動画を見せてくれました(絶句)
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お祝い事が大好きなインドの人々。圧倒的なセンスで飾りつけをしていきますが、どれも伝統的でありながら個性が光るものばかり。
家の玄関先には「ランゴリ」と呼ばれるカラフルな砂絵を施したり、「ディヤ」と呼ばれるオイルランプを灯したり。各家庭、抜群の美的感覚で素敵な装飾を仕上げていきます。
このどれもが手描きで描かれているというから驚きです。
他にも多く見つけたのが足跡のデザインをした置物。「パドゥカ」という、ラクシュミ様の足跡だそうです。
“神様が入って来てくれることを願う“ というよりもなぜだか“そこにいる神様をしっかりと歓迎する“ という雰囲気を強く感じます。
18:00頃、日没時間が近づくとぼんやりと玄関先のキャンドルに火が灯り始めます。いよいよライトアップの時間です!
3、2、1…
HAPPY DIWALI ~~~~!
僕がお邪魔したおうちは1ブロックに十数件の家が立ち並ぶエリアでしたが、この時間になるとそれぞれの家から住人が玄関前にわらわらと集まり始めます。「HAPPI DIWALI !」の声があちこちから聞こえてきて、なんとも賑やか!あたり一帯が幸せムードで満ちています!
電飾、ディヤ、あちこちであがる打ち上げ花火や爆竹の音(!?)これでもかとばかりの光、光、光!まさに光の祭典、海外スケールというかインドスケールというか、とにかくまぶしい!
そして忘れてはいけないのが、ディワリはヒンドゥー教をはじめとした様々な宗教にとって大切な行事。華やかなだけではなく神様へのお祈りもしっかりと行います。
お祈りが始まる時刻はだいたい19:00頃。
インドではどこの家庭、お店に行っても必ず神様の絵を飾った祭壇が設けられていますが、ディワリの時期には特設の祭壇を用意して、主役である「ラクシュミ様」「ガネーシャ様」に「プージャ」という祈りをささげます。
ディワリでフォーカスされる2体の神様といえばラクシュミ様とガネーシャ様ですが、ここに加えてサラスヴァティー様を祀ることが多いそうです。実際にこの3体が並んで描かれた絵をよく見ることができます。
祭壇にはフルーツ、砂糖菓子、お金などなど神様へのお供えものをするという文化は日本とも共通しますね。
神様へお祈りする内容はなんでもOKだそうで、これも日本の初詣と近いのかも。家族の健康や仕事の成功、お金が欲しい、良い出逢いが欲しい …etcなんたってインド神話最強クラスのラッキーゴッド。どんなことでもしっかり願いを聞き届けてくれる気がします!
そして、大切なのはお祈りの時間は自分たちの晩御飯よりも先に行うこと!歌を歌い、祈りを捧げたあとは神様の好きなお菓子をお供えします。
ガネーシャ様:YELLOW LADDU (写真左下)
ラクシュミ様:WHITE BARFI (写真右側のひし形)
それぞれの神様が好きな色にちなんで供えるそうです。華やかなだけでなくお洒落でグルメなインドの神様たち…魅力的です。
お祈りの儀が一通り終わったら、今度はなにやらたくさんのディヤが登場。
ひとつひとつに火を灯したら、部屋中に置いていきます。
さすが光の祭典、家の中から隅々まで明かりで満たす徹底ぶりです。
時刻はもうすぐ20:00、そろそろ晩御飯の時間です!
元々ベジタリアンが大半のヒンドゥー教徒ですが、ディワリの時期は全員がベジタリアンになり、飲酒も喫煙もしないそうです。
…ここでも忘れてはいけないこと。晩御飯だって神様より先にいただくわけにはいきません。
このクリシュナ様はここの家に来てから15年くらいが経つそうです。インドの人々が神様を大切にする心に、改めて感銘を受けます。
晩御飯が終わった頃には時刻は21:00頃それぞれのおうちでもそれぞれにお祈りからご飯を終えたらご近所さん同士で贈り物交換のスタートです!。
この日はどの家も玄関が開け放たれていて、Happy Diwali!のあいさつと共に近所の家を(勝手に入って)たずねてまわります。
僕もついて行ってあがらせてもらうと、待ってました!と言わんばかりにあまーいお菓子が出てくる出てくる!
「ミターイ」というインドのおめでたいお菓子や、ナッツ、ドライフルーツ等々。
既に晩御飯でお腹がいっぱいだったので手をつけるのは遠慮しようとしたんですが、「少しだけでいいから!」「頼むから食べてくれ!」と一口でも食べないと歓迎が大好きなインドの人は許してくれません(笑)
さすが何事も全力なインド、どれもシンプルな見た目からは想像もつかない甘さ!ドーナツを24時間シロップ漬けにしてさらにシロップをかけたような、なんともおめでたい味がするお菓子でした(笑)
締めくくりには、腕にお守り「ジャナイ」を巻いてもらい、旅の安全を願ってもらいました。このお守りに救われたと思う瞬間が何度かあり、インドの神様のパワーを感じました。
【世界の不思議なお守り】「ジャナイ」についてはこちら
インド政府のお達しにより、23:00には撤収がルールになっているようですが、年に1度のインドの大祭。
若い人のなかにはやっぱりハメを外しすぎて連行されていく人もいるんだとか(笑)
招いてくれた家をあとにしてホテルに戻ったあとも、深夜から明け方まで花火や爆竹の音が鳴り止むことはありませんでした…。小規模な花火大会で打ちあがってそうな花火が、個人でいくつも買えてしまう国インド…恐るべし。
日本ではクリスマスや年越しを友達と過ごす方も多いですが、インドのディワリでは5日間にわたる期間のうち、メインにあたる3日目の新月の夜は100%の人が家族と過ごすといいます。
こだわりぬかれた装飾や、外国人の僕をあたたかく迎えてくれる懐の深さや明るさ。インドという国に根付いた、インドを象徴する大祭を通して、また新たな魅力を知ることができます。
インドという国のエネルギーがこれでもかと詰まった一大イベント、ディワリ祭。毎年10月末~11月上旬に行われているので、旅行の予定はぜひこの時期にあわせて、まぶしすぎるインドを感じてください!
今回の旅では、デリーでのディワリを終えたあと聖地バラナシへ移動。ここでは11/15にDev Deepdiwali (ディープディワリ) というお祭りが行われました。
Diwaliが新月の夜に行うのに対して、Deepdiwali は15日後の満月の夜。聖なるガンジス河沿いで超盛大に行われます。もう、とんでもカオスです。
通常、ガンジス河でボートに乗るには100ルピー(200円弱)なんですがこの日はなんと10万ルピーに跳ね上がるそう。高くなるにしても1000倍って…(笑)
YouTubeからLIVE配信のアーカイブが観れるので、画面越しでも伝わる熱気を感じてみてください!
本社仕入担当(主にインド・バリの商品)浜松店出身現地の民芸雑貨や普段使いのお香etc...エスニック雑貨好きの目線で、素敵な商品をたくさんお届けします。
個性的な神様にド派手な装飾、チャイハネファンを惹き付けて止まないインド。
そんなインドで行われる、年に一度にして最大のお祭り「ディワリ」
日本で言うお正月にあたるという説明がされますが、ド派手なインドのお正月って一体…???
ディワリをめがけたインド旅、縁あって現地のとある家庭に招いてもらい、本場のディワリを体感してきました!
目次
ディワリとは?
【光の祭典】と呼ばれるディワリ祭。
宗教ごとに由来(なにを祝うか?)に多少の違いはあるようですが、メインテーマは【闇に対する光の勝利】に統一されています。
その為毎年5日間の日程のうち、新月の夜にあたる日にメインの日程があてられます。
=一番暗い夜を光で一気に照らす!
というなんともインドらしい華やかなお祭りですね~!
ディワリ仕様に染まる華やかな家々
街中ではディワリに向けた装飾品や、食器、ギフト用のお菓子などのお店が軒を連ねます。
お正月用品の特設ブースが道路沿いに何軒も並んでいる、というイメージ。
なによりもインドの人々が気合を入れるのが家の装飾!
屋上からLEDのランプを吊るしたり
インドで縁起のいい花といえばマリーゴールドですが、驚きなのは全部本物の生花ということ!
みな思い思いに自宅を飾りつけてお祝いの夜に備えます。
招いてくれたインド人に「ディワリに賑わうマーケットの様子を見に行きたい!」とお願いしたところ、返事は「No! It’s dangerous!(危険だからダメだ!)」と。
いくら混みあうとは言え、買い物が危険…?と食い下がったところ、こんな動画を見せてくれました(絶句)
伝統的かつ個性的!ディワリの飾りつけ
お祝い事が大好きなインドの人々。
圧倒的なセンスで飾りつけをしていきますが、どれも伝統的でありながら個性が光るものばかり。
家の玄関先には「ランゴリ」と呼ばれるカラフルな砂絵を施したり、「ディヤ」と呼ばれるオイルランプを灯したり。各家庭、抜群の美的感覚で素敵な装飾を仕上げていきます。
このどれもが手描きで描かれているというから驚きです。
他にも多く見つけたのが足跡のデザインをした置物。
「パドゥカ」という、ラクシュミ様の足跡だそうです。
“神様が入って来てくれることを願う“ というよりもなぜだか
“そこにいる神様をしっかりと歓迎する“ という雰囲気を強く感じます。
ディワリの夜の過ごし方
18:00頃、日没時間が近づくとぼんやりと玄関先のキャンドルに火が灯り始めます。
いよいよライトアップの時間です!
3、2、1…
HAPPY DIWALI ~~~~!
僕がお邪魔したおうちは1ブロックに十数件の家が立ち並ぶエリアでしたが、
この時間になるとそれぞれの家から住人が玄関前にわらわらと集まり始めます。
「HAPPI DIWALI !」の声があちこちから聞こえてきて、なんとも賑やか!あたり一帯が幸せムードで満ちています!
電飾、ディヤ、あちこちであがる打ち上げ花火や爆竹の音(!?)
これでもかとばかりの光、光、光!
まさに光の祭典、海外スケールというかインドスケールというか、とにかくまぶしい!
そして忘れてはいけないのが、ディワリはヒンドゥー教をはじめとした様々な宗教にとって大切な行事。
華やかなだけではなく神様へのお祈りもしっかりと行います。
お祈りが始まる時刻はだいたい19:00頃。
インドではどこの家庭、お店に行っても必ず神様の絵を飾った祭壇が設けられていますが、
ディワリの時期には特設の祭壇を用意して、主役である「ラクシュミ様」「ガネーシャ様」に「プージャ」という祈りをささげます。
ディワリでフォーカスされる2体の神様といえばラクシュミ様とガネーシャ様ですが、
ここに加えてサラスヴァティー様を祀ることが多いそうです。
実際にこの3体が並んで描かれた絵をよく見ることができます。
祭壇にはフルーツ、砂糖菓子、お金などなど
神様へのお供えものをするという文化は日本とも共通しますね。
神様へお祈りする内容はなんでもOKだそうで、これも日本の初詣と近いのかも。
家族の健康や仕事の成功、お金が欲しい、良い出逢いが欲しい …etc
なんたってインド神話最強クラスのラッキーゴッド。
どんなことでもしっかり願いを聞き届けてくれる気がします!
そして、大切なのはお祈りの時間は自分たちの晩御飯よりも先に行うこと!
歌を歌い、祈りを捧げたあとは神様の好きなお菓子をお供えします。
ガネーシャ様:YELLOW LADDU (写真左下)
ラクシュミ様:WHITE BARFI (写真右側のひし形)
それぞれの神様が好きな色にちなんで供えるそうです。
華やかなだけでなくお洒落でグルメなインドの神様たち…魅力的です。
お祈りの儀が一通り終わったら、今度はなにやらたくさんのディヤが登場。
ひとつひとつに火を灯したら、部屋中に置いていきます。
さすが光の祭典、家の中から隅々まで明かりで満たす徹底ぶりです。
時刻はもうすぐ20:00、そろそろ晩御飯の時間です!
元々ベジタリアンが大半のヒンドゥー教徒ですが、ディワリの時期は全員がベジタリアンになり、飲酒も喫煙もしないそうです。
…ここでも忘れてはいけないこと。
晩御飯だって神様より先にいただくわけにはいきません。
このクリシュナ様はここの家に来てから15年くらいが経つそうです。
インドの人々が神様を大切にする心に、改めて感銘を受けます。
晩御飯が終わった頃には時刻は21:00頃
それぞれのおうちでもそれぞれにお祈りからご飯を終えたら
ご近所さん同士で贈り物交換のスタートです!。
この日はどの家も玄関が開け放たれていて、Happy Diwali!のあいさつと共に
近所の家を(勝手に入って)たずねてまわります。
僕もついて行ってあがらせてもらうと、待ってました!と言わんばかりにあまーいお菓子が出てくる出てくる!
「ミターイ」というインドのおめでたいお菓子や、ナッツ、ドライフルーツ等々。
既に晩御飯でお腹がいっぱいだったので手をつけるのは遠慮しようとしたんですが、
「少しだけでいいから!」「頼むから食べてくれ!」と
一口でも食べないと歓迎が大好きなインドの人は許してくれません(笑)
さすが何事も全力なインド、どれもシンプルな見た目からは想像もつかない甘さ!
ドーナツを24時間シロップ漬けにしてさらにシロップをかけたような、なんともおめでたい味がするお菓子でした(笑)
締めくくりには、腕にお守り「ジャナイ」を巻いてもらい、旅の安全を願ってもらいました。
このお守りに救われたと思う瞬間が何度かあり、インドの神様のパワーを感じました。
【世界の不思議なお守り】「ジャナイ」についてはこちら
インド政府のお達しにより、23:00には撤収がルールになっているようですが、年に1度のインドの大祭。
若い人のなかにはやっぱりハメを外しすぎて連行されていく人もいるんだとか(笑)
招いてくれた家をあとにしてホテルに戻ったあとも、深夜から明け方まで花火や爆竹の音が鳴り止むことはありませんでした…。
小規模な花火大会で打ちあがってそうな花火が、個人でいくつも買えてしまう国インド…恐るべし。
最後に
日本ではクリスマスや年越しを友達と過ごす方も多いですが、インドのディワリでは5日間にわたる期間のうち、メインにあたる3日目の新月の夜は100%の人が家族と過ごすといいます。
こだわりぬかれた装飾や、外国人の僕をあたたかく迎えてくれる懐の深さや明るさ。
インドという国に根付いた、インドを象徴する大祭を通して、また新たな魅力を知ることができます。
インドという国のエネルギーがこれでもかと詰まった一大イベント、ディワリ祭。毎年10月末~11月上旬に行われているので、旅行の予定はぜひこの時期にあわせて、まぶしすぎるインドを感じてください!
おまけ
今回の旅では、デリーでのディワリを終えたあと聖地バラナシへ移動。
ここでは11/15にDev Deepdiwali (ディープディワリ) というお祭りが行われました。
Diwaliが新月の夜に行うのに対して、Deepdiwali は15日後の満月の夜。
聖なるガンジス河沿いで超盛大に行われます。もう、とんでもカオスです。
通常、ガンジス河でボートに乗るには100ルピー(200円弱)なんですが
この日はなんと10万ルピーに跳ね上がるそう。高くなるにしても1000倍って…(笑)
YouTubeからLIVE配信のアーカイブが観れるので、画面越しでも伝わる熱気を感じてみてください!
筆者プロフィール:三輪(みわ)
本社仕入担当(主にインド・バリの商品)浜松店出身
現地の民芸雑貨や普段使いのお香etc...
エスニック雑貨好きの目線で、素敵な商品をたくさんお届けします。