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皆さんはアフリカの音楽の歴史や楽器を知っていますか? アフリカ大陸はとても大きな大陸ですが、その音楽の特徴はサハラ砂漠より北の地域と南の地域によって違います。
サハラ砂漠より北の地域の音楽は「北アフリカの音楽」とされイスラム音楽の影響を大きく受けています。また北アフリカはアラブ系住民が多いです。
一般的にアフリカの音楽とはサハラ砂漠より南の地域の音楽を指します。 アフリカの伝統的な音楽は現在のポピュラーミュージックやロック、リズム&ブルースに大きく影響を残しています。
様々な音楽シーンに影響を与えたアフリカ音楽。 今回はそんなアフリカ音楽の特徴と民族楽器についてご紹介します。
アフリカの音楽はパーカッションメインで演奏されるという特徴があり、複雑なリズムが奏でられることが多いです。
もちろんメロディーを奏でる音楽もあります。 その音楽は多声音楽的で、それぞれのパートがメロディー的に独立しているのが特徴です。
あるリズムパターンやメロディーパターンを繰り返すという手法もよく使われます。
音楽を演奏する目的は娯楽目的でもありますが、伝統的に労働や祭り、雨乞いのために演奏されてきたという歴史があります。
トーキングドラムと呼ばれる太鼓を用いた奏法は、単に楽器としてだけではなく、遠く離れた村落への伝達手段として使われることもあります。これは自然の多いアフリカならではの特徴とも言えるでしょう。
またアフリカ語は声の高低(トーン)で意味を区別する音調言語でもあります。 音調言語がアフリカの音楽に与えた影響も大きいとか。
パーカッションが豊富なアフリカ。 中にはアメリカ大陸に渡って発展したオーケストラで使われている楽器の先祖となったものも。 ここでは個性豊かなアフリカ楽器の見た目や歴史を紹介していきます。
アフリカの太鼓であるジャンベ。知っているという方も多いのではないでしょうか。 地域によって材質は違いますが、一本の木をくりぬいてヤギ皮をロープで絞めつけて作られるものが多いです。
その歴史は古く500年以上前に誕生したと言われており、祭りや収穫などの儀式に使われていた伝統的な楽器ですが現在もポピュラー音楽に取り入れられることがあります。 また遠く離れた地域への連絡手段として使われるという側面もありました。
立って演奏する場合はストラップを付けて肩からかけて叩きます。 座って演奏する場合は、床に置き全体を斜めにして演奏します。 太鼓の叩く位置や手の使い方によって低音・中音・高音の音色を叩き分けることが可能です。
現在では多くのパーカッショニストがジャンベを演奏に取り入れています。 また木の部分には美しい彫刻があしらわれているものが多くインテリアとしても楽しむことができます。
ドゥンドゥンはアフリカのドラムです。 一般的なドラムでいうところのバスドラム(ドラムの真ん中にある部分)にあたり、低音を奏でます。
大きさによって名称が違いドゥンドゥンは一番大きく低音を出し、その次にサンバンという中音のもの、一番小さいものは高音でケンケニと呼ばれます。
西アフリカではお祭りや儀式などに使われる、ジャンベと同じく重要な役割を担い伝統曲を奏でるのには欠かせません。
つつみ型の両面太鼓で木の胴に牛の皮が張り付けられているのが特徴で、脇に抱えて利き手でバチを使って演奏します。 こちらもジャンベと同じく通信手段として用いられていました。
シェケレは大きな空洞のひょうたんに種や豆、ビーズ、貝などを通し、網を編んで張り巡らせた見た目にもかわいらしい打楽器です。
周りに付いている装飾品によって音色も変わります。 種を使ったものはビーズを使ったものに比べ、軽いサウンドで音のキレが良いです。
演奏の仕方は様々でマラカスのように振るのは勿論、底面を叩いたり空中に投げて音を出します。
西アフリカの地域の人々に信仰されているサンテリアの儀式でも使われており、信奉者は崇拝するオリシャという神に音楽によって呼びかけることが出来ると考えられています。
オリシャはブラジルなどでも信仰される神であり、シェケレもブラジルやキューバに渡りサルサやジャズなどのポピュラー音楽に用いられており、アフリカの音楽が様々なジャンルに影響を与えていることが伺えるでしょう。
バラフォンは主に西アフリカで使用されている木琴で、南アフリカではマリンバと呼ばれています。 グリオと呼ばれる西アフリカの吟遊詩人が使う楽器の一つでもあります。
木片の数は一定ではなく打面がまっすぐのものやカーブしているものなど様々です。 木片の下にひょうたんを付けて響きをよくしています。ひょうたんに穴をあけた部分にクモの卵膜やうすいシートをつけ、ビリビリした音が出るものもありいろんな音色があります。
形や音階は地域によって変わりますが、マイナーペンタトニックというロックでもよく使われる音階のものが多いようです。 マリの南に位置するブルキナファソの弓のような沿った形のバラフォンが有名ですが現在は少なくなってきています。
18世紀になると奴隷貿易により楽器や音楽はアメリカ大陸に渡りました。 そこでバラフォンはピアノのような鍵盤配置になり、現在オーケストラで使われるマリンバが誕生しました。
ムビラはジンバブエの民族であるショナ族の民族楽器です。 主に雨乞いや病気を治すために演奏されます。 木製の箱の上に金属片が固定してある楽器で、見た目がカリンバに似ていると感じた方も多いのではないでしょうか。 ですがカリンバはマラウイやザンビア周辺の楽器です。カリンバは世界的に有名なバンド、Earth, Wind & Fireも愛用していました。一方ムビラで演奏されるのはアフリカの伝統曲が多いのが特徴です。
ショナ族の儀式において、ムビラは霊媒師が演奏するものとされています。 というのも霊媒師がムビラの演奏によってトランス状態になり、先祖の霊が乗り移り人々に忠告を与えると考えられているためです。 幻想的なムビラの音楽に乗って、人々は一晩中踊り続けるのです。
演奏方法は単純明快。 両手の親指や人差し指で音を出し、日本では親指ピアノとも呼ばれます。 本体につけられた金属片や貝殻やナットなどが楽器の振動によりジージーと音が鳴るのも特徴です。 基本的に真ん中部分が低い音で左右の端ほど高い音になり、伝統的なアフリカの調律に基づいて作られています。
アサラトは西アフリカ一帯で見られる楽器です。 玉の形をしたオンコバスピノサの木の実二つを紐でつなぎ、木の実の中にはワイルーロと呼ばれる種が入っています。振るとシャカシャカと音が鳴るのが特徴です。
一般的に本場オンゴバスピノサの実を使用したものはアサラト、それ以外の木やプラスチックを使用したものはパチカと呼ばれています。
気になる演奏方法は玉の一方を手のひらで支え紐を中指と薬指で挟み、手のひらを垂直にして前後に振ります。玉と玉がぶつかることもありカチカチとした音も楽しむことができ、多様で複雑なリズムを奏でることが可能です。
もともとはアフリカの母親が子供に作ったとされる楽器で、瞑想の道具として使われる場合もあります。
ココナッツで作られたカリンバ。 カラーによって異なる柄と、心地よい音色を楽しもう。インテリアとして置いてもかわいいトライバル柄。
木を貼り合わせて作られた、トライバル柄が美しいパチカ。 手の中で軽快なリズムを奏でれば気分も上がります。 カラフルなドローコードも特徴。お気に入りのパチカを是非見つけてみては
軽快な音色は勿論、彫刻や装飾が施されていて目で見ても耳で聴いても楽しいアフリカの楽器。特に打楽器は特徴的でいろいろな音やリズムを楽しむことができます。
今回の記事を見てアフリカの楽器に興味を持った方は、ぜひ一度アフリカの楽器に触れてみてはいかがでしょうか?
皆さんはアフリカの音楽の歴史や楽器を知っていますか?
アフリカ大陸はとても大きな大陸ですが、その音楽の特徴はサハラ砂漠より北の地域と南の地域によって違います。
サハラ砂漠より北の地域の音楽は「北アフリカの音楽」とされイスラム音楽の影響を大きく受けています。また北アフリカはアラブ系住民が多いです。
一般的にアフリカの音楽とはサハラ砂漠より南の地域の音楽を指します。
アフリカの伝統的な音楽は現在のポピュラーミュージックやロック、リズム&ブルースに大きく影響を残しています。
様々な音楽シーンに影響を与えたアフリカ音楽。
今回はそんなアフリカ音楽の特徴と民族楽器についてご紹介します。
目次
アフリカ音楽の特徴
アフリカ音楽はパーカッションメイン?
アフリカの音楽はパーカッションメインで演奏されるという特徴があり、複雑なリズムが奏でられることが多いです。
もちろんメロディーを奏でる音楽もあります。
その音楽は多声音楽的で、それぞれのパートがメロディー的に独立しているのが特徴です。
あるリズムパターンやメロディーパターンを繰り返すという手法もよく使われます。
アフリカ音楽を演奏する目的
音楽を演奏する目的は娯楽目的でもありますが、伝統的に労働や祭り、雨乞いのために演奏されてきたという歴史があります。
トーキングドラムと呼ばれる太鼓を用いた奏法は、単に楽器としてだけではなく、遠く離れた村落への伝達手段として使われることもあります。これは自然の多いアフリカならではの特徴とも言えるでしょう。
またアフリカ語は声の高低(トーン)で意味を区別する音調言語でもあります。
音調言語がアフリカの音楽に与えた影響も大きいとか。
アフリカの楽器
パーカッションが豊富なアフリカ。
中にはアメリカ大陸に渡って発展したオーケストラで使われている楽器の先祖となったものも。
ここでは個性豊かなアフリカ楽器の見た目や歴史を紹介していきます。
ジャンベ
アフリカの太鼓であるジャンベ。知っているという方も多いのではないでしょうか。
地域によって材質は違いますが、一本の木をくりぬいてヤギ皮をロープで絞めつけて作られるものが多いです。
その歴史は古く500年以上前に誕生したと言われており、祭りや収穫などの儀式に使われていた伝統的な楽器ですが現在もポピュラー音楽に取り入れられることがあります。
また遠く離れた地域への連絡手段として使われるという側面もありました。
立って演奏する場合はストラップを付けて肩からかけて叩きます。
座って演奏する場合は、床に置き全体を斜めにして演奏します。
太鼓の叩く位置や手の使い方によって低音・中音・高音の音色を叩き分けることが可能です。
現在では多くのパーカッショニストがジャンベを演奏に取り入れています。
また木の部分には美しい彫刻があしらわれているものが多くインテリアとしても楽しむことができます。
ドゥンドゥン
ドゥンドゥンはアフリカのドラムです。
一般的なドラムでいうところのバスドラム(ドラムの真ん中にある部分)にあたり、低音を奏でます。
大きさによって名称が違いドゥンドゥンは一番大きく低音を出し、その次にサンバンという中音のもの、一番小さいものは高音でケンケニと呼ばれます。
西アフリカではお祭りや儀式などに使われる、ジャンベと同じく重要な役割を担い伝統曲を奏でるのには欠かせません。
つつみ型の両面太鼓で木の胴に牛の皮が張り付けられているのが特徴で、脇に抱えて利き手でバチを使って演奏します。
こちらもジャンベと同じく通信手段として用いられていました。
シェケレ
シェケレは大きな空洞のひょうたんに種や豆、ビーズ、貝などを通し、網を編んで張り巡らせた見た目にもかわいらしい打楽器です。
周りに付いている装飾品によって音色も変わります。
種を使ったものはビーズを使ったものに比べ、軽いサウンドで音のキレが良いです。
演奏の仕方は様々でマラカスのように振るのは勿論、底面を叩いたり空中に投げて音を出します。
西アフリカの地域の人々に信仰されているサンテリアの儀式でも使われており、信奉者は崇拝するオリシャという神に音楽によって呼びかけることが出来ると考えられています。
オリシャはブラジルなどでも信仰される神であり、シェケレもブラジルやキューバに渡りサルサやジャズなどのポピュラー音楽に用いられており、アフリカの音楽が様々なジャンルに影響を与えていることが伺えるでしょう。
バラフォン
バラフォンは主に西アフリカで使用されている木琴で、南アフリカではマリンバと呼ばれています。
グリオと呼ばれる西アフリカの吟遊詩人が使う楽器の一つでもあります。
木片の数は一定ではなく打面がまっすぐのものやカーブしているものなど様々です。
木片の下にひょうたんを付けて響きをよくしています。ひょうたんに穴をあけた部分にクモの卵膜やうすいシートをつけ、ビリビリした音が出るものもありいろんな音色があります。
形や音階は地域によって変わりますが、マイナーペンタトニックというロックでもよく使われる音階のものが多いようです。
マリの南に位置するブルキナファソの弓のような沿った形のバラフォンが有名ですが現在は少なくなってきています。
18世紀になると奴隷貿易により楽器や音楽はアメリカ大陸に渡りました。
そこでバラフォンはピアノのような鍵盤配置になり、現在オーケストラで使われるマリンバが誕生しました。
ムビラ
ムビラはジンバブエの民族であるショナ族の民族楽器です。
主に雨乞いや病気を治すために演奏されます。
木製の箱の上に金属片が固定してある楽器で、見た目がカリンバに似ていると感じた方も多いのではないでしょうか。
ですがカリンバはマラウイやザンビア周辺の楽器です。カリンバは世界的に有名なバンド、Earth, Wind & Fireも愛用していました。一方ムビラで演奏されるのはアフリカの伝統曲が多いのが特徴です。
ショナ族の儀式において、ムビラは霊媒師が演奏するものとされています。
というのも霊媒師がムビラの演奏によってトランス状態になり、先祖の霊が乗り移り人々に忠告を与えると考えられているためです。
幻想的なムビラの音楽に乗って、人々は一晩中踊り続けるのです。
演奏方法は単純明快。
両手の親指や人差し指で音を出し、日本では親指ピアノとも呼ばれます。
本体につけられた金属片や貝殻やナットなどが楽器の振動によりジージーと音が鳴るのも特徴です。
基本的に真ん中部分が低い音で左右の端ほど高い音になり、伝統的なアフリカの調律に基づいて作られています。
アサラト
アサラトは西アフリカ一帯で見られる楽器です。
玉の形をしたオンコバスピノサの木の実二つを紐でつなぎ、木の実の中にはワイルーロと呼ばれる種が入っています。振るとシャカシャカと音が鳴るのが特徴です。
一般的に本場オンゴバスピノサの実を使用したものはアサラト、それ以外の木やプラスチックを使用したものはパチカと呼ばれています。
気になる演奏方法は玉の一方を手のひらで支え紐を中指と薬指で挟み、手のひらを垂直にして前後に振ります。玉と玉がぶつかることもありカチカチとした音も楽しむことができ、多様で複雑なリズムを奏でることが可能です。
もともとはアフリカの母親が子供に作ったとされる楽器で、瞑想の道具として使われる場合もあります。
民族楽器に触れてみよう
心地よい音色のトライバルカリンバ
ココナッツで作られたカリンバ。
カラーによって異なる柄と、心地よい音色を楽しもう。インテリアとして置いてもかわいいトライバル柄。
軽快なリズムで気分も上がる!パチカ
木を貼り合わせて作られた、トライバル柄が美しいパチカ。
手の中で軽快なリズムを奏でれば気分も上がります。
カラフルなドローコードも特徴。お気に入りのパチカを是非見つけてみては
まとめ
軽快な音色は勿論、彫刻や装飾が施されていて目で見ても耳で聴いても楽しいアフリカの楽器。特に打楽器は特徴的でいろいろな音やリズムを楽しむことができます。
今回の記事を見てアフリカの楽器に興味を持った方は、ぜひ一度アフリカの楽器に触れてみてはいかがでしょうか?