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「シルクロードの交差点、ウズベキスタン」
2024年12月にアミナコレクションとしてはじめて商品仕入の出張に行ってきました。出張では約2週間掛けて東部のリシタン地域から西部のヒヴァまでウズベキスタンを横断しながら、各地のフォークロアを体感してきました。
今回はリシタンという地域で作られている陶器に焦点を当ててレポートをお届けしたいと思います!
ウズベキスタンは中央アジアに位置し、カザフスタン、タジキスタン、アフガニスタンなどと国境を接している国です。
「○○スタン」って聞くと、なんとなく危なそう…って思いませんか?実はそれ、大きな誤解です。ウズベキスタンは2023年の「安全認識指数」で、なんと世界で一番安全な国に選ばれています!現地の方もとてもフレンドリーで、街で会う人はみんな笑顔。ごはんはバリエーション豊富で、どれも美味しい! おかげで出張中はずっと快適でした。
気候は砂漠地帯ならではの寒暖差が特徴で、夏は40℃を超える暑さになるそうですが、私たちが訪れたのは真冬で毎日氷点下…日によっては雪が降る中での仕入れとなりました。ただ、凛とした空気の中での市場巡りは、これまで暑い国に出張する機会の多かった私にとってはなかなか新鮮な経験となりました。
宗教については多くの国民がイスラム教を信仰しているということで、コーランの声やお祈りをする姿を見かけます。
ところで、イスラム教と聞くと飲酒が禁止されているというイメージを持つ方が多いと思います。唯一の趣味が飲酒という私にとって、いくら世界一安全な国と聞いても2週間も飲酒が出来ないとなると大問題です。というか、耐えられません!!しかしウズベキスタンはお酒に対して比較的寛容な国のようで、飲酒は個人の自由とされていて街中やレストランで普通に購入・提供されていたため、私も出張期間は大変快適に過ごせました。
今回の出張の目的は、大きく2つありました。ひとつは、ウズベキスタン全土を巡り、各地に息づくフォークロアを実際に見て、触れて、感じること。現地の空気や人々の暮らしの中で育まれた伝統文化を、肌で体験してきました。
もうひとつは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンの美しく個性豊かなフォークロアを、チャイハネのフィルターを通して日本で紹介するための仕入れルートを開拓することです。現地の作り手との関係を築き、今後の継続的な取引につながる基盤づくりを行ってきました。
各地で多くの伝統工芸品や工房を訪れてきましたが、今回の出張ではリシタン地域で作られている陶器をメインに仕入れてきました。
リシタン陶器は、ウズベキスタン東部フェルガナ盆地にある小さな町「リシタン」で作られる伝統的な陶器です。この地域は古くから陶芸の産地として知られており、シルクロード交易の要所として栄えてきました。町の人口の多くが陶芸に関わっており、代々続く窯元が数多く存在しています。
リシタン陶器最大の特徴は、鮮やかな色彩です。特にコバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドグリーンなどの釉薬は地元で採れる天然鉱物が原料となっており、化学薬品に頼らない自然な発色も魅力だと感じました。
模様は、幾何学模様や植物、ペイズリーや唐辛子、ザクロなどをモチーフにしたものが主流ですが、職人さんのスタイルによって一枚一枚の柄やモチーフが違うため本当に見飽きません!
そして模様は全て手塗りのため、同じ柄、同じ型でも一つひとつの器ごとで微妙に異なる表情を持っていて、手仕事ならではの温かみがしっかりと感じられるポイントなっています。
因みに、モチーフにはそれぞれ意味や由来があるので、その一部をご紹介しますね。
リシタン陶器は現地でも食器として日常的に使われていて、私たちがレストランなどで食事する際にも様々な種類のリシタン食器を目にしました。
器も素敵ですがウズベキスタン料理はとても美味しく、この出張で2kg太りました・・
リシタンには大小様々な工房が点在しているようですが、我々出張隊はリシタンの町の中心にある「リシタン国際陶器センター」という個人工房の集まる施設にて、たくさんの工房を見学してきました。
この施設はウズベキスタン陶芸文化の維持などを目的に建てられ、多くの職人さんの工房とショールームが集まり、商品を作り、展示販売もされていました。
施設の中に入るまでは、”沢山の職人さん達が同じ施設で、しかも同じ陶器を売っていたらライバルになるのでは…”と勝手に心配してしまいましたが、みんなとても仲が良さそうにお茶を飲んだり、町内会のような会合も行っていました!
中に入れば仲が良いのも納得します。それは工房によって作っている陶器のデザインテイストが全く違っているからです。
色やモチーフが様々で、また凹凸があったりなかったりするので、手に持った感触もそれぞれ違います。
また、各職人さんが実際に陶器を作っている現場も沢山見学させてもらい、絵付けを行う様子なども見てきました。
今回の出張では、デザインのテイストが異なる約10件の工房から商品を仕入れることになりました。実際に販売がスタートしたら店舗で各工房についても紹介する予定ですので、商品とあわせて楽しみに待っていてください!
今回はリシタン陶器にフォーカスしたレポートをお届けしましたが、ウズベキスタンには陶器以外にも素晴らしいフォークロアが沢山ありました。
例えば、スザニ刺繍という古くから伝わる刺繍ファブリックは、商品としてとても魅力的でぜひ仕入れたいものでした。しかし、すべてが手作業で、しかも作るのは各家庭で、、、ということで量産が難しく、今回は仕入れを諦めました。
最後に、ウズベキスタンを訪れてから約1年が経過しましたが、職人さんたちが一つひとつ手作りしたリシタン陶器が、間もなくウズベキスタンから日本へ向けて出発します!是非みなさんも店頭で直接リシタン陶器に触れてみて下さい。
2007年入社、東京都出身。学生時代に留学したタイと仕事でも繋がっていたくて入社。会社では商品仕入などの管理を担当。自宅では2児の親としてスーパーへの買い出しを担当。
「青の都」の息を吞む美しさをレポート▼
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「シルクロードの交差点、ウズベキスタン」
2024年12月にアミナコレクションとしてはじめて商品仕入の出張に行ってきました。
出張では約2週間掛けて東部のリシタン地域から西部のヒヴァまでウズベキスタンを横断しながら、各地のフォークロアを体感してきました。
今回はリシタンという地域で作られている陶器に焦点を当ててレポートをお届けしたいと思います!
目次
ウズベキスタンってどんな国?
ウズベキスタンは中央アジアに位置し、カザフスタン、タジキスタン、アフガニスタンなどと国境を接している国です。
「○○スタン」って聞くと、なんとなく危なそう…って思いませんか?実はそれ、大きな誤解です。ウズベキスタンは2023年の「安全認識指数」で、なんと世界で一番安全な国に選ばれています!
現地の方もとてもフレンドリーで、街で会う人はみんな笑顔。ごはんはバリエーション豊富で、どれも美味しい! おかげで出張中はずっと快適でした。
気候は砂漠地帯ならではの寒暖差が特徴で、夏は40℃を超える暑さになるそうですが、私たちが訪れたのは真冬で毎日氷点下…
日によっては雪が降る中での仕入れとなりました。ただ、凛とした空気の中での市場巡りは、これまで暑い国に出張する機会の多かった私にとってはなかなか新鮮な経験となりました。
宗教については多くの国民がイスラム教を信仰しているということで、コーランの声やお祈りをする姿を見かけます。
ところで、イスラム教と聞くと飲酒が禁止されているというイメージを持つ方が多いと思います。
唯一の趣味が飲酒という私にとって、いくら世界一安全な国と聞いても2週間も飲酒が出来ないとなると大問題です。というか、耐えられません!!
しかしウズベキスタンはお酒に対して比較的寛容な国のようで、飲酒は個人の自由とされていて街中やレストランで普通に購入・提供されていたため、私も出張期間は大変快適に過ごせました。
ウズベキスタン出張の目的
今回の出張の目的は、大きく2つありました。
ひとつは、ウズベキスタン全土を巡り、各地に息づくフォークロアを実際に見て、触れて、感じること。現地の空気や人々の暮らしの中で育まれた伝統文化を、肌で体験してきました。
もうひとつは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンの美しく個性豊かなフォークロアを、チャイハネのフィルターを通して日本で紹介するための仕入れルートを開拓することです。
現地の作り手との関係を築き、今後の継続的な取引につながる基盤づくりを行ってきました。
各地で多くの伝統工芸品や工房を訪れてきましたが、今回の出張ではリシタン地域で作られている陶器をメインに仕入れてきました。
リシタン陶器とは
リシタン陶器は、ウズベキスタン東部フェルガナ盆地にある小さな町「リシタン」で作られる伝統的な陶器です。
この地域は古くから陶芸の産地として知られており、シルクロード交易の要所として栄えてきました。町の人口の多くが陶芸に関わっており、代々続く窯元が数多く存在しています。
リシタン陶器最大の特徴は、鮮やかな色彩です。
特にコバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドグリーンなどの釉薬は地元で採れる天然鉱物が原料となっており、化学薬品に頼らない自然な発色も魅力だと感じました。
模様は、幾何学模様や植物、ペイズリーや唐辛子、ザクロなどをモチーフにしたものが主流ですが、職人さんのスタイルによって一枚一枚の柄やモチーフが違うため本当に見飽きません!
そして模様は全て手塗りのため、同じ柄、同じ型でも一つひとつの器ごとで微妙に異なる表情を持っていて、手仕事ならではの温かみがしっかりと感じられるポイントなっています。
因みに、モチーフにはそれぞれ意味や由来があるので、その一部をご紹介しますね。
リシタン陶器は現地でも食器として日常的に使われていて、私たちがレストランなどで食事する際にも様々な種類のリシタン食器を目にしました。
器も素敵ですがウズベキスタン料理はとても美味しく、この出張で2kg太りました・・
リシタンの工房の数々
リシタンには大小様々な工房が点在しているようですが、我々出張隊はリシタンの町の中心にある「リシタン国際陶器センター」という個人工房の集まる施設にて、たくさんの工房を見学してきました。
この施設はウズベキスタン陶芸文化の維持などを目的に建てられ、多くの職人さんの工房とショールームが集まり、商品を作り、展示販売もされていました。
施設の中に入るまでは、”沢山の職人さん達が同じ施設で、しかも同じ陶器を売っていたらライバルになるのでは…”と勝手に心配してしまいましたが、みんなとても仲が良さそうにお茶を飲んだり、町内会のような会合も行っていました!
中に入れば仲が良いのも納得します。
それは工房によって作っている陶器のデザインテイストが全く違っているからです。
色やモチーフが様々で、また凹凸があったりなかったりするので、手に持った感触もそれぞれ違います。
また、各職人さんが実際に陶器を作っている現場も沢山見学させてもらい、絵付けを行う様子なども見てきました。
今回の出張では、デザインのテイストが異なる約10件の工房から商品を仕入れることになりました。
実際に販売がスタートしたら店舗で各工房についても紹介する予定ですので、商品とあわせて楽しみに待っていてください!
最後に | フォークロア溢れるウズベキスタン
今回はリシタン陶器にフォーカスしたレポートをお届けしましたが、ウズベキスタンには陶器以外にも素晴らしいフォークロアが沢山ありました。
例えば、スザニ刺繍という古くから伝わる刺繍ファブリックは、商品としてとても魅力的でぜひ仕入れたいものでした。
しかし、すべてが手作業で、しかも作るのは各家庭で、、、ということで量産が難しく、今回は仕入れを諦めました。
最後に、ウズベキスタンを訪れてから約1年が経過しましたが、職人さんたちが一つひとつ手作りしたリシタン陶器が、間もなくウズベキスタンから日本へ向けて出発します!
是非みなさんも店頭で直接リシタン陶器に触れてみて下さい。
筆者プロフィール:高野
2007年入社、東京都出身。
学生時代に留学したタイと仕事でも繋がっていたくて入社。
会社では商品仕入などの管理を担当。自宅では2児の親としてスーパーへの買い出しを担当。
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