ハワイ島の島花「オヒア・レフア」とは?素敵な伝説や大切な保護活動もご紹介!

みなさんは、「オヒア・レフア」という花の名前を聞いたことがありますか?
ハワイがお好きな方であればなじみ深いかもしれませんが、今回初めて聞いた!という方も多いのではないでしょうか。

ハワイを代表する文化「フラ」にも欠かせない花であり、ハワイの伝説・神話にも登場します。今回のコラムでは、そんなオヒア・レフアがどんな植物なのか、ハワイ島とレフアの関係、オヒア・レフアの伝説、さらに現在行われている保護活動についてもわかりやすくていねいにご紹介します。

レフアについて知りたい方や、ハワイの神話に興味を持っている方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

オヒア・レフアとは?

まずは、オヒア・レフアがどのような花なのか、植物としての基本情報からチェックしていきましょう!

オヒア・レフア

オヒア・レフア

オヒア・レフアは、フトモモ科オガサワラフトモモ属の植物です。フトモモ科の植物は、世界の熱帯・亜熱帯に分布し、特に東南アジアからオーストラリアにかけて、そして南米に多く生息しています。有名な植物としては、ユーカリやチョウジが含まれます。

オヒア・レフアの学名は「Metrosideros polymorpha」といい、和名は「ハワイフトモモ」といいます。オヒア・レフア(’Ohi'a Lehua)はハワイ名です。ハワイ語で、「オヒア」はこの木の名前を、「レフア」はその花の名前を指します。

木の高さは20~30メートルほどですが、標高や土壌の違いによって差が生まれます。たとえば、湿原地帯では木の高さが低くなります。春によく見かけることができますが、年間を通して花が咲きます。

また以下でご紹介しますが、色もさまざまです。

ハワイ島の島花

オヒア・レフアは、ハワイ諸島原産の固有種で、ハワイ諸島の広範囲で最も多く分布(ハワイ諸島全土の約20パーセントを占めます)する花です。ハワイのさまざまな島で見かけることができますが、特に「ハワイ島」では身近な存在で、かつ特別な存在感を放っていることから、ハワイ島の「島花(Island Flower)」にもなっています。

生息地も、標高が高く風の強い場所や乾燥した場所、湿地帯、森林エリアなど多様です。ハワイ島の火山島の険しい地形や、溶岩の上にも根を張ることができます。特に、何もかもが燃えきた後の溶岩台地に、最初に咲く花といわれており、こうした力強さから、オヒア・レフアは、生命力の象徴として考えられています。

オヒア・レフアは色もさまざま。あざやかな赤が一般的ですが、朱色、オレンジ、クリーム、黄色、薄いピンクなども見ることができます。いずれの色でも、花はふわふわとした、ポンポンのような形をしています。

なお、ハワイ島についてもっと知りたい!と思った方は、ぜひ以下のコラムも読んでみてくださいね♪

「ビッグアイランド」と呼ばれるハワイ島の魅力 ~女神ペレが住む火山の島~

レフアハニー

レフアハニー

花としてだけでなく、密を集めて作った「レフアハニー」もオヒア・レフアの魅力のひとつ。ハニーという名前ですが、ブドウ糖含有量による結晶化によって、一般的なハチミツよりもザラザラした食感が特徴です。

また、繊細かつ上品な甘さも人気の秘密。パンに塗って食べるのもおすすめですよ♪

オヒア・レフアの伝説

オヒア・レフアは、ハワイの伝説や神話にも登場する、ハワイの人々にとって特別な存在なのです。ここからは、オヒア・レフアにまつわる伝説を見ていきましょう。

ペレとオヒア、レフアの愛の神話

ペレとオヒア、レフアの愛の神話

昔々、オヒアという青年とレフアという女性が恋に落ちました。しかし、火の神・ペレもオヒアに心を奪われていました。

ペレはオヒアに、「恋人になって」と迫りますが、オヒアには大切な恋人・レフアがいたため、それを誠実に断りました。

断られたことに怒ったペレは、オヒアを木に変えてしまいました。それを嘆き悲しんだレフア。彼女は森をさまよい、泣き続けました。そのせいで、何日も雨が降り止まなかったといいます。レフアの悲しみを知ったほかの神々が同情し、彼女をオヒアに咲く花に変えてあげたのです。
(レフアが、愛する人のもとへ戻りたいとペレに懇願し、彼女の愛の深さに心を打たれたペレがレフアをその木に咲く花へと変えてあげた、という説もあります)。

こうしてオヒアとレフアは一本の木になり、ずっと一緒にいられるようになりました。

今でも、「レフアの花を無断で摘むと、引き離された2人の涙が雨となって降る」という言い伝えがありますよ。

火の神・ペレについてもっと知りたい方はこちら

~情熱的で美しい火の女神ペレ ~ハワイの神話と火山信仰~

神話と自然から生まれた神聖な花

オヒアとレフア、お互いを想う気持ちが込められたオヒア・レフアの木と花には、神々の力(マナ)が宿ると言われています。オヒアの木とレフアの花は、決して離れることがないと信じられているため、オヒア・レフアは「深い絆」や「永遠の愛」の象徴とされています。

また、先ほどご紹介したとおり、オヒア・レフアは順応性が高く、溶岩台地にも割くことができることから、「生命力の象徴」や「復活や再生」としてハワイの人々から信じられています。これが、自然崇拝とも深く結びついていきました。

ほかにも、ハワイを象徴する文化である「フラ」の髪飾りやレイにも、レフアの花が使われることがあります。これは、レフアの花を身につけることで、神聖な力に守られるとされているからなんです。

ハワイの神話、自然、そして文化が組み合わさることで、オヒア・レフアはハワイにおいて、特別かつ神聖な花となっているのです。

オヒア・レフアの保護活動

オヒア・レフアはハワイ諸島で広く分布していますが、実は大きな危機にさらされています。ここからは、気になるオヒア・レフアをめぐる状況と、それを守るための取り組みについて見ていきましょう!

ラピッド・オヒア・デスとは

オヒア・レフアは現在、「ラピッド・オヒア・デス(Rapid Ohia Death、R.O.Dと略されることもあります)」という突然死が発生していること。

これは、細菌・病原菌(カビの一種)によるオヒアの枯死現象で、感染から数週間~数ヶ月で木が突然枯れてしまうほど、進行が速い病気です。

この病気は、オヒアの木だけでなく、周囲の生態系に広く影響を与えることから、急速な対応が求められています。

ハワイ州の保護活動

オヒアの木をこの病気から守り、森林を保護するために、ハワイ州ではさまざまな対策が取られています。

たとえば、ハワイ島からの持ち出しの禁止や、持ち出した場合の罰金などがあります。また、観光客が森林を訪れる際には、菌を持ち込まないよう、靴や荷物を消毒したりブラッシングしたりして清潔に保つよう求めています。

ほかにも、木を傷つけない、花を見て楽しんだり、写真を撮るだけにとどめるなどの行動が求められています。

観光客の少しの心がけで、美しいオヒア・レフアを守ることができます。訪れる際には、オヒア・レフアや自然への尊敬の気持ちを持って楽しんでくださいね。

Maunaloaのオヒア・レフア

レフアガーデンレイ/レフアガーデンクリップ

レフアガーデンレイ/レフアガーデンクリップ YCKZ4115レフアガーデンレイ 9,240円(税込)/YCKZ4113レフアガーデンクリップ 1,980円(税込)

ボリューム感が魅力のコクーンシルエットパーカ。
「誠実」の意味を持つ赤いレフアを袖にデザイン。
タウンユースのアウターとしてはもちろん、肌寒い日のレッスンウェアとしても活躍できます。

レフアピアス

レフアピアス YCOZ5109レフアピアス 880円(税込)

ハワイ島の花「レフア」をモチーフにしたピアス。
どんな場面でも合わせやすいデザインです。

レフアコクーンパーカ

レフアピアス レフアコクーンパーカ

ボリューム感が魅力のコクーンシルエットパーカ。
「誠実」の意味を持つ赤いレフアを袖にデザイン。
タウンユースのアウターとしてはもちろん、肌寒い日のレッスンウェアとしても活躍できます。

ハワイの神話・自然・文化が感じられるオヒア・レフア

順応性が高く、ハワイ諸島のさまざまな場所でみられるオヒア・レフア。心打たれる神話や、ハワイの自然・文化などが重なった、神聖な花であることがわかりましたね。

そんな素敵なオヒア・レフアを後世にも残していくため、保護活動はとても大切です。もしハワイに行く機会がある方は、ルールを守り、自然への尊敬の気持ちを持ちながら、魅力あふれるオヒア・レフアを愛でてみてくださいね。

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