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チャイハネ好きの皆さんにとってなじみのあるブロックプリントですがダブプリントとなるとあまり聞きなれない言葉ですよね。ましてやベジタブルダイは聞いたことあるけど、ベジタブルダブダイ……?って聞きなれないから魔法の言葉みたいですよね。今回チャイハネチームはインド出張で、ベジタブルダイを行っている工場を実際に見学させていただきました!その時に聞いた話や撮った写真をつけながら魅力をお伝えできればと思います!
ベジタブルダイ + ダブプリント = ベジタブルダブダイダブプリントをベジタブルダイで染める、ということです。それぞれを解説していきます。
インドで作られる染物で、草木や鉱物など、天然染料を使ったものの総称です。化学染料にはない味わいや、優しい色合いが魅力の技法。
ブロックプリントは聞いたことがある方が多いと思います。ブロックプリントは、木版にプリント色を付けてスタンプしていき柄を出す技法です。それに対しダブプリントは、色を付けたくない部分にペーストをスタンプして、染めないことで柄を出すプリント技法で、インド伝統の泥防染技法です。染めたくない部分に泥などを混ぜてペースト状にしたものをブロックプリントし、乾いてから染めることでブロックプリントした部分が染まらず、模様ができます。染める回数によっても濃淡が出ます。
私たちが今回お邪魔した工場は、インドのカラデラ地域。砂漠地帯にドキドキしながらも、布がはためく様子がとても映えて素敵でした。
この地域は昔はダブプリントをやっている工場がたくさんあったそうですが、ベジタブルダイやダブプリントのように手間がかかる工程が多く、時代に合わないため皆辞めていき、現在この地方でダブプリントをやっているのはここだけのようです。有名どころのバグルー地域やサンガネール地域は近代的な化学染料なども使用しているため、早く安く商品を作ることができるため、今もたくさんの工場があるそうです。
生地は水につけて柔らかくし、糊を落とす。水につけておく期間は4日間!?それだけでも手がかかっていますね。
柔らかくなった生地を、台においてプリントの準備をする。糊付けしてびしっと張った生地ではなく、ゆるーく置かれた生地に、ダブ(黒い土、石灰、腐った麦を粉にして混ぜたペースト)を版につけてスタンプしていく。
このスタンプをするためのダブを入れている箱、すごくよく考えられたつくりをしていて、網が常に上に来るよう、四隅におもりがついていて常に同じ量をスタンプできるようになっているみたいです。よく考えられているな~だからこんなテンポよくプリントができるんだ、職人さんすごい!
プリントしたら、乾く前に砂のようなものをかけて乾かす。みるみるダブが固まっていきます。
プリントが固まったら、いよいよ染めていきます。染料は鉱物を砕いて粉上にしたものやインディゴ染、草木染など様々。継ぎ足しで使っているインディゴのポットを見せてもらいました。地面に穴が開いていて、その深さはなんと3m!落ちたら上がってこられなさそう……実際に染めているところを見せてもらいました。
今回はグレーに染めてくれるそうで、下地につけてから、グレーの塗料を溶かし、染めていました。グレーの塗料は土から出てくるミネラルだそう。
屋上で生地をそのまま乾かしていました。見学させていただいた工場は家の上にプリントをする部屋、外に染めるポット、屋上が生地を干せるスペースになっていました。機械はどこにもなく、本当に人の手で作られている!と感じることのできる小さな工場でした。外は砂漠なので、生地を砂の上で干すことも。その方が屋上で干すよりも早く乾くらしいです。
晴れている日にしか生地を干せないため、雨の日や曇りの日は工場はお休みだそう。自然とともに生きる、って感じがしますね。この工程を何度か繰り返すと柄が出る素敵な生地になります。
ベジタブルダブダイの魅力は、その完成した生地を見るとわかります。今回見学した工場のダブプリントのデザインは、どれも私の眼には新しく、新鮮な柄に見えました。柄を重ねて濃淡を付けることで奥行きのある柄になったり、微配色に見えるデザインになるため、派手ではないけれど上品な見えかたになるなと改めて感じました。色の濃淡で柄を出しているので、ブロックプリントとはまた違った魅力が味わえます。
ベジタブルダブダイの魅力、伝わりましたか?インドではポピュラーで、日常的に取り入れている方もとても多いブロックプリント、ダブプリント。あまり日本では出くわすことのないプリントかもしれませんが、手作業で作るプリントの良さが実物を見るとより伝わるかと思います。ぜひチャイハネのお店に実物を見に行ってみてくださいね!
チャイハネの衣料デザイナー。チャイハネが好きで、店舗アルバイトをした後企画部に入社。おせんべいが大好きで、定時後は大体おせんべいを食べている。店舗アルバイト時代、系列店の人から“おせんべいの人”と覚えられていた。
チャイハネ好きの皆さんにとってなじみのあるブロックプリントですがダブプリントとなるとあまり聞きなれない言葉ですよね。
ましてやベジタブルダイは聞いたことあるけど、ベジタブルダブダイ……?
って聞きなれないから魔法の言葉みたいですよね。
今回チャイハネチームはインド出張で、ベジタブルダイを行っている工場を実際に見学させていただきました!その時に聞いた話や撮った写真をつけながら魅力をお伝えできればと思います!
目次
ベジタブルダブダイとは?
ベジタブルダイ + ダブプリント = ベジタブルダブダイ
ダブプリントをベジタブルダイで染める、ということです。
それぞれを解説していきます。
ベジタブルダイとは?
インドで作られる染物で、草木や鉱物など、天然染料を使ったものの総称です。
化学染料にはない味わいや、優しい色合いが魅力の技法。
タブプリントとは?
ブロックプリントは聞いたことがある方が多いと思います。
ブロックプリントは、木版にプリント色を付けてスタンプしていき柄を出す技法です。
それに対しダブプリントは、色を付けたくない部分にペーストをスタンプして、染めないことで柄を出すプリント技法で、インド伝統の泥防染技法です。
染めたくない部分に泥などを混ぜてペースト状にしたものをブロックプリントし、乾いてから染めることでブロックプリントした部分が染まらず、模様ができます。染める回数によっても濃淡が出ます。
見学させていただいたベジタブルダブダイの工場について
私たちが今回お邪魔した工場は、インドのカラデラ地域。
砂漠地帯にドキドキしながらも、布がはためく様子がとても映えて素敵でした。
この地域は昔はダブプリントをやっている工場がたくさんあったそうですが、ベジタブルダイやダブプリントのように手間がかかる工程が多く、時代に合わないため皆辞めていき、現在この地方でダブプリントをやっているのはここだけのようです。
有名どころのバグルー地域やサンガネール地域は近代的な化学染料なども使用しているため、早く安く商品を作ることができるため、今もたくさんの工場があるそうです。
工程
生地の準備
生地は水につけて柔らかくし、糊を落とす。
水につけておく期間は4日間!?
それだけでも手がかかっていますね。
プリント
柔らかくなった生地を、台においてプリントの準備をする。
糊付けしてびしっと張った生地ではなく、ゆるーく置かれた生地に、ダブ(黒い土、石灰、腐った麦を粉にして混ぜたペースト)を版につけてスタンプしていく。
このスタンプをするためのダブを入れている箱、すごくよく考えられたつくりをしていて、網が常に上に来るよう、四隅におもりがついていて常に同じ量をスタンプできるようになっているみたいです。よく考えられているな~だからこんなテンポよくプリントができるんだ、職人さんすごい!
プリントしたら、乾く前に砂のようなものをかけて乾かす。
みるみるダブが固まっていきます。
染め
プリントが固まったら、いよいよ染めていきます。
染料は鉱物を砕いて粉上にしたものやインディゴ染、草木染など様々。
継ぎ足しで使っているインディゴのポットを見せてもらいました。地面に穴が開いていて、その深さはなんと3m!落ちたら上がってこられなさそう……
実際に染めているところを見せてもらいました。
今回はグレーに染めてくれるそうで、下地につけてから、グレーの塗料を溶かし、染めていました。グレーの塗料は土から出てくるミネラルだそう。
乾かす
屋上で生地をそのまま乾かしていました。
見学させていただいた工場は家の上にプリントをする部屋、外に染めるポット、屋上が生地を干せるスペースになっていました。機械はどこにもなく、本当に人の手で作られている!と感じることのできる小さな工場でした。
外は砂漠なので、生地を砂の上で干すことも。その方が屋上で干すよりも早く乾くらしいです。
晴れている日にしか生地を干せないため、雨の日や曇りの日は工場はお休みだそう。
自然とともに生きる、って感じがしますね。
この工程を何度か繰り返すと柄が出る素敵な生地になります。
ベジタブルダブダイの魅力
ベジタブルダブダイの魅力は、その完成した生地を見るとわかります。
今回見学した工場のダブプリントのデザインは、どれも私の眼には新しく、新鮮な柄に見えました。柄を重ねて濃淡を付けることで奥行きのある柄になったり、微配色に見えるデザインになるため、派手ではないけれど上品な見えかたになるなと改めて感じました。色の濃淡で柄を出しているので、ブロックプリントとはまた違った魅力が味わえます。
まとめ
ベジタブルダブダイの魅力、伝わりましたか?
インドではポピュラーで、日常的に取り入れている方もとても多いブロックプリント、ダブプリント。あまり日本では出くわすことのないプリントかもしれませんが、手作業で作るプリントの良さが実物を見るとより伝わるかと思います。
ぜひチャイハネのお店に実物を見に行ってみてくださいね!
筆者プロフィール:しおり
チャイハネの衣料デザイナー。チャイハネが好きで、店舗アルバイトをした後企画部に入社。おせんべいが大好きで、定時後は大体おせんべいを食べている。店舗アルバイト時代、系列店の人から“おせんべいの人”と覚えられていた。