愛しのポーリッシュポタリー

カラフルで可憐な柄が描かれた素敵な伝統陶器「ポーリッシュポタリー」

今回は、老舗ブランド「ツェラミカ アルティスティチナ」のバイヤーで、ポーランド愛好家の福田さんに、ポーリッシュポタリーとポーランドのコトを教えていただきました。


陶器の街、ボレスワヴィエツ

ポーランド南西部にある陶器の街、ボレスワヴィエツ。陶器の歴史は、17世紀から続いています。
また、写真のような「ピーコックアイ」(孔雀の羽の目)のデザインシリーズは、この街の陶器の象徴となっています。

毎年夏には街をあげての「陶器市ŚWIĘTO CERAMIKI(シフィエント・セラミキ)が開催されます。
大変盛況で、国内外から人がたくさん集まる、大きなイベントです。

~スープ大国&ベーグルの元祖~

ポーランドでは、スープの種類が多く、伝統的なライ麦を発行させたスープのジュレック(Żurek)、風邪をひいた時にはコンソメスープのロスウ (Rosół)、クリスマスにはビーツ(鮮やかな赤色が特徴的な野菜)のスープ、夏にはディル(ヨーロッパでは古くから料理に使われるハーブ)の冷製スープなどさまざまな種類のスープがあります。

ジュレックは、コクがあってクリーミーな味。日本でいうと”お味噌汁”くらい、ポーランドでは国民食として親しまれています。
ロスウは、鶏ガラと野菜を煮込んだスープのこと。マカロニを入れたり、お米を入れてリゾットとして食べたりし
て、味の変化を楽しみます。

写真左はロスウ、右はジュレック。

また、クラクフにはベーグルの元祖とよばれる「オブヴァジャネック」もあります。
600年以上前から続く伝統的なパンでブルーの屋台で毎日朝から夕方まで販売されています。味はお店によって違いますが、チーズやケシの実、塩などがあり、1つ60円ぐらいから購入できます。


小麦、バター、砂糖などのシンプルな原材料で作られているので、味はいたって素朴。
しかし、噛めば噛むほど、小麦のうまみが滲み出て、素材本来の味を贅沢に感じられます。

オブヴァジャネック

~独特のかわいい柄は手作りのスタンプで絵付け

  1. 1.まず、形を形成したあと、縁の藍色を塗り800度で素焼きします。

2.お花や葉っぱの形に切ったスポンジのスタンプに色をつけて絵付けをしていきます。

3.この絵付けの細かさ(スタンプの大きさなど)や、色数の多さによって価格も異なっていくんです。

4.絵付けのあと釉薬をつけて1250度の高温で焼き上げて完成です。

毎日の暮らしをちょっと豊かに

職人によって、ひとつひとつ丁寧に絵付けされた食器「Ceramika Artystyczna」は温かみがあり、日々の食卓を明るく彩ってくれます。
またオーブン・電子レンジ・食洗機も使用でき、普段使いしていただける食器となっております。

毎日の暮らしがパっと華やぎ、生活に馴染むポーリッシュポタリー。
ぜひ、一度お使いになってみてください。


欧州航路では、「ツェラミカ アルティスティチナ」の食器を多数取り扱っています。
欧州航路ショップリストは こちら から。

「伝統ポタリーのある温かな暮らし」のコラムは、 こちら から


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