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蜘蛛の巣の形をかたどった飾り物、ドリームキャッチャーを見たことがありますか。ドラマの影響もあり、日本でもネイティブアメリカンのお守りとして知られるようになりました。
寝室の窓辺に飾ると効果絶大と言われるドリームキャッチャーの秘密をお話しします。
ネイティブアメリカンとは、ヨーロッパの人々が開拓に入ってくる以前から北米大陸に先住していた民族を総称しています。 「ドリームキャッチャー」は、アメリカとカナダにまたがる北米五大湖周辺の先住民オジブワ族に伝わる装飾品です。
国の誕生以前から先住していたネイティブアメリカンには、アメリカかカナダかといった国境はありません。オジブワ族は今でもアメリカとカナダに分散して生活しています。
わたしはアメリカとの国境にあるナイアガラの滝のカナダ側でツアーガイドをしていますが、よくカナダのお土産としてドリームキャッチャーをおすすめしています。
ドリームキャッチャーはその昔、オジブワ族の長老が蜘蛛の形で現れたイクトミという賢者から授けられたものと言われています。 「グレートスピリット(宇宙を司る神秘)を信じていれば、悪い夢は網にからめ取られ、良い夢だけが羽根を伝わって眠るものに届けられる」のだそうです。
そしてドリームキャッチャーに捕えられた悪い夢は、朝日を浴びると消えてしまうと考えられています。 オジブワ族では、ドリームキャッチャーをアサビケシン(asabikeshiinh)と呼んでいますが、これは蜘蛛を意味する言葉です。
先住民族には通貨という観念がなかったため、ドリームキャッチャーは物々交換で北米各地の他部族に伝わりました。ドリームキャッチャーは1960年〜1970年代にかけて、北米中のネイティブアメリカンの象徴となりました。そして今では、北米を代表するネイティブクラフトとして世界に広まっています。
ドリームキャッチャーの原型は、蜘蛛の巣状に網が組み込まれた輪です。この輪に羽根や飾りが付けられています。輪はサークルオブライフ(生命の輪)を意味し、ネイティブアメリカンだけではなく、世界中多くの人々が大切にする形です。
ドリームキャッチャーは、物々交換で北米大陸に広まっていく間に、ビーズやパワーストーンなど装飾品が加えられるようになり、色や形も進化しました。 現在では、身につけるアクセサリーや、インテリアとして楽しめる大きなサイズなど、多種多様なドリームキャッチャーが作られています。
ドリームキャッチャーは、例えばお子さんの出産祝いとして贈り物にすると喜ばれます。 もともとオジブワ族は、子供が生まれるとドリームキャッチャーを手作りして枕元に飾ったと言いますから、手作りのドリームキャッチャーを差し上げても良いですね。
お留守番のお嬢さんに「悪い虫がつかないように」と、ドリームキャッチャーをお土産に選んだご夫婦がいました。お母様は「良い虫だけつくように」と考えられたようですが、お父様は良い虫でもついてほしくないご様子でした。
魔除けの意味合いも強いドリームキャッチャーですから、玄関に飾ったり身につけて歩いても効果が期待できます。
オジブワ族のドリームキャッチャーは、もともと丸い輪に網が張られたものでした。 現在は、涙や瞳などを模した楕円形に近いドリームキャッチャーも作られています。また複数の輪を水平や垂直に組み合わせて作られるものがあり、ドリームキャッチャーのバリエーションも豊富になりました。
ドリームキャッチャーと似たネイティブアメリカンの装飾品としては、輪の中に十字を構成するメディスン・ホイールや、盾型のマンデラがあります。
ドリームキャッチャーの輪は、もともと柳を使って作られていました。その木の輪にセージや鹿革などを巻きつけ、羽根を飾りつけます。オジブワ族は、女の子には知恵の神であるフクロウの羽根を、男の子には勇気の象徴であるイーグルの羽根をつけていたそうです。
現在ではもっと手軽に、例えば100均で手に入る材料でドリームキャッチャーを作ることができます。あなたも自分のために、また大切な誰かのために、オリジナルのドリームキャッチャーを作ってみませんか。
ドリームキャッチャーの製作キットもありますが、簡単に手に入るものが多いので、必要な道具や好みの素材は100均や手芸用品店で揃えられます。 どんな色の糸を使うかどんな飾りを付けるか、オリジナルの組み合わせを考えて楽しんでください。
ドリームキャッチャーの輪の部分は革やフェルトなどを巻きつけるので、木やツルでなくプラスチック製、金属製でも問題ありません。よくワイヤーや刺繍枠が使われています。
ドリームキャッチャーは、リボンやレース、デニム、スエードなど輪に巻き付けるもので雰囲気が変わります。好きな素材を選んでください。
蜘蛛の巣を編み込む糸は、一般的にシニュー糸が使われていますが、麻紐や毛糸、刺繍糸を使っても良いでしょう。
羽根はよく朝の象徴、希望の象徴となるニワトリの羽根や美の象徴である孔雀を始め、ホロホロ鳥やキジなどが使われています。 飾りは好きな素材を選んで個性を発揮しましょう。目的や願いに合わせたパワーストーンを選ぶ方が多いようです。小さな造花や貝殻などを加えても、おしゃれになります。
他にクリップか洗濯バサミなどがあると良いかもしれません。
まず輪の部分に革紐やリボンなどを巻きつけます。巻き始めは接着剤で固定して、クリップや洗濯バサミで押さえておくと巻きやすいです。 巻くものの材質によっては、途中も接着剤で留めておきましょう。巻き終わりは巻き始めとしっかり結び、そのまま吊すための輪を作ります。
次はできあがった輪に、蜘蛛の巣を編み込む作業です。糸を輪の上から下にくぐらせ結び、支点を作るように編み始めます。 細かい編み込みは苦手だという方は、星形に糸を張ってもシンプルで良いかもしれません。ポイントは糸がたるまないように張ることです。おそらく編み込みが一番難しい工程になりますが、編み方を紹介した動画が多数公開されているので、参考にすると良いでしょう。
そして輪の下に羽根などを取りつけます。羽根に糸を巻き、その糸を輪に結んでください。羽根ではなく、輪に巻きつけたものと同じ素材で作った紐などを垂らしてもおしゃれです。
ビーズは編みながらつけていきますが、その他の飾りを輪や網に接着剤で固定すれば、あなただけのドリームキャッチャーができあがります。
ドリームキャッチャーは手頃な価格で購入したり、意外と簡単に手作りしたりできます。おしゃれな装飾品として日々の生活に取り入れてみましょう。
ドリームキャッチャーは、悪い夢を捕まえて良い夢だけを届けてくれるお守りなので、やはり枕元に飾られることが多いようです。 網にかかった悪い夢は朝日を受けて消滅すると言われていますから、朝日のあたりやすい窓辺に飾るとさらに効果が高まります。
ドリームキャッチャーをルームミラーに吊している車が多い時期がありました。ドリームキャッチャーは良い夢を見るためのお守りなので、「居眠り運転はダメよ」と思ったものです。
でも最近は車中泊で旅を楽しむ方も多いので、ドリームキャッチャーを車に飾るのも良いかもしれませんね。
家や車に飾るだけでなく、幸運をからめ取るお守りとしてドリームキャッチャーを身につけても良いでしょう。ドリームキャッチャーはペンダントや、イヤリング、ピアスなどアクセサリーのモチーフにもなっています。
キーホルダーにつけたり、チャームとしてカバン類につけたり、工夫して楽しんでください。
キャンプやフェスでも、ドリームキャッチャーを飾った個性的なテントを見ることがあります。シンプルなテントでも、ドリームキャッチャーであなたらしさを加え気分を盛り上げてみませんか。
キャンプのアクティビティとして、小枝を集め麻紐などで結んでドリームキャッチャーを作り、そのまま自分のテントに飾っても楽しいですよ。
テントの目印になるよう、サイズは少し大きめのドリームキャッチャーを選びましょう。 暖色系は明るいイメージ、寒色系は落ち着いたイメージを呼びます。アースカラーもアウトドアらしくて良いかもしれません。基本的にはテントの色に合わせると無難です。
雨に降られることがあるかもしれません。濡れても変色したり色落ちしないものを選ぶと安心です。
ドリームキャッチャーは「夢をかなえるためのお守りではない」と言われることがあります。ドリームキャッチャーの由来からすると、確かに「夢をかなえる」は間違いかもしれません。
でもわたしは、ドリームキャッチャーは寝ている間に見る夢だけではなく、起きている時に見る夢も守ってくれるのではないかと思っています。
蜘蛛の巣の形をかたどった飾り物、ドリームキャッチャーを見たことがありますか。ドラマの影響もあり、日本でもネイティブアメリカンのお守りとして知られるようになりました。
寝室の窓辺に飾ると効果絶大と言われるドリームキャッチャーの秘密をお話しします。
目次
ネイティブアメリカンのお守り「ドリームキャッチャー」とは?
ネイティブアメリカンとは、ヨーロッパの人々が開拓に入ってくる以前から北米大陸に先住していた民族を総称しています。
「ドリームキャッチャー」は、アメリカとカナダにまたがる北米五大湖周辺の先住民オジブワ族に伝わる装飾品です。
国の誕生以前から先住していたネイティブアメリカンには、アメリカかカナダかといった国境はありません。オジブワ族は今でもアメリカとカナダに分散して生活しています。
わたしはアメリカとの国境にあるナイアガラの滝のカナダ側でツアーガイドをしていますが、よくカナダのお土産としてドリームキャッチャーをおすすめしています。
ドリームキャッチャーの伝説・由来
ドリームキャッチャーはその昔、オジブワ族の長老が蜘蛛の形で現れたイクトミという賢者から授けられたものと言われています。
「グレートスピリット(宇宙を司る神秘)を信じていれば、悪い夢は網にからめ取られ、良い夢だけが羽根を伝わって眠るものに届けられる」のだそうです。
そしてドリームキャッチャーに捕えられた悪い夢は、朝日を浴びると消えてしまうと考えられています。
オジブワ族では、ドリームキャッチャーをアサビケシン(asabikeshiinh)と呼んでいますが、これは蜘蛛を意味する言葉です。
先住民族には通貨という観念がなかったため、ドリームキャッチャーは物々交換で北米各地の他部族に伝わりました。ドリームキャッチャーは1960年〜1970年代にかけて、北米中のネイティブアメリカンの象徴となりました。そして今では、北米を代表するネイティブクラフトとして世界に広まっています。
ドリームキャッチャーの形の特徴
ドリームキャッチャーの原型は、蜘蛛の巣状に網が組み込まれた輪です。この輪に羽根や飾りが付けられています。輪はサークルオブライフ(生命の輪)を意味し、ネイティブアメリカンだけではなく、世界中多くの人々が大切にする形です。
ドリームキャッチャーは、物々交換で北米大陸に広まっていく間に、ビーズやパワーストーンなど装飾品が加えられるようになり、色や形も進化しました。
現在では、身につけるアクセサリーや、インテリアとして楽しめる大きなサイズなど、多種多様なドリームキャッチャーが作られています。
ドリームキャッチャーの使い方
ドリームキャッチャーは、例えばお子さんの出産祝いとして贈り物にすると喜ばれます。
もともとオジブワ族は、子供が生まれるとドリームキャッチャーを手作りして枕元に飾ったと言いますから、手作りのドリームキャッチャーを差し上げても良いですね。
お留守番のお嬢さんに「悪い虫がつかないように」と、ドリームキャッチャーをお土産に選んだご夫婦がいました。お母様は「良い虫だけつくように」と考えられたようですが、お父様は良い虫でもついてほしくないご様子でした。
魔除けの意味合いも強いドリームキャッチャーですから、玄関に飾ったり身につけて歩いても効果が期待できます。
ドリームキャッチャーの種類
オジブワ族のドリームキャッチャーは、もともと丸い輪に網が張られたものでした。
現在は、涙や瞳などを模した楕円形に近いドリームキャッチャーも作られています。また複数の輪を水平や垂直に組み合わせて作られるものがあり、ドリームキャッチャーのバリエーションも豊富になりました。
ドリームキャッチャーと似たネイティブアメリカンの装飾品としては、輪の中に十字を構成するメディスン・ホイールや、盾型のマンデラがあります。
ドリームキャッチャーを作ってみよう!
ドリームキャッチャーの輪は、もともと柳を使って作られていました。その木の輪にセージや鹿革などを巻きつけ、羽根を飾りつけます。オジブワ族は、女の子には知恵の神であるフクロウの羽根を、男の子には勇気の象徴であるイーグルの羽根をつけていたそうです。
現在ではもっと手軽に、例えば100均で手に入る材料でドリームキャッチャーを作ることができます。あなたも自分のために、また大切な誰かのために、オリジナルのドリームキャッチャーを作ってみませんか。
ドリームキャッチャー作りに必要な道具、おすすめの素材
ドリームキャッチャーの製作キットもありますが、簡単に手に入るものが多いので、必要な道具や好みの素材は100均や手芸用品店で揃えられます。
どんな色の糸を使うかどんな飾りを付けるか、オリジナルの組み合わせを考えて楽しんでください。
・輪になるもの
ドリームキャッチャーの輪の部分は革やフェルトなどを巻きつけるので、木やツルでなくプラスチック製、金属製でも問題ありません。よくワイヤーや刺繍枠が使われています。
・輪に巻きつけるもの
ドリームキャッチャーは、リボンやレース、デニム、スエードなど輪に巻き付けるもので雰囲気が変わります。好きな素材を選んでください。
・蜘蛛の巣を編む糸
蜘蛛の巣を編み込む糸は、一般的にシニュー糸が使われていますが、麻紐や毛糸、刺繍糸を使っても良いでしょう。
・羽根やビーズなどの飾り
羽根はよく朝の象徴、希望の象徴となるニワトリの羽根や美の象徴である孔雀を始め、ホロホロ鳥やキジなどが使われています。
飾りは好きな素材を選んで個性を発揮しましょう。目的や願いに合わせたパワーストーンを選ぶ方が多いようです。小さな造花や貝殻などを加えても、おしゃれになります。
・ハサミ、接着剤など
他にクリップか洗濯バサミなどがあると良いかもしれません。
簡単なドリームキャッチャーの作り方
まず輪の部分に革紐やリボンなどを巻きつけます。巻き始めは接着剤で固定して、クリップや洗濯バサミで押さえておくと巻きやすいです。
巻くものの材質によっては、途中も接着剤で留めておきましょう。巻き終わりは巻き始めとしっかり結び、そのまま吊すための輪を作ります。
次はできあがった輪に、蜘蛛の巣を編み込む作業です。糸を輪の上から下にくぐらせ結び、支点を作るように編み始めます。
細かい編み込みは苦手だという方は、星形に糸を張ってもシンプルで良いかもしれません。ポイントは糸がたるまないように張ることです。おそらく編み込みが一番難しい工程になりますが、編み方を紹介した動画が多数公開されているので、参考にすると良いでしょう。
そして輪の下に羽根などを取りつけます。羽根に糸を巻き、その糸を輪に結んでください。羽根ではなく、輪に巻きつけたものと同じ素材で作った紐などを垂らしてもおしゃれです。
ビーズは編みながらつけていきますが、その他の飾りを輪や網に接着剤で固定すれば、あなただけのドリームキャッチャーができあがります。
ドリームキャッチャーを生活に取り入れてみよう!
ドリームキャッチャーは手頃な価格で購入したり、意外と簡単に手作りしたりできます。おしゃれな装飾品として日々の生活に取り入れてみましょう。
部屋のどこに吊るすと効果的か
ドリームキャッチャーは、悪い夢を捕まえて良い夢だけを届けてくれるお守りなので、やはり枕元に飾られることが多いようです。
網にかかった悪い夢は朝日を受けて消滅すると言われていますから、朝日のあたりやすい窓辺に飾るとさらに効果が高まります。
車の中に飾る
ドリームキャッチャーをルームミラーに吊している車が多い時期がありました。ドリームキャッチャーは良い夢を見るためのお守りなので、「居眠り運転はダメよ」と思ったものです。
でも最近は車中泊で旅を楽しむ方も多いので、ドリームキャッチャーを車に飾るのも良いかもしれませんね。
キーホルダーやチャームとして
家や車に飾るだけでなく、幸運をからめ取るお守りとしてドリームキャッチャーを身につけても良いでしょう。ドリームキャッチャーはペンダントや、イヤリング、ピアスなどアクセサリーのモチーフにもなっています。
キーホルダーにつけたり、チャームとしてカバン類につけたり、工夫して楽しんでください。
キャンプ・フェスで気分を盛り上げよう!
キャンプやフェスでも、ドリームキャッチャーを飾った個性的なテントを見ることがあります。シンプルなテントでも、ドリームキャッチャーであなたらしさを加え気分を盛り上げてみませんか。
キャンプのアクティビティとして、小枝を集め麻紐などで結んでドリームキャッチャーを作り、そのまま自分のテントに飾っても楽しいですよ。
アウトドア向けドリームキャッチャーの選び方
テントの目印になるよう、サイズは少し大きめのドリームキャッチャーを選びましょう。
暖色系は明るいイメージ、寒色系は落ち着いたイメージを呼びます。アースカラーもアウトドアらしくて良いかもしれません。基本的にはテントの色に合わせると無難です。
雨に降られることがあるかもしれません。濡れても変色したり色落ちしないものを選ぶと安心です。
【まとめ】夢を守るドリームキャッチャー
ドリームキャッチャーは「夢をかなえるためのお守りではない」と言われることがあります。ドリームキャッチャーの由来からすると、確かに「夢をかなえる」は間違いかもしれません。
でもわたしは、ドリームキャッチャーは寝ている間に見る夢だけではなく、起きている時に見る夢も守ってくれるのではないかと思っています。