銀河系の力を秘めた石?ラブラドライトの意味や効果とは

木枯らしが厳しい季節へと入りました。今の季節になってくると、空気がとても澄んでおり、空の星々がくっきりと見えるようになります。

夜空に輝く星座には、いくつもの物語が宿っています。夜空を見上げ星を見ると、様々な想像力が湧き上がる方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな宇宙を思わせる人気のパワーストーン「ラブラドライト」をご紹介します。

ラブラドライトの基本情報

ラブラドライトの基本情報
英名 Labradorite
和名 灰曹長石(かいそうちょうせき)
鉱物グループ 長石(フェルドスパー)
主な産地 マダガスカル、カナダ、フィンランド など
比重 約2.1~2.4ほど(水晶:2.7)
組成 (Ca[Al2Si2O8])50~70+ (Na[AISi3O8])50~30
モース硬度 6-6.5
結晶系 三斜晶系
込められた意味 身体活力、意識変革、想像力

ラブラドライトは、ムーンストーンやサンストーンなどと同じ長石系の鉱物になります。カナダのラブラドル半島で発見されたことからその名前が付けられました。
独特の輝きから、宇宙からのメッセージを伝える「銀河系の力を秘めた石」とも言われています。

ラブラドライトの特徴

灰色の地肌に、黄色や青など様々な色の光を宿す石。この輝きは、切り出された部位や角度によって表情を変える、とても不思議な特徴を持っています。

まるで宇宙を思わせるラブラドライト特有の輝きは「ラブラドレッセンス」と呼ばれており、これはラブラドライトが「曹長石」と「灰長石」の二層構造で構築されているからこそ生まれる、極めて珍しい干渉現象なんです。
ラブラドライトが『曹灰長石』と呼ばれているのは、この2つの石が混ざりあっていることからなのですね。

ちなみに、すべてのラブラドライトにラブラドレッセンスを見られるわけでもなく、輝きがないからラブラドライトの偽物、ということではないのでご注意を。
お店で見かける美しい輝きは、厳選された奇跡の産物なのです。

パワーストーンとしての意味・効果とは

パワーストーンとしての意味・効果とは

さて、そんな奇跡のラブラドライトには「身体活力」「意識変革」「想像力」という意味があります。
持ち主の想像力を引き出したり、感情をコントロールする冷静さを与えることで、的確なインスピレーションを沸かせ、潜在能力の開花へと導いてくれるのです。

ラブラドライトが発見されたのは、1970年カナダのラブラドル半島でのこと。
この半島のあたりは、およそ50万頭のオットセイが生息する極北の地。太古の昔、この島を発見したアレウト族は「嵐の中、彼ら(オットセイ)の声に導かれた。そして島を発見した」と伝えられています。
導かれるようにして人類が発見した島で、更に人類は導きの石ラブラドライトを発見します。この開拓の連続には、不思議な縁が感じられますね。

そんな土地の力を秘めたラブラドライトは、今現在の自分自身に納得がいかないとき、何か新しいきっかけが欲しいとき、気持ちが急かされてどうしようもないとき、そんなときに冷静な判断を促し、導いてくれる石なのです。
環境が変わったときなどに、お守りとして持っておきたい石ですね。

ラブラドライトの魅力は、唯一無二の世界観

ラブラドライトの原石を見たことはありますか?
黒っぽい灰色のゴツゴツとした地肌に、光沢ある断面…。大理石ともアスファルトとも違う不思議な鉱物で、その輝きは、二つとして同じものは存在しません。

ラブラドライトの魅力は、唯一無二の世界観

唯一無二の世界観といえば、先月ご紹介したアンバーや、大地を閉じ込めたガーデンクォーツもそうですね。この二つの石とラブラドライトの違いは、石の表面にあります。

アンバーは、樹脂が自然を巻き込んで生み出す世界観。

ガーデンクォーツは、水晶が岩石を巻き込んで生み出す世界観。

上記二つは、周囲を巻き込んで生み出された造形美ですが、ラブラドライトはそれとは異なります。

前述の通り、ラブラドライトは、曹長石と灰長石の二層の石が交互に折り重なることで、光の屈折が生まれ干渉し合い、神秘的な世界観を生み出しています。
宇宙の星々の輝き方がそれぞれ異なるように、ひと言にラブラドライトといっても、ひとつの石の中に個性が輝くのです。

アンバー その独特の輝きや質感から、インテリアとして飾ってもしっかり存在感を出してくれます

ラブラドライトのファンは、たくさんのラブラドライトを集めています。
どのラブラドライトも違った表情を見せてくれて、みんな違った世界観を持っているからこそ、楽しみ方が広がり、ファンの心を掴んで離さないのですね。

ラブラドライトと相性の良い天然石は?

導きの石であるラブラドライトと相性の良いパワーストーンをご紹介します。

ムーンストーン

ラブラドライトは『月と太陽を象徴する石』と挙げましたが、『月の石』と聞くと「ムーンストーン」が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
そんなムーンストーンとラブラドライトとの相性は非常に良く、比較されることもしばしば。

ムーンストーンの特徴は、乳白色または半透明の優しく色合いにあります。古代の人は、その輝きをみて月の光が結晶した石と考えていたのだとか。
暗い夜道を照らす月明かりのように、ムーンストーンもまた「導き」や「直観力」を持っていると考えられています。

ムーンストーンの持つ効果と、ラブラドライトのインスピレーションを組み合わせることで、進むべき道を見極める手助けとなるでしょう。

ホワイトハウライト

  • ホワイトハウライト

    大理石のようなマーブル模様が特徴的なホワイトハウライトには、「心身の浄化」や「鎮静」の効果があるとされています。
    ホワイトハウライトと組み合わせて持つことで、新しい環境へ順応し、良き縁を築く手助けとなるでしょう。

ルチルクォーツ

  • ルチルクォーツ

    水晶の中に針状の金紅石(ルチル)が入り込んだルチルクォーツは、強力な財運を持つ水晶として知られています。
    他にも、精神力を高め、自信・決断力を与えるとされているため、ラブラドライトと組み合わせることで、仕事やチャンスを引き寄せる効果や、やり遂げる強さを身につける手助けとなるでしょう。

ラブラドライトの手入れ・浄化方法

ラブラドライトを浄化させたいときは、以下の方法がおすすめです。

相性の良い浄化法

  • ○水晶
  • ○月光浴
  • ○浄化用のお香やホワイトセージ

相性の悪い浄化法

  • ✕太陽光による浄化

銀河系の力を秘めた石ともいわれるラブラドライトには、特に月光浴をおすすめします。月の持つ静かで柔らかな光が差し込む窓辺などに置いて、休ませてあげましょう。

反対に、日光浴による浄化は退色する恐れがあるため避けるほうが良いとされています。

月光浴についてはこちら

実はあの石もラブラドライトだった!?

皆さんは『レインボームーンストーン』という名前を聞いたことはありませんか?白い地肌に、青いシラー効果のある美しい石です。

実はあの石もラブラドライトだった!? あれ?青い光……?

ご想像の通り、この青い光はラブラドライト特有の輝き『ラブラドレッセンス』です。つまり、レインボームーンストーンは俗称で、鉱物名は『ホワイトラブラドライト』なのです。
レインボームーンストーンは、その白い地肌がそっくりなこと、そして青い光が虹色を彷彿とさせることから、レインボームーンストーンと呼ばれるようになったようです。

ムーンストーンは希少な石なので、ムーンストーンに憧れた人たちが代わりに用い始めたのがきっかけなのでしょうか。レインボームーンストーンは、ほかのラブラドライトよりも優しげな光を放つことから、柔らかな印象の女性にもぴったりな石です。

ラブラドライトを男性に、ホワイトラブラドライトを女性に、とカップルで持つとより深く惹かれ合い、絆を強固にできるかもしれません。

まとめ:いつもと違う自分になりたいときに

銀河系宇宙的パワー!といわれても、あまりピンと来ないかもしれません。私自身、宇宙に行ったことはないので、どんな力なのか、想像に乏しいです。

しかし、ラブラドライトは手元で小さな宇宙を演出してくれます。見た目も楽しく、雄大さすら感じられる石。
少し背伸びをしたいとき、ファッションにスパイスを取り入れたいとき、ラブラドライトはいつもと違ったあなたを演出してくれることでしょう。

ラブラドライトと共に、夜空を見上げてみませんか。
小さな悩みは昇華されて、立ち止まっているのも勿体なく感じるかもしれません。革新的お守りに、あなただけのラブラドライトを探してみてくださいね。

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