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つるりとした滑らかな質感と上品な光沢が特徴のシルク。その歴史は紀元前6,000年前に及び、現代まで多くの人に愛されてきました。 今回はそんなシルク生地の歴史やメリット・デメリット、お手入れ方法を紹介します。 ぜひ本記事を参考にシルクを取り入れてみてくださいね!
シルクとは蚕が吐き出す糸が作る「繭」を原料とした天然素材です。 まずはシルク生地の歴史や特徴を見ていきましょう。
シルクの生産は紀元前3,000〜6,000年前の中国で始まり、日本には弥生時代の頃に伝来したと言われています。
明治時代には産業革命で養蚕業が発展。八王子から横浜港へと続くJR横浜線は、生糸や絹織物を貿易港へ輸送する役割を担い「絹の道」と呼ばれていました。 幕末から昭和の戦前にかけて生糸の輸出によって獲得した外貨は、日本に近代化をもたらしたのです。最盛期の昭和初期には、養蚕業に従事する人は50万人にもなりました。
シルクは18種類のアミノ酸を含むタンパク質でできています。人と同じタンパク質でできているため肌への刺激が少ないことが魅力。 化学繊維では肌荒れしてしまう方やアレルギーの方も安心して身につけられます。
シルク糸は蚕が作り出す繭によって作られます。蚕の特徴や生育過程を見ていきましょう。
蚕は鱗翅目(りんしもく)カイコガ科に属する昆虫です。 蚕の幼虫が吐き出した糸によって「繭」が作られ、それを原料にシルクが生産されます。 蚕の身体は幼虫から成虫までほとんどの時期で真っ白なのが特徴。幼虫は新鮮な桑の葉だけを食べ続け、成長します。 繭から孵化した成虫は、ふわふわとした白い毛とつぶらな瞳が可愛らしい姿をしています。
蚕は人間によって品種改良され数千年かけて家畜化された昆虫です。蚕の祖先である「クワコ」が吐き出せる糸が300mなのに対し、蚕は1,500mもの糸を吐き出せます。 しかし、蚕は品種改良の過程において自力で生きる能力を失ってしまいました。 幼虫は自ら餌を取ることができず人が与えた餌で成長します。成虫は羽があるものの飛ぶことはできません。 温度や湿度の管理も人の手で行われており、非常にデリケートな生き物といえます。
蚕の祖先は「クワコ」という昆虫です。蚕と同じく鱗翅目カイコガ科に属しており全国に分布しています。 身体は黒褐色で蚕よりも小さいのが特徴です。 クワコの幼虫は自力で餌を探し回り、木の枝に擬態することも可能。成虫は飛躍能力を持っています。
蚕の一生はわずか2ヶ月。その一生は次のような流れで進みます。
蚕は幼虫の間に5度の脱皮をしながら成長します。糸を吐き出して繭を作るのは、成長し切ってから2〜3日ほどです。 繭に入った蚕のサナギは10〜14日ほどで孵化します。 しかし成虫になった繭は口から食事ができず、7日ほどで短い生涯を終えるのです。
20度以上の気温で新鮮な桑の葉が採れる期間に、生糸が生産されます。 蚕を育てるのに適した時期はおおよそ5月から10月にかけてであり、その季節に応じて繊維の状態が変化します。
シルクは蚕種の違いや糸の製造方法による違いがあります。蚕種は大きく分けて2種類、糸の製造方法は大きく分けて3種類です。それぞれの特徴を表にまとめました。
このほかにも2匹の蚕が1個の繭を作り出した「玉糸」や、糸に撚りをかけることで生地に風合いを出した「撚糸」などがあります。
シルク生地にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。
シルクは上品な見た目だけでなく高い機能性をもつ天然素材です。メリットを一つずつ紹介します。
シルクは高い保温性と通気性があるため夏は涼しく、冬は温かい生地です。 汗ばむ時期には繊維の間にある微細な空気層が空気の循環を促し、ベタつきを抑えます。 寒い時期は熱伝導率が低く外気温に左右されません。 繊維の間の空気層に温かい空気を抱え込むため、保温性にも優れているのです。
シルクは柔らかで滑らかな肌触りも魅力の一つ。 とろみのあり、ずっと触っていたくなるような質感は肌着やパジャマなどにもおすすめです。
シルクといえば上品な光沢と美しさが魅力です。その光沢の秘密は繊維の形にあります。 シルクの繊維は「フィブロイン」というタンパク質でできており、横断面が三角形になっています。この形が光を反射・拡散することで独特の光沢感が出るのです。 ドレープ性の高い衣服に使えば生地がきらめいて高級感が出ます。パーティードレスにもピッタリです。
シルクは湿度調節能力に優れた素材です。 吸水性は綿の1.5倍、放湿性も綿と遜色がありません。 湿度を調節できるため通年を通して快適に着用可能です。 また、繊維に程よく水分が含まれており静電気を防ぐ効果も期待できます。
シルクにはメリットもある一方、価格帯や取り扱いに関するデメリットもあります。
シルクは需要に対して供給量が少なく、高価な価格帯の生地です。 その理由は生産コストや輸入コストにあります。 先ほどお伝えしたように、シルクは蚕を育てて繭を採取して糸を紡ぐため他の素材よりも生産に手間と時間がかかります。
シルクは繊細で取り扱いが難しい素材です。 水濡れによるシミのリスクがあるほか、虫食いを防ぐため保管方法にも気を使う必要があります。 綿や化学繊維よりも生地が痛みやすいため、着用や洗濯の際には取り扱い表示をよく見て丁寧に扱いましょう。
シルクは化学繊維と比較してシワになりやすい素材です。 ただし、製品の表示に記載があればアイロン掛けもできます。 アイロンをかけるときには低音で当て布をあて、スチームは使わないようにしましょう。
シルクは非常に細い繊維が結束しているため引っ張る力に強い一方、表面摩擦に弱いのが特徴です。 強い摩擦や繰り返しの摩擦がかかると結束している繊維が切れて毛羽立ち、生地が薄くなってしまいます。
シルク生地は通常の生地とは異なり繊細なため、お手入れに注意が必要な素材です。 手洗いとクリーニングの方法を見ていきましょう。
シルクをお手入れする前には必ず取り扱い表示を確認します。手洗いマークが付いていれば自宅でも手洗い可能です。
洗濯洗剤はおしゃれ着用のほか、シャンプーやコンディショナーでも代用できます。 シルクは人の肌や髪と同じ動物性タンパク質のため、アルカリ性に触れるとタンパク質が溶けやすくなってしまいます。 一般的な洗濯洗剤はアルカリ性のものも多いので、注意しましょう。
色移りが心配な場合は、目立たない箇所に洗剤をつけて確認してから洗濯するのがおすすめです。
洗うときは摩擦を防ぐため押し洗いします。 シャンプー後にコンディショナーを使う場合は、ぬるま湯で薄めて10分ほどつけ置きをしてください。
干すときは陰干しをして、乾燥機は使わないようにしましょう。
洗濯表示に手洗いマークがない場合や、自宅での洗濯が不安な場合はクリーニングを活用しましょう。 汗などの水分によるダメージの恐れがあるためなるべく早めにクリーニングに出します。 また、長期保管した後は着用前にもクリーニングすることで保管中についたシワやニオイをなくすことが可能です。
シルクは身の回りのさまざまな製品に使われています。身近に取り入れられるおすすめアイテムを見ていきましょう。
肌に直接触れるウェアやストールなら、優れた湿度調節機能や上質な肌触りを体感できます。 また刺激が少なく快適に着用できるため、化学繊維でかぶれや痒みを起こしてしまう方にもおすすめです。
シルクはパジャマやシーツなどの寝具や枕カバーにも重宝されています。 滑らかな質感と見た目の高級感はリラックスタイムをより良い時間にしてくれるでしょう。 枕カバーやナイトキャップに使えば、髪へのダメージ軽減効果もあります。
シルク100%の着物は「正絹」「本絹」と呼ばれており、自然な美しい光沢が魅力です。 高級感のある見た目は振袖など晴れの日の装いにもぴったりです。
シルクは化学繊維と比較して環境負担が少なく、サステナブルな素材として注目されています。 シルクの持続可能な生産やリサイクルの取り組みを見ていきましょう。
日本の養蚕は産業革命とともに発展してきましたが、現在では養蚕農家が減少し続けています。 その原因は養蚕農家の高齢化や後継者不足などです。
蚕は温度や湿度に弱くデリケートなため、従来は人の手によって丁寧に飼育されてきました。 しかし近年では、テクノロジーを活用した安定的な養蚕や工場による大規模な養蚕も行われています。
シルクは無駄になる部分がほとんどなく、リサイクルやリユースに適している素材です。 たとえば使わなくなった着物を繊維原料にして再び生地する取り組みが行われています。
リサイクルシルクヤーン、シルクサリー生地を裂いてリボン状にしたものをランダムに編みこんだをカラフルなミニバッグ。 白色が入ったものからカラフルなもの全てアソートなので、自分だけの一点物との出会いを楽しもう。 内側のSETの巾着ポーチは取り外し可能。 ちょっとお出掛けするときや、気分を上げたいときに。
シルクは高級で扱いづらいイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、機能性が高く日常にも取り入れやすい素材です。 ドレスや着物以外にも靴下や肌着、ヘアバンドなど気軽に使えるアイテムもたくさんあります。
また、近年では光沢感がなく自然な風合いのものや肌側のみがシルクのものなど、気軽に着用できる製品も増えてきました。 ぜひ、身近なアイテムから上質な肌触りと快適性を体感してみてくださいね!
誰でも簡単にターバンみたいに巻けちゃうヘアバンド。 インドの民族衣装「サリー」によく見られる光沢のあるシルクサテンを使用しています。
つるりとした滑らかな質感と上品な光沢が特徴のシルク。その歴史は紀元前6,000年前に及び、現代まで多くの人に愛されてきました。
今回はそんなシルク生地の歴史やメリット・デメリット、お手入れ方法を紹介します。
ぜひ本記事を参考にシルクを取り入れてみてくださいね!
目次
シルク生地とは?
シルクとは蚕が吐き出す糸が作る「繭」を原料とした天然素材です。
まずはシルク生地の歴史や特徴を見ていきましょう。
シルク生地の歴史
シルクの生産は紀元前3,000〜6,000年前の中国で始まり、日本には弥生時代の頃に伝来したと言われています。
明治時代には産業革命で養蚕業が発展。八王子から横浜港へと続くJR横浜線は、生糸や絹織物を貿易港へ輸送する役割を担い「絹の道」と呼ばれていました。
幕末から昭和の戦前にかけて生糸の輸出によって獲得した外貨は、日本に近代化をもたらしたのです。最盛期の昭和初期には、養蚕業に従事する人は50万人にもなりました。
シルク生地の特徴
シルクは18種類のアミノ酸を含むタンパク質でできています。人と同じタンパク質でできているため肌への刺激が少ないことが魅力。
化学繊維では肌荒れしてしまう方やアレルギーの方も安心して身につけられます。
シルク糸を作り出す蚕のひみつ
シルク糸は蚕が作り出す繭によって作られます。蚕の特徴や生育過程を見ていきましょう。
蚕とは
蚕は鱗翅目(りんしもく)カイコガ科に属する昆虫です。
蚕の幼虫が吐き出した糸によって「繭」が作られ、それを原料にシルクが生産されます。
蚕の身体は幼虫から成虫までほとんどの時期で真っ白なのが特徴。幼虫は新鮮な桑の葉だけを食べ続け、成長します。
繭から孵化した成虫は、ふわふわとした白い毛とつぶらな瞳が可愛らしい姿をしています。
人が手をかけないと生きていけない蚕
蚕は人間によって品種改良され数千年かけて家畜化された昆虫です。蚕の祖先である「クワコ」が吐き出せる糸が300mなのに対し、蚕は1,500mもの糸を吐き出せます。
しかし、蚕は品種改良の過程において自力で生きる能力を失ってしまいました。
幼虫は自ら餌を取ることができず人が与えた餌で成長します。成虫は羽があるものの飛ぶことはできません。
温度や湿度の管理も人の手で行われており、非常にデリケートな生き物といえます。
蚕の祖先
蚕の祖先は「クワコ」という昆虫です。蚕と同じく鱗翅目カイコガ科に属しており全国に分布しています。
身体は黒褐色で蚕よりも小さいのが特徴です。
クワコの幼虫は自力で餌を探し回り、木の枝に擬態することも可能。成虫は飛躍能力を持っています。
蚕の生育過程
蚕の一生はわずか2ヶ月。その一生は次のような流れで進みます。
蚕は幼虫の間に5度の脱皮をしながら成長します。糸を吐き出して繭を作るのは、成長し切ってから2〜3日ほどです。
繭に入った蚕のサナギは10〜14日ほどで孵化します。
しかし成虫になった繭は口から食事ができず、7日ほどで短い生涯を終えるのです。
20度以上の気温で新鮮な桑の葉が採れる期間に、生糸が生産されます。
蚕を育てるのに適した時期はおおよそ5月から10月にかけてであり、その季節に応じて繊維の状態が変化します。
シルク生地の種類
シルクは蚕種の違いや糸の製造方法による違いがあります。蚕種は大きく分けて2種類、糸の製造方法は大きく分けて3種類です。それぞれの特徴を表にまとめました。
安定的に生産されており世界各地で養蚕されている。
家蚕よりも太くやさしい肌触りの糸ができる。
綿のような肌触りと風合いが特徴。
このほかにも2匹の蚕が1個の繭を作り出した「玉糸」や、糸に撚りをかけることで生地に風合いを出した「撚糸」などがあります。
シルク生地のメリット・デメリット
シルク生地にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。
メリット
シルクは上品な見た目だけでなく高い機能性をもつ天然素材です。メリットを一つずつ紹介します。
高い保温性と通気性
シルクは高い保温性と通気性があるため夏は涼しく、冬は温かい生地です。
汗ばむ時期には繊維の間にある微細な空気層が空気の循環を促し、ベタつきを抑えます。
寒い時期は熱伝導率が低く外気温に左右されません。
繊維の間の空気層に温かい空気を抱え込むため、保温性にも優れているのです。
柔らかな肌触り
シルクは柔らかで滑らかな肌触りも魅力の一つ。
とろみのあり、ずっと触っていたくなるような質感は肌着やパジャマなどにもおすすめです。
光沢と美しさ
シルクといえば上品な光沢と美しさが魅力です。その光沢の秘密は繊維の形にあります。
シルクの繊維は「フィブロイン」というタンパク質でできており、横断面が三角形になっています。この形が光を反射・拡散することで独特の光沢感が出るのです。
ドレープ性の高い衣服に使えば生地がきらめいて高級感が出ます。パーティードレスにもピッタリです。
湿度調節能力
シルクは湿度調節能力に優れた素材です。
吸水性は綿の1.5倍、放湿性も綿と遜色がありません。
湿度を調節できるため通年を通して快適に着用可能です。
また、繊維に程よく水分が含まれており静電気を防ぐ効果も期待できます。
デメリット
シルクにはメリットもある一方、価格帯や取り扱いに関するデメリットもあります。
高価な価格帯
シルクは需要に対して供給量が少なく、高価な価格帯の生地です。
その理由は生産コストや輸入コストにあります。
先ほどお伝えしたように、シルクは蚕を育てて繭を採取して糸を紡ぐため他の素材よりも生産に手間と時間がかかります。
繊細で取り扱いが難しい
シルクは繊細で取り扱いが難しい素材です。
水濡れによるシミのリスクがあるほか、虫食いを防ぐため保管方法にも気を使う必要があります。
綿や化学繊維よりも生地が痛みやすいため、着用や洗濯の際には取り扱い表示をよく見て丁寧に扱いましょう。
しわになりやすい
シルクは化学繊維と比較してシワになりやすい素材です。
ただし、製品の表示に記載があればアイロン掛けもできます。
アイロンをかけるときには低音で当て布をあて、スチームは使わないようにしましょう。
摩擦に弱い
シルクは非常に細い繊維が結束しているため引っ張る力に強い一方、表面摩擦に弱いのが特徴です。
強い摩擦や繰り返しの摩擦がかかると結束している繊維が切れて毛羽立ち、生地が薄くなってしまいます。
シルク生地のお手入れ方法
シルク生地は通常の生地とは異なり繊細なため、お手入れに注意が必要な素材です。
手洗いとクリーニングの方法を見ていきましょう。
手洗いの方法
シルクをお手入れする前には必ず取り扱い表示を確認します。手洗いマークが付いていれば自宅でも手洗い可能です。
洗濯洗剤はおしゃれ着用のほか、シャンプーやコンディショナーでも代用できます。
シルクは人の肌や髪と同じ動物性タンパク質のため、アルカリ性に触れるとタンパク質が溶けやすくなってしまいます。
一般的な洗濯洗剤はアルカリ性のものも多いので、注意しましょう。
色移りが心配な場合は、目立たない箇所に洗剤をつけて確認してから洗濯するのがおすすめです。
洗うときは摩擦を防ぐため押し洗いします。
シャンプー後にコンディショナーを使う場合は、ぬるま湯で薄めて10分ほどつけ置きをしてください。
干すときは陰干しをして、乾燥機は使わないようにしましょう。
クリーニングの方法
洗濯表示に手洗いマークがない場合や、自宅での洗濯が不安な場合はクリーニングを活用しましょう。
汗などの水分によるダメージの恐れがあるためなるべく早めにクリーニングに出します。
また、長期保管した後は着用前にもクリーニングすることで保管中についたシワやニオイをなくすことが可能です。
シルク生地の使い方とおすすめのアイテム
シルクは身の回りのさまざまな製品に使われています。身近に取り入れられるおすすめアイテムを見ていきましょう。
ウェアやストールなど身に着けるもの
肌に直接触れるウェアやストールなら、優れた湿度調節機能や上質な肌触りを体感できます。
また刺激が少なく快適に着用できるため、化学繊維でかぶれや痒みを起こしてしまう方にもおすすめです。
寝具と枕カバー
シルクはパジャマやシーツなどの寝具や枕カバーにも重宝されています。
滑らかな質感と見た目の高級感はリラックスタイムをより良い時間にしてくれるでしょう。
枕カバーやナイトキャップに使えば、髪へのダメージ軽減効果もあります。
和装
シルク100%の着物は「正絹」「本絹」と呼ばれており、自然な美しい光沢が魅力です。
高級感のある見た目は振袖など晴れの日の装いにもぴったりです。
シルク生地の環境への影響
シルクは化学繊維と比較して環境負担が少なく、サステナブルな素材として注目されています。
シルクの持続可能な生産やリサイクルの取り組みを見ていきましょう。
持続可能なシルクの生産方法
日本の養蚕は産業革命とともに発展してきましたが、現在では養蚕農家が減少し続けています。
その原因は養蚕農家の高齢化や後継者不足などです。
蚕は温度や湿度に弱くデリケートなため、従来は人の手によって丁寧に飼育されてきました。
しかし近年では、テクノロジーを活用した安定的な養蚕や工場による大規模な養蚕も行われています。
リサイクルとリユースの取り組み
シルクは無駄になる部分がほとんどなく、リサイクルやリユースに適している素材です。
たとえば使わなくなった着物を繊維原料にして再び生地する取り組みが行われています。
リサイクルシルクヤーン、シルクサリー生地を裂いてリボン状にしたものをランダムに編みこんだをカラフルなミニバッグ。
白色が入ったものからカラフルなもの全てアソートなので、自分だけの一点物との出会いを楽しもう。
内側のSETの巾着ポーチは取り外し可能。
ちょっとお出掛けするときや、気分を上げたいときに。
機能性が高くサステナブルなシルクで快適な毎日を
シルクは高級で扱いづらいイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、機能性が高く日常にも取り入れやすい素材です。
ドレスや着物以外にも靴下や肌着、ヘアバンドなど気軽に使えるアイテムもたくさんあります。
また、近年では光沢感がなく自然な風合いのものや肌側のみがシルクのものなど、気軽に着用できる製品も増えてきました。
ぜひ、身近なアイテムから上質な肌触りと快適性を体感してみてくださいね!
誰でも簡単にターバンみたいに巻けちゃうヘアバンド。
インドの民族衣装「サリー」によく見られる光沢のあるシルクサテンを使用しています。