【2025年版】世界で大人気!タイの水かけ祭り「ソンクラーン」の楽しみ方をご紹介。

タイの正月行事「ソンクラーン」は、旅行者が楽しめる水かけ祭りとして海外でも大人気。ソンクラーンとは何か、2025年のイベント情報を紹介。

日本人観光客にも人気のタイでは、毎年4月13日から15日の間に、正月を祝う「ソンクラーン」が開催されます。もともとは新年を祝う伝統的な行事だったソンクラーンですが、最近では水かけ祭りとして海外でも大人気です。
今回は、そんなソンクラーンの魅力について紹介します。

水かけで迎えるタイの正月!「ソンクラーン」の魅力

観光地として人気のタイは、日本とは異なる時期に正月を迎えます。
そんなタイの正月に欠かせないのが「ソンクラーン」と呼ばれる伝統行事です。さらに最近では、ソンクラーンが進化し、「水かけ祭り」としてタイの一大イベントとなり、国内外で人気を集めています。

そもそもソンクラーンってなに?

ソンクラーンとは、タイの伝統的な風習で、12か月の周期を終えた太陽の軌道が新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期をお祝いする行事として受け継がれてきました。仏像や仏塔、そして年長者の手にお清めの水をかけることが、ソンクラーンの原型です。

ソンクラーンが行われる4月中旬は、1年で最も気温が上がる時期であり、暑さ対策としても長年親しまれてきました。

そんな伝統行事のソンクラーンは、近年タイを代表する一大イベント「水かけ祭り」に生まれ変わっています。この水かけ祭りは、海外の人々にも大人気で、毎年多くの外国人観光客が訪れています。

そもそもソンクラーンってなに?

ソンクラーンはどこで楽しめる?

ソンクラーンはタイの全土で行われますが、特に人気の開催場所を紹介していきましょう。
それぞれ特色があって面白いですよ。

■ バンコク

タイの首都バンコクでは毎年、大賑わいのソンクラーンイベントが各所で開催されます。
バンコクのソンクラーンは街を練り歩くパレードから始まります。ソンクラーンの歴史や伝統文化を表現した色とりどりの華やかなパレードが、ソンクラーンの始まりを人々に知らせるのです。

ひときわ盛り上がりを見せるのは、バンコク中心部のシーロム通りとバックパッカーの聖地・カオサン通り。地元の若者と旅行者が入り乱れての大規模な水かけ祭りが行われます。

■ アユタヤ

世界遺産で有名なアユタヤでは、ゾウとの水かけ合戦が魅力です。また、寺院が多いエリアでもあり、境内では昔ながらのソンクラーンに基づいた仏像のお清め儀式を見ることができます。

■ プラパラデーン

サムットプラーカーン県プラパラデーン地区では、タイの中でも最大規模のソンクラーンが行われます。他の地域とは異なる開催日が特徴で、ソンクラーンが始まる4月13日から数えて最初の日曜日にパレードが開催されます。

いつ行く?ソンクラーンのシーズン&2025年開催日

従来ソンクラーンは、タイの旧暦に基づいて行われてきましたが、現在は毎年4月13日~15日の3日間と定められ祝日になっています。
2025年の開催は、4月13日(日)・14日(月)・15日(火)です。

ちなみにプラパラデーンのソンクラーン開催日は、4月18日(金)・19日(土)・20日(日)になります。

ソンクラーンの歴史と目的を深掘り!

ソンクラーンはタイの正月に行われる新年の伝統行事です。
ただし日本での元旦は1月1日であるのに対し、タイの元旦は4月15日に定められており、ソンクラーンは毎年4月13日~15日にかけて大々的に行われます。

ソンクラーンの起源

太陽の軌道が12か月の周期を終え、黄道十二宮の一番目“白羊宮”へ新たに入るときを、タイでは正月としてお祝いしてきました。ソンクラーンという言葉は「移る」という意味を持ち、太陽が新しい軌道に移ることを指しているのです。

ソンクラーンをする目的は?

ソンクラーンでは水をかける行為が広く知られていますが、この「水をかける」というのは敬意を払うという意味があります。タイは国民の9割以上が仏教徒で、深い信仰心を持つ国民が多くいます。正月には仏像や仏塔にお清めの水をかける習慣があり、ソンクラーンでの水かけは仏様に対する敬意の念を示すものなのです。

受け継がれる伝統的な風習

ソンクラーンでは仏像や仏塔だけでなく、年長者の手にも水をかけます。最近では盛大な水かけ祭りとして世界的に有名になっているソンクラーンですが、もともとは新年を祝う伝統的な祝賀行事なのです。

■ ソンナムプラ

ソンナムプラとは、香りのついた水を仏像にそそぐ風習のことです。
ソンクラーンの時期になると、スーパーでもソンナムプラ用の香水が販売され、香水で香りづけしたきれいな水を仏像にそそぎます。仏像を入浴させる代わりに香り水をそそぎ、一年間の災いや不運を洗い流して気持ちよく新年を迎えられますようにとの祈りを込めるのです。

■ 年長者の手に香り水をかけてお清めをする

ソンクラーンでは、両親や祖父母など年長者の手に水をそそぐ習慣があります。
これは年少者が年長者へ尊敬の念を表すと同時に、年長者が年少者の幸せを祈るという二つの意味をもちます。

タイは家族をとても大切にする国で、正月には両親や祖父母の待つ実家に里帰りしてお清めの儀式を行うのです。

■ 砂の塔(パゴダ)を作る

伝統的なソンクラーンでは4月14日の夕方、お寺に砂を運んで砂の仏塔を作る風習があります。
仏塔の建立は三宝帰依(仏教徒になること)を表していますが、チェンマイの寺院では境内でパゴダ(砂塔)の出来栄えを競うイベントが行われます。

砂の塔(パゴダ)を作る

なぜ水をかけ合うの?

「ソンクラーン=水かけ祭り」として世界的に有名ですが、もともとは仏像や年長者の手に水をかけてお清めをする伝統的な風習から始まりました。それが海外からの観光客にも人気の水かけ祭りとなったのは、タイにおける正月の気候が関係しています。
タイの4月中旬は1年で最も気温が上がる時期です。暑い時期に豪快に水をかけ合い、クールダウンできることもあり、お祭りとして国民に広く受け入れられていったとされています。

ここが見どころ!ソンクラーンの楽しみ方

ソンクラーンはタイの正月に行われる新年の伝統行事であり、開催される地域によってアクティビティが大きく異なるのも魅力のひとつです。

水かけ合戦

ソンクラーン最大のイベントと言えば、街の人も観光客も関係なく行われる水かけイベント。首都バンコクではシーロム通りやカオサン通り、また大型商業施設でも大規模な水かけイベントが開催されます。 水着でイベントを楽しみたいのなら、リゾートビーチ・プーケットでの水かけ合戦がおすすめ。開放的なお祭りを楽しめます。

水かけ合戦

仏像への水かけ

伝統的なソンクラーンを楽しみたいのであれば、チェンマイがおすすめです。チェンマイで最も格式のある寺院、ワット・プラシンに祀られている仏像プラ・プッタシヒンは、普段は礼拝堂に安置されていますが、ソンクラーンの時だけは特製の台座に乗せられ、チェンマイ市内を巡行します。大勢の人々がパレードに参加し、仏像に向けて聖水をかけ、ご利益を祈願するのです。

仏像への水かけ

寺院巡り

ソンクラーンはもともと仏教の祝賀行事です。ソンクラーンの日の朝、寺院では伝統的な儀式が行われます。僧侶の手にお清めの水をそそいで祝福を受けたり、なかには僧侶にお供え物を献上したりできる寺院もあります。

寺院巡り

音楽フェス

「世界で最もズブ濡れになるフェス」として世界中からファンが集まるのが、「S2O SONGKRAN MUSIC FESTIVAL」と呼ばれる音楽フェスです。DJによるライブステージで音楽を楽しむだけでなく、四方八方から大量の水が降り注ぐ会場は、音楽と水かけ祭りの融合で大変な盛り上がりをみせます。フードとドリンクのエリアもあり、チケットがすぐに売り切れになるほど大人気です。

音楽フェス

象と水遊び

遺跡群が世界遺産にも登録されているアユタヤのソンクラーンでは、象との水かけ合戦を楽しむことができます。タイではブッダの前世が白い象だったとも言われており、アユタヤには象の保護と飼育を行うエレファント・キャンプがあります。ここで飼育されている象の鼻から放水される水で、ソンクラーンを楽しんでみましょう。

象と水遊び

屋台料理

タイの有名料理と言えば屋台です。とくにバンコクは屋台の数がとても多く、ソンクラーンの最中も美味しい料理を食べることができます。さまざまな屋台が立ち並ぶ屋台村もあり、お腹を満たしてくれますよ。

屋台料理

ソンクラーンに参加する前に知っておきたいこと

直行便で約6時間ということもあり、日本人に大人気のタイですが、タイの正月ソンクラーンは格別なひとときを体験できる一大イベントです。

チケットや事前予約は必要?

ソンクラーンへの参加は、特別なチケットや事前予約は必要ありません。毎年4月13日から15日の3日間は、タイの全土でソンクラーンイベントが行われていて自由に参加できます。

ただし大型音楽フェスへの入場券やタイ国鉄の特急チケットなどは、混雑が予想されるので事前予約しておくことをおすすめします。

混雑を避けるエリアと時間帯

タイの正月であるソンクラーンは、タイ国民の多くが実家や故郷に帰省します。そのためタイ全土で混雑が予想されます。なかでもバンコクから主要都市へ続く幹線道路は大渋滞が発生し、事故やトラブルが毎年多く発生する時期です。渋滞を回避するには、朝早くの移動がおすすめです。

おすすめの持ち物・服装

ソンクラーンの期間はどこへ行っても水かけが行われています。世界的にソンクラーンが有名になってからは水かけ祭りも年々盛大になっており、街を歩いているだけで全身ズブ濡れになることもあるため着替えは欠かせません。
洋服の下に水着を着こむと安心です。 盛大な水かけ祭りが行われるエリアに出かけるときは、水鉄砲を持参することも忘れないようにしましょう。
水かけ祭りでは濡れてもいい服装はもちろんのこと、ゴーグルを着用するのもおすすめ。またスマートフォンは、完全防水できるビニールケースなどに入れて持ち歩くようにします。

安全&マナーを守って楽しむ!ソンクラーン参加の注意点

大盛り上がりを見せるソンクラーンの水かけイベントを堪能するために、注意点を押さえておきましょう。

水をかけてはいけない相手に注意

水かけ祭りでは、旅行者や外国人に対しても容赦なく水がかけられます。もちろん水かけ合戦に参加して楽しむのはOKですが、水をかける相手には気をつけましょう。僧侶・警察官・軍人に水をかけてはいけません。また屋台の人や売り物に水をかけることもNGです。

水をかけられても怒らない

道を歩いているだけで水をかけられるソンクラーンですが、水をかけられても怒ってはいけません。この時期「水をかけられる」という行為は、相手への敬意にあたります。むしろ「水をかけられて幸せ!」という気持ちで過ごしましょう。

防水対策

ソンクラーンの水かけ合戦は、想像以上に濡れるお祭りです。大切なものを守るためにも、防水対策は万全にしておきましょう。

  • 目を守るためのゴーグル・サングラス
  • スマートフォンを入れる防水ケース
  • お金を守る防水ウォレット

などは必需品です。

貴重品は持ち歩かない

タイは比較的治安のいい国ではありますが、大規模なイベント時には観光客目当ての犯罪が多くなります。そのため水かけ祭りへ貴重品を持っていくのは避けた方がいいでしょう。屋台で食事を買える程度の最低限のお金を、防水ウォレットに入れて持ち歩くのがおすすめです。

お酒の販売は禁止

タイではソンクラーンの期間中、祭り会場でのアルコール販売が禁止されています。またアルコール販売をしているお店であっても、タイの祝日にあたる日はアルコール販売が禁止されているため注意が必要です。

タイの正月「ソンクラーン」で最高の思い出を!

世界で最も濡れるお祭りとして有名なタイの「ソンクラーン」は、タイの正月を祝う伝統行事です。
もともとは仏像などにお清めの水をそそぐ伝統儀式でしたが、近年は街中で水をかけ合う水かけ祭りへと進化しました。この時期水をかけられるのは幸せの証です。
ぜひ水かけ合戦に参加して思い切り水をかけ合ってみましょう。

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