人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
みなさんは、「ハワイにある世界遺産」と聞いて、どのようなものをイメージしますか?あまり思いつかない……という方も多いかもしれません。実は、ハワイには2つの世界遺産があるんです!
そこで、このコラムではハワイの2つの世界遺産について、わかりやすく丁寧にご紹介していきたいと思います。世界遺産の周辺スポットや、行き方・注意点もあわせて解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね♪
ハワイには、以下2つの世界遺産があります!
以下、それぞれ詳しくご紹介しますね。ちなみに、日本人観光客がよく訪れるホノルルのあるオアフ島には世界遺産がありません。
1つめのハワイの世界遺産は、「ハワイ火山国立公園」です。ハワイを代表する有名な火山も含まれていますよ♪
ハワイ火山国立公園は、ハワイ島の南に位置する火山地帯を中心とした国立公園です。
世界遺産としての基本情報は以下のとおりです。
世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの)」の3つにわけられます。そのうち、ハワイ火山国立公園は世界自然遺産として1987年に登録されました。
ハワイ火山国立公園が世界遺産に登録された理由は、世界的に見ても特に活発な火山地帯であること、地学的および生物的に見て貴重かつ重要な意味を持つからです。
ハワイ火山国立公園には、「キラウエア火山」や「マウナ・ロア山」といった主要なスポットがあります。
キラウエア火山については、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。ネイティブハワイアンの人々の聖地でもあり、ハワイでも特に人気のある観光スポットです。
世界で最も活発な火山と言われています。約5×3kmの大きなカルデラを見渡すことができます。これまで、長い期間にわたって噴火を繰り返してきました。1980年代に大きな噴火が起きたり、最近では2016年に島東端のパホアの町まで溶岩が到達するほどの大噴火を起こしましたが、現在は溶岩流が流れる程度の穏やかな状態のため、少し離れた場所から見ることができます。
キラウエア火山の北にあるマウナ・ロア山は、標高4,169mの楯状火山で、大きさとしては世界一と言われています!ちなみに、高さとしては、ハワイ島で第2位です(第1位は標高4,200mのマウナケア山)。
それほど多く噴火するわけではありませんが、キラウエア火山と同じように現在でも活動している活火山です。とりわけ、山頂付近ではマグマが発生しています。
山頂まで行く道が整備されていますが、やや歩きにくいため、登山上級者の方に向いています。
ハワイ火山国立公園には、よりハワイの火山や自然を楽しめる周辺施設があります。
現在の火山の活動状況や、近くの道路の状況などの情報を教えてくれる場所です。知っておいた方が良い情報がたくさんあるため、いきなり火山に向かうのではなく、まずはこちらのビジターセンターに行くのがおすすめです。
ハワイ島の生態系やハワイの文化についての展示もあるため、楽しく学ぶことができます。
ビジターセンターから、小さな林をはさんで向かいにあるのがボルケーノハウスです。こちらは、1877年に開業したハワイで最も古いホテルです。キラウエア火山の近くに位置し、ダイナミックな火山を間近に感じられます。
火災や移築などにより何度も建て変えられていますが、開業当時の雰囲気を残しながら、現代の私たちが泊まりやすいスタイルになっています。火口を臨むボルケーノクレータービューのお部屋はもちろん、ほかの多くのお部屋もハワイ火山国立公園に面しています。
硫黄で黄色く染まった岩が見られる場所で、キラウエアビジターセンターから行くことができます。水蒸気や硫黄ガスが吹き出る様子や、硫黄の結晶などが見られます。
なお、赤ちゃんや妊婦さん、循環器疾患をお持ちの方が近くに行くことは推奨されていません。
ハワイ火山国立公園は、ハワイ島のヒロ国際空港から車で約40分、コナ国際空港から約2時間10分で行くことができます。ハワイ火山国立公園まではバスもあります。そのほか、周遊ツアーもありますし、自分でレンタカーを使っていくこともできます。
ちなみに、オアフ島からハワイ島まで行く場合、まずはダニエル・K・イノウエ国際空港から飛行機でハワイ島へ向かいましょう。
入園料は、スタンダードパスと年間パスによって料金が異なります。スタンダードパスは7日間有効で、自家用車利用の場合は30ドル、オートバイ利用の場合は25ドル、歩行者・自転車利用者は15ドルです。
年間パスは55ドルです。
入園パスは現地または事前に公式サイトで買うことができます。ただし、現在では現地購入の場合、現金は不可となり、カードのみ利用可能となっています。
また、入園無料になる日もあります。過去には、1月のキング牧師記念日、4月の国立公園ウィークの初日、8月のグレートアメリカンアウトドア法の記念日などが無料になりました。なお、料金体系については変更の可能性もあるため、実際に行く前に公式サイトでチェックしてくださいね。
活火山ですので、火山の状況によって鑑賞不可となることがあります。事前に公式サイトで確認しましょう。火山周辺の天気は変わりやすいため、脱ぎ着しやすい上着などがあると便利です。また、歩きやすい靴で行きましょう。
ほかにも、火山ガスが出ているところに長時間滞在しない、ゴミは持ち帰る、世界遺産にある砂などは持ち帰らないといったことに注意しましょう。さらに、世界遺産のなかでは食べ物・飲み物が手に入りにくいため、事前に買って持って行きましょう。
なお、ハワイと火山の関係について、もっと深く知りたい!という方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。
ハワイと火山の深い関係とは?ハワイの地形の秘密や文化的意味に迫る!
ハワイの2つめの世界遺産は、「パパハナウモクアケア」です。先ほどのハワイ火山国立公園と比べるとあまりなじみがないという方も多いかもしれませんね。
パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西に位置する世界遺産で、全長約1,900kmにもわたる世界的に見てもとても広い海洋保護区です。
ちなみに、「パパハナウモクアケア」という名前は、ハワイ語が組み合わさって付けられました。「パパ」は母である大地とサンゴ礁、「ハナウ」は出産、「モク」は島、「アケア」は父である天の神と広大さ、ということをそれぞれ意味しています。
パパハナウモクアケアは、貴重な生き物が生息しており、それを保護・保全すること、ポリネシア文化圏の考古遺跡の文化的価値が評価されたことを理由として複合遺産として登録されました。
パパハナウモクアケアには、さまざまな島も含まれています。
たとえば、世界遺産の東端に位置するニホア島は、火山島として知られています。絶滅危惧種であるアホウドリがいるほか、古代ポリネシアの人々が住んでいた場所と考えられており、当時の人々の住居や祭祀場などの跡があります。
ニホア島の西にあるマクマナマナ島には、古代ポリネシアの遺跡が良い状態のまま残っています。祭壇など、古代ポリネシアの人々がパパハナウモクアケアを死後に魂が戻ってくる神聖な場所・生命のふるさととして捉えていたことがわかる遺跡があります。
残念ながら一般の人々はパパハナウモクアケアに立ち入ることはできませんが、以下のような場所でその自然や歴史を学ぶことができます。
ハワイ島のヒロの中心部にあり、パネルや映像、大きな水槽などを使ってパパハナウモクアケアについて学べる場所となっています。天井からは大きなサメやエイなどの模型がぶら下がっており、大人も子どもも楽しめる施設です。
オアフ島ホノルルにある博物館で、パパハナウモクアケアを中心とした北西ハワイ諸島の歴史や自然について学ぶことができます。ハワイ州で最も大きな博物館であり、ハワイやポリネシアに関する展示は200万点以上となっています。
オアフ島やハワイ島などの有名な島々から北西へ約250km離れた場所に位置しています。しかし、パパハナウモクアケアは絶滅危惧種の生き物を保護するため、政府関係者のみが出入り可能で、観光客の訪問や船の航行も許可されていません。
パパハナウモクアケアについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。
ハワイ第2の世界遺産!世界最大級の海洋保護区・パパハナウモクアケア
ハワイの2つの世界遺産は、それぞれハワイの豊かな自然や文化を象徴する素敵な場所ということがわかりましたね。観光客はパパハナウモクアケアに行くことはできませんが、ハワイ火山国立公園は噴火が落ち着いていれば行くことができます。
ぜひ、気になった方は世界遺産や関連する施設を訪れてみてはいかがでしょうか♪
世界遺産に登録されている青の都サマルカンドって知ってる?▼
サマルカンド・ブルーが美しい世界遺産 | ウズベキスタンの青の都が紡いだ文化とは?
世界遺産が多い国、気になりませんか?▼
世界遺産が一番多い国は?【2024年版】登録数ランキングTOP50で世界遺産をイッキ見!
みなさんは、「ハワイにある世界遺産」と聞いて、どのようなものをイメージしますか?
あまり思いつかない……という方も多いかもしれません。実は、ハワイには2つの世界遺産があるんです!
そこで、このコラムではハワイの2つの世界遺産について、わかりやすく丁寧にご紹介していきたいと思います。
世界遺産の周辺スポットや、行き方・注意点もあわせて解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね♪
目次
ハワイにある世界遺産
ハワイには、以下2つの世界遺産があります!
以下、それぞれ詳しくご紹介しますね。ちなみに、日本人観光客がよく訪れるホノルルのあるオアフ島には世界遺産がありません。
ハワイの世界遺産①「ハワイ火山国立公園」
1つめのハワイの世界遺産は、「ハワイ火山国立公園」です。ハワイを代表する有名な火山も含まれていますよ♪
ハワイ火山国立公園とは
ハワイ火山国立公園は、ハワイ島の南に位置する火山地帯を中心とした国立公園です。
世界遺産としての基本情報は以下のとおりです。
世界遺産への登録理由
世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの)」の3つにわけられます。そのうち、ハワイ火山国立公園は世界自然遺産として1987年に登録されました。
ハワイ火山国立公園が世界遺産に登録された理由は、世界的に見ても特に活発な火山地帯であること、地学的および生物的に見て貴重かつ重要な意味を持つからです。
世界遺産に含まれる主要スポット
ハワイ火山国立公園には、「キラウエア火山」や「マウナ・ロア山」といった主要なスポットがあります。
キラウエア火山
キラウエア火山については、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。ネイティブハワイアンの人々の聖地でもあり、ハワイでも特に人気のある観光スポットです。
世界で最も活発な火山と言われています。約5×3kmの大きなカルデラを見渡すことができます。これまで、長い期間にわたって噴火を繰り返してきました。1980年代に大きな噴火が起きたり、最近では2016年に島東端のパホアの町まで溶岩が到達するほどの大噴火を起こしましたが、現在は溶岩流が流れる程度の穏やかな状態のため、少し離れた場所から見ることができます。
マウナ・ロア山
キラウエア火山の北にあるマウナ・ロア山は、標高4,169mの楯状火山で、大きさとしては世界一と言われています!ちなみに、高さとしては、ハワイ島で第2位です(第1位は標高4,200mのマウナケア山)。
それほど多く噴火するわけではありませんが、キラウエア火山と同じように現在でも活動している活火山です。とりわけ、山頂付近ではマグマが発生しています。
山頂まで行く道が整備されていますが、やや歩きにくいため、登山上級者の方に向いています。
周辺施設・周辺スポット
ハワイ火山国立公園には、よりハワイの火山や自然を楽しめる周辺施設があります。
キラウエアビジターセンター
現在の火山の活動状況や、近くの道路の状況などの情報を教えてくれる場所です。知っておいた方が良い情報がたくさんあるため、いきなり火山に向かうのではなく、まずはこちらのビジターセンターに行くのがおすすめです。
ハワイ島の生態系やハワイの文化についての展示もあるため、楽しく学ぶことができます。
ボルケーノハウス
ビジターセンターから、小さな林をはさんで向かいにあるのがボルケーノハウスです。こちらは、1877年に開業したハワイで最も古いホテルです。キラウエア火山の近くに位置し、ダイナミックな火山を間近に感じられます。
火災や移築などにより何度も建て変えられていますが、開業当時の雰囲気を残しながら、現代の私たちが泊まりやすいスタイルになっています。火口を臨むボルケーノクレータービューのお部屋はもちろん、ほかの多くのお部屋もハワイ火山国立公園に面しています。
サルファーバンクストレイル
硫黄で黄色く染まった岩が見られる場所で、キラウエアビジターセンターから行くことができます。水蒸気や硫黄ガスが吹き出る様子や、硫黄の結晶などが見られます。
なお、赤ちゃんや妊婦さん、循環器疾患をお持ちの方が近くに行くことは推奨されていません。
ハワイ火山国立公園の行き方・注意点
行き方
ハワイ火山国立公園は、ハワイ島のヒロ国際空港から車で約40分、コナ国際空港から約2時間10分で行くことができます。ハワイ火山国立公園まではバスもあります。そのほか、周遊ツアーもありますし、自分でレンタカーを使っていくこともできます。
ちなみに、オアフ島からハワイ島まで行く場合、まずはダニエル・K・イノウエ国際空港から飛行機でハワイ島へ向かいましょう。
入園料は、スタンダードパスと年間パスによって料金が異なります。スタンダードパスは7日間有効で、自家用車利用の場合は30ドル、オートバイ利用の場合は25ドル、歩行者・自転車利用者は15ドルです。
年間パスは55ドルです。
入園パスは現地または事前に公式サイトで買うことができます。ただし、現在では現地購入の場合、現金は不可となり、カードのみ利用可能となっています。
また、入園無料になる日もあります。過去には、1月のキング牧師記念日、4月の国立公園ウィークの初日、8月のグレートアメリカンアウトドア法の記念日などが無料になりました。なお、料金体系については変更の可能性もあるため、実際に行く前に公式サイトでチェックしてくださいね。
注意点
活火山ですので、火山の状況によって鑑賞不可となることがあります。事前に公式サイトで確認しましょう。火山周辺の天気は変わりやすいため、脱ぎ着しやすい上着などがあると便利です。また、歩きやすい靴で行きましょう。
ほかにも、火山ガスが出ているところに長時間滞在しない、ゴミは持ち帰る、世界遺産にある砂などは持ち帰らないといったことに注意しましょう。さらに、世界遺産のなかでは食べ物・飲み物が手に入りにくいため、事前に買って持って行きましょう。
なお、ハワイと火山の関係について、もっと深く知りたい!という方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。
ハワイと火山の深い関係とは?ハワイの地形の秘密や文化的意味に迫る!
ハワイの世界遺産②「パパハナウモクアケア」
ハワイの2つめの世界遺産は、「パパハナウモクアケア」です。先ほどのハワイ火山国立公園と比べるとあまりなじみがないという方も多いかもしれませんね。
パパハナウモクアケアとは
パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西に位置する世界遺産で、全長約1,900kmにもわたる世界的に見てもとても広い海洋保護区です。
ちなみに、「パパハナウモクアケア」という名前は、ハワイ語が組み合わさって付けられました。「パパ」は母である大地とサンゴ礁、「ハナウ」は出産、「モク」は島、「アケア」は父である天の神と広大さ、ということをそれぞれ意味しています。
世界遺産としての基本情報は以下のとおりです。
世界遺産への登録理由
パパハナウモクアケアは、貴重な生き物が生息しており、それを保護・保全すること、ポリネシア文化圏の考古遺跡の文化的価値が評価されたことを理由として複合遺産として登録されました。
パパハナウモクアケアの島々
パパハナウモクアケアには、さまざまな島も含まれています。
たとえば、世界遺産の東端に位置するニホア島は、火山島として知られています。絶滅危惧種であるアホウドリがいるほか、古代ポリネシアの人々が住んでいた場所と考えられており、当時の人々の住居や祭祀場などの跡があります。
ニホア島の西にあるマクマナマナ島には、古代ポリネシアの遺跡が良い状態のまま残っています。祭壇など、古代ポリネシアの人々がパパハナウモクアケアを死後に魂が戻ってくる神聖な場所・生命のふるさととして捉えていたことがわかる遺跡があります。
パパハナウモクアケアについて学べる場所
残念ながら一般の人々はパパハナウモクアケアに立ち入ることはできませんが、以下のような場所でその自然や歴史を学ぶことができます。
モクパパパ・ディスカバリーセンター
ハワイ島のヒロの中心部にあり、パネルや映像、大きな水槽などを使ってパパハナウモクアケアについて学べる場所となっています。天井からは大きなサメやエイなどの模型がぶら下がっており、大人も子どもも楽しめる施設です。
ビショップ博物館
オアフ島ホノルルにある博物館で、パパハナウモクアケアを中心とした北西ハワイ諸島の歴史や自然について学ぶことができます。ハワイ州で最も大きな博物館であり、ハワイやポリネシアに関する展示は200万点以上となっています。
パパハナウモクアケアの行き方・注意点
オアフ島やハワイ島などの有名な島々から北西へ約250km離れた場所に位置しています。
しかし、パパハナウモクアケアは絶滅危惧種の生き物を保護するため、政府関係者のみが出入り可能で、観光客の訪問や船の航行も許可されていません。
パパハナウモクアケアについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。
ハワイ第2の世界遺産!世界最大級の海洋保護区・パパハナウモクアケア
世界遺産で、ハワイの豊かな自然と文化を感じよう♪
ハワイの2つの世界遺産は、それぞれハワイの豊かな自然や文化を象徴する素敵な場所ということがわかりましたね。観光客はパパハナウモクアケアに行くことはできませんが、ハワイ火山国立公園は噴火が落ち着いていれば行くことができます。
ぜひ、気になった方は世界遺産や関連する施設を訪れてみてはいかがでしょうか♪
関連記事
世界遺産に登録されている青の都サマルカンドって知ってる?▼
サマルカンド・ブルーが美しい世界遺産 | ウズベキスタンの青の都が紡いだ文化とは?
世界遺産が多い国、気になりませんか?▼
世界遺産が一番多い国は?【2024年版】登録数ランキングTOP50で世界遺産をイッキ見!