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2024年は辰年。辰には「ふるう」と「ととのう」という意味があります。そんな辰年は、陽の気により万物が振動する年。さらに、活力旺盛になることから、大きく成長し形がととのうことも期待されます。
本記事では、そんな辰年にまつわることわざ「登竜門」についてご紹介。辰年をより勢いのある年にするために知っておきたい話を、特集します。
登竜門とは、成功につながる難しい関門を突破したという意味のことわざ。
まずは登竜門の意味である難関を突破する際の基本的な考え方から、見ていきましょう。なお、「登竜門」と「登龍門」と二つの書き方がありますが、どちらを使っても間違いではありません。
将来が大きく左右されるような試験やオーディション、大会などを突破することを表現した「登竜門」。
成功を手にするためにはたゆまぬ努力が大切です。そんな成功事例を知りたいなら、成功者のインタビューや自伝などを読むのがおすすめです。自分の興味がある分野や、叶えたいと思う夢に近い人の成功体験を読めば、きっとモチベーションも上がります。
また、偉人の自伝を読んでみるのも良いですよ。きっと夢をかなえるヒントがちりばめられているはずです。
登竜門を目指すために必要なスキルは、目標によっても異なります。
ただ、先述のような成功者の体験でよく聞かれるのが「諦めず続けること」や「前向きな気持ちを持ち続けること」。
難しい関門を突破するためには、日々の努力と高いモチベーションの維持が大事なのですね。
具体的には、以下のようなスキルも挙げられるでしょう。
登竜門の由来は、「後漢書」李膺伝の故事から。そもそも「竜門」とは中国黄河の中流にある、龍門山を切り開いてできたとされる急流のこと。ここをさかのぼることのできる鯉は龍になるという伝説があったんです。
「なぜ鯉?」と思われる方も多いかもしれませんね。諸説ありますが、鯉の生命力の強さや見た目が理由だったのではないかという考えもあります。
実は鯉は、長寿の象徴。なんと226歳まで生きたという個体もいるぐらい、生命力も強い生き物なんです。さらに髭のある風貌も相まって、「仙人」に例えられることも。
そんな鯉だからこそ、昔の人は急流を乗り越え、竜になれるのではと思ったのかもしれません。
登竜門と同じような意味の言葉に、「鯉の滝登り」という言葉があります。鯉の滝登りには、立身出世や子供の成長にまつわる意味があるため、そのイラストや文様は縁起が良いものとして人気があります。特に子供の成長にまつわるものとしての「こいのぼり」もおなじみ。
5月にあちこちで見られるこいのぼりは、我が子に難しい関門を突破して成功を手にしてほしいという親心のあらわれなのかもしれません。なお、鯉の滝登りには「勢いがよいこと」という意味もあります。これは難関をくぐる際の鯉の様子をイメージしたものです。
先述の通り、登竜門の本来の意味は「関門を通ること」。ですが、現在は名詞化し「関門そのもの」を指す言葉として広く使われています。使用例には、以下のようなものがあります。ぜひ、ここぞという時に使ってみてくださいね。
英語で登竜門を表す際には、「成功への入り口」という意味の「gateway to success」が使われます。「gateway」は入り口や門を表し、「success」は成功を表すため、「成功のための入口」といった意味になります。
使用例には、以下のようなものがあります。
2024年の干支でもある「辰」。十二支の中でも珍しい架空の生き物である「龍」(竜)ですが、いったいどんな存在なのでしょうか。
続いては、龍について3つの視点から深堀していきます。
中国において龍は、神獣・霊獣という位置づけとなっています。皇帝のシンボルでもある龍は、中国では実力や気品のある人に例えられることも。
清時代には国旗に用いられるなど、国民にも愛されています。日本では、龍を水の神と位置づけている地域や、まつる神社やお寺も数多く見られます。龍にまつわるお祭りをしているところもあるので、お近くにある場合は足を運んでみるのも良いですね。
「竜に九似あり」という言葉を聞いたことはありますか?
九似とは、龍の九つの部位がそれぞれ他の動物に似ていることを表す言葉。
角は鹿、耳は牛、頭は駝(駱駝)、目は兎、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、腹は蜃(蛟:みずち)、項(うなじ)は蛇に似ていると言われていました。
龍のイメージがなかなかつかないという場合も、こうして表すとイメージしやすいですね。
鱗に鯉の名前が挙がっているところにも、注目です。
竜の姿にはいくつかの特徴があります。その中には、鯉と似ている部分もいくつか。こういったところから、鯉が登竜門を超えると竜になるという伝説が生まれたのかもしれません。
まず一つ目の特徴は、鱗。竜の背中には、81枚の鱗があります。先述の通り、この鱗は鯉と似ているのだそう。
さらに竜の口元には、長い髭が生えています。実はこの髭も、鯉そっくり。仙人のような髭はかっこよく、風格を感じさせます。喉の下には逆鱗(逆さに生えた鱗)があり、顎の下に輝く珠があります。
そして頭の上には、山の形をした博山(尺木ともいう)が。そんな竜の声は、銅製のたらいを打った時の音に似ているのだそう。
想像するだけで、竜がいかに荘厳な存在であるかが伺えますね。
龍にまつわる故事やことわざは、実は登竜門以外にもたくさんあります。せっかくの辰年。書き初めの言葉にしてみるのも良いのではないでしょうか。
画龍点睛(がりょうてんせい)とは、中国の古事成語で、物事を仕上げる時の最後の肝心な仕上げを意味します。最後に手を加えることによって、物事が立派に仕上がることを表しているんです。仕事や勉強などで「終わった!」と思ったときも、最後の確認や仕上げまで気を配れば、より完成度の高いものになるかもしれませんね。
竜吟虎嘯(りゅうぎんこしょう)は、同じ考えや心を持った者同士の気持ちが伝わりあうという意味。龍の声や虎の咆哮により、雲や風が発生したことに由来します。仲間や家族で同じ気持ちになったときに、使ってみると良いですね。また、人の歌声や楽器が響き渡ることも意味します。
こちらは、先述の竜吟虎嘯にも通じる言葉。似た性質を持った者同士が互いに求め合うことから、立派な君主のもとには優れた臣下が集うという意味があります。良い仲間や部下に恵まれたいなら、まずは自分を磨くことを心がけるのが良いかもしれません。
これは、龍が水を得て昇天するように、強いものが良い機会や場所を得て、より勢いを増すことを意味します。より自分らしく活躍するためには、良い機会を逃さないことも大切。2024年を飛躍の年にしたいときにも、思い出したい言葉です。
2024年は辰年。そんな2024年には、健やかに、そして鯉のように急流を越え成功を手にしたいものですよね。もちろん、そのためには日々のたゆまぬ努力と諦めない姿も大切。迷ったとき、くじけそうになった時には、ぜひ「登竜門」という言葉を思い出してみてください。この辰年に、皆様の夢や願いが叶うよう、お祈りしています。
2024年は辰年。辰には「ふるう」と「ととのう」という意味があります。そんな辰年は、陽の気により万物が振動する年。さらに、活力旺盛になることから、大きく成長し形がととのうことも期待されます。
本記事では、そんな辰年にまつわることわざ「登竜門」についてご紹介。辰年をより勢いのある年にするために知っておきたい話を、特集します。
目次
最初に知っておきたい。登竜門の基本的な考え方
登竜門とは、成功につながる難しい関門を突破したという意味のことわざ。
まずは登竜門の意味である難関を突破する際の基本的な考え方から、見ていきましょう。
なお、「登竜門」と「登龍門」と二つの書き方がありますが、どちらを使っても間違いではありません。
登竜門の成功事例を学ぶ方法とは?
将来が大きく左右されるような試験やオーディション、大会などを突破することを表現した「登竜門」。
成功を手にするためにはたゆまぬ努力が大切です。
そんな成功事例を知りたいなら、成功者のインタビューや自伝などを読むのがおすすめです。
自分の興味がある分野や、叶えたいと思う夢に近い人の成功体験を読めば、きっとモチベーションも上がります。
また、偉人の自伝を読んでみるのも良いですよ。きっと夢をかなえるヒントがちりばめられているはずです。
登竜門に必要なスキルとは?
登竜門を目指すために必要なスキルは、目標によっても異なります。
ただ、先述のような成功者の体験でよく聞かれるのが「諦めず続けること」や「前向きな気持ちを持ち続けること」。
難しい関門を突破するためには、日々の努力と高いモチベーションの維持が大事なのですね。
具体的には、以下のようなスキルも挙げられるでしょう。
登竜門の由来は故事から
登竜門の由来は、「後漢書」李膺伝の故事から。
そもそも「竜門」とは中国黄河の中流にある、龍門山を切り開いてできたとされる急流のこと。
ここをさかのぼることのできる鯉は龍になるという伝説があったんです。
「なぜ鯉?」と思われる方も多いかもしれませんね。
諸説ありますが、鯉の生命力の強さや見た目が理由だったのではないかという考えもあります。
実は鯉は、長寿の象徴。なんと226歳まで生きたという個体もいるぐらい、生命力も強い生き物なんです。
さらに髭のある風貌も相まって、「仙人」に例えられることも。
そんな鯉だからこそ、昔の人は急流を乗り越え、竜になれるのではと思ったのかもしれません。
鯉の滝登りは縁起物
登竜門と同じような意味の言葉に、「鯉の滝登り」という言葉があります。
鯉の滝登りには、立身出世や子供の成長にまつわる意味があるため、そのイラストや文様は縁起が良いものとして人気があります。
特に子供の成長にまつわるものとしての「こいのぼり」もおなじみ。
5月にあちこちで見られるこいのぼりは、我が子に難しい関門を突破して成功を手にしてほしいという親心のあらわれなのかもしれません。
なお、鯉の滝登りには「勢いがよいこと」という意味もあります。
これは難関をくぐる際の鯉の様子をイメージしたものです。
登竜門の使い方
先述の通り、登竜門の本来の意味は「関門を通ること」。
ですが、現在は名詞化し「関門そのもの」を指す言葉として広く使われています。
使用例には、以下のようなものがあります。ぜひ、ここぞという時に使ってみてくださいね。
登竜門を英語で表現するなら?
英語で登竜門を表す際には、「成功への入り口」という意味の「gateway to success」が使われます。
「gateway」は入り口や門を表し、「success」は成功を表すため、「成功のための入口」といった意味になります。
使用例には、以下のようなものがあります。
龍について知っておきたい3つのこと
2024年の干支でもある「辰」。十二支の中でも珍しい架空の生き物である「龍」(竜)ですが、いったいどんな存在なのでしょうか。
続いては、龍について3つの視点から深堀していきます。
中国の龍と日本の龍
中国において龍は、神獣・霊獣という位置づけとなっています。皇帝のシンボルでもある龍は、中国では実力や気品のある人に例えられることも。
清時代には国旗に用いられるなど、国民にも愛されています。
日本では、龍を水の神と位置づけている地域や、まつる神社やお寺も数多く見られます。
龍にまつわるお祭りをしているところもあるので、お近くにある場合は足を運んでみるのも良いですね。
《九似》龍に係わる動物
「竜に九似あり」という言葉を聞いたことはありますか?
九似とは、龍の九つの部位がそれぞれ他の動物に似ていることを表す言葉。
角は鹿、耳は牛、頭は駝(駱駝)、目は兎、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、腹は蜃(蛟:みずち)、項(うなじ)は蛇に似ていると言われていました。
龍のイメージがなかなかつかないという場合も、こうして表すとイメージしやすいですね。
鱗に鯉の名前が挙がっているところにも、注目です。
龍の姿の特徴とは
竜の姿にはいくつかの特徴があります。
その中には、鯉と似ている部分もいくつか。こういったところから、鯉が登竜門を超えると竜になるという伝説が生まれたのかもしれません。
まず一つ目の特徴は、鱗。
竜の背中には、81枚の鱗があります。先述の通り、この鱗は鯉と似ているのだそう。
さらに竜の口元には、長い髭が生えています。実はこの髭も、鯉そっくり。仙人のような髭はかっこよく、風格を感じさせます。
喉の下には逆鱗(逆さに生えた鱗)があり、顎の下に輝く珠があります。
そして頭の上には、山の形をした博山(尺木ともいう)が。
そんな竜の声は、銅製のたらいを打った時の音に似ているのだそう。
想像するだけで、竜がいかに荘厳な存在であるかが伺えますね。
登竜門以外の龍にまつわる故事・ことわざ
龍にまつわる故事やことわざは、実は登竜門以外にもたくさんあります。
せっかくの辰年。書き初めの言葉にしてみるのも良いのではないでしょうか。
画龍点睛
画龍点睛(がりょうてんせい)とは、中国の古事成語で、物事を仕上げる時の最後の肝心な仕上げを意味します。
最後に手を加えることによって、物事が立派に仕上がることを表しているんです。
仕事や勉強などで「終わった!」と思ったときも、最後の確認や仕上げまで気を配れば、より完成度の高いものになるかもしれませんね。
竜吟虎嘯
竜吟虎嘯(りゅうぎんこしょう)は、同じ考えや心を持った者同士の気持ちが伝わりあうという意味。
龍の声や虎の咆哮により、雲や風が発生したことに由来します。
仲間や家族で同じ気持ちになったときに、使ってみると良いですね。
また、人の歌声や楽器が響き渡ることも意味します。
雲は龍に従い、風は虎に従う
こちらは、先述の竜吟虎嘯にも通じる言葉。
似た性質を持った者同士が互いに求め合うことから、立派な君主のもとには優れた臣下が集うという意味があります。
良い仲間や部下に恵まれたいなら、まずは自分を磨くことを心がけるのが良いかもしれません。
龍の水を得る如し
これは、龍が水を得て昇天するように、強いものが良い機会や場所を得て、より勢いを増すことを意味します。
より自分らしく活躍するためには、良い機会を逃さないことも大切。2024年を飛躍の年にしたいときにも、思い出したい言葉です。
2024年を「登竜門」の年に!
2024年は辰年。
そんな2024年には、健やかに、そして鯉のように急流を越え成功を手にしたいものですよね。
もちろん、そのためには日々のたゆまぬ努力と諦めない姿も大切。迷ったとき、くじけそうになった時には、ぜひ「登竜門」という言葉を思い出してみてください。
この辰年に、皆様の夢や願いが叶うよう、お祈りしています。