フローライトの意味や効果、浄化方法とは?パワーストーンとしての力、天然石ならではの魅力を詳しく解説

紫色、緑色、青色などが優しく混ざった美しい色合いが特徴的な天然石「フローライト」。見ているだけでも癒される感覚を覚えるフローライトですが、パワーストーンとしてどんな効力があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、フローライトの基本情報を始め、色別の効果や効能、フローライトアイテムに至るまで詳しくフローライトについて解説していきます。

フローライトとは

フローライトの効果や効能について見る前に、まずフローライトの基本情報を確認しておきましょう。

フローライトの基本情報

フローライトとは
石名(学術名)
フローライト(螢石)/Fluorite
化学組成
CaF₂ (ハロゲン化鉱物)
主な産地
中国、イギリス、カナダ、アメリカなど
モース硬度
4
弱点
太陽光、水
結晶系
等軸晶系

フローライトの名前の由来

フローライト(Fluorite)という英名は、ラテン語で「流れる」を意味する“fluere”に因んで付けられたそうです。
和名の「螢石(ほたるいし)」という名称は、この石を火中に投げ入れると蛍光を放つところから付けられたそうです。別説では、紫外線を当てても光を発する蛍光現象が見られるところから「螢石」と呼ばれるようになったと言われています。

フローライトのカラーバリエーション

フローライトのカラーバリエーション

フローライトは紫色、緑色、青色、白色、無色透明などが美しく混ざったマーブルカラーのものが広く知られていますが、単色で産出することも少なくありません。
単色の紫色、緑色、青色のものを始め、希少な黄色のもの、褐色のもの、ピンク色のもの、灰色がかったものなども見つかっています。グラデーションのバリエーションも豊富で、2色だけでグラデーションを成しているものもあれば、5色近い色味でグラデーションを成しているものなどもあり、フローライトは様々な色合いのものが楽しめると人気が高い石でもあるのです。

自然界のフローライト

フローライトは、熱水鉱脈や温泉地帯などの高温な場所で生成することが多いのですが、花崗岩やペクマタイトの中に産出することもある石です。
等軸晶系の構造をしていることから、正六面体(立方体)や正八面体、およびその集合体(塊)で発見されることが多いです。ちなみに、フローライトは八面体の方向に完全な劈開性(へきかいせい)を有しているので、正八面体になりやすいです。

工業でも重要なフローライト

フローライトの化学組成(CaF₂)からも分かるように、フローライトはフッ化カルシウムの結晶なのです。そのため、フッ素やフッ素化合物の原料として重宝されており、産業に必要不可欠な鉱物となっています。ただし、工業用のフローライトはカラーが美しいものはあまり用いられず、色味が美しいフローライトは宝石や観賞用に回される傾向にあるようです。

薬?彫刻?フローライトの歴史

フローライトの歴史は比較的長い方だと言われており、古代の貴石誌などにもフローライトなのではないかと思しき記述がいくつか記されています。しかし、その記述が指し示す石が本当にフローライトのことなのかは曖昧で、未だ解明には至っておりません。
しかし、古代エジプトの彫刻品やアクセサリーにはフローライトが使われていることが確認されており、古代中国でも彫刻素材にフローライトが用いられた痕跡が確認されています。少なくとも古代四大文明の時代には彫刻に用いられていたということで、身分の高い人たちの生活の一部にはなっていたと言えるのではないでしょうか。
長らく彫刻の素材として活用されてきたフローライトですが、18世紀に入ると今度は薬として用いられるようになったそうです。石を砕いて粉末状にしたものを水に溶かして服用し、腎臓病の治療薬としていたそうです。

フローライトの効果とは

世界的にみても、人間とフローライトの関係は思ったよりも深いようですね。
次はフローライトの効果について詳しく見ていきましょう。

フローライトの主な効果

フローライトの中で最も良く知られている効果は、頭や思考をクリアにする・客観的な判断を促すといった、頭や思考、判断力に関するものです。
ひらめきを与え、希望の道を示す希望の石などと呼ばれることもあるようです。

フローライトはどんな人におすすめ?

混沌とした頭の中を整理し、客観的な視点で物事が判断できるよう働きかける力があるとされるので、混沌とした思考に苦しむ人を解決策に導くサポーターになるとされます。
脳に癒しを与え、集中力をもたらすともいわれています。

精神がざわついたり不安になりがちな人の気持ちを落ち着け、心穏やかに過ごすための御守りになってくれることでしょう。

また、勉強や仕事面でのサポートが期待できることから、受験のお守り、仕事のお守り、資格試験のお守りとして活用される方も多いです。

フローライトの石言葉

フローライトの石言葉には「知性」、「創造性」、「洞察力」、「集中力」というものがあります。いずれの石言葉もフローライトの持つ効果や効能に因んでいるものです。

色によっても効果が違う?色別フローライトの効果と意味

色によっても効果が違う?色別フローライトの効果と意味

フローライトはカラーバリエーションが豊富な石ですが、中でも紫、緑、透明、青のマーブルカラーのものを最も目にするのではないでしょうか。
パワーストーンは色味によって発揮するパワーが違うとされますので、様々な色が混ざっているフローライトは各色の強みが発揮される、とってもお得な石として知られています。様々な分野での効果が見られる他、相乗効果なども期待できるようです。

ここではよく見る色味の効果や意味を解説していきます。

●グリーンフローライト

グリーン系の石は癒し効果が高いことで知られています。
フローライトにおいてもそれは同じで、色味の中でも最も癒しの力に優れ、身体や頭の疲れを癒す効果が期待できます。また、ネガティブな感情や考えを浄化し、前向きな姿勢を後押ししてくれる頼もしいパワーも期待できます。

●パープルフローライト

パープル系の石は感受性に大きな影響を与えるとされ、フローライトにおいても紫系のものは感受性に大きな影響を与えます。インスピレーションを高め、直観力も冴えるように。邪気除けのパワーも発揮してくれるので、お守りとしても活用されることが多いです。

●ブルーフローライト

ブルー系の石は特に脳への働きかけが得意とされていますが、ブルーフローライトも脳の働きを活性化させる働きが期待できます。また、昂る神経を抑える鎮静作用もあるので、冷静な判断を求められる時に大いに役立ちます。

●ピンクフローライト

ピンク系の石は恋愛面で効果を発揮することが多いですが、ピンクフローライトも恋愛運を高める効果ができることから、恋愛お守りとして人気が高いです。ピンクフローライトは、恋愛で疲れてしまう心を癒し、魅力を高めるサポーターとして活躍してくれます。

●イエローフローライト

イエローフローライトはそもそもあまり産出しない、珍しい色味のフローライトになります。癒しパワーに優れ、楽観的な視点をもたらす効果が期待できます。人間不信や自己否定といったネガティブな感情を和らげ、自分の存在価値をしっかりと認識できるよう働きかけてくれるのです。楽観的な気分になりたい時にはイエローフローライトがおすすめです。

フローライトの効果的な使い方

ここまでフローライトの効果などを詳しく見てきました。
では実際にどんな時にフローライトを使用すれば効果が期待できるのか、どんな風にフローライトを用いると効果が実感できるのかについて詳しくみていきましょう。

こんな時におすすめ

  • 仕事や勉強のパフォーマンスを上げたい
  • 集中力を欲している時
  • 新しいインスピレーションを求めている時
  • 気分転換したい時
  • 心を整えたい時

少しでも心当たりがあるという方は、フローライトの力を味方に付け、難局を乗り越えてみましょう。

アクサセリーとして使う

天然石やパワーストーンをアクセサリーとして取り入れるのであれば、パワーストーンブレスレットが一番効果を実感しやすいでしょう。ポケットなどに忍ばせて御守りとしてもおすすめですが、割れてしまいやすいので取り扱いには気を付けましょう。

インテリアとして

普段自分が作業する場所や勉強机、仕事机にフローライトを置くことで、集中力が高まりやすくなるとされます。また、フローライトには浄化作用があるので、部屋の浄化効果も期待できます。寝ている間に脳をしっかり休めたいという方は、枕元にフローライトを置くのもおすすめです。

フローライトを扱う際の注意点

フローライトは鉱物の中でも脆い方で、割れやすい性質を持っているので、取り扱う際には注意が必要です。

フローライトは頑丈ではない

モース硬度は4と低く、モース硬度4.5の鉄釘より弱いといったイメージです。
ちなみに、窓ガラスでさえモース硬度は5.5。うっかり手を滑らせて落としてしまうときれいに割れてしまうので、くれぐれも気を付けましょう。

フローライトと水の相性は良くない

フローライトは水をあまり得意としない石なので、流水で洗うことも避けた方が良いです。万が一水がフローライトに付いてしまった場合は、柔らかい布で優しく拭ってみてください。

フローライトの手入れ方法

パワーストーンは定期的なメンテナンスとして浄化をすることで効力をしっかり発揮するといわれており、月光浴や水晶・セージなどを用いて浄化するのが一般的です。

ここで大切なのが、石によって浄化方法は異なるということなのです。水が苦手な石を水に浸けて浄化させては、石そのものがダメなってしまいます。
石の汚れ等のケアも含め、その石にあった浄化をしてあげましょう。

●日に当てての浄化はダメ

フローライトは紫外線を当てることで蛍光現象が見られるため、太陽光にかざして変化を観察したいという方も多いことでしょう。数秒、数分、フローライトを太陽にかざす分には問題ありませんが、長時間になると退色が進み美しいカラーがなんとも言えない褐色色になってしまうことがあるのです。
フローライトを室内で保管する際も、できるだけ太陽光に晒さないよう保管するのがおすすめです。

●おすすめは月光浴による浄化

パワーストーンを月の光にあてて石の力を取り戻す、「月光浴」という方法があります。
新月から満月に向かう時期が月光浴を行うのに最適な時期とされていて、この時期に月明かりが当たる窓際に石を置くことで浄化が完了します。
ただし室内と室外の温度差がある時には、窓の結露に注意をしてください。

●セージを用いた煙による浄化

乾燥させたホワイトセージを火で燻り、その煙にフローライトの石をくぐらせることで浄化させる方法になります。この方法は短時間で浄化が完了し、さらに煙が部屋に充満することでお部屋の浄化にも効果が期待でき、おすすめです。

●水晶を用いた浄化

浄化の中で一番簡単なのが、水晶による浄化です。この方法では、水晶のさざれ石を盛ったお皿や、水晶に石を置くだけで浄化ができます。
ただし、フローライトは水晶よりも弱い石なので、水晶がゴツゴツしているとフローライトに傷がつく可能性があります。さざれ石で浄化を行う場合も丸みのあるものを選ぶと、傷が付きにくく安心です。

フローライトと相性の良い石は?

フローライトはクセのある石ではないので、比較的どのパワーストーンとも仲良くすることができます。
その中でも特に相性が良いとされる組み合わせをいくつかご紹介します。

●フローライト+アクアマリン

悲しみを癒し、清らかで安定した心をもたらす効果が期待できるアクアマリンとフローライトとの組み合わせは、特に失恋で負った傷を癒す効果が期待できます。失恋の傷を癒すと共に、次の新たな恋愛へと一歩進める勇気をサポートしてくれるのです。

●フローライト+ターコイズ

フローライト+ターコイズ

旅人のお守り石として名高いターコイズとフローライトとの組み合わせは、目標達成に向けたサポート効果が期待できます。理想の職に就きたい、理想を現実にしたいという人におすすめの組み合わせです。

●フローライト+水晶(クリスタルクォーツ)

フローライト+水晶(クリスタルクォーツ)

万能石として知られる水晶(クリスタルクォーツ)とフローライトとの組み合わせは、より思考をクリアにし、判断力や直観力が研ぎ澄まされ、頭がよく回るようになる効果が期待できます。フローライトが持つ様々な効果が、水晶パワーでよりバランスよく得られるようになるので、フローライトのパワーを全て活用したいという人におすすめの組み合わせです。

●フローライト+アメジスト

フローライト+アメジスト

霊的パワーを秘めているアメジストとフローライトとの組み合わせは、インスピレーションへの働きかけが大きくなると言われています。創造性を高めたい時には活用したいコンビネーションだと言えるでしょう。また、アメジストは守護石としての効果も高いため、フローライトと組み合わせられることで、強力な邪気払いの効果が得られると言われています。

●フローライト+ラリマー

フローライト+ラリマー

世界三大ヒーリングストーンの一つに数えられるラリマーとフローライトとの組み合わせは、優れたヒーリング効果を生み出します。心身ともに深い癒しを求めているという時に活用したいコンビネーションです。

フローライトのおすすめアイテム

日々の生活にフローライトを取り入れたいと考えている方におすすめのアイテムを3点ご紹介します。

フローライト六角

フローライト六角

石が持っているパワーを最大限に発揮できる理想の形とされているのが、この六角柱のポイントです。先端の尖っているところにパワーが集中すると言われており、勉強机や仕事机にフローライトの六角柱ポイントがあれば、集中力が増し、効率もかなり捗るのではないでしょうか。お洒落なインテリアでかつしっかりパワーを発揮してくれるフローライトをお探しの方におすすめです。

日和 三点レインボーフローライトブレスレット

日和 三点レインボーフローライトブレスレット

中央のクラック水晶を彩るフローライトの玉が上品な一品に仕上がっているブレスレットです。パワーストーンブレスレットとしてはもちろん、オシャレを楽しみたい方のブレスレットとしても大いに活躍してくれます。

石花フローライト10mmブレスレット

石花フローライト10mmブレスレット

石英が混じり花のような模様が入った「石花フローライト」は、「枯れない花」という意味を持っています。そこから、大切な人と枯れない良縁で繋がることができるブレスレットとも言われており、プレゼントにも大変喜ばれる一品です。フローライトの淡い色味が紫陽花を彷彿とさせる、癒しパワーに満ち溢れたブレスレットです。

まとめ

フローライトとはどんな石なのか、どんな効果や効能が期待できるのかということについてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。

フローライトはパワーストーン初心者にも扱いやすい石で、優しいパワーで能力発揮のサポートをしてくれます。
モース硬度が低く、割れやすいがために、宝石として扱われることはない石ですが、その色味の美しさに魅了される人は決して少なくありません。アクセサリーとしても大いに彩を添えてくれる石なので、気になる方はぜひ一度手にしてみて下さい。


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