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長期的な円安に高騰するサーチャージ、次々と変動する世界情勢。 久々に海外旅行に行こうかなと思い航空券を調べてみたら驚愕しました。
少し前まで時期をずらせば6万円で日本⇔スペインの往復チケットが買えていたのに、最安値が往復14万円に!? あまりの高値に目が点になってしまいました…
ここ4年ほどでグッとハードルが上がった海外旅行。 少しでも安いチケットを手に入れるには、どうしたら良いのでしょうか。 40ヵ国を旅した私の体験から裏技をいくつかお教えします。
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Lucia Travel連載一覧は こちら
格安スマホの地位が向上してきた昨今。思い切って携帯会社を変える人も増えてきた気がします。 飛行機の世界も同じです。JALやANA、エミレーツなど大手航空会社と比べて半値近く、時には1/3ほどの価格でチケットを販売しているのがLCC(格安航空会社)。 同じ飛行機なのにこんなにも値段に差があるのはなぜでしょう。そこにはやっぱり秘密があります。
ザっとあげるとこんな感じです。サービスを最小限に省いて格安でフライトを提供する、それがLCC。 なので「あれもこれもしてもらいたい、機内は快適に過ごしたいと」いう方には正直向いていないと思います。でも、とにかく旅費を抑えたい人にはピッタリ。LCCを上手に使えば、かなりコスパ良く旅ができます。 LCCは頻繁にセールも行っていて、数千円で海外に行けちゃうこともあるのでチャンスがあれば狙ってみてください。
飛行機のチケットがこんなにも高くなってしまった理由の一つに、燃油サーチャージがあります。 燃油サーチャージは、航空券にプラスして支払う飛行機の燃料代。石油が高騰すればそれだけ値上がりします。 今現在(2024年1月)全日空は欧州行きの便に燃油サーチャージとして往復7万6000円を別途徴収していました。これでは、いくら航空券が安くても雪だるま式に旅費が膨れ上がってしまいますよね。
燃油サーチャージは少しやっかいな存在で、航空会社によって値段が変わるのはもちろん、同じ航空会社でもチケットの購入時期によって値段に差が生まれたりします。 また石油を産出する国の航空会社なら、燃油サーチャージは基本不要です。そのため高そうに見えたチケットが実は割安だった何てことも…。
チケットを探す時には、燃料サーチャージ代が込みか別なのかを確かめて購入してください。 他にも空港使用料や手数料など細かな+アルファはありますが、それはそこまで大差ない金額なのであまり気にしなくて良いと思います。
はじめに、これは全ての航空会社に当てはまる裏技ではありません。 ですが過去に私自身がこの方法で購入し、実際に1万円ほど安く航空券を手に入れたことがあるのでご紹介します。
例えばルフトハンザ航空。ルフトハンザ航空には日本語版と英語版の2種類の公式HPがあります。 「どちらも公式HPだし、値段は一緒でしょ?」と思いますよね。でも実は英語版で購入した方がチケット代が安くすむことがあるんです。
その時私は、モロッコのマラケシュからドイツのミュンヘンまでの航空券を探していました。 時間はたっぷりあったので色々なサイトを比較・検討。その中で偶然知りえたのが同じ公式HPでも英語版と日本版で、航空券に値段差があるということでした。 その差なんと1万円とちょっと! 結構な金額の差なので、どこかに落とし穴があるかも?と思い目を皿にして条件を読み込みましたが、条件に差はなし。取り扱っているのは全く同じ内容の航空券でした。
日本語で取引する安心をとるか否か。それぞれ判断が分かれるとは思いますが、飛行機のチケットを買うのは意外と簡単なので、「英語なんてできないよ」と嘆かず、ぜひチャレンジしてみてください。 それにしてもこの値段差は、どういうカラクリなのでしょうか。 日本語への翻訳代金?日本語カスタマーセンター代金?知っている人がいたらぜひ教えてください。
飛行機のチケットを買うとき、往復同じ空港しか選べないと思っていませんか?実は航空券は、行きの空港と帰りの空港を別に設定して購入することもできます。 そんなことしてメリットはあるの?と思った方に向けて説明をしますね。
例えばエジプト。有名な観光スポットとして「カイロ」と「ルクソール」があります。 カイロといえば、もちろんギザのピラミッドにスフィンクス。そしてルクソールには大家の谷やカルナック神殿など超有名どころの遺跡があちこちに残っています。(名前は知らなくても写真を見れば絶対に見たことある!になりますよ)
せっかくエジプトに行くなら有名なこれらの遺跡を網羅したいところですが、カイロ→ルクソールは、列車で11時間近くもかかる距離。移動だけで相当な時間がかかります。 こういう場合は日本⇔カイロの航空券を買うよりも、日本発→カイロ着 →ルクソール発→日本着の航空券を買う方が効率的。ルクソール→カイロの移動時間を削れるので、時間を有効活用できます。
インした空港から必ずアウトしなければいけないというルールはありません。 インとアウトが違う航空券を「オープンジョーチケット」と言います。オープンジョーチケットは意外と簡単に見つかりますし、+1000円で可能と宣伝している場合もあります。ぜひぜひ利用してみてください。
遠い国を訪れる場合、必ずしなきゃいけないのが乗り継ぎです。 この乗り継ぎ(トランジット)、飛行機を待つだけのムダな時間だと思っていませんか?実はこの時間を利用して、空港から外へ出て観光することができます。(条件あり)
私はよくこれを利用してドバイやトルコ、時にはフランスを観光しました。 例えばドバイは空港から市街地まで何本も電車が走っていて、簡単に市内へ行くことができます。だから、トランジットの合間にボーっと海だけ見て空港に戻るなんて贅沢なことも可能。 フランスも同じ要領でエッフェル塔だけ見に外出しました。
この方法を利用すれば目的地+アルファでもう一ヵ国の旅行が叶います。 例えばイギリスを訪れるのが目的だったとして、その乗り継ぎのついでにドバイやマレーシアなど他国を観光できちゃうんです。
同じイギリス行きでも、キャセイなら香港乗り継ぎ、オランダ航空ならアムステルダム乗り継ぎ、アシアナ航空なら韓国乗り継ぎと場所が異なります。 「トランジットの〇〇でも観光しちゃおう!」と、あえて長めのトランジットを選ぶのも楽しいと思いますよ。
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。 マイナーな国をメインに、世界中を旅する。 旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。 出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。 公式HP: Lucia Travel
長期的な円安に高騰するサーチャージ、次々と変動する世界情勢。
久々に海外旅行に行こうかなと思い航空券を調べてみたら驚愕しました。
少し前まで時期をずらせば6万円で日本⇔スペインの往復チケットが買えていたのに、最安値が往復14万円に!? あまりの高値に目が点になってしまいました…
ここ4年ほどでグッとハードルが上がった海外旅行。
少しでも安いチケットを手に入れるには、どうしたら良いのでしょうか。
40ヵ国を旅した私の体験から裏技をいくつかお教えします。
前回の記事は こちら
Lucia Travel連載一覧は こちら
目次
LCCを上手に活用しよう
格安スマホの地位が向上してきた昨今。思い切って携帯会社を変える人も増えてきた気がします。
飛行機の世界も同じです。JALやANA、エミレーツなど大手航空会社と比べて半値近く、時には1/3ほどの価格でチケットを販売しているのがLCC(格安航空会社)。
同じ飛行機なのにこんなにも値段に差があるのはなぜでしょう。そこにはやっぱり秘密があります。
ザっとあげるとこんな感じです。サービスを最小限に省いて格安でフライトを提供する、それがLCC。
※サービスは一例で、航空会社により異なります。なので「あれもこれもしてもらいたい、機内は快適に過ごしたいと」いう方には正直向いていないと思います。でも、とにかく旅費を抑えたい人にはピッタリ。LCCを上手に使えば、かなりコスパ良く旅ができます。
LCCは頻繁にセールも行っていて、数千円で海外に行けちゃうこともあるのでチャンスがあれば狙ってみてください。
意外と高い燃油サーチャージ代を考慮しよう
飛行機のチケットがこんなにも高くなってしまった理由の一つに、燃油サーチャージがあります。
燃油サーチャージは、航空券にプラスして支払う飛行機の燃料代。石油が高騰すればそれだけ値上がりします。
今現在(2024年1月)全日空は欧州行きの便に燃油サーチャージとして往復7万6000円を別途徴収していました。これでは、いくら航空券が安くても雪だるま式に旅費が膨れ上がってしまいますよね。
燃油サーチャージは少しやっかいな存在で、航空会社によって値段が変わるのはもちろん、同じ航空会社でもチケットの購入時期によって値段に差が生まれたりします。
また石油を産出する国の航空会社なら、燃油サーチャージは基本不要です。そのため高そうに見えたチケットが実は割安だった何てことも…。
チケットを探す時には、燃料サーチャージ代が込みか別なのかを確かめて購入してください。
他にも空港使用料や手数料など細かな+アルファはありますが、それはそこまで大差ない金額なのであまり気にしなくて良いと思います。
英語版HPだと同じ航空券が1万円安くなる!
はじめに、これは全ての航空会社に当てはまる裏技ではありません。
ですが過去に私自身がこの方法で購入し、実際に1万円ほど安く航空券を手に入れたことがあるのでご紹介します。
例えばルフトハンザ航空。ルフトハンザ航空には日本語版と英語版の2種類の公式HPがあります。
「どちらも公式HPだし、値段は一緒でしょ?」と思いますよね。でも実は英語版で購入した方がチケット代が安くすむことがあるんです。
その時私は、モロッコのマラケシュからドイツのミュンヘンまでの航空券を探していました。
時間はたっぷりあったので色々なサイトを比較・検討。その中で偶然知りえたのが同じ公式HPでも英語版と日本版で、航空券に値段差があるということでした。
その差なんと1万円とちょっと!
結構な金額の差なので、どこかに落とし穴があるかも?と思い目を皿にして条件を読み込みましたが、条件に差はなし。取り扱っているのは全く同じ内容の航空券でした。
日本語で取引する安心をとるか否か。それぞれ判断が分かれるとは思いますが、飛行機のチケットを買うのは意外と簡単なので、「英語なんてできないよ」と嘆かず、ぜひチャレンジしてみてください。
それにしてもこの値段差は、どういうカラクリなのでしょうか。
日本語への翻訳代金?日本語カスタマーセンター代金?知っている人がいたらぜひ教えてください。
「オープンジョーチケット」を活用しよう
飛行機のチケットを買うとき、往復同じ空港しか選べないと思っていませんか?実は航空券は、行きの空港と帰りの空港を別に設定して購入することもできます。
そんなことしてメリットはあるの?と思った方に向けて説明をしますね。
例えばエジプト。有名な観光スポットとして「カイロ」と「ルクソール」があります。
カイロといえば、もちろんギザのピラミッドにスフィンクス。そしてルクソールには大家の谷やカルナック神殿など超有名どころの遺跡があちこちに残っています。(名前は知らなくても写真を見れば絶対に見たことある!になりますよ)
せっかくエジプトに行くなら有名なこれらの遺跡を網羅したいところですが、カイロ→ルクソールは、列車で11時間近くもかかる距離。移動だけで相当な時間がかかります。
こういう場合は日本⇔カイロの航空券を買うよりも、日本発→カイロ着 →ルクソール発→日本着の航空券を買う方が効率的。ルクソール→カイロの移動時間を削れるので、時間を有効活用できます。
インした空港から必ずアウトしなければいけないというルールはありません。
インとアウトが違う航空券を「オープンジョーチケット」と言います。オープンジョーチケットは意外と簡単に見つかりますし、+1000円で可能と宣伝している場合もあります。ぜひぜひ利用してみてください。
トランジットを利用して観光先を増やそう
遠い国を訪れる場合、必ずしなきゃいけないのが乗り継ぎです。
この乗り継ぎ(トランジット)、飛行機を待つだけのムダな時間だと思っていませんか?実はこの時間を利用して、空港から外へ出て観光することができます。(条件あり)
私はよくこれを利用してドバイやトルコ、時にはフランスを観光しました。
例えばドバイは空港から市街地まで何本も電車が走っていて、簡単に市内へ行くことができます。だから、トランジットの合間にボーっと海だけ見て空港に戻るなんて贅沢なことも可能。
フランスも同じ要領でエッフェル塔だけ見に外出しました。
この方法を利用すれば目的地+アルファでもう一ヵ国の旅行が叶います。
例えばイギリスを訪れるのが目的だったとして、その乗り継ぎのついでにドバイやマレーシアなど他国を観光できちゃうんです。
同じイギリス行きでも、キャセイなら香港乗り継ぎ、オランダ航空ならアムステルダム乗り継ぎ、アシアナ航空なら韓国乗り継ぎと場所が異なります。
「トランジットの〇〇でも観光しちゃおう!」と、あえて長めのトランジットを選ぶのも楽しいと思いますよ。
前回の記事は こちら
Lucia Travel連載一覧は こちら
筆者プロフィール:R.香月(かつき)
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。
マイナーな国をメインに、世界中を旅する。
旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。
出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。
公式HP: Lucia Travel