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精神的、肉体的に追い込まれたときほど何かにすがったり頼りたくなるものですよね。 浄化はその中のひとつではないでしょうか。目に見えない力を借りて、自分の中にあるもやもやしたものや、その場に感じる悪いものなどを取り除く手段のひとつとされる浄化。 世界には、様々な手段を使った浄化の方法が古くから伝わっています。世界にはどんな浄化のやり方があるのか、私たちの住む日本に伝わる浄化にはどんな意味が込められているのかなど、スポットを当てて解説していきます。
ホワイトセージは、空間の浄化や癒し効果があり、爽やかでありながら甘みのある香りが特徴的です。 ちなみにちょっとした豆知識ですが、ホワイトセージはハーブの一種ですが「尊敬」や「家族愛」など、一般的なお花のように花言葉があるのだとか。
ホワイトセージを使った浄化は歴史があり、古くはネイティブアメリカンの文化の中で行われていました。ホワイトセージは神聖なハーブとされ、いぶして土地や空間を浄化して、穢れを祓っていたと云われています。
当時のやり方を忠実に再現するのであれば、ネイティブアメリカンの思考四大要素「水、地、火、風」を使いましょう。「貝の上(水)にホワイトセージ(地)をおいて、火をつけて、煙(風)で仰ぐ」というもの。
近年では、場の空気がよどんでいると感じたときや、気分がすぐれないときなど使う人が増えているそうです。ネイティブアメリカン式の本格的な浄化を行うとなるとハードルが少し高いですが、ホワイトセージを使ったもう少し手軽な浄化方法もあります。ホワイトセージをそのまま財布やバッグに忍ばせてお金や物を浄化する方法や、ホワイトセージのお香を炊いて気や場を浄化する方法です。気持ちをまっさらにしたいときに取り入れてみてはいかがでしょうか。
古い時代からメキシコ先住民の間で幻覚サボテンを服用する浄化方法が伝わっています。先に申し上げておくと、日本ではおすすめできない浄化方法なので、くれぐれも知識の一つとして捉えておいてくださいね。
メキシコのウイチョル族のシャーマンは、幻覚サボテンと呼ばれるペヨーテを服用して幻覚を見ながら踊りを踊ったり、健康を願ったり雨ごいをする風習がありました。ペヨーテを乾燥させてガムのように噛んだり、お茶のように煎じて飲む方法が一般的です。
ペヨーテは日本でウバタマという名称で販売されているサボテンですが、ペヨーテに含まれているメスカリンという成分が法律上麻薬に指定されています。観賞用として育てることは問題ありません。
日本で言うところのわら人形に似たイメージがありますね。わら人形は怨念を込める意味合いがあるのに対して、ブードゥー人形はアフリカ西部が発祥とされるブードゥー教でお守りとして使われていました。
ブードゥー教はアフリカから奴隷として移住させられた人たちが世界に広めたとされていて、それ以降ドミニカやハイチなどで今も信仰されています。それらの地域で今も尚民芸品としてブードゥー人形が売られています。本来ブードゥー人形はお守りとして用いられてきましたが、2005年ごろに台湾で「恋を叶える」「持ち主を守る」など別の意味を持つ形で一大ブームを巻き起こしました。
現在は願掛け等で使われることが多く、身代わり人形としても使われています。最近では、タイのお守りポクポンと混同されることも多く、願掛けやお守りとして人気です。 浄化というよりは厄除けの意味合いが強いかもしれませんが、邪気をはねのけるという意味では浄化とも言えるでしょう。もっと浄化の効果を高めたい場合は、ブードゥー人形と一緒に浄化用のお香を忍ばせるという方法はいかがでしょうか。
チャイハネには、タイ東北部イサーン地方に古くから伝わる願掛け人形がいて、ファンキードールという名前で親しまれています。ユニークでかわいらしい風貌をしながらも、身代わりとなってあなたを守ってくれるかもしれませんよ♪
古い歴史のある浄化方法も興味深いですが、実際に取り入れるなら手軽に出来る方法が一番楽かもしれません。最初にお話ししたホワイトセージを使った方法もそうですが、香りを使って邪気をはねのける浄化方法も是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
古来から世界各地で使用されてきたお香の本来の役目は、空間を浄化することです。香り・火・煙によって、空間の邪気やマイナスの気などを取り除くという効果があります。
風水やアロマに関心がある方にもお勧めしたい方法です。
お香そのものも歴史があり、海外でも広く人気のある浄化方法のひとつです。お香はそもそも空間を浄化するために用いるもので、香りや煙、火によって邪気を取り除きます。
日本には「香十徳」という言葉があります。かの一休宗純が書に残した言葉です。
感格鬼神(かんかくきじん):感覚が研ぎ澄まされて集中できる 清浄心身(しょうじょうしんじん):身体も心も浄化する 能除汚穢(のうじょおえ):穢れを取り除く 能覚睡眠(のうかくすいみん):よく眠れる 静中成友(せいちゅうじょうゆう):心をいやす 塵裡偸閑(じんりゆかん):くつろぎを与える 多而不厭(たじふえん):邪魔にならない 寡而為足(かにいそく):少量でも香り放つ 久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう):長期保存が可能 常用無障(じょうようむしょう):害がないので常用可能
また、お香は東南に置くと風水的にも運気がUPするそうです。香りによる浄化方法は手軽なので、風水用のフレグランスなどを用いてお部屋ごとにお気に入りの香りを置いて、自分だけの浄化スポットを作ってみるのはいかがでしょうか。
チベット仏教でチベットの高僧・尼僧が用いる法具のひとつ、ティンシャ。旅の危険から身を守る魔よけとしてや、読経や瞑想の際など様々な場面で使用されてきました。浄化アイテムとしては、人や物・空間を癒す浄化のアイテムとしてヨガにも用いられるようになってきました。1度鳴らすと、ヒーリング効果のある清く美しい音色がしばらく続き、心や身体を落ち着かせたい時にもおすすめです。瞑想の際に使うのもおすすめです。
また、シンギングボウルも音による浄化ができます。
心を落ち着かせ、スティックで外側の縁をゆっくり円を描くようになぞると、澄んだ音が響き始めます。音を鳴らしながら浄化したい空間を歩くと、シンギングボウルの美しい音の倍音効果で浄化されると言われています。ティンシャ同様、心身のヒーリングにもなり、瞑想やヨガにも用いられ、癒しの効果があると云われているので、目を閉じて深く深呼吸し、美しい音色に身を委ねてみると、心の浄化にもなるでしょう。
塩を使った浄化は日本でも古くから伝わっていて、例えば土俵にお相撲さんが塩をまいてその場を清める光景はなじみがあるのではないでしょうか。また、部屋や建物の出入り口に盛り塩をして清めるのもよく見る光景かもしれませんね。
塩を使って清めるのは日本だけでなく、海外でもよく取り入れられています。例えばハワイでは、塩が含まれた海に入って身体や心を浄化するという習慣がありました。海水によって浄化することで癒しを感じたり、体の健康のバランスを保つことを望む人がいるだけでなく、自分にとって大切な人へ塩を贈る習慣もあります。
日本における神道でなぜ塩を使って穢れを祓うようになったのかいくつか理由がありますが、塩はもともと食材などが腐るのを遅らせる効果がある、塩そのものが腐らないといった特徴があるからとされています。
本当です。「清めの酒」という言葉がある通り、新しい生活をスタートさせたり、新しい地へ引っ越したときなど、お酒を使って浄化する方法があります。なぜ清めの酒が今も日本の文化として根付いているのか、それは神棚に理由がありました。
神棚にお酒を捧げたあと、私たち人間がそのお酒を飲む習慣がありますが、これが神様と私たち人間を近づけることだとされてきたのです。神棚にささげたお酒は神聖な物として「清めの酒」と呼んでいるのです。
また、塩と同じようにお酒は食材を腐らせない効果があるため、浄化作用に適していると伝わっています。
いかがでしたか? 浄化と聞いて日本に伝わる手段しか知らなかったという方も多いのではないでしょうか。世界中にはまだまだ知らない浄化がたくさんあります。それはその地に伝わる伝統や文化なども反映されています。その国を知りたいのであれば、どんな浄化の方法が伝わっているのか調べてみるのも楽しいかもしれませんね。
精神的、肉体的に追い込まれたときほど何かにすがったり頼りたくなるものですよね。
浄化はその中のひとつではないでしょうか。目に見えない力を借りて、自分の中にあるもやもやしたものや、その場に感じる悪いものなどを取り除く手段のひとつとされる浄化。
世界には、様々な手段を使った浄化の方法が古くから伝わっています。世界にはどんな浄化のやり方があるのか、私たちの住む日本に伝わる浄化にはどんな意味が込められているのかなど、スポットを当てて解説していきます。
目次
気持ちをまっさらにしたい方へお勧めの浄化方法
ホワイトセージは、空間の浄化や癒し効果があり、爽やかでありながら甘みのある香りが特徴的です。
ちなみにちょっとした豆知識ですが、ホワイトセージはハーブの一種ですが「尊敬」や「家族愛」など、一般的なお花のように花言葉があるのだとか。
ホワイトセージを使った浄化は歴史があり、古くはネイティブアメリカンの文化の中で行われていました。ホワイトセージは神聖なハーブとされ、いぶして土地や空間を浄化して、穢れを祓っていたと云われています。
当時のやり方を忠実に再現するのであれば、ネイティブアメリカンの思考四大要素「水、地、火、風」を使いましょう。「貝の上(水)にホワイトセージ(地)をおいて、火をつけて、煙(風)で仰ぐ」というもの。
近年では、場の空気がよどんでいると感じたときや、気分がすぐれないときなど使う人が増えているそうです。ネイティブアメリカン式の本格的な浄化を行うとなるとハードルが少し高いですが、ホワイトセージを使ったもう少し手軽な浄化方法もあります。ホワイトセージをそのまま財布やバッグに忍ばせてお金や物を浄化する方法や、ホワイトセージのお香を炊いて気や場を浄化する方法です。気持ちをまっさらにしたいときに取り入れてみてはいかがでしょうか。
日本では禁止なので要注意!幻覚サボテンによる浄化
古い時代からメキシコ先住民の間で幻覚サボテンを服用する浄化方法が伝わっています。先に申し上げておくと、日本ではおすすめできない浄化方法なので、くれぐれも知識の一つとして捉えておいてくださいね。
メキシコのウイチョル族のシャーマンは、幻覚サボテンと呼ばれるペヨーテを服用して幻覚を見ながら踊りを踊ったり、健康を願ったり雨ごいをする風習がありました。ペヨーテを乾燥させてガムのように噛んだり、お茶のように煎じて飲む方法が一般的です。
ペヨーテは日本でウバタマという名称で販売されているサボテンですが、ペヨーテに含まれているメスカリンという成分が法律上麻薬に指定されています。観賞用として育てることは問題ありません。
わら人形に似てる?ブードゥー人形はどう使うの?
日本で言うところのわら人形に似たイメージがありますね。わら人形は怨念を込める意味合いがあるのに対して、ブードゥー人形はアフリカ西部が発祥とされるブードゥー教でお守りとして使われていました。
ブードゥー教はアフリカから奴隷として移住させられた人たちが世界に広めたとされていて、それ以降ドミニカやハイチなどで今も信仰されています。それらの地域で今も尚民芸品としてブードゥー人形が売られています。本来ブードゥー人形はお守りとして用いられてきましたが、2005年ごろに台湾で「恋を叶える」「持ち主を守る」など別の意味を持つ形で一大ブームを巻き起こしました。
現在は願掛け等で使われることが多く、身代わり人形としても使われています。最近では、タイのお守りポクポンと混同されることも多く、願掛けやお守りとして人気です。
浄化というよりは厄除けの意味合いが強いかもしれませんが、邪気をはねのけるという意味では浄化とも言えるでしょう。もっと浄化の効果を高めたい場合は、ブードゥー人形と一緒に浄化用のお香を忍ばせるという方法はいかがでしょうか。
チャイハネには、タイ東北部イサーン地方に古くから伝わる願掛け人形がいて、ファンキードールという名前で親しまれています。ユニークでかわいらしい風貌をしながらも、身代わりとなってあなたを守ってくれるかもしれませんよ♪
手軽に出来る香りを使った浄化方法
古い歴史のある浄化方法も興味深いですが、実際に取り入れるなら手軽に出来る方法が一番楽かもしれません。最初にお話ししたホワイトセージを使った方法もそうですが、香りを使って邪気をはねのける浄化方法も是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
古来から世界各地で使用されてきたお香の本来の役目は、空間を浄化することです。香り・火・煙によって、空間の邪気やマイナスの気などを取り除くという効果があります。
風水やアロマに関心がある方にもお勧めしたい方法です。
お香そのものも歴史があり、海外でも広く人気のある浄化方法のひとつです。お香はそもそも空間を浄化するために用いるもので、香りや煙、火によって邪気を取り除きます。
日本には「香十徳」という言葉があります。かの一休宗純が書に残した言葉です。
感格鬼神(かんかくきじん):感覚が研ぎ澄まされて集中できる
清浄心身(しょうじょうしんじん):身体も心も浄化する
能除汚穢(のうじょおえ):穢れを取り除く
能覚睡眠(のうかくすいみん):よく眠れる
静中成友(せいちゅうじょうゆう):心をいやす
塵裡偸閑(じんりゆかん):くつろぎを与える
多而不厭(たじふえん):邪魔にならない
寡而為足(かにいそく):少量でも香り放つ
久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう):長期保存が可能
常用無障(じょうようむしょう):害がないので常用可能
また、お香は東南に置くと風水的にも運気がUPするそうです。香りによる浄化方法は手軽なので、風水用のフレグランスなどを用いてお部屋ごとにお気に入りの香りを置いて、自分だけの浄化スポットを作ってみるのはいかがでしょうか。
音を使った浄化方法
チベット仏教でチベットの高僧・尼僧が用いる法具のひとつ、ティンシャ。旅の危険から身を守る魔よけとしてや、読経や瞑想の際など様々な場面で使用されてきました。浄化アイテムとしては、人や物・空間を癒す浄化のアイテムとしてヨガにも用いられるようになってきました。1度鳴らすと、ヒーリング効果のある清く美しい音色がしばらく続き、心や身体を落ち着かせたい時にもおすすめです。瞑想の際に使うのもおすすめです。
また、シンギングボウルも音による浄化ができます。
心を落ち着かせ、スティックで外側の縁をゆっくり円を描くようになぞると、澄んだ音が響き始めます。音を鳴らしながら浄化したい空間を歩くと、シンギングボウルの美しい音の倍音効果で浄化されると言われています。ティンシャ同様、心身のヒーリングにもなり、瞑想やヨガにも用いられ、癒しの効果があると云われているので、目を閉じて深く深呼吸し、美しい音色に身を委ねてみると、心の浄化にもなるでしょう。
日本でもなじみ深い塩を使った浄化
塩を使った浄化は日本でも古くから伝わっていて、例えば土俵にお相撲さんが塩をまいてその場を清める光景はなじみがあるのではないでしょうか。また、部屋や建物の出入り口に盛り塩をして清めるのもよく見る光景かもしれませんね。
塩を使って清めるのは日本だけでなく、海外でもよく取り入れられています。例えばハワイでは、塩が含まれた海に入って身体や心を浄化するという習慣がありました。海水によって浄化することで癒しを感じたり、体の健康のバランスを保つことを望む人がいるだけでなく、自分にとって大切な人へ塩を贈る習慣もあります。
日本における神道でなぜ塩を使って穢れを祓うようになったのかいくつか理由がありますが、塩はもともと食材などが腐るのを遅らせる効果がある、塩そのものが腐らないといった特徴があるからとされています。
清酒で浄化ができるってホント?
本当です。「清めの酒」という言葉がある通り、新しい生活をスタートさせたり、新しい地へ引っ越したときなど、お酒を使って浄化する方法があります。なぜ清めの酒が今も日本の文化として根付いているのか、それは神棚に理由がありました。
神棚にお酒を捧げたあと、私たち人間がそのお酒を飲む習慣がありますが、これが神様と私たち人間を近づけることだとされてきたのです。神棚にささげたお酒は神聖な物として「清めの酒」と呼んでいるのです。
また、塩と同じようにお酒は食材を腐らせない効果があるため、浄化作用に適していると伝わっています。
さいごに
いかがでしたか?
浄化と聞いて日本に伝わる手段しか知らなかったという方も多いのではないでしょうか。世界中にはまだまだ知らない浄化がたくさんあります。それはその地に伝わる伝統や文化なども反映されています。その国を知りたいのであれば、どんな浄化の方法が伝わっているのか調べてみるのも楽しいかもしれませんね。