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みなさんは、「ココペリ」という言葉を聞いたことがありますか? まったく知らない、聞いたことがないという方、名前だけはどこかで聞いたことがあるという方など、さまざまではないでしょうか。ココペリはかわいらしく、特徴的な見た目をしているので、その姿を見たらピンとくる!という方もいるかもしれませんね。
そこで、今回のコラムでは、そんなココペリについてご紹介していきたいと思います。そもそもココペリとはなにか、どんな姿をしているのか、どのような意味があるのか、さらにココペリとネイティブ・アメリカンの民族のひとつであるホピ族とはどのような関係があるのかなどを丁寧に解説します。
ぜひ、このコラムを最後まで読んでココペリについて詳しくなりましょう♪
まず、そもそも「ココペリ」ってなに?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
ココペリとは、ネイティブ・アメリカンの民族のひとつである「ホピ族」のカチナ(神・精霊)の1柱です。ココペリは「ココピラウ」と表記されることもあります。また、カチナはカチーナと発音されることもあります。たくさんのカチナがいるのですが、ココペリはなかでも特に愛され、親しまれている存在です。
一般的によく知られているココペリは猫背(背中にこぶがあるとも考えられています)のフルート奏者で、豊穣・繁栄の神様として人々から信仰されています。しばしば「キリギリス」に似た姿と表現されることがあります。また、ココペリは男神であり、ココペルマナ (Kokopelmana)を妻としています。
ココペリの頭には角(触角)があるのですが、角の数は2本から5本ぐらいまで存在しています。角が4本の場合はそれぞれの方角を表していると考えられているんですよ。
フルートを演奏する特徴的な姿から、現代では音楽や豊かな想像力、エネルギーの象徴としてココペリのタトゥーを入れる人もいるそうです。特にアーティストなどからの人気が高そうですね。
ココペリはいろいろな意味をもっているのですが、そのひとつが「豊穣の神(男神)」です。背中が丸まった姿が印象的なココペリですが、「背中のコブの中に作物と花の種子を入れて運び、笛の音によって熱を生み出して荒地に豊かさをもたらす」「土地を肥沃にし、その背中から種をまく」といったエピソードがあるんですよ。
昔、飢饉に人々が苦しんだ時代には、ココペリはうつぶせの姿で描かれました。これは、ココペリの魂がその土地を離れたことを指すものだと言われています。
ココペリは、豊穣だけでなく「子宝の神様」としても知られています。背中の膨らみは猫背によるものではなく子どもが入った袋で、女性たちに子どもを配ってまわると言われているそうです。しかし、子どもを持つことを望まない女性たちからは、ちょっと敬遠される存在だとか。
ちなみに、ココペリの姿が描かれた壁画は、アリゾナ州フェニックス郊外、アリゾナ州セドナ近郊、アリゾナ州ペトリファイドフォレスト国立公園内、コロラド州など、アメリカ中西部地域の広い範囲で発見されているんですよ。最も古いものだと、なんと西暦1000年ごろのものまで発見されています。
豊穣や子宝の神様、というのはイメージしやすいかもしれませんが、実はココペリはほかにも意外な一面を持っています。それが、ココペリは自分が持っているフルートの美しい音色を使って、女の子をナンパするという説。
背中のふくらみはこぶや猫背によるものではなく、プレゼントが入っている袋で、そのプレゼントを気に入った女の子に渡すと考えられています。
諸説あるのですが、ココペリは吟遊詩人やストーリーテラー、ペテン師といった意味も持っているそうですよ。実にいろいろな側面を持つココペリ、やっぱりとても興味深い存在ですね。
先ほど、ココペリはネイティブ・アメリカンの民族のひとつである「ホピ族」の神様・精霊だとご紹介しました。
「ネイティブ・アメリカンの人々について、あまり詳しくない!」という方も多いと思いますので、ここからはココペリとホピ族の関係を深掘りしてご紹介していきたいと思います。
まず、ホピ族とは、古代プエブログループから派生した民族のひとつです。古代プエブログループとは、現在のアメリカ南西部のフォー・コーナーズの地域周辺に集まった先史時代のアメリカ先住民の人々と言われています。ホピ族のほかに、タオス族、アコマ族、ズニ族などが有名です。ホピ族は、アメリカ最古の少数インディアンと言われています。
ホピ族のHopiとは、彼らの言葉で「平和の人々」「平和の民」「平和に満ちた人々」という意味があります。その意味のとおり、ホピ族の人々は争いや戦いを好まず、メサの上に村を形成し生活しています。ちなみに、メサとは侵食によって作られたテーブル状の台地のことを指し、「卓状台地」とも呼ばれます。メサは標高約1,800~2,000mほどであり、そびえたつような姿が特徴的です。
現在、ホピ族の方々は主にアリゾナ州北部の6,000km²の保留地に住んでいます。彼らは、自然を尊いながら静かに暮らしています。また、古くからホピ族につたわる予言や神話を大切に受け継ぎ、語り継ぎ、実践しています。
日々の生活は農耕と一緒に一年中行われる儀式や儀礼が中心となっています。乾燥した土地のため、農業にとっては厳しい環境ですが、そのなかでトウモロコシやメロンなどを栽培しています。
ちなみに、儀式のときにカチナに扮した踊りが披露されるのですが、それらの撮影は一切禁止されています。
ココペリを南西部に広めたのはホピ族と考えられています。 ホピ族の人々は、優れた芸術性を持っており、基本的にシルバーのみで作るジュエリー(オーバーレイと呼ばれます)や、カチナ人形、陶器、バスケットなどを作っています。これらを売って収入源にする人もいます。
ホピ族の世界観や精神性が反映されたジュエリーや陶器は世界的にも評価が高く、ココペリを初めとするホピ族の文化をグローバルに広める役割を果たしています。以下でご紹介するように、日本でもココペリのアイテムは人気があり、さまざまなものが売られていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ネイティブアメリカンのモチーフが描かれたベストに身を包み、笛の音色を奏でるココペリたちが、かわいらしいフェルトマスコットチャームになって登場。 色の意味で選ぶも良し。好きな柄で選ぶも良し。 お気に入りのココペリ達をカバンや鍵につけて、いつもの日常に幸運を呼び込もう。
このコラムでご紹介したとおり、ココペリはフルートを持ったかわいらしい見た目をしており、また豊穣や繁栄、子宝の神様としての意味もあり、人々から信仰され、愛され、親しまれています。
「ココペリって素敵だな」「ココペリってかわいいな」と思った方は、ぜひご紹介したココペリの商品を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。ココペリの色にはそれぞれ違ったメッセージが込められているので、ご自分の願いにあわせて選んでみるのも良いかもしれませんね。
みなさんは、「ココペリ」という言葉を聞いたことがありますか?
まったく知らない、聞いたことがないという方、名前だけはどこかで聞いたことがあるという方など、さまざまではないでしょうか。ココペリはかわいらしく、特徴的な見た目をしているので、その姿を見たらピンとくる!という方もいるかもしれませんね。
そこで、今回のコラムでは、そんなココペリについてご紹介していきたいと思います。そもそもココペリとはなにか、どんな姿をしているのか、どのような意味があるのか、さらにココペリとネイティブ・アメリカンの民族のひとつであるホピ族とはどのような関係があるのかなどを丁寧に解説します。
ぜひ、このコラムを最後まで読んでココペリについて詳しくなりましょう♪
目次
ココペリって何?
まず、そもそも「ココペリ」ってなに?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
ココペリとは、ネイティブ・アメリカンの民族のひとつである「ホピ族」のカチナ(神・精霊)の1柱です。ココペリは「ココピラウ」と表記されることもあります。また、カチナはカチーナと発音されることもあります。たくさんのカチナがいるのですが、ココペリはなかでも特に愛され、親しまれている存在です。
一般的によく知られているココペリは猫背(背中にこぶがあるとも考えられています)のフルート奏者で、豊穣・繁栄の神様として人々から信仰されています。しばしば「キリギリス」に似た姿と表現されることがあります。また、ココペリは男神であり、ココペルマナ (Kokopelmana)を妻としています。
ココペリの頭には角(触角)があるのですが、角の数は2本から5本ぐらいまで存在しています。角が4本の場合はそれぞれの方角を表していると考えられているんですよ。
フルートを演奏する特徴的な姿から、現代では音楽や豊かな想像力、エネルギーの象徴としてココペリのタトゥーを入れる人もいるそうです。特にアーティストなどからの人気が高そうですね。
豊穣の神としてのココペリ
ココペリはいろいろな意味をもっているのですが、そのひとつが「豊穣の神(男神)」です。背中が丸まった姿が印象的なココペリですが、「背中のコブの中に作物と花の種子を入れて運び、笛の音によって熱を生み出して荒地に豊かさをもたらす」「土地を肥沃にし、その背中から種をまく」といったエピソードがあるんですよ。
昔、飢饉に人々が苦しんだ時代には、ココペリはうつぶせの姿で描かれました。これは、ココペリの魂がその土地を離れたことを指すものだと言われています。
子宝の神としてのココペリ
ココペリは、豊穣だけでなく「子宝の神様」としても知られています。背中の膨らみは猫背によるものではなく子どもが入った袋で、女性たちに子どもを配ってまわると言われているそうです。しかし、子どもを持つことを望まない女性たちからは、ちょっと敬遠される存在だとか。
ちなみに、ココペリの姿が描かれた壁画は、アリゾナ州フェニックス郊外、アリゾナ州セドナ近郊、アリゾナ州ペトリファイドフォレスト国立公園内、コロラド州など、アメリカ中西部地域の広い範囲で発見されているんですよ。最も古いものだと、なんと西暦1000年ごろのものまで発見されています。
ココペリはナンパ師だった?
豊穣や子宝の神様、というのはイメージしやすいかもしれませんが、実はココペリはほかにも意外な一面を持っています。それが、ココペリは自分が持っているフルートの美しい音色を使って、女の子をナンパするという説。
背中のふくらみはこぶや猫背によるものではなく、プレゼントが入っている袋で、そのプレゼントを気に入った女の子に渡すと考えられています。
諸説あるのですが、ココペリは吟遊詩人やストーリーテラー、ペテン師といった意味も持っているそうですよ。実にいろいろな側面を持つココペリ、やっぱりとても興味深い存在ですね。
ココペリとホピ族の関係
先ほど、ココペリはネイティブ・アメリカンの民族のひとつである「ホピ族」の神様・精霊だとご紹介しました。
「ネイティブ・アメリカンの人々について、あまり詳しくない!」という方も多いと思いますので、ここからはココペリとホピ族の関係を深掘りしてご紹介していきたいと思います。
ホピ族とは?
まず、ホピ族とは、古代プエブログループから派生した民族のひとつです。古代プエブログループとは、現在のアメリカ南西部のフォー・コーナーズの地域周辺に集まった先史時代のアメリカ先住民の人々と言われています。ホピ族のほかに、タオス族、アコマ族、ズニ族などが有名です。ホピ族は、アメリカ最古の少数インディアンと言われています。
ホピ族のHopiとは、彼らの言葉で「平和の人々」「平和の民」「平和に満ちた人々」という意味があります。その意味のとおり、ホピ族の人々は争いや戦いを好まず、メサの上に村を形成し生活しています。ちなみに、メサとは侵食によって作られたテーブル状の台地のことを指し、「卓状台地」とも呼ばれます。メサは標高約1,800~2,000mほどであり、そびえたつような姿が特徴的です。
ホピ族の暮らし
現在、ホピ族の方々は主にアリゾナ州北部の6,000km²の保留地に住んでいます。彼らは、自然を尊いながら静かに暮らしています。また、古くからホピ族につたわる予言や神話を大切に受け継ぎ、語り継ぎ、実践しています。
日々の生活は農耕と一緒に一年中行われる儀式や儀礼が中心となっています。乾燥した土地のため、農業にとっては厳しい環境ですが、そのなかでトウモロコシやメロンなどを栽培しています。
ちなみに、儀式のときにカチナに扮した踊りが披露されるのですが、それらの撮影は一切禁止されています。
ココペリを広めたのはホピ族だった⁈
ココペリを南西部に広めたのはホピ族と考えられています。
ホピ族の人々は、優れた芸術性を持っており、基本的にシルバーのみで作るジュエリー(オーバーレイと呼ばれます)や、カチナ人形、陶器、バスケットなどを作っています。これらを売って収入源にする人もいます。
ホピ族の世界観や精神性が反映されたジュエリーや陶器は世界的にも評価が高く、ココペリを初めとするホピ族の文化をグローバルに広める役割を果たしています。以下でご紹介するように、日本でもココペリのアイテムは人気があり、さまざまなものが売られていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
色の意味で選ぶココペリ
ネイティブアメリカンのモチーフが描かれたベストに身を包み、笛の音色を奏でるココペリたちが、かわいらしいフェルトマスコットチャームになって登場。
色の意味で選ぶも良し。好きな柄で選ぶも良し。
お気に入りのココペリ達をカバンや鍵につけて、いつもの日常に幸運を呼び込もう。
愛されるココペリを日常に取り入れてみよう
このコラムでご紹介したとおり、ココペリはフルートを持ったかわいらしい見た目をしており、また豊穣や繁栄、子宝の神様としての意味もあり、人々から信仰され、愛され、親しまれています。
「ココペリって素敵だな」「ココペリってかわいいな」と思った方は、ぜひご紹介したココペリの商品を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。ココペリの色にはそれぞれ違ったメッセージが込められているので、ご自分の願いにあわせて選んでみるのも良いかもしれませんね。