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フランスは、長い歴史をもつ国です。クリスマスについても、古くから現代まで人々から大切に受け継がれている素敵な伝統があります。 しかし、日本にいると、なかなかフランスのクリスマスのことはわかりにくいですよね。
そこで、今回のコラムでは、知られざるフランスのクリスマスの過ごし方や、フランスの人々が楽しむクリスマスの食べものなどをたくさんご紹介していきたいと思います! ぜひこのコラムを最後まで読んで、フランスのクリスマスについて詳しくなりましょう♪
まずは、フランスならではのクリスマス文化について、わかりやすくご紹介します。 日本のクリスマスとも少し異なりますし、私たち日本人がイメージするアメリカなどのクリスマスとも、ちょっと違う文化や風習がフランスにはありますよ♪
ちなみに、フランス語で「クリスマス」は「Noël(ノエル)」と言います。
クリスマスに子どもたちが楽しみにするのが、サンタクロースから届く「クリスマスプレゼント」ですよね。枕元にプレゼントが置かれていたり、クリスマスツリーの下に置かれていたり、大きな靴下(クリスマスソックス)のなかに入っていたり……。 サンタさんからのクリスマスプレゼントというと、こうした風景を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、フランスでは、「暖炉の前に靴やスリッパを置く」というのが一般的なんですよ。 まず、24日のクリスマスイブの夜に、クリスマスツリーの下に家族全員の靴やスリッパを置きます。そして、サンタさんからのプレゼントを楽しみに待ちながら、眠りにつきます。
フランス北東部、ドイツとの国境の近くにあるアルザス地方のストラスブールという街は、「フランスにおけるクリスマスの首都」といわれているんですよ。 クリスマスマーケットはフランス各地で開かれるのですが、特にストラスブールのクリスマスマーケットはもっとも有名です。 クリスマスツリーのオーナメントやスノードームといったかわいい雑貨を売っているお店、揚げたてのチュロスが買えるお店などが立ち並びます。また、とても寒い地域なので、マーケットでは「ヴァン・ショー(ホットワイン)」を楽しむ人もたくさんいます。 このストラスブールのクリスマスマーケットは、なんと1570年から400年以上続く歴史あるマーケットなんです。始めは、「キリストの子(イエス)のマーケット」というドイツ語から「クリスマスマーケット」と呼ばれるようになったそうです。
フランス最古、ヨーロッパでも最大級のクリスマスマーケットは、クリスマスシーズンにフランスに行くならぜひ訪れたい場所のひとつです。街の中心にあるクレベール広場には、毎年、巨大クリスマスツリーが登場します。 また、マーケットの屋台の屋根には、アルザスのシンボルでもある「コウノトリ」が見られることもあります。
クリスマスはターキーやチキン、ローストビーフなど、おいしい食べものがたくさんありますよね。ここでは、フランスの文化として根付く、さまざまなクリスマスフードをご紹介します。
日本でも「ブッシュ・ド・ノエル」は人気がありますよね。 「ブッシュ・ド・ノエル」は、フランスのクリスマスに欠かせない食べものです。名前の意味は「クリスマスの薪(木・丸太)」。まさにクリスマスにぴったりですね。 ロールケーキにバタークリームをコーティングしたケーキのことで、木や丸太、薪に見立てています。日本では、クリスマスには生クリームたっぷりのデコレーションケーキを食べる人も多いと思いますが、フランスではあまり一般的ではありません。
南フランスのプロヴァンス地方には、古くから伝わる伝統的な食べものである「13種のデザート(トレーズ・デセール:Les Treize Desserts)」というものがあります。 12月24日、クリスマス・イブの食事は、お肉のない質素な夕食をとります。そのあとミサに参列し、帰ってきたあとにこの13種のデザートを家族や友人と分け合って食べます。
このデザートは、17世紀ごろから続く伝統と言われることもあれば、約100年前にはじまった比較的新しい伝統という説もあります。13という数字は、キリストの最後の晩餐(イエスと12人の使徒をあわせた数)に由来します。13種類のそれぞれのデザートは、地域の文化や歴史的な意味が表現されています。13のデザートの具体的な内容は、南フランスのなかでも地域によって異なります。ただし、ナッツやフルーツが使われることが多いです。
一般的なデザートの内容は以下のとおりです。
「レヴェイヨン」も、フランスのクリスマスならでは。「レヴェイヨン」とは、クリスマスイブや大晦日の真夜中にとるお祝いの夜食、夜通しの祝宴のことを指します。伝統的に、ミサの前や後に、長い時間をかけて豪華な食事をとります。 具体的に何を食べるかは地方やそれぞれの家庭によって異なりますが、オイスターやフォワグラ、ブーダンブラン(ソーセージ:鳥や豚の白い肉、パン、牛乳、脂肪などを混ぜて熱して作る)、七面鳥の丸焼き、ブッシュ・ド・ノエルなどが一般的です。
なお、クリスマスイブは、キリスト生誕の前日であることから、体を清めるという意味で肉料理ではなく魚料理を食べる習慣がありますよ。レヴェイヨンでは友人同士で集まったり、家族や親戚で集まったりします。クリスマスの日と同じように、アペリティフからデザートまでの豪華なコース料理を食べます。
また、シャンパンを飲んで楽しむのもフランス流。大晦日には、シャンパンを味わいながら夜通し踊って年越しをする人もいるとか。
フランスのクリスマスの伝統や、クリスマスの美味しい食べ物は、とても魅力的なことがわかりましたね。 ブッシュ・ド・ノエルなど、日本でも手に入りやすいものがたくさんあります。フランスのクリスマス文化を、ご自身の今年のクリスマスに少し取り入れてみるのも素敵かもしれません。
このコラムが、みなさんがフランスのクリスマスについて知るきっかけになればうれしいです!
フランスは、長い歴史をもつ国です。クリスマスについても、古くから現代まで人々から大切に受け継がれている素敵な伝統があります。
しかし、日本にいると、なかなかフランスのクリスマスのことはわかりにくいですよね。
そこで、今回のコラムでは、知られざるフランスのクリスマスの過ごし方や、フランスの人々が楽しむクリスマスの食べものなどをたくさんご紹介していきたいと思います!
ぜひこのコラムを最後まで読んで、フランスのクリスマスについて詳しくなりましょう♪
目次
フランスのクリスマスの伝統
まずは、フランスならではのクリスマス文化について、わかりやすくご紹介します。
日本のクリスマスとも少し異なりますし、私たち日本人がイメージするアメリカなどのクリスマスとも、ちょっと違う文化や風習がフランスにはありますよ♪
ちなみに、フランス語で「クリスマス」は「Noël(ノエル)」と言います。
暖炉の前に靴を置いて、サンタさんからのクリスマスプレゼントを待とう
クリスマスに子どもたちが楽しみにするのが、サンタクロースから届く「クリスマスプレゼント」ですよね。枕元にプレゼントが置かれていたり、クリスマスツリーの下に置かれていたり、大きな靴下(クリスマスソックス)のなかに入っていたり……。
サンタさんからのクリスマスプレゼントというと、こうした風景を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、フランスでは、「暖炉の前に靴やスリッパを置く」というのが一般的なんですよ。
25日、クリスマス当日の朝、起きて靴やスリッパを確認すると、自分宛のプレゼントがサンタさんから届いているのです♪まず、24日のクリスマスイブの夜に、クリスマスツリーの下に家族全員の靴やスリッパを置きます。そして、サンタさんからのプレゼントを楽しみに待ちながら、眠りにつきます。
自分のプレゼントを開けたり、プレゼントを子どもたち家族が開けるのを見るのは、心温まる光景ですよね。
1570年から続く歴史あるストラスブールのクリスマスマーケット
フランス北東部、ドイツとの国境の近くにあるアルザス地方のストラスブールという街は、「フランスにおけるクリスマスの首都」といわれているんですよ。
クリスマスマーケットはフランス各地で開かれるのですが、特にストラスブールのクリスマスマーケットはもっとも有名です。
クリスマスツリーのオーナメントやスノードームといったかわいい雑貨を売っているお店、揚げたてのチュロスが買えるお店などが立ち並びます。また、とても寒い地域なので、マーケットでは「ヴァン・ショー(ホットワイン)」を楽しむ人もたくさんいます。
このストラスブールのクリスマスマーケットは、なんと1570年から400年以上続く歴史あるマーケットなんです。始めは、「キリストの子(イエス)のマーケット」というドイツ語から「クリスマスマーケット」と呼ばれるようになったそうです。
フランス最古、ヨーロッパでも最大級のクリスマスマーケットは、クリスマスシーズンにフランスに行くならぜひ訪れたい場所のひとつです。街の中心にあるクレベール広場には、毎年、巨大クリスマスツリーが登場します。
また、マーケットの屋台の屋根には、アルザスのシンボルでもある「コウノトリ」が見られることもあります。
フランスのクリスマスのおいしい食べもの
クリスマスはターキーやチキン、ローストビーフなど、おいしい食べものがたくさんありますよね。ここでは、フランスの文化として根付く、さまざまなクリスマスフードをご紹介します。
フランスのクリスマスといえばこれ!「ブッシュ・ド・ノエル」
日本でも「ブッシュ・ド・ノエル」は人気がありますよね。
「ブッシュ・ド・ノエル」は、フランスのクリスマスに欠かせない食べものです。名前の意味は「クリスマスの薪(木・丸太)」。まさにクリスマスにぴったりですね。
ロールケーキにバタークリームをコーティングしたケーキのことで、木や丸太、薪に見立てています。日本では、クリスマスには生クリームたっぷりのデコレーションケーキを食べる人も多いと思いますが、フランスではあまり一般的ではありません。
南フランスのクリスマスには、13種のデザートを食べる?!
南フランスのプロヴァンス地方には、古くから伝わる伝統的な食べものである「13種のデザート(トレーズ・デセール:Les Treize Desserts)」というものがあります。
12月24日、クリスマス・イブの食事は、お肉のない質素な夕食をとります。そのあとミサに参列し、帰ってきたあとにこの13種のデザートを家族や友人と分け合って食べます。
このデザートは、17世紀ごろから続く伝統と言われることもあれば、約100年前にはじまった比較的新しい伝統という説もあります。13という数字は、キリストの最後の晩餐(イエスと12人の使徒をあわせた数)に由来します。13種類のそれぞれのデザートは、地域の文化や歴史的な意味が表現されています。13のデザートの具体的な内容は、南フランスのなかでも地域によって異なります。ただし、ナッツやフルーツが使われることが多いです。
一般的なデザートの内容は以下のとおりです。
フランスのクリスマスは「レヴェイヨン」を楽しむ
「レヴェイヨン」も、フランスのクリスマスならでは。「レヴェイヨン」とは、クリスマスイブや大晦日の真夜中にとるお祝いの夜食、夜通しの祝宴のことを指します。伝統的に、ミサの前や後に、長い時間をかけて豪華な食事をとります。
具体的に何を食べるかは地方やそれぞれの家庭によって異なりますが、オイスターやフォワグラ、ブーダンブラン(ソーセージ:鳥や豚の白い肉、パン、牛乳、脂肪などを混ぜて熱して作る)、七面鳥の丸焼き、ブッシュ・ド・ノエルなどが一般的です。
なお、クリスマスイブは、キリスト生誕の前日であることから、体を清めるという意味で肉料理ではなく魚料理を食べる習慣がありますよ。レヴェイヨンでは友人同士で集まったり、家族や親戚で集まったりします。クリスマスの日と同じように、アペリティフからデザートまでの豪華なコース料理を食べます。
また、シャンパンを飲んで楽しむのもフランス流。大晦日には、シャンパンを味わいながら夜通し踊って年越しをする人もいるとか。
フランスのクリスマス文化を取り入れてみては?
フランスのクリスマスの伝統や、クリスマスの美味しい食べ物は、とても魅力的なことがわかりましたね。
ブッシュ・ド・ノエルなど、日本でも手に入りやすいものがたくさんあります。フランスのクリスマス文化を、ご自身の今年のクリスマスに少し取り入れてみるのも素敵かもしれません。
このコラムが、みなさんがフランスのクリスマスについて知るきっかけになればうれしいです!