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みなさんは、ハワイが好きですか? 明るく照り輝く太陽、ウクレレの心地よい音、おいしいハワイグルメ……。そして、ハワイといえば白い砂浜と青い海、サーフィンといったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ハワイにはたくさんのサーフスポットがありますが、なかでも特に人気があるのがオアフ島のハレイワ(ノースショア)です。 ショッピングも楽しめる明るい雰囲気の街ですが、実はユニークな歴史をたどってきた場所でもあるんです!
そこで、今回のコラムでは、そんなハワイのオールドタウン・ハレイワの知られざる歴史に迫ってみたいと思います。 またあわせて、ハレイワタウンに来たらこれは外せない!というおすすめスポットもご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、ハレイワについて詳しくなりましょう♪
ハレイワはさまざまな歴史をたどり、現在のようなサーファーに愛される街、そしてショッピングやグルメも楽しめる街となっていきました。 ここからは、ハレイワがこれまでにどのような歴史を歩んできたのか、チェックしていきましょう!
ハレイワのランドマークでもあるアナフルブリッジ(レインボーブリッジ)。この橋が架かるアナフル川には、さまざまな歴史があるのを知っていますか?
アナフル川沿いには、ハワイ王朝最後の女王であるリリウオカラニの別荘がありました。 リリウオカラニ女王は、ハワイを代表する歌としても有名な「アロハ・オエ」の作者であり、今でも人気の高いハワイアンジュエリーの生みの親でもあります。
今から約200年前、アナフル川沿いにあったワイルア・プロテスタント教会に、リリウオカラニ女王もしばしば礼拝に訪れていました。今ではリリウオカラニ・プロテスタント教会と名前を改めた、女王ゆかりの場所となっています。
この教会へ訪れたらぜひ頭上を見上げてみてください。 ハレイワという地名の由来でもある「イヴァ」をモチーフにした風見鶏が悠々と青空を飛んでいます。
そもそも、どうして「ハレイワ」という地名なの?と不思議に思っている方も多いかもしれません。
ハレ(Hale)は家、イワ(ʻiwa:ハワイ語の発音ではイヴァ)はハワイの海鳥イワを指しています。イワは日本語ではオオグンカンドリと呼ばれています。つまり、「ハレイワ」は「イヴァの家」という意味なんです。この土地では、ハワイの人々に愛されているイヴァがたくさん見られたことから、この名前がつけられました。
ハワイの伝説にも登場するイワは、尾羽が2つにわかれていたり、翼が「くの字」に折れているといった特徴があります。 ほかの鳥を追いかけまわしてエサを吐き出させ、横取りすることから、ハワイ語の「イワ」には「泥棒」という意味もあるんだとか…
ハレイワから車で約10分の場所にあるワイメア・バレー(別名:カフナの渓谷)も歴史と深い関係があります。
11世紀ごろのオアフ島の王様がカフナ(霊力者、僧侶、祈祷師)に与えたこの土地は、古代ハワイアンの位の高いカフナが病気を癒すために祈祷を行った神聖な地でした。
現在は自然豊かなトレッキングコースとなっており、入り口から約1キロの道を進むとワイメアの滝に到着します。 道中にはハワイの固有種である様々な植物が植えられ、また、かつてアフプア・ア(古代ハワイアンの集落)が存在したこの場所には、当時を再現したハレ(家)などの展示もあり、貴重な歴史に触れることができます。
ワイメア・バレーは、大自然のマナを感じられるパワースポットであり、訪れる人々が歴史を深く感じることができる特別な場所です。
ノースショアには、現在観光スポットとしても人気がある「ドールのパイナップルプランテーション」があります。 ここは、かつては広大なサトウキビ畑が広がっていました。
1850~1950年ごろには、こうしたサトウキビ畑で働く農業労働者として、日本を含めて30カ国以上からさまざまな人が移住したと言われています。特に日本、フィリピン、中国、韓国、ポルトガル、プエルトリコからの移民は多くいました。
ちなみに、日本でも人気の「アロハシャツ」は、当時の日本人移民が着ていた着物を作業用シャツ(パカラシャツ)に仕立て直したものが原型ということをご存じですか? また、ハワイのお土産としても人気のウクレレや、フワフワもちもちの生地が美味しいマラサダはポルトガル移民によって持ち込まれたものが起源といわれています。
様々な国の文化や歴史が折り重なり出来上がっていたハワイ文化。 華やかなリゾート地だけではない奥深い魅力は、今もなお私たちの心を魅了し続けています。
1950年代後半になると、カリフォルニアのサーファーたちがワイメア・ベイのビッグウェーブを「発見」します。この影響を受け、1960年代に入るとノースショアは一気にサーフタウンとして有名になりました。
それ以降も、ザ・ビーチ・ボーイズによる1963年の全米ヒット曲『サーフィン・U.S.A.』や、1966年のサーフィンドキュメンタリー映画『エンドレス・サマー』などで、サーファーだけでなく、多くの人々がノースショアのことを知るようになりました。
ハレイワタウンは、今では世界大会も行われるほどのサーフィンのメッカとなりました。
1984年に歴史的・文化的景観地区に指定されたハレイワタウン。 プランテーション時代の建築や、当時の街並みを残すために1900年初頭~中頃のハレイワの歴史と文化に配慮した景観を守り続け、現在ではハワイを代表する観光地となりました。
現在のハレイワタウンは、サーフィンだけでなく、ショッピングやグルメなどを楽しめるオアフ島のなかでも特に人気のあるスポットとなっています。 サーフィンをして波や風を感じたあとに食べるローカルフードは絶品です。 また、個性的なショップやアートギャラリーが並ぶハレイワは、ハワイならではのお土産を探すのにもぴったり。 サーファーの方はもちろんですが、「サーフィンはしたことがない…」という方でも十分楽しめるエリアです。
最後に、ハレイワタウンに来たらぜひ訪れたいスポットをいくつかご紹介します。 ハレイワならではの体験ができるので、ぜひ行ってみてくださいね。
ノースショアのシンボルともいえるのが、ハレイワの看板です。 この看板は、ハレイワをもっと知ってもらうために、地元アーティストのキャロル・ベラーさんという方が1996年に制作しました。
カラフルでかわいらしく、フォトスポットとしても大人気。 なんとこの看板、過去に人気のあまり盗まれてしまったこともあるんです。
そんな大人気の看板があるのは、街と並行して走っているカメハメハハイウェイ沿い。 ワイキキ方面からは男の子バージョン、ノースショア方面からは女の子バージョンが設置されています。 ハワイを自由に移動できるプライベート車の「レンタカー&トゥーロ(TURO)」で行くのがおすすめですよ。
ハレイワのカメハメハハイウェイ沿いにある自然豊かなショッピングモールが、ノースショア マーケットプレイスです。
サーフボードにブタさんが乗っているオリジナルロゴのグッズや、伝統的なハワイアンクラフト、地元アーティストの民芸品やお土産など、ここでしか買えないアイテムも多数あります。
ハレイワでぜひ食べてほしいのが「シェイブアイス」。 ハワイ各地にシェイブアイスのお店がありますが、特にハレイワには多くのお店が集まっています。ハレイワにあるお店は、シロップの種類がとにかく多いのが魅力!
ほかにも、エビをたっぷりのバターとガーリックで炒めたスタミナ満点のガーリックシュリンプや、鶏肉を回転させながらグリルするフリフリチキン(フリとはハワイ語で「回す」という意味)など、有名なグルメがたくさんあります。
ノースショアを代表するビーチが「ハレイワ・アリィ・ビーチ」。 サーファーに人気のサーフスポットですが、ライフガードが常にいて、遠浅で子どもも遊びやすいことから、家族連れも多く見られます。
また、午前中から午後の早い時間に運が良ければ、ホヌ(ウミガメ)に会えるかもしれません。
サーフタウンとして有名なハレイワですが、実はさまざまな歴史があることがわかりましたね。
歴史を知れば、もっとハレイワ観光や街歩きが楽しくなるはずです。 ぜひ、みなさんがハレイワに行ったときには、このコラムでご紹介した歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
みなさんは、ハワイが好きですか?
明るく照り輝く太陽、ウクレレの心地よい音、おいしいハワイグルメ……。そして、ハワイといえば白い砂浜と青い海、サーフィンといったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ハワイにはたくさんのサーフスポットがありますが、なかでも特に人気があるのがオアフ島のハレイワ(ノースショア)です。
ショッピングも楽しめる明るい雰囲気の街ですが、実はユニークな歴史をたどってきた場所でもあるんです!
そこで、今回のコラムでは、そんなハワイのオールドタウン・ハレイワの知られざる歴史に迫ってみたいと思います。
またあわせて、ハレイワタウンに来たらこれは外せない!というおすすめスポットもご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、ハレイワについて詳しくなりましょう♪
目次
ハレイワの歴史
ハレイワはさまざまな歴史をたどり、現在のようなサーファーに愛される街、そしてショッピングやグルメも楽しめる街となっていきました。
ここからは、ハレイワがこれまでにどのような歴史を歩んできたのか、チェックしていきましょう!
ハワイ王族とハレイワ
ハレイワのランドマークでもあるアナフルブリッジ(レインボーブリッジ)。この橋が架かるアナフル川には、さまざまな歴史があるのを知っていますか?
アナフル川沿いには、ハワイ王朝最後の女王であるリリウオカラニの別荘がありました。
リリウオカラニ女王は、ハワイを代表する歌としても有名な「アロハ・オエ」の作者であり、今でも人気の高いハワイアンジュエリーの生みの親でもあります。
今から約200年前、アナフル川沿いにあったワイルア・プロテスタント教会に、リリウオカラニ女王もしばしば礼拝に訪れていました。今ではリリウオカラニ・プロテスタント教会と名前を改めた、女王ゆかりの場所となっています。
この教会へ訪れたらぜひ頭上を見上げてみてください。
ハレイワという地名の由来でもある「イヴァ」をモチーフにした風見鶏が悠々と青空を飛んでいます。
【豆知識】ハレイワという地名の意味・由来
そもそも、どうして「ハレイワ」という地名なの?と不思議に思っている方も多いかもしれません。
ハレ(Hale)は家、イワ(ʻiwa:ハワイ語の発音ではイヴァ)はハワイの海鳥イワを指しています。イワは日本語ではオオグンカンドリと呼ばれています。つまり、「ハレイワ」は「イヴァの家」という意味なんです。この土地では、ハワイの人々に愛されているイヴァがたくさん見られたことから、この名前がつけられました。
ハワイの伝説にも登場するイワは、尾羽が2つにわかれていたり、翼が「くの字」に折れているといった特徴があります。
ほかの鳥を追いかけまわしてエサを吐き出させ、横取りすることから、ハワイ語の「イワ」には「泥棒」という意味もあるんだとか…
ワイメア・バレー
ハレイワから車で約10分の場所にあるワイメア・バレー(別名:カフナの渓谷)も歴史と深い関係があります。
11世紀ごろのオアフ島の王様がカフナ(霊力者、僧侶、祈祷師)に与えたこの土地は、古代ハワイアンの位の高いカフナが病気を癒すために祈祷を行った神聖な地でした。
現在は自然豊かなトレッキングコースとなっており、入り口から約1キロの道を進むとワイメアの滝に到着します。
道中にはハワイの固有種である様々な植物が植えられ、また、かつてアフプア・ア(古代ハワイアンの集落)が存在したこの場所には、当時を再現したハレ(家)などの展示もあり、貴重な歴史に触れることができます。
ワイメア・バレーは、大自然のマナを感じられるパワースポットであり、訪れる人々が歴史を深く感じることができる特別な場所です。
移民とプランテーション
ノースショアには、現在観光スポットとしても人気がある「ドールのパイナップルプランテーション」があります。
ここは、かつては広大なサトウキビ畑が広がっていました。
1850~1950年ごろには、こうしたサトウキビ畑で働く農業労働者として、日本を含めて30カ国以上からさまざまな人が移住したと言われています。特に日本、フィリピン、中国、韓国、ポルトガル、プエルトリコからの移民は多くいました。
ちなみに、日本でも人気の「アロハシャツ」は、当時の日本人移民が着ていた着物を作業用シャツ(パカラシャツ)に仕立て直したものが原型ということをご存じですか?
また、ハワイのお土産としても人気のウクレレや、フワフワもちもちの生地が美味しいマラサダはポルトガル移民によって持ち込まれたものが起源といわれています。
様々な国の文化や歴史が折り重なり出来上がっていたハワイ文化。
華やかなリゾート地だけではない奥深い魅力は、今もなお私たちの心を魅了し続けています。
サーフタウンとして有名に
1950年代後半になると、カリフォルニアのサーファーたちがワイメア・ベイのビッグウェーブを「発見」します。この影響を受け、1960年代に入るとノースショアは一気にサーフタウンとして有名になりました。
それ以降も、ザ・ビーチ・ボーイズによる1963年の全米ヒット曲『サーフィン・U.S.A.』や、1966年のサーフィンドキュメンタリー映画『エンドレス・サマー』などで、サーファーだけでなく、多くの人々がノースショアのことを知るようになりました。
ハレイワタウンは、今では世界大会も行われるほどのサーフィンのメッカとなりました。
現在のハレイワタウンへ
1984年に歴史的・文化的景観地区に指定されたハレイワタウン。
プランテーション時代の建築や、当時の街並みを残すために1900年初頭~中頃のハレイワの歴史と文化に配慮した景観を守り続け、現在ではハワイを代表する観光地となりました。
現在のハレイワタウンは、サーフィンだけでなく、ショッピングやグルメなどを楽しめるオアフ島のなかでも特に人気のあるスポットとなっています。
サーフィンをして波や風を感じたあとに食べるローカルフードは絶品です。
また、個性的なショップやアートギャラリーが並ぶハレイワは、ハワイならではのお土産を探すのにもぴったり。
サーファーの方はもちろんですが、「サーフィンはしたことがない…」という方でも十分楽しめるエリアです。
ハレイワタウンに来たらこれは外せない!
最後に、ハレイワタウンに来たらぜひ訪れたいスポットをいくつかご紹介します。
ハレイワならではの体験ができるので、ぜひ行ってみてくださいね。
ハレイワの看板の前で記念撮影
ノースショアのシンボルともいえるのが、ハレイワの看板です。
この看板は、ハレイワをもっと知ってもらうために、地元アーティストのキャロル・ベラーさんという方が1996年に制作しました。
カラフルでかわいらしく、フォトスポットとしても大人気。
なんとこの看板、過去に人気のあまり盗まれてしまったこともあるんです。
そんな大人気の看板があるのは、街と並行して走っているカメハメハハイウェイ沿い。
ワイキキ方面からは男の子バージョン、ノースショア方面からは女の子バージョンが設置されています。
ハワイを自由に移動できるプライベート車の「レンタカー&トゥーロ(TURO)」で行くのがおすすめですよ。
ノースショア マーケットプレイス
ハレイワのカメハメハハイウェイ沿いにある自然豊かなショッピングモールが、ノースショア マーケットプレイスです。
サーフボードにブタさんが乗っているオリジナルロゴのグッズや、伝統的なハワイアンクラフト、地元アーティストの民芸品やお土産など、ここでしか買えないアイテムも多数あります。
グルメ
ハレイワでぜひ食べてほしいのが「シェイブアイス」。
ハワイ各地にシェイブアイスのお店がありますが、特にハレイワには多くのお店が集まっています。ハレイワにあるお店は、シロップの種類がとにかく多いのが魅力!
ほかにも、エビをたっぷりのバターとガーリックで炒めたスタミナ満点のガーリックシュリンプや、鶏肉を回転させながらグリルするフリフリチキン(フリとはハワイ語で「回す」という意味)など、有名なグルメがたくさんあります。
ハレイワ・アリィ・ビーチ
ノースショアを代表するビーチが「ハレイワ・アリィ・ビーチ」。
サーファーに人気のサーフスポットですが、ライフガードが常にいて、遠浅で子どもも遊びやすいことから、家族連れも多く見られます。
また、午前中から午後の早い時間に運が良ければ、ホヌ(ウミガメ)に会えるかもしれません。
歴史を知れば、もっとハレイワが楽しめる!
サーフタウンとして有名なハレイワですが、実はさまざまな歴史があることがわかりましたね。
歴史を知れば、もっとハレイワ観光や街歩きが楽しくなるはずです。
ぜひ、みなさんがハレイワに行ったときには、このコラムでご紹介した歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。