「サウナと岩盤浴って、何が違うの？」「よく聞くけど、どっちがいいの？」
そんな疑問をお持ちではありませんか？
どちらも汗をかいてスッキリできる温浴施設として人気ですが、特徴や効果には違いがあります。

この記事では、サウナと岩盤浴のそれぞれの特徴や効果、違い、入浴方法、選び方までわかりやすく解説します。
自分にぴったりの温まり方を見つけて、心身ともにリフレッシュしましょう！

サウナと岩盤浴の基礎知識

サウナと岩盤浴は、どちらも発汗によって健康や美容にアプローチする温浴法ですが、その仕組みや特徴には大きな違いがあります。
それぞれがどのような施設なのか、基本的な特徴と期待できる効果について詳しく紹介します。

高温×発汗！サウナの特徴と効果

サウナは、高温の室内で体を温め、急激に大量の発汗をして健康やリラックス効果を得る温浴法です。
サウナ室の温度は施設や種類によって異なりますが、一般的に80〜100℃程度に設定されています。乾燥した熱気が体温を一気に上げ、血行を促進。
汗とともに老廃物を排出し、新陳代謝を活性化させるのが特徴です。

サウナの最大の魅力は、【熱→冷（主に水風呂）→休憩】を1セットとし、何度か繰り返すことで得られる「ととのう」効果。
交感神経と副交感神経のバランスが整い、心身のリフレッシュやストレス解消、睡眠の質向上にもつながります。

筆者も実際に93℃のサウナに入った際は、全身が熱く包まれる感覚を体験し、5分も経たないうちに一気に汗がふき出しました。
サウナに入った日は良く眠れることが多く、効果を実感しています。

遠赤外線×発汗！岩盤浴の特徴と効果

岩盤浴は、温めた天然石や鉱石の上に寝転び、遠赤外線によって体をじんわり温める温浴法です。
室温は40〜60℃程度と比較的低めですが、湿度が60〜80%程度と高い施設が多いです。石から放出される遠赤外線の効果で体の深部体温が上昇しやすく、汗腺だけでなく皮脂腺からも発汗を促します。

岩盤浴で特に注目したいのが、デトックス効果や美肌効果。
岩盤浴の発汗はサラサラしており、毛穴の老廃物排出や冷え性・むくみの改善にもつながります。リラックス効果から女性に人気が高いのも特徴です。

筆者は月1回岩盤浴へ行くのですが、毎回10分ほどで全身から汗がじんわりとにじみ出てきます。サラサラした汗が心地よく、温まり方も緩やかでとても気持ちいいと感じます。
施設では、汗を体に塗り込んでいる方を見かけることも。岩盤浴の汗は保湿成分を含んでいると言われており、美肌ケアにつながると言われています。

サウナと岩盤浴を徹底比較！それぞれどう違う？

サウナと岩盤浴、どちらも発汗による健康・美容効果が魅力ですが、体感ではどう違うのでしょうか。
汗のかき方、入浴方法、温度・湿度の3つのポイントで違いを比較していきましょう。

汗のかき方はどう違う？

サウナと岩盤浴では、汗の種類や量、かき方に違いがあります。

サウナでは、高温の乾燥した環境で体温が急上昇するため短時間で大量の汗をかきます。
体温を下げるために汗腺から一気に発汗が促されるためです。「ドッと汗が吹き出す」感覚を味わえ、しっかりと汗を流す爽快感が得られます。

岩盤浴では、遠赤外線によって体の深部がゆっくりと温められるため、芯からじんわりと温まり、じっくり時間をかけて汗をかきます。
皮脂腺からにじみ出るように発汗するため、サウナほど汗は多くありません。
皮脂腺からの汗は、体内の老廃物や毒素、余分な脂肪などの排出が期待できるため、デトックス効果が期待できます。岩盤浴の汗は「天然の美容液」とも言われ、入浴後は流しすぎないほうが良いとされることもあります。ご自身の肌質や感覚、施設の指示に従って判断しましょう。

大量の汗でスッキリしたいならサウナ、じっくりと汗をかいてデトックスや美肌効果を狙いたいなら岩盤浴といった選び方ができます。

入浴方法はどう違う？

サウナと岩盤浴では、入浴方法にも違いがあります。

サウナでは、一般的に「サウナ室（5〜10分程度）→水風呂（1〜2分程度）→休憩（5〜10分程度）」のサイクルを2〜3回繰り返して楽しみます。
高温のサウナ室に長時間いるのは体への負担が大きいため、水風呂での冷却と休憩を取ることがポイントです。サウナ室では座るか、スペースがあれば横になることも可能です。

岩盤浴では、専用の館内着を着て温められた石の上にタオルを敷いて横たわるのが基本スタイルです。うつ伏せで5〜10分程度、仰向けで10〜15分程度を目安に、体勢を変えながらじっくりと体を温めます。
休憩を取りながら、合計40〜60分程度の利用が一般的です。サウナのように汗を流しすぎないように水風呂には入らず、無理のない範囲で利用しましょう。

サウナは動的な「温冷交代浴」、岩盤浴は静的で「持続的な加温」といったイメージです。
入る時間や休憩の方法が大きく違います。

温度・湿度はどう違う？

サウナと岩盤浴の最もわかりやすい違いが、室内の温度と湿度です。

サウナの室温は一般的に80〜100℃と高温ですが、湿度は低めで乾燥しています。
個人差がありますが、高温でも息苦しさを感じさせないために低湿にしているといわれています。（サウナの種類によっては40〜60℃で高湿な施設もあります。）

岩盤浴は、一般的に室温40〜60℃とサウナに比べて低温ですが、湿度が高めに保たれています。
高湿なので呼吸がしやすく、じんわりとした温かさを感じられます。

高温の刺激が好きな方はサウナ、ゆっくりと温まりたい方や高温が苦手な方は岩盤浴がおすすめです。

サウナと岩盤浴のメリットとデメリット

サウナと岩盤浴には、それぞれの魅力と効果があります。
ただし、体に負担がかかる場合もあるため、利用する際にはメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
ポイントをおさえて、安心して温浴を楽しみましょう。

サウナのメリットと注意したいポイント

サウナは効果が高い反面、体への刺激も強い特徴があります。
自分の体調と相談しながら無理せず楽しく、安全に満喫しましょう。

サウナのメリットは、短時間の温冷交代浴で血管が刺激されることです。しっかりと血行を促進できるため、新陳代謝が活発になります。リフレッシュ効果が高く、疲労回復やダイエット効果も期待できます。
そして、自律神経のバランスが整うので、ストレス解消や睡眠の質向上にも繋がるのが嬉しいポイント。
さらに、大量の汗をかくことで毛穴の汚れが落ち、気分がスッキリします。

サウナで注意したいのは、脱水症状やめまいを引き起こすリスクがあることです。
高温環境に長時間滞在するため、必ずこまめな水分補給を行い、体調に異変を感じたらすぐに休憩を取りましょう。初心者の方はのぼせてしまう場合もあるため、短めの時間から試すことをおすすめします。
また、飲酒後や体調不良時は利用を避けることが大切です。
高温環境や水風呂への入浴により血圧が変動するため、高血圧や心臓に持病のある方は、医師に相談して利用を検討してください。

岩盤浴のメリットと気をつけたいこと

岩盤浴は比較的安心して利用できますが、水分補給や時間管理に気を配ります。
ゆったりリラックスを心掛けましょう。

岩盤浴のメリットは、遠赤外線の作用によって身体を深部から温めるため、冷え性改善や美肌効果、デトックス効果が期待できることです。
熱いのが苦手な方でも比較的利用しやすいうえに、体への負担が少なく、横になってじっくり時間をかけてリラックスできます。心身の緊張をほぐし、ストレスや疲れの解消におすすめです。
サラサラした汗で、ベタつかずに爽快感を味わえるのも魅力です。

岩盤浴は快適なため、つい長時間滞在してしまいがちですが、無理せず適度な休憩を取りましょう。
油断すると脱水症状につながったり、長時間の利用でのぼせの原因になったりする可能性があるため、こまめな水分補給と休憩が必須です。
また、まれに石の上に直接肌が触れたり、同じ体勢で長時間居たりすると低温やけどを起こす可能性があります。
タオルを敷いて、適度に体勢を変えることに気をつけましょう。

自分に合うのはどっち？選び方ガイド

サウナと岩盤浴、それぞれに魅力的な特徴と効果がありますが、どちらが自分に合うのか迷ってしまいますよね。目的や好みに合わせて、ぴったりの温浴スタイルを見つけましょう！もちろん、その日の気分や体調によって使い分けるのもOKです。

スッキリ感を求めるならサウナがおすすめ

短時間で爽快感やスッキリ感を味わいたい人には、サウナがぴったりです。
サウナは、高温環境に短時間滞在することで血流を一気に促進し、交感神経を活性化させます。ストレスや仕事疲れをスパッとリセットしたいときや運動後の疲労回復にも効果的です。

サウナは、高温の刺激が好きな人や大量の汗と水風呂でシャキッとしたい人、「ととのう」体験を得たい人にもおすすめです。
心身のバランスを整えて活力を得て、深いリラックスと覚醒感を同時に味わえます。

じんわり癒されたい人には岩盤浴がおすすめ

じんわり体を温めながら、心身をリラックスさせたい人には、岩盤浴がぴったりです。
岩盤浴は、低温・高湿度環境で遠赤外線により体の内側からじんわり温めます。冷え性改善やデトックス、美肌ケアを目指す人に適しています。

岩盤浴は、体力に自信がなくても高温が苦手でも無理なく続けられるのが魅力です。
女性やゆっくりのんびりと時間をかけて自分を労わりたい人におすすめです。

サウナと岩盤浴は併用OK?効果的な使い方と注意点

サウナと岩盤浴、どちらの施設もある場合、「併用してもいいの？」と疑問に思う方もいるでしょう。
結論から言うと、併用は可能です。
ただし、効果的に利用するためには順番や注意点があります。体に負担をかけずに併用を楽しみましょう。

併用しても大丈夫？順番や注意点を解説

サウナと岩盤浴の併用は問題ありませんが、発汗による体への負担を考慮すると、無理をしないことが重要です。

おすすめの順番は、岩盤浴→サウナ です。
まずは、岩盤浴で体の深部からゆっくりと温まり血行をスムーズにしたあと、サウナで一気に発汗を促すのが理想的。岩盤浴でウォーミングアップした状態なら、サウナでの負担も軽減されます。

サウナ→岩盤浴の順で利用する場合、疲れを感じやすくなったり、脱水のリスクが高まったりする可能性があります。サウナで大量に発汗して体力を消耗しているからです。
サウナの時間を短めにする、休憩と水分補給を十分に行うなど、体への負担に注意しましょう。

効果を高める！おすすめの併用方法

併用すると、サウナのリフレッシュ効果と岩盤浴のリラックス・デトックス効果の両方が期待できます。
ただし、効果の感じ方には個人差があります。自分の体と相談しながら、心地よいと感じる方法を見つけてくださいね。

この流れを1セットにすると、代謝アップ、デトックス、ストレス解消効果がさらに高まります。疲労回復や免疫力向上も期待できるので、体調に合わせて取り入れてみましょう。
「今日はデトックスとリラックス重視だから岩盤浴メインで、最後にサウナで軽く汗を流そう」など、その日の目的に合わせて時間配分を調整するのもおすすめです。

入浴前に知っておきたい温浴ルール

サウナや岩盤浴を利用するとき、自身の体調管理と他の利用者への配慮は、気持ちよく温浴体験するための基本。さらに快適に、安全に楽しむためには、ルールとマナーを守ることが大切です。

水分補給・休憩・脱水予防の基本ルール

サウナも岩盤浴も汗をかくため、水分補給は必須です。
汗と一緒に失われる水分とミネラルを補い、脱水症状や体調不良を引き起こすリスクを軽減させましょう。

入浴前はコップ1〜2杯の水を飲みます。入浴中も適宜休憩しながら水分補給しましょう。浴室内へ飲み物の持ち込みが可能かどうかは、施設のルールに従ってください。
水分補給は水だけでなく、スポーツドリンクやミネラルウォーターで電解質も補うのもおすすめです。
血圧の急変や脱水、心臓への負担が大きくなるため、アルコールを飲んでからの入浴は避けましょう。

私自身もサウナや岩盤浴を利用するときは、入浴前に必ず500ml程度の水を飲み、滞在中もこまめに休憩を取って水分補給しています。
特に岩盤浴では喉の乾きを感じにくいので、意識的な水分補給が大切だと感じます。

長時間の連続利用は避け、必ず休憩時間を取ることが大切です。体調に異変を感じた場合は、すぐに中断して休みましょう。
無理をせず、水分補給をしながら楽しんでくださいね。

施設ごとのマナーを守って快適に楽しもう

サウナや岩盤浴施設には、それぞれルールやマナーが設けられています。
多くの人が利用する施設だからこそ、お互いが気持ちよく過ごせるようにマナーを守りましょう。

施設ごとに細かいルールが定められています。必ず確認し、遵守しましょう。
マナーを守ることで、自分もよりリラックスでき、周囲の人も快適に過ごすことができます。気持ちの良い温浴体験のために、思いやりの心を持って利用しましょう。

自分に合った温まり方で心も体もぽかぽか・きれいに健康に！

サウナと岩盤浴は、どちらも発汗を促して健康や美容をサポートしますが、それぞれ違った魅力と効果がある温浴法です。

サウナは高温の乾燥空間で短時間に大量発汗を促し、スッキリとした爽快感や「ととのう」リフレッシュ効果が得られます。
一方、岩盤浴は遠赤外線でじんわりと体の芯から温め、冷え性改善や美肌効果、デトックスなどを穏やかに促します。

目的や体調、その日の気分に合わせて選ぶと、より心地よい時間を過ごすことができるでしょう。無理をせず、基本的なルールとマナーを守って水分補給をしっかり行うことが安全で快適な温浴体験のポイントです。

自分に合った温まり方で、心も体もぽかぽか、きれいに健康になりましょう！

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