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過去と現在を自由に横断し、KIMONOテキスタイルをアップデートし続ける着物作家・重宗玉緒さん。前回の記事では、作家の個性や魅力について紹介しながら、カヤとのコラボレーションアイテムをご覧いただきました。
今回の記事では、引き続き重宗玉緒さんのテキスタイルとコラボアイテムを紹介しながら、カヤのデザイナーと玉緒さんの共同制作の裏話などをご紹介いたします。
今回ご紹介するのは、バッグやお財布、がまぐちなどの雑貨アイテムです。いつもの装いに気軽に取り入れながら、ほんの少し個性ある「和」のスパイスを取り入れられる、そんなラインナップとなっています。
ハンドがま口《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥6,600(税込)
玉緒さん:「格子」は初期のころに作った柄で、それまでは具象柄のデザインばかりだったのですが、これはモダンでカジュアルな着物を作ろうと思ってデザインした図案です。イメージソースはパリコレの動画で見た大きなチェック柄のジャケット。 とても潔くてカッコよくて、それを着物に落とし込んだらどうなるかな?と思って「シンプルで強いデザイン」を目指して作りました。
堂々としていて、色使いもとても潔いです。チェック柄は世界中にありますが、日本でも浮世絵の背景や着物の柄としても知られており、今見てもとてもモダンな印象です。 シンプルで強いデザインを着物に落とし込んで、カジュアルな和へと挑戦したアイテムです。
マルチがま口《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥3,520税込
玉緒さん:招き猫は、右手をあげていたら金運、左手をあげていたら人脈を招くと言われてますが、この招き猫は両手をあげている上にさらにもう一本手があって、3本目の手はがっちりお宝を掴んでいます。 「あれもこれもそれも全部欲しい!」という強欲キメラ招き猫なんです。 帯のお太鼓のデザインに使うにあたり、制作テーマにしている「メメント・モリ=死を想像せよ」を漢字の当て字とキッチュなお花と中華紋様を入れて、ちょっとふざけた感じに仕上げました。
ばんざいのように両手を上げた猫さんが主役のデザインです。 丸く美しい楕円を描くがま口を引き立てるような模様を、ちょっぴり幾何学的に展開しています。
遊び心たっぷりに描かれたキメラまねき猫!古来の招き猫の形を現代の発想でアップデートしたデザインで、とてもアーティスティック。オリエンタルな雰囲気とレトロさが融合していて、可愛らしさの中にあるシュールな味わいに引き込まれます。
長財布《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥6,930税込
玉緒さん:これもアンティーク着物で見る好きな海のモチーフ柄を自分なりに新しく作り変えてデザインしたものです。 ベースの網紋様は伝統的な美しい図案。そこに貝殻やウミウシなどの実際にいる海のモチーフだけでなく、珊瑚が生えた心臓や、髪の毛と女性のキメラなど、少し不思議な生き物も加えてみました。
海の生き物たちの生命力が、とても力強く宿っているデザインではないでしょうか。 よく目を凝らせば、金魚の眉間に宿る力強さや、心臓を想起させるモチーフを見つけることができます。こちらを見透かすような瞳もありますね。
伝統的な着物図案に、不思議でちょっぴり不気味なモチーフを。重宗玉緒さんならではの世界観が感じられます。
カヤとのコラボが実現し素敵なアイテムを創作して下さった着物・オブジェ作家重宗玉緒さん。今回特別に、インタビューに応じていただきました。
玉緒さん:私が普段制作しているものは和裁の縫製技法で制作していますが、着物の縫製や仕様との違いも面白い点でした。昔からある和裁の方法では、リバーシブル仕様はうまく表地と裏地の釣り合いが取れず生地がだぶついてしまって難しいです。以前リバーシブルの着物か羽織を作ろうとしたときには断念したんです。 そのために今回、リバーシブルの羽織が創作できたのはとても嬉しかったです。
玉緒さん:生地の発色と色の見え方については、普段自分で着物を創作する時にもこだわっている部分です。今回のカヤコラボアイテムでも大切にしました。 その中で細かい修正にも丁寧に対応してくださり感謝しています。どれもとてもいいアイテムになったと思います。
玉緒さん:がま口バッグや財布など、毎日身近に使っていただけるアイテムをたくさん作って頂きました。2WAYで使えるアイテムはお客様にも喜んでいただけると思います。 普段自分で制作している物は和装関連のアイテムが多く、着物を着ない方には使っていただくのが少し難しかったです。 しかし今回のコラボアイテムでは日常使いできるものばかり。その上、購入しやすい価格でのご用意です。私も嬉しく思っています。 私はお気に入りのテキスタイルのアイテムを持っているだけでも嬉しくて、気分が上がります。手に取って使ってくださるお客様にも、そう思っていただけるといいなと思っています。
着物・オブジェ作家である重宗玉緒とのコラボレーションアイテムや、商品づくりにまつわるエピソードについて、たっぷりと紹介させていただきました。
カヤと重宗玉緒さんのコラボレーションのタイトルを、どのように表現しようと考えた時、真っ先に「魔法」という言葉が思い浮かびました。先人たちが紡いできた、「着物」をはじめとする「和」の文化が、現代の感性を浴びてクリエイティブに進化していく。進化と進化の掛け算で、カヤのアイテムたちも魔法のように光り輝く。そんなひと時の夢のような体験を目の当たりにしたからです。
カヤでは、現在伝統と言われているものがかつて革新的に産み出されたものであるように、 時代に適応し継承されてきたものを受け継いでいきたいと考えています。そして、日本人が培ってきた逞しい息づかいを、現代のLIFE STYLEに添えていけたら。
今回実現した、豊かな感性と元気さに満ち、「日本文化」の未来につながるような、希望に満ち溢れたコラボレーション。ぜひ、重宗玉緒のKIMONOテキスタイルの魔法に魅せられ、体感してみてはいかがでしょうか。
過去と現在を自由に横断し、KIMONOテキスタイルをアップデートし続ける着物作家・重宗玉緒さん。前回の記事では、作家の個性や魅力について紹介しながら、カヤとのコラボレーションアイテムをご覧いただきました。
今回の記事では、引き続き重宗玉緒さんのテキスタイルとコラボアイテムを紹介しながら、カヤのデザイナーと玉緒さんの共同制作の裏話などをご紹介いたします。
珠玉のコラボアイテム。小物使いで、重宗玉緒の世界を軽やかに体験
今回ご紹介するのは、バッグやお財布、がまぐちなどの雑貨アイテムです。いつもの装いに気軽に取り入れながら、ほんの少し個性ある「和」のスパイスを取り入れられる、そんなラインナップとなっています。
格子 -KOUSHI-
ハンドがま口《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥6,600(税込)
玉緒さん:「格子」は初期のころに作った柄で、それまでは具象柄のデザインばかりだったのですが、これはモダンでカジュアルな着物を作ろうと思ってデザインした図案です。イメージソースはパリコレの動画で見た大きなチェック柄のジャケット。
とても潔くてカッコよくて、それを着物に落とし込んだらどうなるかな?と思って「シンプルで強いデザイン」を目指して作りました。
堂々としていて、色使いもとても潔いです。チェック柄は世界中にありますが、日本でも浮世絵の背景や着物の柄としても知られており、今見てもとてもモダンな印象です。
シンプルで強いデザインを着物に落とし込んで、カジュアルな和へと挑戦したアイテムです。
招き猫 -MANEKINEKO-
マルチがま口《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥3,520税込
玉緒さん:招き猫は、右手をあげていたら金運、左手をあげていたら人脈を招くと言われてますが、この招き猫は両手をあげている上にさらにもう一本手があって、3本目の手はがっちりお宝を掴んでいます。
「あれもこれもそれも全部欲しい!」という強欲キメラ招き猫なんです。
帯のお太鼓のデザインに使うにあたり、制作テーマにしている「メメント・モリ=死を想像せよ」を漢字の当て字とキッチュなお花と中華紋様を入れて、ちょっとふざけた感じに仕上げました。
ばんざいのように両手を上げた猫さんが主役のデザインです。
丸く美しい楕円を描くがま口を引き立てるような模様を、ちょっぴり幾何学的に展開しています。
遊び心たっぷりに描かれたキメラまねき猫!古来の招き猫の形を現代の発想でアップデートしたデザインで、とてもアーティスティック。オリエンタルな雰囲気とレトロさが融合していて、可愛らしさの中にあるシュールな味わいに引き込まれます。
Under
長財布《重宗玉緒×倭物やカヤ》¥6,930税込
玉緒さん:これもアンティーク着物で見る好きな海のモチーフ柄を自分なりに新しく作り変えてデザインしたものです。
ベースの網紋様は伝統的な美しい図案。そこに貝殻やウミウシなどの実際にいる海のモチーフだけでなく、珊瑚が生えた心臓や、髪の毛と女性のキメラなど、少し不思議な生き物も加えてみました。
海の生き物たちの生命力が、とても力強く宿っているデザインではないでしょうか。
よく目を凝らせば、金魚の眉間に宿る力強さや、心臓を想起させるモチーフを見つけることができます。こちらを見透かすような瞳もありますね。
伝統的な着物図案に、不思議でちょっぴり不気味なモチーフを。重宗玉緒さんならではの世界観が感じられます。
コラボレーションを体験して~重宗玉緒インタビュー~
カヤとのコラボが実現し素敵なアイテムを創作して下さった着物・オブジェ作家重宗玉緒さん。今回特別に、インタビューに応じていただきました。
Q:カヤとのコラボレーションをしてみて印象に残ったことはありますか?
玉緒さん:私が普段制作しているものは和裁の縫製技法で制作していますが、着物の縫製や仕様との違いも面白い点でした。昔からある和裁の方法では、リバーシブル仕様はうまく表地と裏地の釣り合いが取れず生地がだぶついてしまって難しいです。以前リバーシブルの着物か羽織を作ろうとしたときには断念したんです。
そのために今回、リバーシブルの羽織が創作できたのはとても嬉しかったです。
Q:カヤとのコラボレーションで、こだわった点はありますか?
玉緒さん:生地の発色と色の見え方については、普段自分で着物を創作する時にもこだわっている部分です。今回のカヤコラボアイテムでも大切にしました。
その中で細かい修正にも丁寧に対応してくださり感謝しています。どれもとてもいいアイテムになったと思います。
Q:カヤコラボアイテムを楽しみにしているお客様へメッセージをどうぞ
玉緒さん:がま口バッグや財布など、毎日身近に使っていただけるアイテムをたくさん作って頂きました。2WAYで使えるアイテムはお客様にも喜んでいただけると思います。
普段自分で制作している物は和装関連のアイテムが多く、着物を着ない方には使っていただくのが少し難しかったです。
しかし今回のコラボアイテムでは日常使いできるものばかり。その上、購入しやすい価格でのご用意です。私も嬉しく思っています。
私はお気に入りのテキスタイルのアイテムを持っているだけでも嬉しくて、気分が上がります。手に取って使ってくださるお客様にも、そう思っていただけるといいなと思っています。
まとめ
着物・オブジェ作家である重宗玉緒とのコラボレーションアイテムや、商品づくりにまつわるエピソードについて、たっぷりと紹介させていただきました。
カヤと重宗玉緒さんのコラボレーションのタイトルを、どのように表現しようと考えた時、真っ先に「魔法」という言葉が思い浮かびました。先人たちが紡いできた、「着物」をはじめとする「和」の文化が、現代の感性を浴びてクリエイティブに進化していく。進化と進化の掛け算で、カヤのアイテムたちも魔法のように光り輝く。そんなひと時の夢のような体験を目の当たりにしたからです。
カヤでは、現在伝統と言われているものがかつて革新的に産み出されたものであるように、
時代に適応し継承されてきたものを受け継いでいきたいと考えています。そして、日本人が培ってきた逞しい息づかいを、現代のLIFE STYLEに添えていけたら。
今回実現した、豊かな感性と元気さに満ち、「日本文化」の未来につながるような、希望に満ち溢れたコラボレーション。ぜひ、重宗玉緒のKIMONOテキスタイルの魔法に魅せられ、体感してみてはいかがでしょうか。