「Maunaloa」誕生秘話~フラ文化とともに歩む、新生Maunaloaのはじまり

フラという文化を、ステージ衣装を通して支え続けてきたMaunaloa。
2020年の事業継承をきっかけに、ブランドは新たな歩みを始めました。

Maunaloaを引き継ぐに至った経緯や、再構築に込めた思いを、アミナコレクション代表取締役社長自身が綴ります。

Maunaloaとアミナコレクションのきっかけ

2020年5月のゴールデンウィーク明け、ある会社が倒産したとの報がインターネットを駆け巡った。
フラのステージドレスのトップブランド『Maunaloa』を擁する会社だった。

アミナコレクションは、ハワイアン事業『Kahiko』を展開していたこともあり、Maunaloaというブランド自体は認識していた。

当時はコロナ禍への対応に追われており、Maunaloaのことを深く気にかける余裕はなかった。しかし、次第にその存在が気になり始めた。
ネット上では、この倒産劇を受けてフラ愛好者から「これからどこでドレスを買ったらいいのか?」といった落胆と嘆きの声が広がっていた。

そんな中、Maunaloaをアミナコレクションが運営してはどうか、という提案が持ち上がった。

民俗芸能とともに歩んできたアミナコレクション

アミナコレクションは、創業者が民俗学を追求する中で、「民俗文化を商売を通して伝えていこう」と事業を始めた会社である。
さらに、創業者が民俗学に没頭するきっかけとなったのは、鬼剣舞、獅子踊り、早池峰神楽といった東北の民俗舞踊との出会いであった。

その背景もあり、創業者夫婦は毎年のように東北へ芸能を観に赴き、会社の節目には早池峰神楽を横浜に招いた。また、毎年の冬至に「魂鎮」として東京・横浜の民俗舞踊のグループを集め、新横浜で舞納を行ってきた歴史がある。
民俗芸能は、アミナコレクションの魂のコアに位置する存在なのである。

フラもまた、民俗芸能の1種である。
創業者夫婦は2008年4月、フラの祭典であるメリーモナークを観に行っている。
Kahiko誕生秘話 にも詳しく記しているが、「ファッションと民俗舞踊の融合」をテーマにしたファッションショーに、トップクラスのハーラウ(フラグループ)を日本公演へ招くためだった。

その後、私自身もメリーモナークを観に行かせていただいたが、ハワイ島という原始的で神秘的な土地に根付いたフラの起源を、肌で感じられるその立地に、まず心を打たれた。

民俗芸能とともに歩んできたアミナコレクション

地域の「フラという伝統を残そう」という歴史的な強い意志と、メリーモナーク運営者の熱気を背景に、トップクラスのフラのコンペティションが展開されていたのである。
息をのむ、というか、骨の髄から感動してしまった。その感動は、ハワイを愛する日本人への理解がこれまでとは異なるものになり、ハワイアン雑貨の事業『Kahiko』立ち上げへと繋がったのだ。

「WALK WITH THE SUN」との親和性

考えてみれば、民俗芸能に寄り添いながらも、商売が成立しているフラ業界は規模がすごいなと素直に思った。
これまで触れ合ってきた民俗芸能はビジネスとは遠く、大事には思っていても、事業活動の中で遠い存在になりがちだったからだ。

Maunaloaはフラ業界を牽引し、商売としてもトップブランドであった。
創業当時の顧客は現在の日本の大御所フラ教室の先生方で、その後、着々とフラ愛好家の間で知名度を上げ、1972年に銀座三越3Fでハワイアンポリネシアンショップを開業。そして2001年、「Maunaloa恵比寿本店」が誕生した。
創業以来、常にクリエイティブで先進的な姿勢を貫き、ニッチな業界を牽引してきた。業界にとどまらないさまざまなデザインソースからドレスを立案したり、レッスングッズもオリジナリティを発揮。他のフラ関連事業者とは一線を画す存在だったと言える。

この独自のエネルギーと革新性は、アミナコレクションの理念「WALK WITH THE SUN」とも自然に重なり合う。Maunaloaを知れば知るほど、リスペクトの気持ちは強まっていった。

民俗芸能と商売を両立しているMaunaloaを運営することは、ドレス難民を救うだけでなく、アミナコレクションらしい事業展開にもなるのではないか?という考えに至った。

「WALK WITH THE SUN」との親和性 2020年オープン当初のMaunaloa
(Maunaloa Nui 1階Kahiko/2階Maunaloa)

さまざまな手続きを経て、事業譲渡という形でMaunaloa事業の運営を担うこととなった。
ファッションショー以来、再びフラという民俗芸能に関われることになったのである。

価値を守り、未来へつなぐ再構築

Maunaloa事業を運営する中心メンバーも、アミナコレクションの仲間となり、新しい組織を作ることになった。

再開するにあたり最も重視したのは、これまで築かれてきたブランド価値を尊重しながら、同時に、持続可能な事業として再構築することだった。
再び事業を不安定な状態にしてしまえば、結果としてお客様にご迷惑をかけることにもなりかねない。

そこで私たちは、インターネットを中心とした販売体制へ移行し、受注から生産までをデータで連動させる仕組みへと切り替えていく判断をした。
インターネットに不慣れなお客様が多いことも十分理解した上で、それでもなお、ブランドを存続させるために必要な選択として覚悟を決めた。

あわせて、アミナコレクションがこれまで培ってきた在庫管理や原価管理の考え方を取り入れ、利益構造を可視化しながら、無理のない形で事業を立て直していった。
こうして、Maunaloaの価値を守りながら、長く続けていくための再構築を進めていったのである。

2020年6月に事業譲渡へ動き出し、再構築から卸販売開始や恵比寿本店をオープン、2021年にはインターネット通販を販売開始するなど、ひとつひとつ再開していった。
しかしながら、コロナ禍は想定より続き、きちんと販売が軌道に乗り出してきたのは2023年夏からである。実に2年半~3年もの間、忍耐の時間を強いられたのだが、前向きに言えば、新体制や戦略を調整し定着させる期間であった、ということなのかもしれない。
コロナ後になると事業は想定通り、しっかりと持続可能な利益を確保しながら軌道に乗っていくこととなる。

新生Maunaloaの使命は改めて、フラの歴史の継承と新たな世界観の創造。
新しいブランドロゴには、その想いとMaunaloaという言葉を込めた。
「マウナロア」は、フラやハワイの歴史に深い関わりのある言葉で、その言葉に深い尊敬を払っている。マウナロア(Mauna Loa)は英語でロング・マウンテン(Long Mountain)つまり「長い山」という意味を持つ。ハワイには「マウナロア」と呼ばれる場所が至る所に存在するが、その中でも一般的に良く知られているのは、ハワイ島に位置する「Mauna Loa(マウナ・ロア山)」。Mauna Loaの頂きでフラを踊り、モロカイ島を守り続けたフラの女神ラカがハワイ諸島全域にフラを継承したという伝説に基づいている。

マウナロアロゴ

再構築の一環として、ブランドロゴも一新した。

Maunaloaの新たなブランドロゴでは「Mauna Loa(マウナ・ロア)山」と「レフア」をモチーフとし、ブランドカラーはレフアレッドを使用している。多くのハワイアンメレで歌われている「レフア」は、火山を司る女神ペレが愛した気高き花で、神聖なる地Mauna Loa(マウナ・ロア)とフラを象徴する花レフアを融合させることによりフラの奥深い歴史を表現し、それを情熱的なレフアレッドで彩ることで新たなフラの世界の創造をイメージしている。

Mauna Loa(マウナ・ロア山) Mauna Loa(マウナ・ロア山)
レフアの花 レフアの花

新たに明確にしたコンセプトは「すべては煌めくステージのために」。
全てのフラダンサーと共にハワイやフラの歴史を継承するために、ステージやHula life styleを彩り続けることをお約束していきたい。「圧倒的なHulaの世界を、新生Maunaloaで。」という意気込みだ。今後ともフラを愛する方々の煌めくステージのために、Hula life styleを新しい価値観とユーザー目線で創造していくリーディングブランド。フラという民俗芸能に寄り添い、リードする、そんなMaunaloaブランドであってほしい。

マウナロア

今では多くのフラのステージでMaunaloa衣装を見かけるようになり、フラという文化を担う方々と交流しお力になれる事業を持てたことは会社として幸せだと感じている。

統括プロフィール画像

筆者プロフィール:進藤さわと

アミナコレクション創業者 進藤幸彦の次男坊。2010年に社長に就任。
1975年生まれ。自然と歴史と文化、それを巡る旅が好き。

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