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皆さんは象と聞くとどんなことを思い浮かべますか? 大きな体に、すべてを包み込んでくれるようなつぶらな瞳。この記事を読んでいるあなたも象が好きな1人ではないでしょうか。
私は学生時代にスリランカの象の孤児院にいったことがありますが、「想像より小さいかも?毛が針金みたいにちくちくして痛い!」と驚いた経験があります。 子どものときに動物園で見た象はもっと大きく見えたのに、それから時間が経って自身の象の見え方が変わったことに懐かしいような、なんともいえない気持ちになったのを覚えています。
赤ちゃん向けの小さな絵本にも登場する象は、野生の象がいない日本でも、私たちの暮らしに根付いた存在ではないでしょうか? とは言いつつ、意外と象のことを詳しくは知らないかも……?という方に、象にまつわるあれこれを紹介していきます!
細かく分けるともっと種類がありますが、アジア象とアフリカ象の2つに大別されます。 アジア象は主にアジア圏(タイやインドやラオス、スリランカ、ミャンマーなど)に、アフリカ象はアフリカを中心に生息しています。
身体的な部分や性格を比べてみると、
といった違いが見られます。
動物園で見られる象のほとんどは飼育のしやすさからアジア象が多く、アフリカ象が日本で見られるのは珍しいとか。
また、象は共通して感情が豊かで家族を大切にする生き物です。 スリランカの国立公園で運よく野生の象の群れを見たのですが、大小20-30頭ほどの象たちがゆったりと移動していく様子にほっこりしました。 人に慣れているのか、中には私が乗っていたジープに近づいてくる象もいて少しびっくりしました。とても貴重で忘れられない体験です。
象の種類を比較することは少ないかもしれませんが、違いを認識して象を見るだけでも何か得られるものがあるかもしれませんね。
象は日本を含め、さまざまな国で神聖な生き物として扱われてきました。 その理由に宗教と象の特徴が挙げられます。
まず、宗教的な理由として仏教が関係しています。世界3大宗教の1つである仏教を開いた釈迦の母、マーヤーが釈迦を身籠る際に、白い象が脇腹に入る夢を見ており、これが偉大な王が誕生するお告げであったというのです。特に白象は縁起がいいとされ、タイでは白象を王様に献上しなければならないという法律があるそう!
次に象の特徴として、長生きすることから「繁栄」や「生存」を連想させること、そして驚異的な記憶力を持つ賢い動物であることも理由にあります。 戦に使われたことから「勇気」や「忠誠」を象徴しているともいわれます。古くから人間とともに共生し、人間の暮らしに役立ってきたことも起因しているのでしょう。
また、象は家族で行動するため「幸せの象徴」ともいわれています。実際に、足並みを揃えてゆっくりと移動していく象の群れを見たときは私も幸せな気持ちになりました。
以上のことから象は縁起のいい動物だといわれているのです。
日本では象が動物園でショーをするなど、観光での役割が大きいですが、他の国ではどのように扱われているでしょうか。国別に紹介していきます。
タイにとって象は信仰の対象であるとともに生活にかかせない存在としての歴史も長いです。 象は以前、林業に携わっていました。大きな体と力があるため森林伐採に役立ったのです。 しかし、自然破壊の進行とともに象の数も減り、林業を行う機会が減っていったため、エレファントライディングなどの観光業に関わるようになっていきました。 現在でも各地でエレファントライディングを楽しむことができますよ。
インドでは古代から象が戦いに度々使われていたといいます。 象を見たことがない国からしたらあんなに大きな体格の動物にとても驚いたことでしょう。
現在ではインドの世界遺産の1つ、「アンベール城」に行く際に象がタクシーとして使われています。 顔に可愛い装飾が施されており、見た目でも楽しむことができますよ。
スリランカでも象は主に観光として扱われています。 象の孤児院があるピンナワラでは、象が近くの川で水浴びをする様子から孤児院に戻っていく様子までを見ることができます。
数十頭もの象が道路をひしめき合いながら歩いていく様子は圧巻です! 孤児院では赤ちゃん象にミルクをあげる体験も用意されています。象のお土産も有名で糞を使ってできた紙も売っています。
アフリカでも国立公園でアフリカ象をみるツアーといった観光での役割を果たしています。 私は野生のアフリカ象は見たことがないのでいつかサバンナでキリマンジャロを背景に象を見るのが密かな夢です。
また、近年深刻な問題として、密猟があります。象牙が高く売れるためです。 もちろんアジア象も例外ではありませんが、アフリカ象は象牙がついている個体が多いため被害が後を絶ちません。 他にも象が農産物を荒らすなどの被害が出ており、害獣問題もあるようです。
見る人を惹きつける象の祭りは世界各国で行われています。国別に紹介していきます!
毎年11月に約200頭以上の国中の象がスリンに集まり、数日間に分けてパレードや綱引き、丸太運びなどが行います。 タイ国民と象との歴史的な関わりを知ることができ、世界各国からこの祭りをみようと期間中は周辺ホテルが満室になるのだとか。タイを訪れたら1度は見てみたい祭りです。
毎年3月にジャイプールで象祭りが行われます。 祭りの見どころはベルベットの布やジュエリーで見事に装飾された象たちのパレードで、優れた装飾の象には賞が与えられます。 他にもエレファントポロというスポーツの観戦も楽しめますよ。
毎年7-8月の10日間前後で古都キャンディで行われる国内最大の祭りです。 電飾で装飾された象のパレードのほか、ファイヤーダンサーや発祥のキャンディアンダンスが見られます。 後半になるほど規模が大きくなり、世界中から観光客が集まります。
毎年2月中旬にラオスのサイニャブリ県で開催されます。 国内の象が減っているため、その危機を伝えるとともに、パレードや曲芸披露を行う構成になっています。
皆さんはガネーシャをご存じですか?頭は象なのに体は人間の姿をしているので不思議に思う方は多いのではないでしょうか。
ガネーシャとはヒンドゥー教の神で、サンスクリット語で「民衆の主」を意味します。 豊穣や知識、幸運の神様だといわれており、信仰国ではプレゼントに選ばれたり、店に飾ったりするようです。
ところで、なぜ頭が象なのでしょうか。それにはいくつかの言い伝えがありますが1つ紹介します。
ヒンドゥー教の女神の1人である「パールヴァティー」が、男の子を欲しくて自分の垢で作った人形に命を吹き込み、ガネーシャを誕生させます。かなりの美少年だったとか。 その後、パールヴァティーは風呂に入るため、門番をするように少年に命じます。 そこに旦那のシヴァが帰ってきて、部屋に入ろうとするのですが、少年が通してくれないので怒ってその首をはねて殺してしまいました。 それを見たパールヴァティーは怒り狂い、見かねたシヴァが最初に道を通ったものの首をつけると約束します。そこに運悪く道を通ってしまった象の首をつけたことが所以だといわれています。
象の首をつけることができるなら、はねてしまった首をつけておくれよ……。というか、そもそもよく垢で人形を作ろうと思ったな! と突っ込み始めるときりがないのですが、このような神話がガネーシャの始まりだそうです。
ガネーシャはインドで見られることが多いですが、タイでも有名です。 中でも「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」のピンク色のガネーシャは願い事を叶えてくれるらしく観光地としても人気ですよ。
世界中で愛される象のモチーフを、日常の様々なシーンに取り入れてみませんか? チャイハネでも人気の象のモチーフのアイテムをご紹介します!
タイでは象の毛は幸福を招くお守りとして古くから伝えられてきました。 象の尻尾の毛を埋め込んだリングを肌身離さず持ち歩くことで、幸運や魔除けのお守りとなります。 ※現在は動物愛護の観点から、象の毛の変わりに植物が使われています。
大胆にプリントされた象が気持ち良さそうに歩くカーテン。 程よい透け感と、グラデーションが異国感を演出してくれます。
カラフルな象がかわいい!小物を持ち運ぶのにちょうど良いサイズのラウンドポーチ。 色の組み合わせがアソートなので、選ぶのも楽しいアイテムです。
象にまつわる話はいかがでしたでしょうか。 改めて、象は私たちにとってなくてはならない存在で、見るだけで癒されますよね。象にまつわる祭りも世界各地で行われていて、いつか見てみたいです! 現在象は一部が絶滅危惧種にあり、存続が危ぶまれています。 今後も象が見られるように私たちの生活を見直したり、象について深く知ったりすることが重要かもしれません。この記事が象に興味を持つ一助となれば幸いです。
ガネーシャについてもっと知りたい方におすすめ!
象の顔をした神様を海に流す祭り
この記事が好きなあなたにおすすめ!
南インドにある「ケララ」は魅惑に包まれた楽園だった!
皆さんは象と聞くとどんなことを思い浮かべますか?
大きな体に、すべてを包み込んでくれるようなつぶらな瞳。この記事を読んでいるあなたも象が好きな1人ではないでしょうか。
私は学生時代にスリランカの象の孤児院にいったことがありますが、「想像より小さいかも?毛が針金みたいにちくちくして痛い!」と驚いた経験があります。
子どものときに動物園で見た象はもっと大きく見えたのに、それから時間が経って自身の象の見え方が変わったことに懐かしいような、なんともいえない気持ちになったのを覚えています。
赤ちゃん向けの小さな絵本にも登場する象は、野生の象がいない日本でも、私たちの暮らしに根付いた存在ではないでしょうか?
とは言いつつ、意外と象のことを詳しくは知らないかも……?という方に、象にまつわるあれこれを紹介していきます!
目次
象は大きく分けて2種類!アジア象とアフリカ象の違いについて
細かく分けるともっと種類がありますが、アジア象とアフリカ象の2つに大別されます。
アジア象は主にアジア圏(タイやインドやラオス、スリランカ、ミャンマーなど)に、アフリカ象はアフリカを中心に生息しています。
身体的な部分や性格を比べてみると、
といった違いが見られます。
動物園で見られる象のほとんどは飼育のしやすさからアジア象が多く、アフリカ象が日本で見られるのは珍しいとか。
また、象は共通して感情が豊かで家族を大切にする生き物です。
スリランカの国立公園で運よく野生の象の群れを見たのですが、大小20-30頭ほどの象たちがゆったりと移動していく様子にほっこりしました。
人に慣れているのか、中には私が乗っていたジープに近づいてくる象もいて少しびっくりしました。とても貴重で忘れられない体験です。
象の種類を比較することは少ないかもしれませんが、違いを認識して象を見るだけでも何か得られるものがあるかもしれませんね。
象は幸運の象徴?縁起がいいといわれるのはなぜ?
象は日本を含め、さまざまな国で神聖な生き物として扱われてきました。
その理由に宗教と象の特徴が挙げられます。
まず、宗教的な理由として仏教が関係しています。世界3大宗教の1つである仏教を開いた釈迦の母、マーヤーが釈迦を身籠る際に、白い象が脇腹に入る夢を見ており、これが偉大な王が誕生するお告げであったというのです。特に白象は縁起がいいとされ、タイでは白象を王様に献上しなければならないという法律があるそう!
次に象の特徴として、長生きすることから「繁栄」や「生存」を連想させること、そして驚異的な記憶力を持つ賢い動物であることも理由にあります。
戦に使われたことから「勇気」や「忠誠」を象徴しているともいわれます。古くから人間とともに共生し、人間の暮らしに役立ってきたことも起因しているのでしょう。
また、象は家族で行動するため「幸せの象徴」ともいわれています。実際に、足並みを揃えてゆっくりと移動していく象の群れを見たときは私も幸せな気持ちになりました。
以上のことから象は縁起のいい動物だといわれているのです。
各国での象の扱いは?
日本では象が動物園でショーをするなど、観光での役割が大きいですが、他の国ではどのように扱われているでしょうか。国別に紹介していきます。
・タイ
タイにとって象は信仰の対象であるとともに生活にかかせない存在としての歴史も長いです。
象は以前、林業に携わっていました。大きな体と力があるため森林伐採に役立ったのです。
しかし、自然破壊の進行とともに象の数も減り、林業を行う機会が減っていったため、エレファントライディングなどの観光業に関わるようになっていきました。
現在でも各地でエレファントライディングを楽しむことができますよ。
・インド
インドでは古代から象が戦いに度々使われていたといいます。
象を見たことがない国からしたらあんなに大きな体格の動物にとても驚いたことでしょう。
現在ではインドの世界遺産の1つ、「アンベール城」に行く際に象がタクシーとして使われています。
顔に可愛い装飾が施されており、見た目でも楽しむことができますよ。
・スリランカ
スリランカでも象は主に観光として扱われています。
象の孤児院があるピンナワラでは、象が近くの川で水浴びをする様子から孤児院に戻っていく様子までを見ることができます。
数十頭もの象が道路をひしめき合いながら歩いていく様子は圧巻です!
孤児院では赤ちゃん象にミルクをあげる体験も用意されています。象のお土産も有名で糞を使ってできた紙も売っています。
・アフリカ
アフリカでも国立公園でアフリカ象をみるツアーといった観光での役割を果たしています。
私は野生のアフリカ象は見たことがないのでいつかサバンナでキリマンジャロを背景に象を見るのが密かな夢です。
また、近年深刻な問題として、密猟があります。象牙が高く売れるためです。
もちろんアジア象も例外ではありませんが、アフリカ象は象牙がついている個体が多いため被害が後を絶ちません。
他にも象が農産物を荒らすなどの被害が出ており、害獣問題もあるようです。
世界の象にまつわるかわった祭りを国別に紹介!
見る人を惹きつける象の祭りは世界各国で行われています。国別に紹介していきます!
・タイのスリン象祭り
毎年11月に約200頭以上の国中の象がスリンに集まり、数日間に分けてパレードや綱引き、丸太運びなどが行います。
タイ国民と象との歴史的な関わりを知ることができ、世界各国からこの祭りをみようと期間中は周辺ホテルが満室になるのだとか。タイを訪れたら1度は見てみたい祭りです。
・インドの象祭り
毎年3月にジャイプールで象祭りが行われます。
祭りの見どころはベルベットの布やジュエリーで見事に装飾された象たちのパレードで、優れた装飾の象には賞が与えられます。
他にもエレファントポロというスポーツの観戦も楽しめますよ。
・スリランカのエラサ・ペラヘラ祭り
毎年7-8月の10日間前後で古都キャンディで行われる国内最大の祭りです。
電飾で装飾された象のパレードのほか、ファイヤーダンサーや発祥のキャンディアンダンスが見られます。
後半になるほど規模が大きくなり、世界中から観光客が集まります。
・ラオスの象祭り
毎年2月中旬にラオスのサイニャブリ県で開催されます。
国内の象が減っているため、その危機を伝えるとともに、パレードや曲芸披露を行う構成になっています。
ガネーシャをご存じですか?なぜ頭が象なのかを解説!
皆さんはガネーシャをご存じですか?頭は象なのに体は人間の姿をしているので不思議に思う方は多いのではないでしょうか。
ガネーシャとはヒンドゥー教の神で、サンスクリット語で「民衆の主」を意味します。
豊穣や知識、幸運の神様だといわれており、信仰国ではプレゼントに選ばれたり、店に飾ったりするようです。
ところで、なぜ頭が象なのでしょうか。それにはいくつかの言い伝えがありますが1つ紹介します。
ヒンドゥー教の女神の1人である「パールヴァティー」が、男の子を欲しくて自分の垢で作った人形に命を吹き込み、ガネーシャを誕生させます。かなりの美少年だったとか。
その後、パールヴァティーは風呂に入るため、門番をするように少年に命じます。
そこに旦那のシヴァが帰ってきて、部屋に入ろうとするのですが、少年が通してくれないので怒ってその首をはねて殺してしまいました。
それを見たパールヴァティーは怒り狂い、見かねたシヴァが最初に道を通ったものの首をつけると約束します。そこに運悪く道を通ってしまった象の首をつけたことが所以だといわれています。
象の首をつけることができるなら、はねてしまった首をつけておくれよ……。というか、そもそもよく垢で人形を作ろうと思ったな!
と突っ込み始めるときりがないのですが、このような神話がガネーシャの始まりだそうです。
ガネーシャはインドで見られることが多いですが、タイでも有名です。
中でも「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」のピンク色のガネーシャは願い事を叶えてくれるらしく観光地としても人気ですよ。
象のモチーフを日常に取り入れよう
世界中で愛される象のモチーフを、日常の様々なシーンに取り入れてみませんか?
チャイハネでも人気の象のモチーフのアイテムをご紹介します!
・象リング
タイでは象の毛は幸福を招くお守りとして古くから伝えられてきました。
象の尻尾の毛を埋め込んだリングを肌身離さず持ち歩くことで、幸運や魔除けのお守りとなります。
※現在は動物愛護の観点から、象の毛の変わりに植物が使われています。
・ケララカーテン
大胆にプリントされた象が気持ち良さそうに歩くカーテン。
程よい透け感と、グラデーションが異国感を演出してくれます。
・エレファントラウンドポーチ
カラフルな象がかわいい!小物を持ち運ぶのにちょうど良いサイズのラウンドポーチ。
色の組み合わせがアソートなので、選ぶのも楽しいアイテムです。
象にまつわる話はいかがでしたでしょうか。
改めて、象は私たちにとってなくてはならない存在で、見るだけで癒されますよね。象にまつわる祭りも世界各地で行われていて、いつか見てみたいです!
現在象は一部が絶滅危惧種にあり、存続が危ぶまれています。
今後も象が見られるように私たちの生活を見直したり、象について深く知ったりすることが重要かもしれません。この記事が象に興味を持つ一助となれば幸いです。
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