牡牛座（おうし座）は12星座占いでも利用される知名度の高い星座の一つです。

そこで今回は、牡牛座（おうし座）にまつわる神話をはじめ、牡牛座（おうし座）生まれの人の特徴やラッキーアイテムなどについても併せて紹介します。

牡牛座（おうし座）の基本情報

牡牛座は英語で「Taurus（トーラス）」と呼ばれていますが、ラテン語では読み方が「タウルス」に変わります。

一等星の「アルデバラン」を中心にヒアデス星団やすばる（プレアデス星団）と共に形成され、冬の期間（主に11月～3月）に観測できます。

まずは、神話に残された牡牛座（おうし座）の起源をたどっていきましょう。

牡牛座（おうし座）の起源・由来

牡牛座（おうし座）の起源には諸説ありますが、ギリシャ神話の最高神ゼウスが、王女エウロパに恋をして連れ去る際に白く美しい牛の姿に変身した説が有名です。

また、古代オリエントの繁栄と富を象徴する「牛信仰」が由来とも考えられています。

牡牛座（おうし座）ってどんな形？

牡牛座（おうし座）は、V字型のヒアデス星団を牛の顔に見立て、アルデバランが右目の位置に輝いている のが特徴です。

アルデバランを含むV字型の「ヒアデス星団」が牛の顔、海外ではプレアデス星団と呼ばれる「すばる」が牛の肩を表します。

また、ぎょしゃ座の近くにあり牛の角先となる「エルナド」や、超新星残骸の「かに星雲」なども牡牛座（おうし座）の見どころです。

牡牛座（おうし座）の神話

牡牛座（おうし座）は古代ギリシャ神話において、ゼウスがフェニキアの美しい王女・エウロパに恋をして彼女を誘拐するために白く美しい牡牛に変身した姿がモデルになったと言われています。

エウロパは牛に変身したゼウスに近づくとその優雅さや力強さに魅了され、ゼウスはエウロパを背中に乗せるとクレタ島（ゼウスが生まれ育った島）へ走り出し、そのままエウロパをさらって妻としました。

そして、ゼウスとエウロパの間に生まれた子どもの1人・ミノスはクレタ王となりました。

また、エウロパ（Eurōpē）が牛の背中に乗せられて巡った地域が「ヨーロッパ」と言われるようになり、エウロパの名前はヨーロッパの語源になったという説もあります。

牡牛座（おうし座）生まれの人ってどんな性格？

次に、12星座占いとしての牡牛座（おうし座）の特徴について紹介します。

牡牛座（おうし座）の性格、適性のある職業、相性の良い星座などをチェックしてみましょう。

何月生まれが牡牛座（おうし座）？

12星座占いで牡牛座（おうし座）に該当するのは4月20日～5月20日生まれです。

しかし、占いの中には牡牛座（おうし座）を4月21日からとしているケースもあり、「20日と21日のどっちなの？！」と迷ってしまう人もいると思います。

一般的に西洋占星術では星座は太陽が滞在している期間によって12星座に分けられますが、太陽の滞在期間は年によって1～2日ずれたり、生まれた場所や時刻によっても変わったりすることがあります。
これは、太陽が黄道を通過するタイミングが年ごとに異なるためです。

このため、正確な星座を知りたい場合は、生年月日だけではなく母子手帳などを確認して生まれた時刻や場所なども含めて判断しましょう。

牡牛座（おうし座）の人の特徴

牡牛座（おうし座）の守護神は愛と美の女神・アフロディーテで、12星座の中でも美的センスが抜群なのが特徴です。

五感に敏感で「おいしいもの」「美しいもの」「肌触りの良いもの」などを好み、常に上質なものを求める傾向があります。

また、牡牛座（おうし座）は独占欲（所有欲）が強く、一度手に入れたものは簡単には手放しません。

慎重な性格なのでスタートダッシュは苦手ですが、持ち前の粘り強さを活かし、時間をかけて着実に成果を出せるタイプです。

一方で、じっくり考えてから行動したいタイプなので人から決断を急かされることは苦手で、頑固で好き嫌いがはっきりしている一面もあります。

牡牛座（おうし座）生まれの人に向いている職業

牡牛座（おうし座）生まれの人には以下のような職業が向いています。

• 銀行や不動産などお金に関する職業
• ファッションやインテリアデザインなど美に関する職業
• シェフやパティシエなど料理に関する職業
• 動画作成やライターなど創造力が求められる職業

このほかにも自分のペースで作業できる自営業やフリーランスなどの仕事も本来の能力を発揮しやすいでしょう。

一方、牡牛座（おうし座）が苦手とするスピード感やマルチタスクを求められる事務や、美的センスが発揮しにくいガテン系の仕事はあまり向いていません。

牡牛座（おうし座）と相性の良い星座

牡牛座（おうし座）と相性の良い星座は一般的に「乙女座」と「山羊座」と言われています。

ここでは牡牛座（おうし座）との相性を星占いの4つのエレメント（火・水・風・地）に分けて詳しく紹介します。

◎乙女座・山羊座

牡牛座（おうし座）は星占いの4つのエレメントの中で、現実的＆保守的な「地の星座」に属しており、同じ地の星座に分類される「乙女座」「山羊座」とは考え方や価値観が似ているため相性が良いとされています。

ただし、地の星座はお互いに頑固なため、意見が合わないとなかなか自分から折れることができず、ケンカが長引く可能性もあるので注意が必要です。

〇蟹座・蠍座・魚座

柔らかな物腰で思いやり深い水の星座（蟹座・蠍座・魚座）は真面目でひたむきな牡牛座（おうし座）を上手くサポートしてくれるため、お互いに安心感を得られる良い相性です。

その一方、水の星座も牡牛座（おうし座）も優柔不断な部分が共通しており、一緒にいるとお互いに素早い決断ができずチャンスを逃しやすくなる可能性があるので注意しましょう。

△牡羊座・獅子座・射手座

直感と行動力に優れた火の星座（牡羊座・獅子座・射手座）とは共通点が少なく、牡牛座（おうし座）が火の星座に自分のペースを乱されやすく、不満を感じやすいでしょう。

火の星座と牡牛座（おうし座）が上手くつき合っていくためには、お互いの性質や考え方の違いを認めた上で、時間をかけて信頼関係を高めていくことが重要です。

×双子座・天秤座・水瓶座

天性の器用さとコミュニケーション能力の高さを持つ風の星座（双子座・天秤座・水瓶座）も不器用で人見知りの牡牛座（おうし座）とは正反対な性格のため、仲良くなるきっかけをつかみにくい相性と言えます。

このため水の星座と牡牛座（おうし座）は、水の星座が内気な牡牛座（おうし座）のペースに合わせてあげたり、牡牛座（おうし座）が高い包容力を見せて水の星座に安心感を与えたりすることで良い関係を築きやすくなるでしょう。

牡牛座（おうし座）の見つけ方

次に、夜空で牡牛座（おうし座）を簡単に見つる方法を紹介します。
牡牛座（おうし座）の出現ポイントを抑えて、実際に探してみましょう。

見つけるポイント

牡牛座（おうし座）は一般的に11月～3月の冬の期間に見られます。

牡牛座（おうし座）を夜空で見つけるポイントは、オリオン座の右上（西側）に輝く赤い一等星「アルデバラン」を見つけることです。

アルデバランの近くにあるV字型の「ヒアデス星団」や「すばる（プレアデス星団）」など周辺の星々とつなぐことで牡牛座（おうし座）が形成されています。

また、牡牛座（おうし座）を観測するなら、月明かりのない新月の日や、街頭や家の光が少なくなる深夜から早朝の真っ暗な時間帯がおすすめです。

できるだけ周囲に高層ビルやマンションがなく、河川敷や公園など視野が開ける場所で探しましょう。

誕生日に牡牛座（おうし座）は見られる？

12星座占いでは牡牛座（おうし座）生まれの人の誕生日は4月20日～5月20日までとなっていますが、この時期は牡牛座（おうし座）を見ることはできません。

なぜなら、牡牛座（おうし座）は北半球に位置する星座で、春の間は牡牛座が太陽の方向に位置するため、日没後の夜空では見ることができないのです。
つまり、牡牛座は太陽に近いため夜空では見えないということです。

このため、牡牛座（おうし座）を夜空で確認できるようになるのは冬となり、特に12月～2月頃に観測しやすくなります。

牡牛座（おうし座）のラッキーアイテム

最後に、牡牛座（おうし座）の運気を高めてくれるラッキーアイテムをいくつか紹介します。
毎日忘れずに持ち歩いて幸運を引き寄せましょう。

独占欲の強さを象徴する牡牛座（おうし座）

牡牛座（おうし座）はエウロペに恋したゼウスが変身した姿が起源と言われている星座です。

エウロパをどうしても手に入れたいというゼウスの強い思いは、牡牛座（おうし座）の特徴の一つである「独占欲の強さ」を象徴しています。

また、美と愛の神・アフロディーテに守護され「美しいもの」に目がない牡牛座（おうし座）生まれの人は、生まれ持った美的センスを活かせる環境を選ぶと、生まれ持った才能を開花しやすくなります。

迷ったときは牡牛座（おうし座）の直感力の鋭さを活かし、自分の気持ちに正直な選択をすると上手くいきやすいでしょう。

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