冬至にやってはいけないことは?昼が最も短い「太陽の復活祭」におすすめの過ごし方

太陽の力が最も弱まり、陰のエネルギーが極まる「冬至」。
寒さが厳しく、身体に不調を感じやすくなる季節でもあります。

冬至は、古来より「死に最も近い日」として恐れられてきました。
そのため、この日にやってはいけないと言われていることがあります。

ここでは、冬至にやってはいけないことや、健康や運気がアップするおすすめの過ごし方について紹介します。

冬至とは

昼が最も短い日「冬至」

冬至は、北半球において1年の中で昼が最も短くなり、夜が最も長くなる日です。

これは地球の傾きと太陽の位置によっておこる現象です。1年のうち、冬至の日は北半球が太陽から最も離れます。
この日を境に、太陽が昇る時間が少しずつ早くなり、昼が長くなっていきます。

昼が最も短い日「冬至」

冬至の昼の長さは、場所によって異なります。
たとえば、東京では冬至の日照時間は約9時間45分。最も昼が長い夏至と比べると、約5時間近く日照時間が短くなります。

2024年の冬至はいつ?

2024年の冬至は、12月21日(土)です。
北半球では通常、毎年12月21日または22日が冬至にあたります。
冬至は二十四節季のうちのひとつ。各節季は約15日ですが、毎年同じ日程とは限りません。

冬至にやってはいけないこと

冬至には、やってはいけないと言われていることがあります。
なぜやってはいけないことがあるのでしょうか。その理由は 、古来からのスピリチュアルな意味での冬至のとらえ方にあります。

「死と再生」をあらわす冬至

東洋では、古来より世界を「陰」と「陽」でとらえています。

その思想によると、冬至は太陽の力が最も弱まり、陰のエネルギーが極まる日。
そのため「死に最も近い日」として恐れられてきました。

一方、この日を境に陽のエネルギーが増していき、太陽のパワーが再びよみがえります。
ここから運が上向き、人生が好転していくと言われています。

「死と再生」をあらわす冬至

冬至は「死と再生」の日。
死に最も近い日でありながら、太陽が復活する希望の日でもあります。

そんな重要な日だからこそ、この日にやってしまうと運気が下がることがあります。
たとえば、次のような行動は避けた方が良いでしょう。

ネガティブな言動

冬至は陰のエネルギーが最も強まる日なので、いつもよりネガティブな気持ちになってしまうことも。

それは仕方のないことですが、その感情を人にぶつけるのは避けましょう。
ケンカをしたり、悪口を言ったりすると、ここから上向くはずの運が逃げていってしまいます。

どうしても心が沈んでしまうときは、セルフケアで自分を癒してあげてみてはいかがでしょうか。
この記事では「冬至にやったほうがいいこと」も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

大掃除

冬至は、運気が切り替わる重要な日です。
ここから幸運や豊かさを蓄えていく流れに入っていくので、この日に掃除をしてしまうと、運気が逃げていくといわれています。

大掃除や断捨離などは、冬至の前日までに終わらせておきましょう。

大掃除

すっきりした気持ちで冬至を迎えられ、よい運気がどんどん集まってきますよ!

夜更かし

明日から運が良くなっていく冬至には、しっかりとエネルギーを蓄えることが大切です。
なので、夜更かしは厳禁。
この日はあまりアクティブには過ごさず、早めに休んで、たっぷりの睡眠をとるのがベストです。

毎日がんばっている自分をゆっくり休ませてあげることで、これから運が上向く流れにスムーズにのっていくことができるでしょう。

体調不良になりやすい?

冬至の時期は、寒さが強まってくる季節の変わり目です。
陰のエネルギーによって運気が下がるともいわれていますが、気候的にも身体に不調が出やすくなります。

体調不良になりやすい?

冷えは体調不良につながります。身体を冷やす行動は避けたほうがいいでしょう。
冷たい飲食物の摂取や長時間の外出に気をつけて、あたたかくして過ごしてくださいね。

冬至におすすめの過ごし方

それでは、冬至はどのように過ごしたらいいのでしょうか?
ここからは健康や運気がアップする、冬至におすすめの過ごし方をご紹介します!

自分の内側と向き合う

太陽の光が少なくなる冬至ですが、そのおかげで良いこともあります。
スピリチュアルな考え方では、外からの光が小さくなることで、自分の心のなかにある光が見えやすくなると言われています。

心の光とは、自分の本当の気持ちや願いのこと。
冬至は、あわただしい日常生活の中でつい後回しにしてしまいがちな、自分の本音を見つめるいい機会です。

今のままで幸せかな?これからの人生でやりたいことはあるかな?と、自分にやさしく問いかけてみましょう。

新しいことを始める

自分と向き合い、やってみたいことが見つかったら、ぜひ行動に移してみましょう!

これから陽のエネルギーが強まっていく冬至は、新しいことを始めるのに最適な日。
この日に物事をスタートさせることで、喜ばしい結果につながりやすくなります。

新しいことを始める

すぐに行動に移せない場合は、まずはやってみたいことを紙に書き出してみるのはいかがでしょうか。

願いを書き出すことで夢が叶いやすくなるのは、科学的にも証明されています。
紙に書くことで考えがさらに整理され、よいアイデアが湧いてくるかもしれません。

食べものから冬至を楽しむ

陰のエネルギーが最大になる冬至。
この日には、古来より無病息災や開運を願って食べられてきたものがあります。

● 運を呼び込む「冬の七草」

冬至に食べると運が高まる、と言われている食べものをご存じですか?

その名も「冬至の七草」。
「ななくさ」といえば、「春の七草」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、まったくの別物です。

冬至の七草は、次の7つの食材のこと。

  • なんきん(かぼちゃ)
  • れんこん
  • にんじん
  • ぎんなん
  • きんかん
  • かんてん
  • うどん

「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです。この7つの食材には、どれも「ん」が付いているんです!
たくさんの「ん=運」を呼び込めるということから、ゲン担ぎとして冬至に食べられるようになったと言われています。

● 冬至の代名詞「かぼちゃ」

冬至といえば、かぼちゃを想像される方が多いのではないでしょうか。
冬至の七草にも含まれているかぼちゃですが、本来は夏に旬を迎える野菜です。

冬至の代名詞「かぼちゃ」

なぜ冬至に食べられるようになったのでしょうか?

食材の保存技術が発達していなかった時代では、保存性が高いかぼちゃは、冬に食べられる貴重な野菜でした。
かぼちゃは、身体をあたためるβカロチンや、風邪をひきにくくするビタミンCが豊富です。
栄養をつけて健康を保つという考えから、冬至にかぼちゃを食べる習慣が生まれたと言われています。

● 身体をあたためる飲み物

冬至は寒い時期なので、身体をあたためるものを積極的に摂取するとよいでしょう。
とろっとしたものは保温効果が高いので、スープなどもいいですね。

間食には、甘酒もおすすめ。甘酒には、米と麹から作られる「米麹甘酒」と、酒粕から作られる「酒粕甘酒」の2種類があります。

そのうち「米麹甘酒」は、アルコールを含まないため飲みやすく、お米の自然な甘さが味わえます。
あたためて飲むと、甘さが引き立ってさらにおいしくいただけますよ!

身体をあたためる飲み物

「飲む点滴」とも言われる、甘酒の健康効果については以下をご覧ください。

お浄めLIFEを楽しもう。甘酒編 其ノ一

ゆず湯に入る

冬至にゆず湯に入るのは、これから運が上向いていく前に、禊をして身を清めるため。
強い香りは邪気を払うと言われているので、冬が旬で香りの強いゆずは、禊にぴったりだったのです。

また、ゆずは実るまでに長い年月がかかるため、長年の苦労が実りますように、という願いも込められています。

ゆず湯には血行促進効果があるので、身体を芯からあたためることができ、風邪を予防する効果があります。
さらに、香りによるリラックス効果や、クエン酸やビタミンCによる美肌効果も!

寒い冬でも心地よく、エネルギッシュに過ごしていくために、ゆず湯は力を貸してくれそうです。

国や時代を超えて祝われる冬至

世界で行われる冬至祭

冬至は、古来より中国で「一陽来復」と謳われた特別な日です。
「一陽来復」とは、中国の古典「易経」に由来する成語で「一つの陽が再びやってくる」という意味。
長い冬のあとに春が訪れる、つまり辛い時期を乗り越えて幸運がやってくることを象徴しています。

冬至は、冬を極めて春に近づく、祝福の日。
この日をお祝いする風習は、世界各地にあります。

また、古代メソポタミアでも、冬至の日に新年を祝う祭りが行われていました。
ヨーロッパの冬至のお祭りは、クリスマスと関りが深いとも言われています。
国や時代を超えて、冬至は人の喜びとともにあった日なのです。

日本で行われる冬至祭

冬至に関する行事や祭りは、日本各地の神社でも行われています。
例えば、宮崎県高千穂町にある天岩戸神社では、毎年冬至の日に「天岩戸注連縄御神事」を行っています。

日本で行われる冬至祭

天岩戸神社は、日本神話の「天岩戸伝説」の舞台として有名な神社。
天照大神が隠れた天岩戸をご神体として祀っています。

神話では、天岩戸から天照大神が出たあと、再び隠れることのないよう、布刀玉命(ふとだまのみこと)という神様が天岩戸に注連縄を張ったそうです。
「天岩戸注連縄御神事」では、この神話にならい、日本神話の継承と世の中が明るくあるようにとの願いをこめて、毎年冬至の日に天岩戸の注連縄を張り替える神事を行っています。

岩座が主催する、神話の舞台へ赴き天岩戸開き神話を学ぶ「あまのいわと学校」では、
毎年「天岩戸注連縄御神事」に参列しております。 過去開催の様子をレポートしたコラム も配信していますので、是非ごらんください。

天岩戸神社

住所:〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073番地1

TEL: 0982-74-8239

URL: https://amanoiwato-jinja.jp/

あまのいわと学校について詳しくは こちら

「太陽の復活祭」希望に満ちた冬至を楽しもう

1年のうち昼が最も短く、陰のエネルギーが極まる冬至。
それは同時に、太陽が復活し、喜びがあふれる世界となることを祝福する日でもあります。

この時期は、寒さで身体に不調が出やすい季節です。
冬至の日は、これまでがんばってきた自分をいたわり、これからの夢や希望を思い描きながら、あたたかくして過ごしてくださいね。

「太陽の復活祭」希望に満ちた冬至を楽しもう

今年の冬至が、みなさんにとって素敵な日となりますように!

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