人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
インドと聞くと、カレーやナンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。けれど実際はインドの食卓は、タンドリーチキンやビリヤニをはじめ、驚くほどバリエーション豊富です。
さらに、インドは、地域ごとに使うスパイスや味付けが違い、風味や食べ方が大きく異なります。奥深いスパイスの世界はもちろん背景にある食文化まで含めて魅力がたっぷりです。
インドの有名な食べ物を通して、豊かな食の世界をのぞいてみましょう。
インドは南アジアに位置する国です。人口は、14億人を超えて世界第1位として知られています。国土面積は日本の約9倍あり、北部にはヒマラヤ山脈、南部にはインド洋が広がっている国です。
使われている言語は、主に英語とヒンディー語です。地域ごとにさまざまな言葉が使われており、その数は22言語にのぼります。
インドには、ヒンドゥー教やイスラム教など、さまざまな宗教を信じる人々が一緒に暮らしています。「広い土地」と「多様な文化」、「気候の違い」、「宗教の背景」がインドの食べ物や料理を豊かにしています。
インド料理の特徴は、スパイスの使い方だけではありません。地域の宗教的な背景、気候条件が重なり、さまざまな食べ物や料理が誕生してきました。
味や調理方法の幅広さは、インドの食文化を語るうえで欠かせない要素です。それでは、インド料理の特徴を見ていきましょう。
インド料理といえば、スパイスが欠かせません。クミンやターメリック、コリアンダー、カルダモン、シナモンなど数十種類ものスパイスを使い分けています。
同じ食べ物でも、スパイスの組み合わせ次第でまったく違う味になります。辛さだけでなく、香りの良さや色鮮やかさを楽しめることもインド料理の魅力的なポイントです。
また、スパイスにはお腹の調子を整える働きや食べ物の傷みを防ぐ効果もあります。暑い気候ならではの知恵が詰まっているのでしょう。
炒める、焼く、蒸す、煮込むなど調理法はさまざまです。タンドールと呼ばれる円筒形の窯を使った料理が多く、高温で一気に焼き上げることで、食材のうま味を閉じ込めていきます。
一方、家庭では圧力鍋を使って豆をやわらかく煮込んだり、鉄板でチャパティを焼いたりと、日常的な調理方法も多く見られます。
このように、調理法の幅広さが、インド料理の豊かな味わいを支えているのです。
インドは、面積が広い国なので、場所によって使う食材がまったく違ってきます。
海沿いのゴア地方やケララ州では魚介類をよく使いますが、内陸のパンジャブ州やラジャスタン州では、豆や野菜、乳製品が中心です。
宗教も食材選びに関係していて、ヒンドゥー教徒の多い地域では、牛を神様として扱っているため、牛肉はほとんど食べません。
逆にイスラム教徒の多い地域では、宗教上の戒律(ハラーム)により豚肉を食べないとされています。
インドでは、地域ごとに料理の特徴が異なります。なぜなら面積が広い国なので、気候や採れる食材、宗教的な背景が違うからです。主な地域ごとの特徴を見ていきましょう。
シナモンやクローブなどの香りの効いたスパイスがよく使われ、バターや生クリームがたっぷり入った濃厚でこってりとした味が特徴的です。ナンやチャパティを使った小麦のパンと一緒によく食べます。
米を使った料理が主流で、ココナッツやタマリンド、カレーリーフなどを使ったさっぱり系の味付けが多いです。ドーサやイドゥリといった米を発酵させた料理は、朝食の定番になっています。
川や海が近いため、魚料理が豊富に使われています。ベンガル料理が有名で、マスタードオイルを使った調理が特徴的です。
地域差が大きく、グジャラート州では野菜中心のグジャラティターリが有名で、ゴア地方では、ポルトガルの植民地だったので、魚や豚肉を使った料理が多いです。
インドでは、宗教的な理由から、肉を食べない人が多いです。とくに、ヒンドゥー教やジャイナ教を信じる人には、完全なベジタリアンも存在します。そのため、インド料理には豆や乳製品、野菜を使った料理が多いです。肉がなくても、栄養バランスの取れた食事ができるように工夫されています。
レストランでも、「ベジ」「ノンベジ」というメニュー分けが一般的です。日本では考えられないほど、ベジタリアン向けの選択肢が豊富に用意されています。
インドの有名な食べ物や料理には、日常的に親しまれているものから、特別な場で食べられる一品まで幅広い種類があります。地域や家庭によって味や作り方が異なる点も、インド料理の一つです。ここでは、インド料理の代表例をジャンルごとに紹介していきます。
インド料理を楽しむうえで欠かせないのが、主食となるご飯やパンです。カレーやおかずと一緒に食べることで、スパイスの味わいを引き立ててくれます。地域によって、小麦か米を使うのか変わることも、インド料理の特徴です。
ナンは、小麦粉で作る平たいパンで、カレーと一緒によく食べます。タンドールと呼ばれる窯に内側に貼りつけて焼き上げるため、表面は香ばしく、中はもっちりした食感が楽しめます。
何も入っていないプレーン味のナン、ニンニクを練り込んだガーリック味のナン、チーズを詰めたチーズ味のナンなど色々なナンが楽しめます。
日本のインド料理専門店でも大人気で、カレーをつけて食べるのが一般的です。
チャパティは、全粒粉を使った薄焼きのパンです。生地を薄く伸ばして鉄板を焼くと、ふっくらと膨らみます。
インドの家庭、とくに北インドでは欠かせない主食です。
焼きたてのチャパティは香ばしく、シンプルながらも嚙むほどうま味が引き立てられます。
ビリヤニはスパイスとともに炊き込んだご飯料理です。バスマティライスという長粒米を使い、肉や野菜、スパイスを層のように重ねて蒸し焼きにします。
結婚式やお祝いの席など、特別な日にも楽しまれる豪華な一品で、地域によって味がまったく違います。
ハイデラバード風、ムンバイ風など、それぞれに個性があり、サフランの香りと色鮮やかな見た目も魅力です。一口食べれば、スパイスの複雑な香りが口いっぱいに広がります。
インドの食卓のメインといえば、やはりカレーやおかず料理です。スパイスをたっぷり使った濃厚な味わいのものから、野菜中心のあっさりしたものまで豊富にあります。
どれもご飯やナン、チャパティとの相性は抜群です。
インドのカレーは、日本でよく見るとろみのあるカレーとは違い、汁気の少ないドライカレーのようなタイプから、スープのようにさらっとしたものまでたくさんの種類があります。
地域や家庭によって味が全然違うのが特徴的です。例えば、同じ「チキンカレー」でも、北インドではバターやクリームたっぷりの濃厚な味わい、南インドではココナッツやタマリンドを使ったさっぱりとした味わいで別の料理かと思うほどです。
ベースになる食材も、トマトベース、ココナッツベース、ヨーグルトベースなど、使うスパイスの使い合わせも家庭によって全く違います。
ダールはレンズ豆やひよこ豆など、色んな豆を使い、スパイスと一緒にじっくり煮込んだ料理です。インドの食卓には、必ずと言っていいほど登場します。
栄養価が高く、お肉を食べない人にとって、貴重なたんぱく源になっています。スープのようにさらっとしたものから、ポタージュのようにとろっとしたものまであり、ご飯やチャパティと一緒に食べるのが定番です。
優しい味で、毎日食べても飽きない家庭の味と言えるでしょう。
サブジーは、野菜をスパイスで炒めたり煮たりした料理です。じゃがいも、カリフラワー、オクラ、ナスなど、旬の野菜を使って作ります。
使う野菜やスパイスの組み合わせは色々あり、家によって全く違う味になるのが魅力的な所です。カレーよりも汁気が少なく、野菜の食感や味を楽しめます。メインのカレーに添えられることが多いです。
ほうれん草をペーストとパニールを使った料理で、北インドの定番メニューになります。パニールとは、牛乳を固めて作るインドのチーズで、加熱しても溶けにくい特徴があります。
まろやかな味やが特徴で、辛さも控え目なため、スパイスの効いた料理が苦手な人には、おすすめです。
パニールは豆腐のような食感で、ほうれん草のソースとよく絡み、栄養バランスも良く、お肉を食べない人にとって、貴重なたんぱく源です。色鮮やかな緑色が美しく、食欲をそそる一品になります。
スパイスとヨーグルトで漬け込んだ鶏肉を、タンドールと呼ばれる窯で焼き上げた料理です。高温で一気に焼き上げることで、外はパリッと香ばしく、中はジューシーな味わいに仕上がります。
特徴となる鮮やかな赤色はスパイスや食紅によるもので、見た目にもインパクトがあります。スパイスのパンチとヨーグルトのまろやかさが絶妙で、世界中で人気の料理です。レモンを絞って食べると、爽やかな風味が加わります。
インドには、小腹が空いたときにぴったりな軽食やスナックもたくさんあります。屋台ですぐに買えるものから、朝食として食べられるものまで、手軽に楽しめる料理が豊富です。チャイと一緒に食べるのが定番です。
サモサは、具材を三角形の皮に包んで揚げた軽食で、インドの屋台では定番の食べ物です。外はサクサクとした食感、中はスパイシーに味つけがされたじゃがいもやグリーンピースなどの具材を楽しめます。
チャツネと呼ばれるソースをつけて食べるのが一般的で、甘酸っぱいタマリンドチャツネや爽やかなミントチャツネの相性が抜群です。
「小腹がすいたときのおやつ」や「チャイを楽しむ軽食」として親しまれています。
米と豆が発酵された生地を薄く焼き、スパイスで味付けしたじゃがいもを包んだ料理です。南インドで主に朝食として作られます。
パリパリとした食感が特徴で、サンバルと呼ばれる野菜入りのスープやココナッツチャツネと一緒に食べるのが一般的です。
発酵させた生地で消化に良く、軽い触感で何枚でも食べられます。レストランでは、直径30センチ以上の大きなドーサが出てくることもあり見た目のインパクトも楽しめます。
アチャールは野菜や果物をスパイスとオイルで漬け込んだ、インド風の漬物です。マンゴーライムやにんじん、唐辛子など、色んな食材が使われています。
料理の付け合わせとして少量を添えることで、メイン料理のカレーにアクセントを加え全体の味が引き締まります。スパイスの効いた刺激的な味で、ご飯が進みます。
保存食としても使われていて、インドの食卓に彩りを添える一品です。
インド料理には、食事と一緒に楽しむ飲み物や、食後に味わうデザートも欠かせません。スパイスの効いたチャイや甘いラッシー、シロップたっぷりのデザートなど、インドの食文化を感じられるものばかりです。
スパイス入りのミルクティーで、インドでは一日に何杯も飲んでいる人が多いです。紅茶にシナモン、カルダモン、ジンジャーなどのスパイスを加え、牛乳と砂糖でじっくり煮込みます。
甘くてスパイシーな香りは、一度飲むと忘れられません。朝食時や午後のティータイム、仕事の合間など、いつでもどこでも飲まれています。
屋台や駅のホームでも気軽に買えて、小さな素焼きのカップで出てくることもあります。
ヨーグルトに水や牛乳を入れて作る飲み物で、甘いものや塩味まで種類があります。とくに、マンゴーラッシーは人気が高く、濃厚な甘さとヨーグルトの効いた酸味の相性が抜群です。
スパイシーな料理を食べた後に飲むと、口の中がスッキリしてリセットされます。暑い日に冷たいラッシーを飲めば、心地よい爽快感が得られます。消化を助ける効果もあり、食後の一杯として最適です。
ミルクと小麦粉を練った生地を丸めて揚げ、甘いシロップにたっぷりと浸したデザートです。一口食べると、シロップが染み出し、濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。
お祝いの席や特別な日に食べられることが多く、温かいままでも冷やしても美味しくいただけます。
非常に甘いため、小さくカットして少しずつ味わうのがおすすめです。チャイと一緒に食べると甘さが絶妙に引き立ちます。
インドの食べ物や料理を楽しむうえで、知っておきたいのは食事のマナーです。日本とは異なる習慣も多く、文化や宗教的な考え方が深く関わっています。
基本的なマナーを理解しておくことで、インド料理をより楽しむことができるでしょう。
インドでは、伝統的に右手を使って食べる習慣があります。左手は、不浄とされているので、食事には使わないのが一般的です。
右手の指先を使ってご飯やカレーを混ぜて、そのまま口に運びます。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れると料理の食感を直接感じられて、美味しく感じられます。
現代では、スプーンやフォークを使う人も増えていますが、家庭では今でも手で食べている人が多いです。
インドでは、出された料理を残さず食べるのが基本です。食べ物を無駄にしない考え方や作ってくれた人への感謝の気持ちを表す意味が込められています。
ただし、無理をして食べる必要はなく、最初から自分が食べられる量だけお皿に取ることがポイントです。
ビュッフェスタイルの食事では、少しずつ取り分けて、足りなければおかわりをするのがマナーとされています。
インドでは、自分が一度口にした食べ物を他の人に渡すのは、マナー違反です。飲み物を回し飲みしたり、食べかけの料理をシェアすることは一般的にしません。
一度口にした物をシェアする習慣は、「ジュータ」と呼ばれ汚れたものとみなされます。
家族の間でも同じで、日本では「一口ちょうだい」は普通ですが、インドでは清潔さを大事にするため、シェアは禁止です。
インドの有名な食べ物や料理は、スパイスの使い方や調理法だけでなく、地域や宗教、歴史と深く結びついています。ナンやカレーといった定番料理の他に、日常的な家庭料理や軽食まで種類が豊富です。一つひとつの料理には、土地の気候や人々の暮らし、宗教的な考え方が表れています。
インド料理を味わうことは、文化に触れる第一歩となります。ぜひ、インドの食べ物を実際に味わって、豊かな食文化を体験してみてください。
合わせて知りたい!タイの定番料理▼
意外と知らない?オーストラリア料理とは▼
インドと聞くと、カレーやナンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
けれど実際はインドの食卓は、タンドリーチキンやビリヤニをはじめ、驚くほどバリエーション豊富です。
さらに、インドは、地域ごとに使うスパイスや味付けが違い、風味や食べ方が大きく異なります。
奥深いスパイスの世界はもちろん背景にある食文化まで含めて魅力がたっぷりです。
インドの有名な食べ物を通して、豊かな食の世界をのぞいてみましょう。
目次
インドってどんな国?
インドは南アジアに位置する国です。人口は、14億人を超えて世界第1位として知られています。
国土面積は日本の約9倍あり、北部にはヒマラヤ山脈、南部にはインド洋が広がっている国です。
使われている言語は、主に英語とヒンディー語です。地域ごとにさまざまな言葉が使われており、その数は22言語にのぼります。
インドには、ヒンドゥー教やイスラム教など、さまざまな宗教を信じる人々が一緒に暮らしています。
「広い土地」と「多様な文化」、「気候の違い」、「宗教の背景」がインドの食べ物や料理を豊かにしています。
インド料理の特徴や魅力
インド料理の特徴は、スパイスの使い方だけではありません。
地域の宗教的な背景、気候条件が重なり、さまざまな食べ物や料理が誕生してきました。
味や調理方法の幅広さは、インドの食文化を語るうえで欠かせない要素です。
それでは、インド料理の特徴を見ていきましょう。
スパイスの種類が豊富
インド料理といえば、スパイスが欠かせません。クミンやターメリック、コリアンダー、カルダモン、シナモンなど数十種類ものスパイスを使い分けています。
同じ食べ物でも、スパイスの組み合わせ次第でまったく違う味になります。
辛さだけでなく、香りの良さや色鮮やかさを楽しめることもインド料理の魅力的なポイントです。
また、スパイスにはお腹の調子を整える働きや食べ物の傷みを防ぐ効果もあります。
暑い気候ならではの知恵が詰まっているのでしょう。
調理方法の多様性
炒める、焼く、蒸す、煮込むなど調理法はさまざまです。
タンドールと呼ばれる円筒形の窯を使った料理が多く、高温で一気に焼き上げることで、食材のうま味を閉じ込めていきます。
一方、家庭では圧力鍋を使って豆をやわらかく煮込んだり、鉄板でチャパティを焼いたりと、日常的な調理方法も多く見られます。
このように、調理法の幅広さが、インド料理の豊かな味わいを支えているのです。
食材のバリエーションの広さ
インドは、面積が広い国なので、場所によって使う食材がまったく違ってきます。
海沿いのゴア地方やケララ州では魚介類をよく使いますが、内陸のパンジャブ州やラジャスタン州では、豆や野菜、乳製品が中心です。
宗教も食材選びに関係していて、ヒンドゥー教徒の多い地域では、牛を神様として扱っているため、牛肉はほとんど食べません。
逆にイスラム教徒の多い地域では、宗教上の戒律(ハラーム)により豚肉を食べないとされています。
地域ごとの料理の特徴
インドでは、地域ごとに料理の特徴が異なります。なぜなら面積が広い国なので、気候や採れる食材、宗教的な背景が違うからです。主な地域ごとの特徴を見ていきましょう。
北インド
シナモンやクローブなどの香りの効いたスパイスがよく使われ、バターや生クリームがたっぷり入った濃厚でこってりとした味が特徴的です。
ナンやチャパティを使った小麦のパンと一緒によく食べます。
南インド
米を使った料理が主流で、ココナッツやタマリンド、カレーリーフなどを使ったさっぱり系の味付けが多いです。
ドーサやイドゥリといった米を発酵させた料理は、朝食の定番になっています。
東インド
川や海が近いため、魚料理が豊富に使われています。ベンガル料理が有名で、マスタードオイルを使った調理が特徴的です。
西インド
地域差が大きく、グジャラート州では野菜中心のグジャラティターリが有名で、ゴア地方では、ポルトガルの植民地だったので、魚や豚肉を使った料理が多いです。
ベジタリアン文化と宗教の影響
インドでは、宗教的な理由から、肉を食べない人が多いです。
とくに、ヒンドゥー教やジャイナ教を信じる人には、完全なベジタリアンも存在します。
そのため、インド料理には豆や乳製品、野菜を使った料理が多いです。
肉がなくても、栄養バランスの取れた食事ができるように工夫されています。
レストランでも、「ベジ」「ノンベジ」というメニュー分けが一般的です。
日本では考えられないほど、ベジタリアン向けの選択肢が豊富に用意されています。
絶対食べたいインドの定番料理14選
インドの有名な食べ物や料理には、日常的に親しまれているものから、特別な場で食べられる一品まで幅広い種類があります。
地域や家庭によって味や作り方が異なる点も、インド料理の一つです。ここでは、インド料理の代表例をジャンルごとに紹介していきます。
主食・パン・ごはん
インド料理を楽しむうえで欠かせないのが、主食となるご飯やパンです。カレーやおかずと一緒に食べることで、スパイスの味わいを引き立ててくれます。地域によって、小麦か米を使うのか変わることも、インド料理の特徴です。
ナン
ナンは、小麦粉で作る平たいパンで、カレーと一緒によく食べます。タンドールと呼ばれる窯に内側に貼りつけて焼き上げるため、表面は香ばしく、中はもっちりした食感が楽しめます。
何も入っていないプレーン味のナン、ニンニクを練り込んだガーリック味のナン、チーズを詰めたチーズ味のナンなど色々なナンが楽しめます。
日本のインド料理専門店でも大人気で、カレーをつけて食べるのが一般的です。
チャパティ
チャパティは、全粒粉を使った薄焼きのパンです。
生地を薄く伸ばして鉄板を焼くと、ふっくらと膨らみます。
インドの家庭、とくに北インドでは欠かせない主食です。
焼きたてのチャパティは香ばしく、シンプルながらも嚙むほどうま味が引き立てられます。
ビリヤニ
ビリヤニはスパイスとともに炊き込んだご飯料理です。
バスマティライスという長粒米を使い、肉や野菜、スパイスを層のように重ねて蒸し焼きにします。
結婚式やお祝いの席など、特別な日にも楽しまれる豪華な一品で、地域によって味がまったく違います。
ハイデラバード風、ムンバイ風など、それぞれに個性があり、サフランの香りと色鮮やかな見た目も魅力です。
一口食べれば、スパイスの複雑な香りが口いっぱいに広がります。
カレー・おかず料理
インドの食卓のメインといえば、やはりカレーやおかず料理です。
スパイスをたっぷり使った濃厚な味わいのものから、野菜中心のあっさりしたものまで豊富にあります。
どれもご飯やナン、チャパティとの相性は抜群です。
カレー
インドのカレーは、日本でよく見るとろみのあるカレーとは違い、汁気の少ないドライカレーのようなタイプから、スープのようにさらっとしたものまでたくさんの種類があります。
地域や家庭によって味が全然違うのが特徴的です。
例えば、同じ「チキンカレー」でも、北インドではバターやクリームたっぷりの濃厚な味わい、南インドではココナッツやタマリンドを使ったさっぱりとした味わいで別の料理かと思うほどです。
ベースになる食材も、トマトベース、ココナッツベース、ヨーグルトベースなど、使うスパイスの使い合わせも家庭によって全く違います。
ダール
ダールはレンズ豆やひよこ豆など、色んな豆を使い、スパイスと一緒にじっくり煮込んだ料理です。インドの食卓には、必ずと言っていいほど登場します。
栄養価が高く、お肉を食べない人にとって、貴重なたんぱく源になっています。
スープのようにさらっとしたものから、ポタージュのようにとろっとしたものまであり、ご飯やチャパティと一緒に食べるのが定番です。
優しい味で、毎日食べても飽きない家庭の味と言えるでしょう。
サブジー
サブジーは、野菜をスパイスで炒めたり煮たりした料理です。
じゃがいも、カリフラワー、オクラ、ナスなど、旬の野菜を使って作ります。
使う野菜やスパイスの組み合わせは色々あり、家によって全く違う味になるのが魅力的な所です。
カレーよりも汁気が少なく、野菜の食感や味を楽しめます。メインのカレーに添えられることが多いです。
パラクパニール
ほうれん草をペーストとパニールを使った料理で、北インドの定番メニューになります。
パニールとは、牛乳を固めて作るインドのチーズで、加熱しても溶けにくい特徴があります。
まろやかな味やが特徴で、辛さも控え目なため、スパイスの効いた料理が苦手な人には、おすすめです。
パニールは豆腐のような食感で、ほうれん草のソースとよく絡み、栄養バランスも良く、お肉を食べない人にとって、貴重なたんぱく源です。
色鮮やかな緑色が美しく、食欲をそそる一品になります。
タンドリーチキン
スパイスとヨーグルトで漬け込んだ鶏肉を、タンドールと呼ばれる窯で焼き上げた料理です。
高温で一気に焼き上げることで、外はパリッと香ばしく、中はジューシーな味わいに仕上がります。
特徴となる鮮やかな赤色はスパイスや食紅によるもので、見た目にもインパクトがあります。
スパイスのパンチとヨーグルトのまろやかさが絶妙で、世界中で人気の料理です。
レモンを絞って食べると、爽やかな風味が加わります。
軽食・スナック
インドには、小腹が空いたときにぴったりな軽食やスナックもたくさんあります。
屋台ですぐに買えるものから、朝食として食べられるものまで、手軽に楽しめる料理が豊富です。チャイと一緒に食べるのが定番です。
サモサ
サモサは、具材を三角形の皮に包んで揚げた軽食で、インドの屋台では定番の食べ物です。外はサクサクとした食感、中はスパイシーに味つけがされたじゃがいもやグリーンピースなどの具材を楽しめます。
チャツネと呼ばれるソースをつけて食べるのが一般的で、甘酸っぱいタマリンドチャツネや爽やかなミントチャツネの相性が抜群です。
「小腹がすいたときのおやつ」や「チャイを楽しむ軽食」として親しまれています。
マサラ・ドーサ
米と豆が発酵された生地を薄く焼き、スパイスで味付けしたじゃがいもを包んだ料理です。南インドで主に朝食として作られます。
パリパリとした食感が特徴で、サンバルと呼ばれる野菜入りのスープやココナッツチャツネと一緒に食べるのが一般的です。
発酵させた生地で消化に良く、軽い触感で何枚でも食べられます。
レストランでは、直径30センチ以上の大きなドーサが出てくることもあり見た目のインパクトも楽しめます。
アチャール
アチャールは野菜や果物をスパイスとオイルで漬け込んだ、インド風の漬物です。
マンゴーライムやにんじん、唐辛子など、色んな食材が使われています。
料理の付け合わせとして少量を添えることで、メイン料理のカレーにアクセントを加え全体の味が引き締まります。スパイスの効いた刺激的な味で、ご飯が進みます。
保存食としても使われていて、インドの食卓に彩りを添える一品です。
飲み物・デザート
インド料理には、食事と一緒に楽しむ飲み物や、食後に味わうデザートも欠かせません。スパイスの効いたチャイや甘いラッシー、シロップたっぷりのデザートなど、インドの食文化を感じられるものばかりです。
チャイ
スパイス入りのミルクティーで、インドでは一日に何杯も飲んでいる人が多いです。
紅茶にシナモン、カルダモン、ジンジャーなどのスパイスを加え、牛乳と砂糖でじっくり煮込みます。
甘くてスパイシーな香りは、一度飲むと忘れられません。朝食時や午後のティータイム、仕事の合間など、いつでもどこでも飲まれています。
屋台や駅のホームでも気軽に買えて、小さな素焼きのカップで出てくることもあります。
ラッシー
ヨーグルトに水や牛乳を入れて作る飲み物で、甘いものや塩味まで種類があります。
とくに、マンゴーラッシーは人気が高く、濃厚な甘さとヨーグルトの効いた酸味の相性が抜群です。
スパイシーな料理を食べた後に飲むと、口の中がスッキリしてリセットされます。
暑い日に冷たいラッシーを飲めば、心地よい爽快感が得られます。
消化を助ける効果もあり、食後の一杯として最適です。
グラブジャムン
ミルクと小麦粉を練った生地を丸めて揚げ、甘いシロップにたっぷりと浸したデザートです。
一口食べると、シロップが染み出し、濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。
お祝いの席や特別な日に食べられることが多く、温かいままでも冷やしても美味しくいただけます。
非常に甘いため、小さくカットして少しずつ味わうのがおすすめです。
チャイと一緒に食べると甘さが絶妙に引き立ちます。
知っておきたいインドの食事マナー
インドの食べ物や料理を楽しむうえで、知っておきたいのは食事のマナーです。
日本とは異なる習慣も多く、文化や宗教的な考え方が深く関わっています。
基本的なマナーを理解しておくことで、インド料理をより楽しむことができるでしょう。
右手で食べる
インドでは、伝統的に右手を使って食べる習慣があります。左手は、不浄とされているので、食事には使わないのが一般的です。
右手の指先を使ってご飯やカレーを混ぜて、そのまま口に運びます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れると料理の食感を直接感じられて、美味しく感じられます。
現代では、スプーンやフォークを使う人も増えていますが、家庭では今でも手で食べている人が多いです。
食べ残しはNG
インドでは、出された料理を残さず食べるのが基本です。
食べ物を無駄にしない考え方や作ってくれた人への感謝の気持ちを表す意味が込められています。
ただし、無理をして食べる必要はなく、最初から自分が食べられる量だけお皿に取ることがポイントです。
ビュッフェスタイルの食事では、少しずつ取り分けて、足りなければおかわりをするのがマナーとされています。
食べかけを他人に渡さない
インドでは、自分が一度口にした食べ物を他の人に渡すのは、マナー違反です。
飲み物を回し飲みしたり、食べかけの料理をシェアすることは一般的にしません。
一度口にした物をシェアする習慣は、「ジュータ」と呼ばれ汚れたものとみなされます。
家族の間でも同じで、日本では「一口ちょうだい」は普通ですが、インドでは清潔さを大事にするため、シェアは禁止です。
インドの食べ物から感じる奥深い食文化
インドの有名な食べ物や料理は、スパイスの使い方や調理法だけでなく、地域や宗教、歴史と深く結びついています。
ナンやカレーといった定番料理の他に、日常的な家庭料理や軽食まで種類が豊富です。一つひとつの料理には、土地の気候や人々の暮らし、宗教的な考え方が表れています。
インド料理を味わうことは、文化に触れる第一歩となります。
ぜひ、インドの食べ物を実際に味わって、豊かな食文化を体験してみてください。
関連記事
合わせて知りたい!タイの定番料理▼
意外と知らない?オーストラリア料理とは▼