人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
中華料理は日本でも大人気です。「私は辛いのが苦手だから、中華はどうも……」という人もいますよね。しかし実際には、辛くない中華料理も数多く存在します。中華料理の特徴は、決してひとつではありません。
中国はたいへん広大な国で、地域ごとに気候や風土、暮らしが大きく異なります。その違いは食文化にも色濃く反映されます。
その地域の特徴を代表する考え方として北京料理・上海料理・広東料理・四川料理の「中国四大料理」が生まれました。味付けや調理法の違いを知ることで、中国料理の奥深さが見えてきます。
中国四大料理とは、中国各地に存在する数多くの郷土料理の中でも、特に代表的とされる四つの地域料理を表す言葉です。一般的には、次の四つを指します。
中国はとてつもなく広く、そして長い歴史に育まれてきました。南北に長く、内陸部と沿岸部でも自然環境が大きく異なります。
寒冷な北部では、体を温めるために油や小麦を使った料理が好まれます。一方で温暖な南部では香辛料や発酵食品が発達しました。さらに、海に近い地域では新鮮な魚介類が豊富に使われるなど、入手できる食材の違いによって料理の方向性が決まってきます。
中国四大料理は単なる味の違いではなく、その土地で暮らす人々の生活様式や歴史、風土が積み重なって発展した食文化の結晶だといえるでしょう。
北京は中国の首都で、政治・文化の中心地です。中国の都としても長い歴史を持ちます。日本の秋田県、岩手県と同じぐらいの緯度です。
北京料理は、中国北部を代表する地域料理で、北京を中心に発展してきました。宮廷文化の影響を受けた格式ある料理が多く、濃いめの味付けや小麦を使った料理が特徴とされています。
北京は中国北部に位置し、冬は寒く乾燥した気候が続く地域です。このため、体を温める料理や保存性を意識した食文化が発達しました。また、政治の中心地として長い歴史を持ち、皇帝や官僚を支える宮廷文化が根付いています。
地方から集まったたくさんの食材や料理人の技術が融合し、北京ならではの洗練された料理文化が形づくられていきました。
北京料理は、しっかりとした味付けと香ばしさを重視する点が特徴です。
小麦の生産が盛んな地域であるため、麺類や餃子、包子(パオズ)などの粉もの料理が豊富です。また、寒冷な気候に対応するため、油を使った調理や焼く・揚げる工程が発達しました。宮廷料理の名残で見た目や盛り付けにも配慮される傾向があります。
北京料理を代表する料理といえば、北京ダックです。皮を香ばしく焼き上げ、甘辛い味噌や野菜とともに包んで食べるスタイルは、日本でも広く知られています。
炸醤麺(ジャージャン麺)や水餃子、包子なども定番です。また、羊肉などの肉料理も盛んで、体が温まる料理です。
家庭料理から宴席料理まで幅広く楽しまれている点も、北京料理の魅力といえるでしょう。
上海は中国最大の経済都市で東部に位置する中国経済の中心地です。長江河口南岸に位置し、中国東部の港町として発展してきました。日本の鹿児島県とほぼ同じ緯度にあります。
上海料理は、海と川に囲まれた立地を活かし、豊富な魚介類を使った料理が多いのが特徴です。甘みのある味付けや煮込み料理が広く親しまれています。
上海は長江の河口に位置する、中国有数の港湾都市です。古くから物流や商業の中心として発展し、国内各地はもちろん、海外との交流も盛んです。そのため、食文化においても多様性を感じられる土地柄といえます。また、海や川に近い環境から、淡水魚や海産物が豊富に手に入ります。それだけでなく気候風土にも恵まれていて、さまざまな種類の食材が用いられてきました。こうした安定した流通と恵まれた立地が、上海料理の幅広さを支えています。
上海料理の大きな特徴は、甘みを感じる濃厚な味付けです。砂糖と醤油を組み合わせた調味が多く、コクのあるまろやかな味わいが生まれます。特に煮込み料理や蒸し料理では、この甘辛い味付けが素材の旨みを引き立てます。
油の使用は比較的控えめで、濃厚でありながらも重たくなりすぎない点も、上海料理ならではの魅力といえるでしょう。
小籠包は、上海料理を代表する料理として広く知られています。薄い皮の中にスープと具材を閉じ込めた点心で、蒸し上げた際に広がる香りと旨みが口いっぱいに広がります。日本人にも大人気です。
上海蟹(チュウゴクモクズガニ)を用いた料理は、人気メニューで姿蒸しなどがあります。
紅焼肉と呼ばれる豚肉の煮込み料理も定番の逸品です。砂糖と醤油を使った甘辛い味付けは、上海料理の代表的な味といえるでしょう。
広東省は中国南部の経済・貿易の中心地です。日本の沖縄県八重山諸島と同じ緯度に位置します。温暖な気候と海に面した立地から、新鮮な海産物や山の幸が豊富に手に入ります。広東料理は、素材の味を生かした淡泊で上品な味わいが特徴です。
広東省は中国南部に位置し、年間を通して温暖で降水量も比較的多い地域です。沿岸部では新鮮な魚介類が手に入り、内陸部では野菜や穀物が収穫されます。海の幸も山の幸もふんだんに手に入る恵まれた地域と言えるでしょう。
また、長い海岸線と川の網目状の流域により、物流も発達しています。多種多様な食材が比較的安定して手に入るのもこの地域の特徴です。
広東料理の最大の特徴は、素材の風味を大切にしたあっさりとした味付けです。
調味料は控えめで、蒸す・茹でる・炒めるなどシンプルな調理法が多く、食材本来の香りや食感を楽しむことができます。油の使用は比較的少なく、香辛料は控えめですが、砂糖や醤油を用いて旨味を引き出す工夫もあります。
また、点心文化が発達しており、軽食や茶席で楽しめる料理も多く、食事としても嗜好品としても楽しめるのが魅力です。
広東料理はなんと言っても点心です。焼売や餃子、春巻きなど種類が豊富で、朝食やお茶の時間に軽く楽しむ文化として根付いています。日本でも親しまれている点心ですね。
チャーシューや白切鶏は、素材の味を生かしたシンプルな調理ながら、奥深い風味を持つ逸品です。
海鮮を使った蒸し魚や炒め物も広東料理らしさを感じさせ、食感や香りを重視した味付けが特徴的です。
家庭料理から高級料理まで幅広く、日常的にも楽しめます。広東料理の素材を活かした味付けは日本料理と通じるところがあり、日本人にも好む人が多いようです。
四川省は中国西部に位置し、省都は成都です。緯度は日本の屋久島とほぼ同じで、夏は蒸し暑く冬はさほど気温が下がらない特徴があります。四川料理では、気候の特徴から食材の保存や香辛料の利用が発達しました。辛味と痺れを特徴とする複雑な味わいが魅力です。
四川省は中国西南部に位置し、盆地を中心に湿度の高い気候が特徴です。四方を山に囲まれ、その名の通り河川も豊富で水資源に恵まれています。気候が湿潤であることから、食品の保存や防腐のための調理法が発達し、発酵食品の文化が育まれてきました。唐辛子や花椒(ホアジャオ)などの香辛料が盛んに栽培され、これらは料理には欠かせない存在です。四川の地理的条件と気候において、独特の辛味と痺れのある料理文化が花開きました。
四川料理の最大の特徴は、辛味と麻味(しびれる辛さ)の組み合わせでしょう。唐辛子や花椒の調味料を多用し、口に入れた瞬間の刺激と余韻のある痺れが魅力です。さらに、甘味や酸味、旨味も加えた複雑な味付けが多く、食べる楽しさを深めます。油をしっかり使った炒め物や煮込み料理も豊富で、香りや色合いのバランスにもこだわりがあります。四川料理は単に辛いだけでなく、味の奥行きが感じられ、さらには目でも楽しめる料理です。
四川料理の代表格は麻婆豆腐です。豆板醤と花椒の組み合わせで、辛味と痺れを楽しめます。回鍋肉は豚肉とキャベツを炒め、味噌や醤油で味付けした人気料理です。担々麺も四川発祥で、スープに唐辛子と花椒を効かせ、ピリ辛ながらもコクのある味わいが特徴です。その他、酸辣湯や口水鶏なども四川料理らしい刺激的な逸品として、日本でも広く親しまれています。
日本で馴染み深い中華料理ですが、中には中国の郷土料理に影響を受けながら、日本で独自に生まれたものが数多くあります。家庭料理としても定着し、各地でアレンジされて楽しまれている存在です。
冷やし中華は、日本の夏の暑さに合わせて考案された料理です。茹でた麺を冷やし、きゅうり、ハム、錦糸卵、トマトなど彩り豊かな具材をのせます。酸味の効いたタレで味付けし、食欲をそそる見た目とさっぱりとした味わいが特徴です。暑い夏を心地よく乗り切れる一品として親しまれています。
今では季節限定の定番メニューとして日本全国で定着しています。中国の麺料理がベースですが、日本の気候や食文化に合わせて独自に発展した料理です。日本で冷やし中華、はじめました。
エビチリは、中国四川料理をヒントに、日本でアレンジされた料理です。唐辛子の辛味は抑えつつ、ケチャップや砂糖などの調味料を加え甘辛く仕上げました。これが日本人の口に合い、大好評となった料理です。プリッとしたエビにソースが絡む食感は家庭でも人気で、夕飯のおかずやお弁当にも登場します。辛味を控えながらも旨味を活かした、日本独自の中華アレンジの代表例でしょう。
エビマヨは、揚げたエビにマヨネーズベースの甘酸っぱいソースをかけた料理で、日本で考案された創作中華です。エビの食感と、まろやかなソースの組み合わせが絶妙で、子どもから大人まで大人気です。中華料理の要素を取り入れながらも、洋風調味料で仕上げる点が特徴で、家庭料理や外食のメニューとして広く定着しています。
中華丼も、日本発祥の中華料理です。炒めた野菜や肉、海鮮をとろみのある餡でまとめ、ご飯にかけます。中国の炒め物や丼文化を組み合わせた料理で、手軽に栄養バランスの良い食事ができます。中華風の食材を使いつつ、日本の食卓向けにアレンジされた料理です。八宝菜を丼ものにしたのが、中華丼ならば、カニ玉を丼にしたのが天津飯とされています。こちらも日本発祥のようです。
あんかけ焼きそばは、香ばしくカリッと焼いた中華麺に、野菜や肉、海鮮の餡をかけます。中国の焼きそばや炒め麺を元にしていますが、とろみのある餡で麺が冷めにくく、食べやすい仕上がりです。甘味や塩味、旨味がバランスよく調整されています。日本の中華料理店や家庭でも定番となり、地域ごとに具材や味付けに差が出るのも魅力です。揚げた麺に餡をかける料理をかた焼きそばと呼ぶこともあります。
中華料理は、食べる場や時間によっても魅力が変わります。家族や友人と円卓を囲み、料理を取り分けながら食べると、お腹だけでなく気持ちも満たされますよね。料理の味だけでなく、香りや見た目、音や舌触りも含め五感すべてで楽しめます。
さらに、中華料理がいちばんおいしくなる瞬間は、食卓の上だけではありません。体を動かしたあとや、たっぷり汗をかいたあと。特にサウナでじんわり温まり、余分なものが抜けた状態で口にする中華は、味の輪郭が驚くほどはっきりします。
汗をかいたあとの体は、塩味や旨味、香辛料の刺激に敏感になります。油や香味野菜のコクも重たく感じず、料理の美味しさが素直に受け取れるのです。そんな状態で食べる出来たての中華は、まさに絶品。
中華がなぜ“整ったあと”に合うのか、その理由や楽しみ方は、こちらの記事でも詳しく紹介されています。
サウナ後の食事「サウナ飯」はなぜ美味しい?身体が喜ぶサウナ飯の魅力に迫る!
中国四大料理は、それぞれの地域の気候や風土、歴史を映し出す料理文化です。北京、上海、広東、四川の味付けや調理法を比較し、中国の広大さと奥深さそして多様性を感じられます。
地域料理は暮らしや文化の象徴であり、食を通じて地域の特色や人々の営みを知ることができます。料理を味わうことで、地域ごとの文化や風土への理解も深まることでしょう。
中華街の楽しみ方は食事だけでない?中華街の門の意味▼
中華街の楽しみ方は食事だけでない?中華を食べる前にサウナでスッキリ!▼
中華料理は日本でも大人気です。「私は辛いのが苦手だから、中華はどうも……」という人もいますよね。
しかし実際には、辛くない中華料理も数多く存在します。中華料理の特徴は、決してひとつではありません。
中国はたいへん広大な国で、地域ごとに気候や風土、暮らしが大きく異なります。その違いは食文化にも色濃く反映されます。
その地域の特徴を代表する考え方として北京料理・上海料理・広東料理・四川料理の「中国四大料理」が生まれました。味付けや調理法の違いを知ることで、中国料理の奥深さが見えてきます。
目次
中国四大料理とは
中国四大料理とは、中国各地に存在する数多くの郷土料理の中でも、特に代表的とされる四つの地域料理を表す言葉です。一般的には、次の四つを指します。
中国はとてつもなく広く、そして長い歴史に育まれてきました。南北に長く、内陸部と沿岸部でも自然環境が大きく異なります。
寒冷な北部では、体を温めるために油や小麦を使った料理が好まれます。一方で温暖な南部では香辛料や発酵食品が発達しました。さらに、海に近い地域では新鮮な魚介類が豊富に使われるなど、入手できる食材の違いによって料理の方向性が決まってきます。
中国四大料理は単なる味の違いではなく、その土地で暮らす人々の生活様式や歴史、風土が積み重なって発展した食文化の結晶だといえるでしょう。
北京料理
北京は中国の首都で、政治・文化の中心地です。中国の都としても長い歴史を持ちます。日本の秋田県、岩手県と同じぐらいの緯度です。
北京料理は、中国北部を代表する地域料理で、北京を中心に発展してきました。宮廷文化の影響を受けた格式ある料理が多く、濃いめの味付けや小麦を使った料理が特徴とされています。
北京の地域性
北京は中国北部に位置し、冬は寒く乾燥した気候が続く地域です。このため、体を温める料理や保存性を意識した食文化が発達しました。また、政治の中心地として長い歴史を持ち、皇帝や官僚を支える宮廷文化が根付いています。
地方から集まったたくさんの食材や料理人の技術が融合し、北京ならではの洗練された料理文化が形づくられていきました。
北京料理の特徴
北京料理は、しっかりとした味付けと香ばしさを重視する点が特徴です。
小麦の生産が盛んな地域であるため、麺類や餃子、包子(パオズ)などの粉もの料理が豊富です。また、寒冷な気候に対応するため、油を使った調理や焼く・揚げる工程が発達しました。宮廷料理の名残で見た目や盛り付けにも配慮される傾向があります。
代表的な料理-北京料理-
北京料理を代表する料理といえば、北京ダックです。皮を香ばしく焼き上げ、甘辛い味噌や野菜とともに包んで食べるスタイルは、日本でも広く知られています。
炸醤麺(ジャージャン麺)や水餃子、包子なども定番です。
また、羊肉などの肉料理も盛んで、体が温まる料理です。
家庭料理から宴席料理まで幅広く楽しまれている点も、北京料理の魅力といえるでしょう。
上海料理
上海は中国最大の経済都市で東部に位置する中国経済の中心地です。長江河口南岸に位置し、中国東部の港町として発展してきました。日本の鹿児島県とほぼ同じ緯度にあります。
上海料理は、海と川に囲まれた立地を活かし、豊富な魚介類を使った料理が多いのが特徴です。甘みのある味付けや煮込み料理が広く親しまれています。
上海の地域性
上海は長江の河口に位置する、中国有数の港湾都市です。古くから物流や商業の中心として発展し、国内各地はもちろん、海外との交流も盛んです。そのため、食文化においても多様性を感じられる土地柄といえます。
また、海や川に近い環境から、淡水魚や海産物が豊富に手に入ります。それだけでなく気候風土にも恵まれていて、さまざまな種類の食材が用いられてきました。
こうした安定した流通と恵まれた立地が、上海料理の幅広さを支えています。
上海料理の特徴
上海料理の大きな特徴は、甘みを感じる濃厚な味付けです。
砂糖と醤油を組み合わせた調味が多く、コクのあるまろやかな味わいが生まれます。特に煮込み料理や蒸し料理では、この甘辛い味付けが素材の旨みを引き立てます。
油の使用は比較的控えめで、濃厚でありながらも重たくなりすぎない点も、上海料理ならではの魅力といえるでしょう。
代表的な料理-上海料理-
小籠包は、上海料理を代表する料理として広く知られています。薄い皮の中にスープと具材を閉じ込めた点心で、蒸し上げた際に広がる香りと旨みが口いっぱいに広がります。日本人にも大人気です。
上海蟹(チュウゴクモクズガニ)を用いた料理は、人気メニューで姿蒸しなどがあります。
紅焼肉と呼ばれる豚肉の煮込み料理も定番の逸品です。砂糖と醤油を使った甘辛い味付けは、上海料理の代表的な味といえるでしょう。
広東料理
広東省は中国南部の経済・貿易の中心地です。日本の沖縄県八重山諸島と同じ緯度に位置します。温暖な気候と海に面した立地から、新鮮な海産物や山の幸が豊富に手に入ります。
広東料理は、素材の味を生かした淡泊で上品な味わいが特徴です。
広東の地域性
広東省は中国南部に位置し、年間を通して温暖で降水量も比較的多い地域です。沿岸部では新鮮な魚介類が手に入り、内陸部では野菜や穀物が収穫されます。海の幸も山の幸もふんだんに手に入る恵まれた地域と言えるでしょう。
また、長い海岸線と川の網目状の流域により、物流も発達しています。多種多様な食材が比較的安定して手に入るのもこの地域の特徴です。
広東料理の特徴
広東料理の最大の特徴は、素材の風味を大切にしたあっさりとした味付けです。
調味料は控えめで、蒸す・茹でる・炒めるなどシンプルな調理法が多く、食材本来の香りや食感を楽しむことができます。油の使用は比較的少なく、香辛料は控えめですが、砂糖や醤油を用いて旨味を引き出す工夫もあります。
また、点心文化が発達しており、軽食や茶席で楽しめる料理も多く、食事としても嗜好品としても楽しめるのが魅力です。
代表的な料理-広東料理-
広東料理はなんと言っても点心です。焼売や餃子、春巻きなど種類が豊富で、朝食やお茶の時間に軽く楽しむ文化として根付いています。日本でも親しまれている点心ですね。
チャーシューや白切鶏は、素材の味を生かしたシンプルな調理ながら、奥深い風味を持つ逸品です。
海鮮を使った蒸し魚や炒め物も広東料理らしさを感じさせ、食感や香りを重視した味付けが特徴的です。
家庭料理から高級料理まで幅広く、日常的にも楽しめます。広東料理の素材を活かした味付けは日本料理と通じるところがあり、日本人にも好む人が多いようです。
四川料理
四川省は中国西部に位置し、省都は成都です。緯度は日本の屋久島とほぼ同じで、夏は蒸し暑く冬はさほど気温が下がらない特徴があります。
四川料理では、気候の特徴から食材の保存や香辛料の利用が発達しました。辛味と痺れを特徴とする複雑な味わいが魅力です。
四川の地域性
四川省は中国西南部に位置し、盆地を中心に湿度の高い気候が特徴です。四方を山に囲まれ、その名の通り河川も豊富で水資源に恵まれています。気候が湿潤であることから、食品の保存や防腐のための調理法が発達し、発酵食品の文化が育まれてきました。
唐辛子や花椒(ホアジャオ)などの香辛料が盛んに栽培され、これらは料理には欠かせない存在です。四川の地理的条件と気候において、独特の辛味と痺れのある料理文化が花開きました。
四川料理の特徴
四川料理の最大の特徴は、辛味と麻味(しびれる辛さ)の組み合わせでしょう。唐辛子や花椒の調味料を多用し、口に入れた瞬間の刺激と余韻のある痺れが魅力です。
さらに、甘味や酸味、旨味も加えた複雑な味付けが多く、食べる楽しさを深めます。油をしっかり使った炒め物や煮込み料理も豊富で、香りや色合いのバランスにもこだわりがあります。
四川料理は単に辛いだけでなく、味の奥行きが感じられ、さらには目でも楽しめる料理です。
代表的な料理-四川料理-
四川料理の代表格は麻婆豆腐です。豆板醤と花椒の組み合わせで、辛味と痺れを楽しめます。
回鍋肉は豚肉とキャベツを炒め、味噌や醤油で味付けした人気料理です。
担々麺も四川発祥で、スープに唐辛子と花椒を効かせ、ピリ辛ながらもコクのある味わいが特徴です。
その他、酸辣湯や口水鶏なども四川料理らしい刺激的な逸品として、日本でも広く親しまれています。
実は日本で作られた中華料理
日本で馴染み深い中華料理ですが、中には中国の郷土料理に影響を受けながら、日本で独自に生まれたものが数多くあります。
家庭料理としても定着し、各地でアレンジされて楽しまれている存在です。
冷やし中華
冷やし中華は、日本の夏の暑さに合わせて考案された料理です。
茹でた麺を冷やし、きゅうり、ハム、錦糸卵、トマトなど彩り豊かな具材をのせます。酸味の効いたタレで味付けし、食欲をそそる見た目とさっぱりとした味わいが特徴です。暑い夏を心地よく乗り切れる一品として親しまれています。
今では季節限定の定番メニューとして日本全国で定着しています。中国の麺料理がベースですが、日本の気候や食文化に合わせて独自に発展した料理です。日本で冷やし中華、はじめました。
エビチリ
エビチリは、中国四川料理をヒントに、日本でアレンジされた料理です。唐辛子の辛味は抑えつつ、ケチャップや砂糖などの調味料を加え甘辛く仕上げました。
これが日本人の口に合い、大好評となった料理です。プリッとしたエビにソースが絡む食感は家庭でも人気で、夕飯のおかずやお弁当にも登場します。
辛味を控えながらも旨味を活かした、日本独自の中華アレンジの代表例でしょう。
エビマヨ
エビマヨは、揚げたエビにマヨネーズベースの甘酸っぱいソースをかけた料理で、日本で考案された創作中華です。エビの食感と、まろやかなソースの組み合わせが絶妙で、子どもから大人まで大人気です。
中華料理の要素を取り入れながらも、洋風調味料で仕上げる点が特徴で、家庭料理や外食のメニューとして広く定着しています。
中華丼
中華丼も、日本発祥の中華料理です。炒めた野菜や肉、海鮮をとろみのある餡でまとめ、ご飯にかけます。中国の炒め物や丼文化を組み合わせた料理で、手軽に栄養バランスの良い食事ができます。
中華風の食材を使いつつ、日本の食卓向けにアレンジされた料理です。八宝菜を丼ものにしたのが、中華丼ならば、カニ玉を丼にしたのが天津飯とされています。こちらも日本発祥のようです。
あんかけ焼きそば
あんかけ焼きそばは、香ばしくカリッと焼いた中華麺に、野菜や肉、海鮮の餡をかけます。中国の焼きそばや炒め麺を元にしていますが、とろみのある餡で麺が冷めにくく、食べやすい仕上がりです。
甘味や塩味、旨味がバランスよく調整されています。日本の中華料理店や家庭でも定番となり、地域ごとに具材や味付けに差が出るのも魅力です。
揚げた麺に餡をかける料理をかた焼きそばと呼ぶこともあります。
中華がいちばんおいしくなる瞬間
中華料理は、食べる場や時間によっても魅力が変わります。家族や友人と円卓を囲み、料理を取り分けながら食べると、お腹だけでなく気持ちも満たされますよね。料理の味だけでなく、香りや見た目、音や舌触りも含め五感すべてで楽しめます。
さらに、中華料理がいちばんおいしくなる瞬間は、食卓の上だけではありません。体を動かしたあとや、たっぷり汗をかいたあと。特にサウナでじんわり温まり、余分なものが抜けた状態で口にする中華は、味の輪郭が驚くほどはっきりします。
汗をかいたあとの体は、塩味や旨味、香辛料の刺激に敏感になります。油や香味野菜のコクも重たく感じず、料理の美味しさが素直に受け取れるのです。そんな状態で食べる出来たての中華は、まさに絶品。
中華がなぜ“整ったあと”に合うのか、その理由や楽しみ方は、こちらの記事でも詳しく紹介されています。
サウナ後の食事「サウナ飯」はなぜ美味しい?身体が喜ぶサウナ飯の魅力に迫る!
地域から見る中国四大料理の魅力
中国四大料理は、それぞれの地域の気候や風土、歴史を映し出す料理文化です。北京、上海、広東、四川の味付けや調理法を比較し、中国の広大さと奥深さそして多様性を感じられます。
地域料理は暮らしや文化の象徴であり、食を通じて地域の特色や人々の営みを知ることができます。料理を味わうことで、地域ごとの文化や風土への理解も深まることでしょう。
関連記事
中華街の楽しみ方は食事だけでない?中華街の門の意味▼
中華街の楽しみ方は食事だけでない?中華を食べる前にサウナでスッキリ!▼