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みなさんは、「マカロン」がお好きですか? カラフルでかわいらしい見た目と、ちょうどよい甘さ加減が大好き、という方も多いのではないでしょうか。そんな日本でも人気のマカロンですが、実は意外な生い立ち・歴史がありました。
そこで、今回のコラムではマカロンの歴史や、いろいろな種類についてわかりやすくご紹介していきたいと思います。 マカロンが好きな方も、これまであまり興味がなかったという方も、ぜひ最後まで読んでマカロンについて詳しくなりましょう♪
マカロンといえばフランスのスイーツというイメージを持っている方が多いかもしれません。 しかし、実はマカロンの発祥はとある別の国……!そんな知られざるマカロンの生い立ちについて迫ってみましょう!
そもそも、マカロンってどんなもの?と不思議に思っている方もいるかもしれませんね。マカロンは、アーモンドパウダー・粉砂糖・卵白などを混ぜてベースにし、風味をつけ、生地を絞って作る焼き菓子のひとつです。見た目は丸い形とカラフルな色が特徴的です。また、そのかわいらしさから、手土産としても人気があります。日本でもファンの多いマカロンですが、そもそもどうやって生まれたお菓子なのでしょうか?
先ほどもちらっと言ったとおり、フランスのお菓子というイメージが強いマカロンですが、実は発祥は諸説あります。
なかでも特に有力な説は、マカロンはフランスのお近くの国である「イタリア」で生まれたというものです。イタリアには、はちみつとアーモンドと卵白で作れていた「マッケローネ(maccarone)」と呼ばれるお菓子があり、それが起源だと言われています。このマッケローネも、そもそもは中東・シリアで生まれ、イタリアに伝わったものではないかと考えられています。
「マッケローネ」はパスタの「マカロニ」と同じ言葉で、もともとは「繊細な生地」という意味があります。当時のマッケローネは私たちが現代食べているようなマカロンとは違い、薄く歯ごたえのあるクッキーのようなものだったそうです。他の説としては、イタリア北西部のピエモンテ州の伝統的な焼き菓子である「ビスコッティ・アマレッティ」がマカロンの発祥だというものです。アーモンドパウダー・砂糖・卵白、風味付けのリキュールで作るメレンゲ菓子ですが、こちらは、起源がなんと古代ローマまでさかのぼるそうです。
上記のとおり、マカロンの発祥はイタリアという説が有力です。イタリアからフランスに伝わったのは、16世紀ごろだと言われています。こちらも諸説ありますが、一説によると、16世紀のルネッサンス期に、イタリア・フィレンツェのメディチ家の令嬢カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王室のヘンリー2世に嫁いだ際、同行していた料理長によって伝えられたそうです。もともとは今のマカロンのようなカラフルではなく、アーモンドを使用した素朴でシンプルな焼き菓子でした。
ちなみに、1660年に行われたルイ14世とマリー・テレーズの結婚式でも、マカロンが振る舞われたと伝えられています。マカロンはまずはフランス宮廷で流行し、そのあとフランス各地で作られるようになりました。フランスでは、それぞれの地域で銘菓として評価を得ていきました。
マカロンはシンプルな原材料で作られるため、フランス国内だけでなく、ほかにもいろいろな国で作られています。そのため、地域や国によって特徴が異なり、なんと世界全体で数百種類ものマカロンがあると言われているんですよ!ここからは、日本でも人気のあるマカロンや、あまりなじみのないマカロンなど、さまざまなマカロンをたくさんご紹介していきたいと思います!
私たちがマカロンと聞いてまっさきに思い浮かべるのが、2つの丸い生地のあいだにガナッシュやジャムをはさんだものだと思います。これは、「マカロン・パリジャン」と呼ばれる種類のマカロンです。実は以外にも最近できたマカロンで、20世紀半ば、フランス・パリの老舗パティスリー「LADUREE(ラドゥレ)」で生まれました。ラデュレ創業者の孫にあたるピエール・デフォンテーヌさんという方が2つの生地にガナッシュやクリームを入れたものを考案しました。
特徴としては、もともとのシンプルなマカロンと比べて、少し手間がかかること。メレンゲを作ったりガナッシュを入れたりと、少しだけ作るのに時間がかかります。見た目の美しさなどにも気を配るため、日常的に食べるお菓子というよりは、ちょっと贅沢したいときに食べるようなワンランク上のお菓子という存在です。パリで生まれ、フランス国内や日本を含む外国へ広まっていきました。ちなみに、マカロン・パリジャン「マカロン・リス」や「マカロン・ジェルベ」と呼ばれることもあります。
フランスの地方のマカロンで特に有名なのが「マカロン・ド・ナンシー」です。フランス北東部のロレーヌ地方のナンシーという場所のマカロンで、18世紀ごろにフランス革命時に迫害を受けた修道女によって作られたのがはじまりだと言われています。クッキーのような素朴な味と平べったく表面がひび割れた見た目が特徴です。このマカロンは、「修道女のマカロン(Macarons des sœurs)」という別名もあります。
13世紀後半、北フランスのアミアンで生まれた「マカロン・ダミアン」は、生地にはちみつやジャムを使っているため、特にしっとりとした重みのある食感が特徴です。厚みがあり丸くてかわいらしい見た目をしています。イタリアから伝わった当初のマカロンに近いと言われています。
フランス南西部のバスク地方・サン=ジャン=ド=リュズという場所で生まれたのが「マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズ」です。
17世紀、ルイ14世とマリー・テレーズの結婚の準備がこの場所で行われたのですが、そのときにアダムというパティシエが献上したマカロンが発祥だというエピソードが残っています。口いっぱいに広がるアーモンドの香りが特徴のマカロンで、マリー・テレーズもとても気に入り、ロザリオを褒美として与えたそうです。このマカロンは、今でも発祥から受け継がれた変わらないレシピで作られています。
マカロンといえば、「丸くてカラフルで、真ん中にガナッシュが入っているフランスのお菓子」というイメージを持っていた方も多かったのではないでしょうか。このコラムでご紹介したとおり、実はマカロンはイタリア生まれという説が有力ですし、私たちがよく目にするマカロン以外にも、さまざまな種類があります。マカロンの世界はとても奥深いことがわかりましたね。
今度マカロンを見かけたり、食べたりする機会があれば、ぜひその歴史やバリエーションに想いをはせてみてはいかがでしょうか♪
みなさんは、「マカロン」がお好きですか?
カラフルでかわいらしい見た目と、ちょうどよい甘さ加減が大好き、という方も多いのではないでしょうか。そんな日本でも人気のマカロンですが、実は意外な生い立ち・歴史がありました。
そこで、今回のコラムではマカロンの歴史や、いろいろな種類についてわかりやすくご紹介していきたいと思います。
マカロンが好きな方も、これまであまり興味がなかったという方も、ぜひ最後まで読んでマカロンについて詳しくなりましょう♪
目次
マカロンの生い立ち
マカロンといえばフランスのスイーツというイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、実はマカロンの発祥はとある別の国……!そんな知られざるマカロンの生い立ちについて迫ってみましょう!
マカロンってなに?
そもそも、マカロンってどんなもの?と不思議に思っている方もいるかもしれませんね。マカロンは、アーモンドパウダー・粉砂糖・卵白などを混ぜてベースにし、風味をつけ、生地を絞って作る焼き菓子のひとつです。見た目は丸い形とカラフルな色が特徴的です。また、そのかわいらしさから、手土産としても人気があります。日本でもファンの多いマカロンですが、そもそもどうやって生まれたお菓子なのでしょうか?
マカロンの発祥
先ほどもちらっと言ったとおり、フランスのお菓子というイメージが強いマカロンですが、実は発祥は諸説あります。
なかでも特に有力な説は、マカロンはフランスのお近くの国である「イタリア」で生まれたというものです。イタリアには、はちみつとアーモンドと卵白で作れていた「マッケローネ(maccarone)」と呼ばれるお菓子があり、それが起源だと言われています。このマッケローネも、そもそもは中東・シリアで生まれ、イタリアに伝わったものではないかと考えられています。
「マッケローネ」はパスタの「マカロニ」と同じ言葉で、もともとは「繊細な生地」という意味があります。当時のマッケローネは私たちが現代食べているようなマカロンとは違い、薄く歯ごたえのあるクッキーのようなものだったそうです。他の説としては、イタリア北西部のピエモンテ州の伝統的な焼き菓子である「ビスコッティ・アマレッティ」がマカロンの発祥だというものです。アーモンドパウダー・砂糖・卵白、風味付けのリキュールで作るメレンゲ菓子ですが、こちらは、起源がなんと古代ローマまでさかのぼるそうです。
マカロンはどうやってフランスに伝わったのか?
上記のとおり、マカロンの発祥はイタリアという説が有力です。イタリアからフランスに伝わったのは、16世紀ごろだと言われています。こちらも諸説ありますが、一説によると、16世紀のルネッサンス期に、イタリア・フィレンツェのメディチ家の令嬢カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王室のヘンリー2世に嫁いだ際、同行していた料理長によって伝えられたそうです。もともとは今のマカロンのようなカラフルではなく、アーモンドを使用した素朴でシンプルな焼き菓子でした。
ちなみに、1660年に行われたルイ14世とマリー・テレーズの結婚式でも、マカロンが振る舞われたと伝えられています。マカロンはまずはフランス宮廷で流行し、そのあとフランス各地で作られるようになりました。フランスでは、それぞれの地域で銘菓として評価を得ていきました。
個性溢れるマカロンの種類
マカロンはシンプルな原材料で作られるため、フランス国内だけでなく、ほかにもいろいろな国で作られています。そのため、地域や国によって特徴が異なり、なんと世界全体で数百種類ものマカロンがあると言われているんですよ!ここからは、日本でも人気のあるマカロンや、あまりなじみのないマカロンなど、さまざまなマカロンをたくさんご紹介していきたいと思います!
マカロン・パリジャン
私たちがマカロンと聞いてまっさきに思い浮かべるのが、2つの丸い生地のあいだにガナッシュやジャムをはさんだものだと思います。これは、「マカロン・パリジャン」と呼ばれる種類のマカロンです。実は以外にも最近できたマカロンで、20世紀半ば、フランス・パリの老舗パティスリー「LADUREE(ラドゥレ)」で生まれました。ラデュレ創業者の孫にあたるピエール・デフォンテーヌさんという方が2つの生地にガナッシュやクリームを入れたものを考案しました。
特徴としては、もともとのシンプルなマカロンと比べて、少し手間がかかること。メレンゲを作ったりガナッシュを入れたりと、少しだけ作るのに時間がかかります。見た目の美しさなどにも気を配るため、日常的に食べるお菓子というよりは、ちょっと贅沢したいときに食べるようなワンランク上のお菓子という存在です。パリで生まれ、フランス国内や日本を含む外国へ広まっていきました。ちなみに、マカロン・パリジャン「マカロン・リス」や「マカロン・ジェルベ」と呼ばれることもあります。
マカロン・ド・ナンシー
フランスの地方のマカロンで特に有名なのが「マカロン・ド・ナンシー」です。フランス北東部のロレーヌ地方のナンシーという場所のマカロンで、18世紀ごろにフランス革命時に迫害を受けた修道女によって作られたのがはじまりだと言われています。クッキーのような素朴な味と平べったく表面がひび割れた見た目が特徴です。このマカロンは、「修道女のマカロン(Macarons des sœurs)」という別名もあります。
マカロン・ダミアン
13世紀後半、北フランスのアミアンで生まれた「マカロン・ダミアン」は、生地にはちみつやジャムを使っているため、特にしっとりとした重みのある食感が特徴です。厚みがあり丸くてかわいらしい見た目をしています。イタリアから伝わった当初のマカロンに近いと言われています。
マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズ
フランス南西部のバスク地方・サン=ジャン=ド=リュズという場所で生まれたのが「マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズ」です。
17世紀、ルイ14世とマリー・テレーズの結婚の準備がこの場所で行われたのですが、そのときにアダムというパティシエが献上したマカロンが発祥だというエピソードが残っています。口いっぱいに広がるアーモンドの香りが特徴のマカロンで、マリー・テレーズもとても気に入り、ロザリオを褒美として与えたそうです。このマカロンは、今でも発祥から受け継がれた変わらないレシピで作られています。
愛らしいマカロンの奥深い世界を楽しもう♪
マカロンといえば、「丸くてカラフルで、真ん中にガナッシュが入っているフランスのお菓子」というイメージを持っていた方も多かったのではないでしょうか。このコラムでご紹介したとおり、実はマカロンはイタリア生まれという説が有力ですし、私たちがよく目にするマカロン以外にも、さまざまな種類があります。マカロンの世界はとても奥深いことがわかりましたね。
今度マカロンを見かけたり、食べたりする機会があれば、ぜひその歴史やバリエーションに想いをはせてみてはいかがでしょうか♪