みなさんは、ハワイはお好きですか？
大好きで何度も行ったことがある！という方から、ずっとあこがれていて一度は行ってみたい！と思っている方など、さまざまだと思います。

そんなハワイには個性あふれる色々な島がありますが、今回のコラムではオアフ島の「カネオヘ湾」についてご紹介したいと思います！
そもそもカネオヘ湾ってどんなところ？という基本情報から、見どころ、楽しみ方、行く際に知っておきたいポイントなどをわかりやすくていねいに解説します。

ハワイが好き、ハワイ旅行に興味がある、という方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

カネオヘ湾ってどんなところ？

今回初めて「カネオヘ湾」という名前を聞いた、という方も多いかもしれませんね。
そこで、まずはカネオヘ湾の概要を一緒にチェックしていきましょう！

場所

カネオヘ湾があるのは、ハワイ・オアフ島南東部です。
有名な「ワイキキ」からは車で約30～40分ほどで行くことができます。ショッピングスポットとして人気のカイルアタウンや、近年注目されているクアロア牧場なども近くにあります。

名前の由来

「カネオヘ湾」という素敵な名前も気になりますよね。
「Kāneʻohe（カネオヘ）」はハワイ語で「竹の男」という意味。
古代ハワイの伝説によると、ある土地の女性がその夫の残酷さを竹の鋭い切り口にたとえ、その土地の名前になった、と言われています。

歴史

カネオヘ湾に人が住み始めたのは、5世紀ごろだと言われています。
約1万2000年前にバリアリーフができていたため、魚も豊富に生息し、川や湧き水、そして上質な土が農業に適していたことなどから、人口もすぐに増えていきました。

また、1820年以降、アメリカ人宣教師たちがハワイにやってきた際ハワイの伝統的な踊りである「フラ」を禁止しました。
その際に、ネイティブハワイアンの人々は人目を避けることのできるカネオヘ湾でフラを踊り、神に捧げていたそうです。

他の湾と比べた特徴

ハワイにはいくつもの「湾」があります。
カネオヘ湾の特徴としては、先ほどもご紹介したようにフラの聖地として知られている点です。
ほかに、潮の満ち引きにもよりますが、白い砂の浅瀬が海面から完全に顔を出すタイミングもあります。エメラルドグリーンと白い砂は、美しいコントラストを生み、その絶景は「天国の海」と呼ばれるほどです。

カネオヘ湾の見どころ・楽しめるアクティビティ3選！

ここからは、カネオヘ湾で楽しめるアクティビティなどをご紹介します！

サンドバー

カネオヘ湾には、英語で「サンドバー (Sandbar)」、ハワイ語で「アフ オ ラカ (Ahu o Laka)」と呼ばれる広大な浅瀬があり、一番の見どころとなっています。
サンドバーは、約1億年前の地震で噴火口が隆起し、その後、長い年月をかけて白い砂がたまり、現在の姿になっていったという歴史があります。

サンドバーに関するツアーは多くありますが、特に有名なのがキャプテンブルースのツアーです。
ウミガメが現れることもあり、クルーズ船から見ることができますよ♪
サンドバーに到着したら、船から降りて海を散策。BBQランチの後は、シュノーケリングを楽しむプランが待っています。ガイドやスタッフの方が丁寧に教えてくれるので、初心者の方でも安心です。
ツアーはとても人気があるので、予約はお早めに！

シュノーケリング

シュノーケリングも大人から子どもまでみんなで楽しめる人気のアクティビティです。
いつも見れるというわけではありませんが、運が良ければウミガメ（ホヌ）に出会えるかも！

SUP

SUP（スタンドアップパドルボード）も最近とても人気です。
波も穏やかなので、SUPをするのがはじめてという方にもおすすめです。もちろん、経験豊富なガイドさんがていねいに教えてくれるツアーなどもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

カネオヘ湾周辺の伝説や神話

つづいて、カネオヘ湾周辺に残る不思議な伝説や神話をご紹介します。

ハワイアン誕生の地【モカプ半島】

カイルア周辺の海辺から見渡せるモカプ半島は、ハワイアン誕生の地と言われています。
古代、ハワイ四大神（カネ、クー、ロノ、カナロア）が初めてのハワイアンを創造したのが、モカプ半島の「モロラニの丘」だという伝説が残っています。

モカプ半島には、昔「カハカハケア」と呼ばれる赤土まじりの土地がありました（現在この土地はパフナと呼ばれています）。
まず、カナロアが丘の赤土で神様に似た姿の人形をつくりました。カネ、クー、ロノが「人間になれ！」と命じますが、人形は動かないまま。
そこで次は、カネが人形づくりに挑戦することになりました。カネもカナロアと同じように赤土で人形をつくり、クーとロノに精霊を捕まえてくるよう命じ、土人形の中に押し込み、命を吹き込むチャント（一定のリズムと節を持った、祈りを捧げる様式、短い詠唱、歌や詩のこと）をカネは歌いました。
他の3人の神々もそのチャントに合わせ詠唱。
すると、人形に命がやどり、むくむくと起き上がり、人間の男になりました。

この伝説が残っていることから、モカプ半島はハワイアン発祥の場所として今でも大切にされています。

月に登った女神ヒナ【マエリエリの丘】

マエリエリの丘は、カネオヘ湾のサンドバーが見える場所にあります。
そんなマエリエリの丘は、女神ヒナとも関係があります。

女神ヒナは半神半人マウイの母として、マウイとともに登場する神話も多くあります。
ほかにも、カパ布作りが得意といわれ、強い神様というよりは女性らしい神様として描かれることが多いことが特徴です。

元々地上で暮らしていたヒナは、横暴な夫に耐えられなくなっていました。ヒナの夫は、ヒナのことをまったく助けず、家のことも手伝いませんでした。
そんなヒナの苦しい状況を知った美しい虹は、アーチをかけてくれました。
「このアーチを登って、太陽に住もう！」と決めたヒナですが、登るにつれて太陽の熱がどんどん熱くなり、耐えきれず地上に帰ってきました。

夜になり帰宅した夫に再び嫌気がさしたヒナは、また家を飛び出します。
するとそこには、大きな虹(ムーンボウ)があったのです！
ヒナはムーンボウを登り、星たちに助けられながら無事に月にたどり着き、今でも月で平和に暮らしているという神話が残っています。

ちなみに、この神話がルーツとなり、ヒナは月の女神と言われているんですよ♪

火の神ペレにフラをささげた場所【サンドバー】

サンドバーに残る伝説としては、「フラ」に関係するものが残っています。
昔、フラの女神といわれる「ラカ」が火の神様である「ペレ」にフラを捧げたと言われています。

ラカはフラの踊りだけでなく音楽・詠唱など、フラ文化全体をつかさどる神様です。
フラを踊る人々に、インスピレーションを与える存在とも言われています。

ペレはハワイ全体の火山を見守っていると言われるほどの存在。
漆黒の髪を持つ絶世の美女ですが、気性が激しく怒りっぽい性格をしています。ペレが怒ると火山が噴火すると信じられているんですよ。

フラと火山（火）という、ハワイの自然や文化にとって非常に大切な2体の神様が登場する神話に関係する場所が、まさにこのサンドバーなんです。
この伝説があるため、サンドバーは「フラの聖地」と呼ばれているんですよ。
ちなみに、ヒーリングスポットとしても有名です。

カネオヘ湾へのアクセス方法

ここからは、カネオヘ湾への行き方をご紹介します。

ホノルルからの行き方

ツアーに参加する場合は、ワイキキエリアからの送迎があることが多いです。
バスを使う場合は「The Bus」と呼ばれる公共バスの「ルート60」に乗りましょう。アラモアナセンターとノースショアを結ぶルートで、カカアコ、ダウンタウンなどを抜けて途中でカネオヘに止まります。

そのほか、車やタクシーで行くこともできます。

カネオヘの街の雰囲気や周辺スポット

カネオヘは自然豊かで静かな落ち着いた雰囲気があります。
観光客だけでなく、ビーチエリアでのんびりとくつろぐ地元の人も多くいます。

周辺の主なスポットとしては、ショッピングなどが楽しめるカイルアタウンがあります。
「ターゲット」や「ダウントゥアース」「ホールフーズマーケット」といったスーパーマーケットもあり、食品以外にも雑貨やオーガニック商品など、お土産にぴったりなものも買えます。

また、クアロア牧場（クアロアランチとも呼ばれます）もおすすめです。
古代は王族しか入ることを許されていなかった神聖な場所であるクアロア牧場。東京ドーム450個分（約500万坪）の広大な敷地では、乗馬体験ツアーなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。

カネオヘ湾を訪れる際の注意点・マナー

最後に、カネオヘ湾を訪れるときに注意すべき点や知っておきたいマナーをご紹介します。

まずは、環境保護を一番に考えましょう。
美しい風景を見るとどうしてもテンションが上がってしまうと思いますが、サンゴ礁を踏まない、ウミガメには近づきすぎず、適切な距離を保つことなどが大切です。

また、ローカルの文化や土地へのリスペクトも忘れないようにしましょう。
先ほどもご紹介したとおり、カネオヘ湾はフラの聖地としても知られており、現地のハワイの人々にとってとても大切な場所です。
ツアーガイドさんの指示を守り、リスペクトの気持ちを持って観光を楽しみましょう。

美しいカネオヘ湾で、ハワイの神秘性を感じよう♪

エメラルドグリーンの海と白いサンドバーのコントラストなど、さまざまな魅力があるオアフ島のなかでも、屈指の人気を誇る美しいカネオヘ湾。
魅力や見どころ、楽しめるアクティビティなどがたくさんあることがわかりましたね。さまざまな伝説や神話も残る、神秘的な場所でもあります。

もし、今後ハワイに行く機会があれば、ぜひ一度カネオヘ湾を訪れてみてはいかがでしょうか♪

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