もうすぐクリスマス!ヨーロッパ伝統の飾り付けをご紹介!

1年の終わりが近づいてくると、世界中で待ち構えているクリスマスの季節がやってきます。
ヨーロッパでは、クリスマスから4週間前のアドベント期間にクリスマスの飾り付けをして煌びやかな雰囲気の中クリスマスを迎えます。その後もホリデーの雰囲気は続き1月6日のエピファニーと呼ばれる祝日に飾りをしまう習慣があるんです。そして、クリスマスの飾り付けには意味が込められていたり、国ごとに異なる伝統もあります。
今回は、クリスマスの本場ともいえる長い歴史のあるヨーロッパのクリスマスについて深掘りしてご紹介します!

クリスマス装飾の歴史は古代ローマから

クリスマスの装飾の歴史をたどると、2,500 年以上前の古代ローマにたどり着きます。
サートゥルナーリアと呼ばれる冬至の頃行われる農神祭では、家にリースや常緑樹の枝を飾り神々に贈り物を捧げる盛大な祝宴が開催されていたそうです。西暦330年ごろローマでキリストの誕生を祝うクリスマスが最初に行われたと言われています。キリスト教の祝日を受け入れやすくするために、教会は農神祭と同じリースや常緑樹の枝を飾り盛大にお祝いしました。

クリスマスの飾り付けの起源

14世紀ごろのドイツで、クリスマスの4週間前にリースや常緑樹の枝とキャンドルを飾り始めました。15世紀になると聖書に登場するアダムとイブの禁断の果実を表すリンゴがモミの木や常緑樹の枝に吊るされ少しづつ華やかに。煌びやかなクリスマスの飾り付けは16世紀に入ってから、ドイツのガラス職人が手吹きガラスでリンゴに見立てた丸くて赤いオーナメントを作り多くの人がクリスマスの飾り付けに使うようになりました。

18世紀になると、イギリスのヴィクトリア女王とアルバート王子がウィンザー城にクリスマスツリーを飾りました。すると華やかで煌びやかな装飾は多くの人々を魅了し、クリスマスツリーの飾り付けが世界へと広がり始めたんです。

ヨーロッパ諸国の伝統クリスマス装飾

フランスのクリスマスツリーにはモミの木を

フランスでは、クリスマスツリーを「アン・アルブル・デ・ノエル(Un arbre de noël)」と呼びます。15世紀にモミの木を使用したクリスマスツリーが飾り始め、キャンドルライトは「世界を照らす光」を象徴していました。
なぜモミの木を使うのか?それは冬でも葉を落とさない生命力溢れる永遠の命と希望を表すことに由来しています。飾り付けは、小さなりんご、キャンディ、キャラクターの形をしたクッキー、ナッツ、松ぼっくりなど天然の植物や食べ物が飾られていました。

フランスのクリスマスツリーは、現在も本物のモミの木を使用しています。だから、フランスではクリスマスシーズンになると、スーパーマーケット、クリスマスマーケットなど街中で小さいものから大きなものまで、さまざまなサイズのモミの木、リースが売られます。クリスマスの準備が徐々に始まる予感。

モミの木

フィンランドのクリスマスには伝統の装飾「ヒンメリ」

フィンランドでは、伝統的な飾り「ヒンメリ(Himmeli)」が有名です。
スウェーデン語とフィンランド語で「空」または「天国」を意味するヒンメリは、天然の藁から作られる動く装飾品モビールのようなものです。ホリデーシーズンには、ディナーテーブルの上に吊るし食事を楽しみます。

古く昔は、ヒンメリが大きければ大きいほど、来年のライ麦の収穫量も増えると考えられていました。ヒンメリはさまざまなバージョンが北欧諸国で見られますが、フィンランドではクリスマスに欠かせない定番のものとなっています。

ヒンメリ

イタリアのクリスマスを彩る伝統のミニチュア

筆者の住んでいるイタリアでは、「プレゼピオ(Presepio)」というキリスト誕生シーンを表したミニチュアの人形や置物を飾る習慣があるんです。
ミラノに引っ越したばかりのころ、イタリアの家庭で持っていない人はいないからとイタリア人の義理母から譲り受けて、可愛らしい伝統的な飾り方も聞くことができました。
プレゼピオの基本的なセットは、赤ちゃんの入るカゴ、マリア、ジュゼッペ、ロバ、牛、星など聖書に出てくる登場人物。アドベント期間は赤ちゃんのカゴだけ飾り、25日に赤ちゃんのキリストを入れるんです。
アドベント期間が始まると、教会によって可愛らしい卓上サイズの小さな人形から等身大ほどの大きなサイズのものまでデコレーションして飾られています。クリスマス前にプレゼピオを見ると赤ちゃんはまだいなく、クリスマスを過ぎると赤ちゃんがカゴの中で寝ています。
イタリアでは、クリスマスのデコレーションとしてプレゼピオを楽しみ、1月6日のエピファニーまで飾られています。

イタリアのクリスマスを彩る伝統のミニチュア

ヨーロッパ伝統のクリスマス装飾

クリスマスの装飾はクリスマスツリーだけでないことは皆さんもご存知の通り。クリスマスを象徴する飾りが多くあります。

ドイツのくるみ割り人形。
ドイツの伝統工芸品で兵隊に似せて作られたくるみ割り人形。17世紀後半に作られて、人形は邪悪な霊を怖がらせて追い払う幸運の象徴とされていました。現代のくるみ割り人形は主に装飾的なものでナッツを割ることはできませんが、ドイツでは「家の守り手」として大切にされています。

手にひらに広がる雪の世界を表したクリスマスのスノードーム。
フランスが発祥と云われています。18世紀のパリ万博でペーパーウェイトとしてスノードームが展示されて世界に広がりました。

クリスマス定番のアドベントカレンダー。
教会でクリスマスの日までの毎週日曜日をマークするために使われていました。19世紀後半にドイツで子どもも喜ぶようなアドベントカレンダーが販売されました。箱に24枚のクッキーを縫い付けアドベント期間中毎日1枚ずつ食べクリスマスを楽しみに待ったそうです。

クリスマスツリーの飾りが持つ意味

クリスマスツリーの上にある星型のオーナメントは、イエス・キリストの誕生を知らせた「ベツレヘムの星」を表現、ベルはキリストの誕生を知らせる喜びのメッセージと言われています。天使のデコレーションも宗教的な意味合いが含まれています。マリアにイエスを産むと告げた天使、キリストの誕生を告げるためにベツレヘムに現れた天使、さらには天使が私たちを見守っているという意味が込められているんです。

キャンディの形をした杖「キャンディケーン」は、ドイツ発祥の昔ながらのお菓子です。クリスマスの礼拝中子どもたちに静かにしてもらうため、杖の形をしたキャンディを配ったそうです。聖書に登場する羊飼いを表して杖のような形にしたと言われています。

キャンディケーン

お部屋を彩ってあたたかみのあるクリスマスを

ヨーロッパでは、結婚や出産した年のクリスマスにお祝いとして、その年の年号が入った陶器のクリスマスオーナメントをギフトにもらうことがあります。素敵な祝福ですよね。
この時期は旅先でもクリスマスの装飾品を見つけるとお土産に買うことが多いです。そうやって年を追うごとにクリスマスアイテムを少しずつ買っていくと、クリスマスが少しずつ鮮やかに彩られていきます。ひとつひとつに思い出が込められたアイテムであれば、思い出を振り返りながらクリスマスを過ごすことができます。
今回ご紹介したヨーロッパの飾り付けはその土地で受け継がれる伝統です。本場のクリスマスの装飾を取り入れたり、参考にして自分だけのクリスマスの装飾を楽しむことも素敵。一年に一度のクリスマスは自分だけのとっておきのクリスマスを過ごしてくださいね!

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欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、
ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。
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「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。

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