韓国「古代サウナ:スッカマ」を初体験!スッカマサウナの入り方やその魅力とは?

2023年3月末。コロナ禍を経て、3年ぶりの韓国出張は美しく桜が咲き誇る季節。
「日本以外でこんな大迫力の桜並木が見られるのか!」
空港からソウル市内へ向かう車中、そんな満開に近い迫力の桜並木を眺めながら、出張での新たな出会いや発見への期待に心躍らせていました。
「スッカマ」はそんな心躍る新たなカルチャーとの出会いの一つです。日本ではなかなか耳にすることのない「スッカマ」とは?私自身も今回の出張ではじめて知り、はじめて体験しました。

そんな体験レポートとチャイハネとの繋がりについて、私、チャイハネ事業推進部 柴田が見たモノ、感じたコトをお話していきたいと思います。

スッカマとは?

スッカマとはそもそも何か?
調べてみると、「古代サウナ」「古式サウナ」「韓国伝統サウナ」「熱気浴による民間療法」などキーワードが出てきます。
なるほど。

以前プライベート旅行をした際にチムジルバンで体験した「汗蒸幕」の様なものかな?
などと想像を膨らませていました。
実際は……全然違うものでした!!
炭(スッ)窯(カマ)と言われる由縁は、木を炭にする過程で出る余熱による遠赤外線を利用した熱気浴。暖められた石やサウナストーブによる熱を浴びる汗蒸幕に比べ、赤々と燃える炭から出る熱は最高180℃にまでなるそう!炭が燃やされている窯を起点に、いくつかの石造りの部屋が一列に並び、それぞれ熱の伝達具合で室内の温度レベルが変わっていきます。

スッカマとは?

じんわり温まる部屋から、痛いほどの熱さを感じる部屋まで、それぞれを使い分けながら発汗を促していくわけです。室内には岩盤浴の様に着衣のまま入ります。
温まっては外へ出て休憩スペースで寝っ転がる、休憩できたら一段高い温度の部屋へ、そして休憩。
この様なサイクルで発汗を促し、体内の老廃物を排出させる、というのがスッカマの仕組みのようです。
特に炭の遠赤外線は肌の奥深くまで届き、より多く汗がかける事、体内の毒素が排出され美肌や健康的な体質改善が期待できるなど、女性に嬉しい要素がたくさんあります!

実際にスッカマを体験してみたレポート! スッカマサウナの入り方とは?

私たちの韓国での出張滞在中というのは、他の出張同様よく歩きます。
更に、所狭しとひしめき合うアクセサリー店を端から端まで目を凝らし、何千・何万点という商品の中からチャイハネに必要な商品を探し出すという作業を連日行います。

帰国前日。最終日のミッションの前に、歩き回った脚の疲労感と、明るい蛍光灯の下でチカチカし始めた目の疲労感を一度リセットしたい!普通にマッサージやサウナに行くのも良いのですが、ここは韓国。せっかくなら日本では体験できない文化に触れてみたい!そんな想いからスッカマという伝統的なサウナ施設のことを以前からリサーチしており、今回訪れる機会を得られたのでした。

今回私たちが訪れたのは、ソウル郊外にある「森の中のスッカマ」という施設で、ソウル市内から車で40分ほど。賑やかな繁華街の雰囲気はなく、観光客も歩いていない。やや不安になる様な場所に施設はありました。炭をたくさん作っている施設の特性上、きっと住宅街や繁華街などには作れないのでしょう。

実際にスッカマを体験してみたレポート! スッカマサウナの入り方とは?

いざ館内へ足を踏み入れるとそこはローカル感満載!
メニューや注意書きには日本語はもちろん英語の表記もなく、何が何やら手探り状態です。
私たちはもちろん、一緒に行った韓国のメーカーさんもスッカマ初体験!知らない文化はとにかく見様見真似!他のお客さんの様子を見ながら、「ああかな?」「こうかな?」とやってきました。こんな試行錯誤も普段の生活では味わえない旅の醍醐味ですよね。

まずは別棟の浴室で髪や身体を洗います。
サウナと違い、スッカマには水風呂やシャワーなどはないので、これ以降は館内着を着用。
いざスッカマへ向かいます。なんとなく工場施設のような建物へと移動すると、目の前についに登場!
日本では見た事のない、石窯の部屋と真っ赤に燃える炭と、そんな炭を囲む一目でローカルと分かるスッカマ玄人な人々の輪。

実際にスッカマを体験してみたレポート! スッカマサウナの入り方とは?

「古代サウナ」の名にふさわしく、無駄な装飾や機械的な部分はほとんどなく、原始的な雰囲気が広がっていました。これから起こるはじめての体験に胸が高鳴ります!
まずは色々な部屋をチラッと開けながら中の様子をお伺い。部屋の中では座っていたり寝ていたり、人によってスタイルは様々です。この時点では、一番熱そうな部屋は敬遠。笑
現場の雰囲気から、低い温度の部屋から高い温度の部屋へ徐々に移動していく様子でしたので、私たちも一番低温の部屋からスタートすることにしました。

1つ目のポイント/スッカマスタイル

スッカマに欠かせないアイテムがタオルと靴下・木のサンダル。
タオルは日本のサウナでもお馴染み。熱から頭皮や髪を守る役割をしてくれます。
また、室内の床には簀の子が敷かれていますが温度が上がるに連れ、床もどんどん熱くなっていきます。その為靴下は必須アイテムです。

1つ目のポイント/スッカマスタイル

更に木のサンダルはなぜかというと、最高温度の部屋に近づくと、靴下では足の裏が熱くて歩けない。さらにはゴムのサンダルでは溶けてしまって(!)こちらもダメ。
だから木のサンダルが最適なんだそう。スッカマ恐ろしい……!

部屋の中の過ごし方

さて、話を戻して部屋の中での過ごし方です。
じんわり温まるレベルの最初は膝を抱えて座りながら、みんなでコソコソ話したり寝転んだりしていました。サウナと違い男女分かれていませんので、周りのおじちゃんおばちゃん達もご夫婦・友人同士で和気あいあいとしている様子です。
汗をじんわりかいてきたらお待ちかねの休憩時間!

2つ目のポイント/休憩しながらもぐもぐタイム!

休憩スペースに持参したマットを敷いたり、外のベンチで外気浴をしながら、みんなドリンク片手に燻製たまごや、焼き芋を食べています。炭を燃やしている熱が利用できるからこそのメニューなんですね。
水分補給だけでなく、こういう場所で食べるというのが韓国らしくて良い!韓流ドラマでもそんなシーンを観た事がある方もいるのではないでしょうか?そんな追体験ができることにもワクワクしました。
みんなでたまごを剝きながらおしゃべり。そしてまた一段熱い部屋へと向かいます。

身体だけでなく心にも優しいスッカマ

身体だけでなく心にも優しいスッカマ

じっと自分と向き合う時間、というより気持ちよく汗をかきながら大きな井戸端会議をしているような、そんな空間がいつの間にか心地よく、身体だけではなく心にも懐かしい温かさを感じていました。
辺りが暗くなる頃にはすっかり疲労感もとれ、良い汗がかけた事でお肌もつやつやに。
本当に気持ちの良い体験ができました!

一番熱い部屋を体験!

ちなみに最後に一瞬だけ一番熱い部屋を体験してきました。
熱風が危険な熱さの為、目・鼻・口をタオルでしっかり覆って室内へ入ります。
中に入って直立不動で約5秒。熱さが皮膚に痛く、堪らず出てきました。
「ここ、人が呼吸して良い場所なの?!」と思うくらい、リラックスとは程遠い、ある種のスリルを味わえたのは良い思い出です。笑

スッカマの魅力はコミュニティ空間

スッカマの魅力はその場に集う人々によってつくられるコミュニティ空間だと思います。
実際に体験したこんなエピソードがあります。

スッカマの魅力はコミュニティ空間

様々な温度の石窯での熱気浴を一通り終え、「さて次は。」と見回すと、ローカルの皆さんが集まる一角が目に入りました。
最初にこの場についた時から気になっていた、燃える炭の前に座り、直に熱を浴びているスペースです。立っている人、座っている人さまざまですが、みんなおしゃべりしながら汗を拭きながら、といった感じでリラックスしつつ、一番盛り上がっていました。あまり空きスペースはありませんでしたが、私たちもその輪に加わってみようと近づいてみました。
すると、一連の挙動を観察されていたのか新参者の私たちへ質問の嵐が!「どこから来たのか?」「なんでここに来たのか?」などなど。
優しく話しかけてくれたおばちゃんは私の手を引いて、炭の前のベストポジションにも座らせてくれました(背中向きじゃないと受けられないくらい熱い!笑)。しまいには、私たちが日本から来たとわかると、あるおじちゃんがどこかへ電話を。渡されたスマホに恐る恐る出ると、電話口から日本語が!どうやらおじちゃんは、私が日本から来た事を知り、日本に住む自分の親族と話してみてほしかったそうです。

「なんだか変な感じになっちゃってすみません」

「いえいえ、そちら(スッカマ現場)にもよろしく伝えてください」

「承知しました~」

見知らぬ方と、笑いながらそんな不思議な会話をした事を覚えています。

僅かな滞在時間にも関わらずこんなエピソードができたのは、あの場にいた方々の人懐っこさや和気あいあいとした空気感のおかげだと思います。不思議と言葉は通じていなくても、スッカマのあれこれを教えようとしてくれている事や、日本について興味をもってくれていることはしっかり伝わってきました。リラックスしながら笑顔で人と繋がれる空間。
スッカマの本当の魅力とここに人が集う理由は、そんなコミュニティ要素が大きいんだろうなーと思います。感慨深い気持ちと共に、いつかまた再訪したいと思うのでした。

チャイハネ×スッカマがコラボするに至った理由

ここまで記した通り、スッカマでの体験は、単なるサウナ施設に留まらず人々の生活に根付いた伝統的なコミュニティ空間だと感じました。チャイハネが大切にしている、人との繋がりを大切にするコミュニティ。そこが繋がったのです。
「地球上の人と人が繋がる」一手として何かできないか?すっかり魅了された私たちはじんわり温まる石窯の中で、そんな話をしていたのでした。
日々目にする事が多い韓国カルチャーですが、まだ知られていない魅力的な一面を知ってもらう機会に繋げられたらという想いもあり、こうしてコラボ案が始まりました。

コラボアイテム紹介

コラボのご提案に快諾いただき、今回できあがった商品がこちらです。

トップス・リラックスパンツ

トップス・リラックスパンツ

トップス

リラックスパンツ

私のイチオシは、リラックスパンツです。
「森の中のスッカマ」館内着をイメージソースに作られた、履き心地抜群のリラックスパンツです。全てユニセックス仕様です。スッカマを体験中もこの館内着の着心地の良さは感動的!終始快適に過ごせたのはここに帰する部分も大きいと思います。
トップスと同様、ただの部屋着ではなくしっかりとした生地感で作られていますので、もちろん外での着用もオススメできます。旅行先やキャンプでのリラックスタイムなどにもぜひ使っていただきたいですね。

サウナハット・フェイスタオル

サウナには欠かせないサウナハットとタオルも。

サウナハット

サウナハット

また、サウナHATやタオルは「森の中のスッカマ」ロゴがより目立つように入っています。
現地で館内着に刺繍されているのを見た際、ロゴのデザインと色使いがキャッチ-で素敵だと思ったのも、こちらとのコラボを希望した理由の一つでした。
ハングル文字が、まるで韓国旅行へ来たかのような旅気分を盛り上げてくれるでしょう!

フェイスタオル

フェイスタオル 韓国式サウナでは、羊巻きといわれるタオルの巻き方でサウナを楽しみます。

最後に

今回のスッカマ体験を経て、また新たな韓国の魅力に触れられた気がします。
まだまだ知らない事はたくさんあって、それらに出会える(かもしれない?!)
旅って、やはり私の人生には欠かせないスパイスだなと改めて感じました!
まずは今回のコラボアイテムを持って、韓国へ行きたいと思います。現地で着用して、気分はもうローカルの一員です。実際に現地へ行けなくても、スッカマロゴを纏えばいつものスーパー銭湯もサウナ施設も、ちょっとした非日常気分を味わえるかもしれません!
皆さまもぜひチャイハネ店舗やオンラインショップでチェックしてみてください♪

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柴田さんプロフィール

筆者プロフィール:柴田

2008年入社/チャイハネ事業推進部所属/チャイハネPart1(本店)出身
【商品】【店舗】【イベント】チャイハネにまつわるあらゆる仕事をさせていただいています。
趣味:止まらない物欲と大好物のビールを求めて海外ひとり旅。


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