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突然ですが、皆さんは国鳥という存在をご存知ですか? そもそも、皆さんは鳥に興味はありますか? 鳥は、国のシンボルに認定されているほど生体が多様で歴史があり、大切にされてきた生き物です。 現存する鳥の種類は、なんと約1万種類にも及びます。 種類の多さのために、国鳥を決めるのに議論が起こることもしばしば…… そんな国鳥を、今日は写真も交えて40ヶ国ご紹介します!
日本の国鳥はキジです。ご存知でしたか? 日本には象徴的な鳥がいくつかいますが、なぜキジが国鳥に選ばれたのか、その経緯などをご紹介します。
日本の国鳥は1952年に正式に制定されました。この年に国会で決定され、キジが国鳥として認められたんです。 それまでにもいくつかの候補の鳥が挙げられましたが、最終的にキジが選ばれた背景には、なるほどと納得する理由があるんですよ。
まず、キジは日本の固有種で、一年中日本にいる留鳥であることです。 日本全国に広く分布し、山や森林地帯に住んでいる姿を見かけることがありますよね。 また、古事記や日本書紀に登場するほど日本の歴史に深く関わっているほか、民話や童謡にもよく登場します。
さらに、古来から食用や狩猟対象だったため、食文化を形成してきた一面もあります。 キジが国鳥に選ばれたのは、以上のような理由からです。
キジの雄と雌を見分けるのは意外に簡単です。雄は鮮やかな羽毛と、特徴的な長い尾を持っています。 ひと目見れば、その美しい姿が分かりますね。
一方、雌は地味な羽色と短い尾が特徴です。雄と比べると地味ですが、それがまた魅力的。雄と雌の対照的な姿が、キジの世界を彩っています。
国鳥キジは、日本の自然と文化を象徴する存在として、私たちの心に深く刻まれています。その美しい羽毛や四季折々で見せる姿は、日本の風土と調和し、国鳥としての誇りを感じさせてくれます。ぜひ、自然の中でキジを探してみましょう。
ここでは、世界40ヶ国の国鳥を写真付きで紹介します。 魅力あふれる国鳥たちの特徴や、それぞれの国で親しまれている様子などを見てみましょう。
雉は日本の国鳥で、昔から人里近くにもよく出没していた鳥です。現代でも少し山間部に行くと、日本全国で出会うチャンスは大いにあります。 姿は見えなくても、あのけたたましい鳴き声を聞いたことがある人は多いでしょう。 比較的大型の鳥で、間近で見ると迫力がありますよ!
イラクの国鳥イワシャコは頭部から胸にかけての黒い縁取りと、脇に白黒の縞模様が入ったユニークなルックスの鳥です。 おもに標高2000メートル以上の高地の岩場などに生息していて、普段は人の目に触れることが少ない鳥ですが、見かけたらラッキーですね♪ 外見だけではオスとメスの区別が難しい鳥です。
誰もが知ってるインドクジャクは、インドの国鳥でもあります。 鳥に詳しくない人でも、その優雅な姿には魅了されますよね。オスが羽根を広げたときの姿は圧巻です! でも鮮やかな姿をしているのはオスだけで、メスは茶褐色の羽根に、顔と腹部が白いという地味なルックスです。
キゴシタイヨウチョウは、非公認ながらシンガポールの国鳥的な存在。 体長12㎝程度と小柄ながら、オスは頭部から胸元にかけて鮮やかな赤色をしており、とても目立つんです! メスはオリーブグリーンの背中と黄色がかった胸を持ちます。 こんな鮮やかな鳥が都市部でも見られるなんて、南国らしいですね♪
スリランカの国鳥セイロンヤケイは、島国スリランカの固有種です。 オスは赤いとさかと首まわりの黄金色の羽毛が特徴的で、ひと目で分かる見事なビジュアル! メスは羽衣が褐色で、鶏冠も小型です。 森林や緑地、農地周辺などに生息しており、スリランカの人々にとって身近な存在なんですよ。
シマハッカンはタイの国鳥で、東南アジア各地に生息する鳥です。 オスは頭頂の羽毛が長く、顔は赤い皮膚が裸出していて、胴体とのコントラストが鮮やか! 体色はオスが黒紫色、メスが赤褐色で、標高800メートル以下の常緑広葉樹林や竹林に生息しています。 タイの伝統的な工芸品や絵画にもよく描かれているほど、国民に愛されていますよ。
ネパールの国鳥であるニジキシは、標高2500〜5000メートルの高山帯に生息する全長70センチ程の大型のキジです。 オスは金属光沢のあるビロード状の派手な羽毛と、頭頂部に直立する冠羽を持つオシャレさん。 対するメスは褐色に斑模様で、オスよりもずっと地味。繁殖期にはオスが美しい羽を広げてメスに求愛する姿が見られますよ♪
バングラデシュの国鳥シキチョウは、見た目はモノトーンでシックな印象ですが、美しい鳴き声で有名です。 複雑な節回しによるさえずりが特徴で、鳴き声のパターンも多く、バングラデシュの人々を癒し続けてきました。 森林や農地に生息していますが、民家に現れることもあり、ペットとして飼う人も多いんですよ♪
フィリピンの国鳥はフィリピンワシです。とても大きな鳥で、特に翼の広がりがなんと188センチもあり、世界で一番翼が大きいワシと言われています! 生息地はサマール島、ミンダナオ島、ルソン島、レイテ島といろんな場所に住んでいます。 絶滅の危機に瀕していて、生き残りの数が約400組しかいませんが、保護に力を入れている団体もあります。
ブータンの国鳥はワタリガラスです。一般的なカラスより一回り大きく、体のあちこちにある金属光沢が魅力的! 山や森林地帯に住むことが多いけれど、都市部でも見かけることがあります。 とても賢い鳥で、道具を使ったり、なんとスノーボードを楽しむ固体も目撃されています♪ 一般的なカラスのイメージと違って、ブータンではとても親しまれていますよ。
ミャンマーの国鳥ハイイロコクジャクは、有名なインドクジャクよりは小柄ですが、それでもオスは全長70センチ以上にもなる大きな鳥です。 オスは繁殖期になると目玉模様のような飾り羽が目立ってきて、これを大きく広げて雌に愛のアピール♪ 一方、雌の方は地味な色合いです。生息地は、低地から標高1200メートルまでの熱帯常緑林が中心です。
トルコの国鳥ワキアカツグミは、その名のとおり体の脇の部分がオレンジっぽくて、お腹には白地に斑模様があるのが特徴です。 生息範囲がとても広くて、繁殖期には北ヨーロッパからロシア極東の針葉樹林帯やツンドラ地帯で過ごして、冬になるとヨーロッパ中南部、アフリカ北部、中央アジアなどに渡って冬を過ごすという、壮大な旅をする鳥なんですよ♪
アメリカの国鳥ハクトウワシは全長約1メートルで、羽を広げると約2メートルもある巨大なワシ! アメリカの国章にも登場するほどのシンボル的存在です。 体は褐色で、オスは肩から頭にかけてが白くて、精悍な印象。メスは全身が褐色です。 海岸や川、湖の近くに住み、魚を主食にしています。アメリカ原住民にとっては聖なる存在です。 1984年のロサンゼルスオリンピックには、ハクトウワシのキャラクター「イーグルサム」も登場しました。
キューバの国鳥キューバキヌバネドリは、キューバにしか生息しない鳥で、27センチくらいの大きさです。 特徴はその美しい羽毛! 胸が赤くてお腹が白く、背中が緑色。主に森林に住んでいて、その鮮やかな色のおかげで地上からでも見つけやすいんです! キューバの国旗の色にも似ていて、キューバ国民には「トコロロ」って呼ばれ親しまれていますよ♪
グアテマラの国鳥ケツァールはとてもカラフル! 国の通貨の名前にもなっているほど親しまれています。 古代アステカでは農耕の神ケツァルコアトルの使いとされ、最高位の聖職者と王しか羽を身につけられないほど神聖な鳥でした。 体長は約1メートル、緑色が鮮やかで、お腹は真っ赤!山岳地帯の森に住んでますが、都市部でも見かけることがあるので、見つけたらラッキー♪
ジャマイカの国鳥フキナガシハチドリは、キラキラした緑色の羽と長〜い尾羽が印象的! オスは特にカッコよくて、全身が緑色で尾羽も長いんです。メスは白い下半身が特徴的。 山岳地帯から都市部まで、いたるところで見ることができるから、ジャマイカに行ったらフキナガシハチドリを見るチャンスを逃さないで!
ミカドボウシインコは、カリブ海の植物園と言われる島国ドミニカ国にしかいない特別な鳥! 全長約45センチの体はまさに天然の芸術品で、頭や首は暗紫色、背中は暗緑、お腹は黄緑色。 ドミニカ国の国鳥で、国旗にもその美しい姿が描かれています。こんな美しい鳥が、森の中から都会の中心部まであちこちで見かけるなんて素敵ですね♪
ニカラグアの国鳥アオマユハチクイモドキという鳥の見た目は、とてもクール! 黄緑色と褐色のグラデーションが美しくて、羽の先から尾にかけて鮮やかな青色。でも一番の特徴は、2枚の長〜い「ラケット状」の尾羽! アオマユハチクイモドキはニカラグア国内の森林地帯から都市部までいたるところにいるので、出会えるかもしれませんよ♪
バハマの国鳥は、日本人もよく知ってるフラミンゴ! ピンクの羽毛がとても美しくて、バハマでは国の象徴として大事にされています。国章にも描かれていますよ! 湖や塩田のような浅い水辺によく集団で現れます。湖面がフラミンゴでピンク色に染まることもあり、まさに絶景! バハマに行ったら、ぜひ見てみて下さいね♪
パナマの国鳥オウギワシは、世界でも最強の猛禽類の1つ! 全長は約1メートル、翼開長は約2メートルという大型で、頭部にある王冠のような羽毛が威厳を感じさせます。 完全肉食性で、ギリシャ神話のハーピーのように獰猛なため、英語ではハーピーイーグルと呼ばれます。握力が非常に強く、自分の体重ほどもあるナマケモノやサルなどの動物も捕食するとか!
メキシコの国鳥カラカラはハヤブサ科の鳥で、全長は約60センチ、体重は約1キロです。 頭部に黒い羽毛の冠があることが特徴的で、オスよりもメスのほうが大きいです。 ハヤブサの仲間ですが、一般的なハヤブサのようにスピーディーなハンターではなく、おもに地上で小動物や他の生物の卵を食べたり、死肉を食べることが多いです。
アルゼンチンの国鳥セアカカマドドリは、赤褐色の羽毛を持つ小型の鳥で、木の上に独特の巣を作ります。 泥や粘土に木くずや葉などを混ぜて、かまどのような壺型の立派な巣を作ることが名前の由来です。つがいで力を合わせて巣を作る姿が健気で、アルゼンチン国民にとても愛されていますよ♪
コンドルはチリの国鳥で、神聖な鳥として親しまれ、国章にも描かれています。 全長1.2メートル、翼開長3.2メートル、体重7.7〜15kgで、飛行する鳥類の中では最も大型! 頸部に襟巻状の白い羽毛が生えることが外見上のワンポイント。 アンデス山脈の山岳地帯や草原などに生息しており、おもに動物の死骸を食べますが、小型哺乳類や鳥類を捕食することもあります。
ヨーロッパコマドリは、イギリスではロビンと呼ばれ親しまれています。 政府から正式に制定されてはいませんが、ロンドン・タイムズの人気投票で1位になるなど、事実上の国鳥とされています。 体長は約14センチと小さく、顔から胸が赤橙色なのが特徴。 イギリスではクリスマスを告げる鳥と言われ、クリスマスカードやオーナメントにも使われていますよ♪
オランダの国鳥オグロシギは、全長約38センチで細長い嘴を持ち、顔から胸にかけての羽毛が赤橙色で、尾羽が黒いことが特徴的です。 オランダではオグロシギの保護活動が盛んで、国鳥に選ばれた理由の一つとなっています。 シギ科の鳥類は、特有の変わった歩き方をする種類がいます! ヤマシギやイソシギは、一定のリズムを刻みながらお尻を振ってユーモラスに歩きますよ♪
ベルギーの国鳥チョウケンボウは、ハヤブサの仲間で、狩りの達人です! 鳩ほどの大きさで、精悍な姿ながらも、ハヤブサよりもちょっと小型でかわいい感じ♪ チョウケンボウは日本にも生息していて、よく観察すると空中をホバリングして獲物を狙っている姿を見ることができるので、探してみましょう!
フランスの国鳥はニワトリですが、これは「ガリアの雄鶏」と呼ばれ、フランス人にとって特別な存在! フランス人の祖先であるガリア人兵士の勇敢さと、雄鶏の戦う時の勇敢さと誇り高い態度が由来で、サッカーフランス代表のユニフォーム等にエンブレムとして使われているほど国民に親しまれていますよ♪
ドイツの国鳥シュバシコウはコウノトリの一種で、赤ちゃんを授けてくれる「幸運のお守り」と言われます。 旧約聖書にも登場するほど古くから人々に親しまれていますよ! 高い場所に巣を作る習性があり、教会の塔に住み着くことがあるので、数々の興味深い伝説を残しています。 ドイツの著名な作家や詩人たちの作品にもシュバシコウが登場していますよ♪
ハンガリーの国鳥であるノガンは、ドナウ川沿いの広大な平原プスタに生息する鳥です。 がっしりした体格で、しかも羽を広げると幅が約2.4メートルにもなるんですよ! オスの方が体が大きくて、繁殖期には喉袋を膨らませて求愛のディスプレイをすることがとても印象的。 現在では生息数が減ってしまっていて、保護活動が行われています。
地中海の島国マルタの国鳥はイソヒヨドリ。ちょっぴり小柄で、とてもかわいらしく、かつてはマルタの通貨にも描かれていましたよ! オスとメスでは体の色がけっこう違って、オスは頭から喉、背中が深い青色で、胸や腹がレンガ色のような赤褐色。それに黒い翼が映えて、なかなかオシャレ♪ メスは全身が茶褐色で、うずらのような模様が特徴です。
ルーマニアにとってモモイロペリカンは、非公式ながら国鳥のような存在です。 体は約160センチで、翼を広げると、なんと280センチ! もちろん、ペリカン特有の大きな嘴も持っています。 彼らは毎年繁殖期にアフリカからやってきて、世界遺産にも指定されているドナウ・デルタ地帯で大群を形成! 5月から8月にかけて、ロシュ湖などで見かけることができますよ♪
オーストラリアには公式の国鳥はいませんが、コトドリは特に国民に親しまれている鳥です。 オスには美しい尾羽があり、尾羽だけでも約60センチもあるんですよ! まるでレースのようで、竪琴を彷彿とさせます。 さらに音まねもできるという才能の持ち主! 他の鳥の鳴き声を真似たり、機械音まで完璧に真似ることができるんですよ。 オーストラリアの10セント硬貨にもコトドリが描かれています♪
キリバスの国鳥グンカンドリは、全長約2メートル、翼を広げると約2.5メートルから3メートルもあるんですよ! でも一番の特徴は、オスが繁殖期に見せる大きな赤い喉袋! これを膨らませてメスに求愛するんです。まるで大きなハートのようにも見えますよ♪ キリバスの国旗にも描かれているほか、硬貨や切手にもグンカンドリの姿が刻まれ、キリバスの文化に深く根付いています。
フランスの海外領地ニューカレドニアでは、カグーという飛べない鳥が国鳥です。 標高1,400メートル以下の山地や森林に生息し、美しい青灰色の羽毛が魅力的で、特に頭から後ろへ伸びる冠羽が印象的。 つがいの絆が強くて、幸福を呼ぶ鳥や恋愛の神としてのイメージもあるんですよ♪ 絶滅の危機に瀕していたものの、保護活動によって個体数が増えつつあります。
ニュージーランドの国鳥キーウィは、ニュージーランド固有種です。 飛べない鳥で、丸々とした体に長い嘴を持つユーモラスな姿が特徴♪ キーウィはニュージーランドのアイコンで、キーウィフルーツなどさまざまな商品に名前が付けられています。 さらに2ドル硬貨にもキーウィが描かれていて、国民の生活に深く根付いていますよ!
ゴクラクチョウが国鳥のパプアニューギニアは、鳥の種類が多く、バードウォッチャーにはまさに楽園! 実はゴクラクチョウと呼ばれる鳥はいくつかの種類がいて、パプアニューギニアの国鳥に指定されているのは、アカカザリフウチョウという鳥です。現地ではラジアナと呼ばれていますよ♪ 儀式にラジアナの羽を使用するなど、国民の伝統文化にも深く関わっています。
ヨウムは、アフリカの大西洋にある島国サントメ・プリンシペの国鳥です。 サントメ島とプリンシペ島の両方に住んでいて、森林から農地まで、どこにでも出没します。 ヨウムはオウムよりも知能が高く、人間の5才児並と言われるほど! 声まねができるのはもちろん、言葉を理解してコミュニケーションが取れるのだとか。驚きですね!
カンムリヅルはナイジェリアの国鳥ですが、ナイジェリアではすでに絶滅が確認されおり、アフリカの西部や中部の他の国で生き残っています。 体長は1メートルくらいあって、後頭部の冠状の羽毛が印象的! 顔の色が黒・白・赤にくっきりと分かれていることもポイント♪ カンムリヅルは平和の象徴として、保護活動が盛んに行われています。
インド洋にあるモーリシャスには、かつてドードーという鳥がいました。すでに絶滅してしまいましたが、モーリシャスの国鳥的な存在でした。 飛べない鳥で、歩き方も不格好。でもドードーはモーリシャスの文化に深く根ざしていて、今でも国のシンボル的存在!『不思議の国のアリス』に登場したり、モーリシャスのお金や切手にもデザインされていますよ♪
南アフリカ共和国の国鳥はハゴロモヅルです。体高1メートル以上あり、翼を広げると幅が2メートルにもなる大きな鳥! 淡い青灰色の羽毛を持っていて、頭や頸部はふわふわの羽毛で覆われている優雅な鳥です。 南アフリカのお札にもハゴロモヅルの絵が描かれていて、国民に親しまれていますよ♪
ここでは、鳥に関する豆知識「鳥ビア」をお届けします。鳥好きな方はもちろん、鳥に興味を持ち始めた方も知っておいて損はないことばかりですよ♪
ご存知ですか? 実は、一万円札には2つのバージョンがあるんです。 今の一万円札は、表には福沢諭吉の顔が描かれていて、裏には鳳凰がいますよね? でも昔の一万円札は、ちょっと違っていました。 昭和59年に発行されたバージョンでは、裏にはなんとキジが描かれていたんです! 普段、デザインまで気にせず一万円札を使っている方がほとんどでしょうが、鳥が好きな皆さんはぜひ探してみてくださいね♪
なんと、40℃から42℃もあるんです!私たち人類なら、倒れてしまう体温ですよね。 実は鳥にとっては寒さのほうが苦手で、寒いときには羽を膨らませて温かい空気を閉じ込めたり、体温を上げて代謝をアップさせたりするんです。 暑さに耐えるのも大変ではありますが、それほど深刻なことではないんだそうです。
鳩って首を振って歩くことがありますよね? それはなぜだかご存知ですか? 実は、鳩は人間のように眼球を動かせないため、動体視力があまり良くないんです。 だから、頭を振ることによって対象物との距離感を一定にして、対象物をはっきり見ることができるんです。 また、頭を瞬発的に動かすことで、対象物を立体的に捉えられるというメリットもあります。
ヒクイドリは、オーストラリア北部とニューギニア島に生息しており、強靭な脚力と刃物のような鉤爪で、人や犬を刺すなどして殺す能力があることで知られています。 死傷者も出ていることから、ギネス世界記録に「世界一危険な鳥」と掲載されています。 ただし、ヒクイドリは基本的には好戦的な性格ではなく、何もしない相手にいきなり襲いかかってくるわけではありません。
世界中には多彩な国鳥が存在し、その種類の多さや珍しさは魅力的で、見る者を飽きさせませんね! 日本でも馴染み深い鳥から、その国にしか生息していない固有種まで、さまざまな国鳥がいることがお分かりいただけたでしょう。 本記事を通じて、鳥に関心の薄かった方でも、写真を交えながら楽しく鳥の世界を垣間見ることができたのではないでしょうか。 筆者としては、普段見ることのできない珍しい鳥たちの魅力を伝える機会を持てて、嬉しい限りです♪ 鳥たちの持つ美しさや、各国の文化にまで影響を与える魅力を紹介することで、多くの方の鳥に対する新たな興味や関心を育むきっかけとなれば、これにまさる喜びはありません!
突然ですが、皆さんは国鳥という存在をご存知ですか?
そもそも、皆さんは鳥に興味はありますか?
鳥は、国のシンボルに認定されているほど生体が多様で歴史があり、大切にされてきた生き物です。
現存する鳥の種類は、なんと約1万種類にも及びます。
種類の多さのために、国鳥を決めるのに議論が起こることもしばしば……
そんな国鳥を、今日は写真も交えて40ヶ国ご紹介します!
目次
日本の国鳥
日本の国鳥はキジです。ご存知でしたか?
日本には象徴的な鳥がいくつかいますが、なぜキジが国鳥に選ばれたのか、その経緯などをご紹介します。
日本の国鳥はいつから?
日本の国鳥は1952年に正式に制定されました。この年に国会で決定され、キジが国鳥として認められたんです。
それまでにもいくつかの候補の鳥が挙げられましたが、最終的にキジが選ばれた背景には、なるほどと納得する理由があるんですよ。
なぜキジは国鳥?(選ばれた理由)
まず、キジは日本の固有種で、一年中日本にいる留鳥であることです。
日本全国に広く分布し、山や森林地帯に住んでいる姿を見かけることがありますよね。
また、古事記や日本書紀に登場するほど日本の歴史に深く関わっているほか、民話や童謡にもよく登場します。
さらに、古来から食用や狩猟対象だったため、食文化を形成してきた一面もあります。
キジが国鳥に選ばれたのは、以上のような理由からです。
雄と雌を見分けるには
キジの雄と雌を見分けるのは意外に簡単です。雄は鮮やかな羽毛と、特徴的な長い尾を持っています。
ひと目見れば、その美しい姿が分かりますね。
一方、雌は地味な羽色と短い尾が特徴です。雄と比べると地味ですが、それがまた魅力的。雄と雌の対照的な姿が、キジの世界を彩っています。
国鳥キジは、日本の自然と文化を象徴する存在として、私たちの心に深く刻まれています。その美しい羽毛や四季折々で見せる姿は、日本の風土と調和し、国鳥としての誇りを感じさせてくれます。ぜひ、自然の中でキジを探してみましょう。
世界40ヶ国の国鳥を写真付きで紹介!
ここでは、世界40ヶ国の国鳥を写真付きで紹介します。
魅力あふれる国鳥たちの特徴や、それぞれの国で親しまれている様子などを見てみましょう。
アジア
1.日本 雉
雉は日本の国鳥で、昔から人里近くにもよく出没していた鳥です。現代でも少し山間部に行くと、日本全国で出会うチャンスは大いにあります。
姿は見えなくても、あのけたたましい鳴き声を聞いたことがある人は多いでしょう。
比較的大型の鳥で、間近で見ると迫力がありますよ!
2.イラク イワシャコ
イラクの国鳥イワシャコは頭部から胸にかけての黒い縁取りと、脇に白黒の縞模様が入ったユニークなルックスの鳥です。
おもに標高2000メートル以上の高地の岩場などに生息していて、普段は人の目に触れることが少ない鳥ですが、見かけたらラッキーですね♪
外見だけではオスとメスの区別が難しい鳥です。
3.インド インドクジャク
誰もが知ってるインドクジャクは、インドの国鳥でもあります。
鳥に詳しくない人でも、その優雅な姿には魅了されますよね。オスが羽根を広げたときの姿は圧巻です!
でも鮮やかな姿をしているのはオスだけで、メスは茶褐色の羽根に、顔と腹部が白いという地味なルックスです。
4.シンガポール キゴシタイヨウチョウ
キゴシタイヨウチョウは、非公認ながらシンガポールの国鳥的な存在。
体長12㎝程度と小柄ながら、オスは頭部から胸元にかけて鮮やかな赤色をしており、とても目立つんです!
メスはオリーブグリーンの背中と黄色がかった胸を持ちます。
こんな鮮やかな鳥が都市部でも見られるなんて、南国らしいですね♪
5.スリランカ セイロンヤケイ
スリランカの国鳥セイロンヤケイは、島国スリランカの固有種です。
オスは赤いとさかと首まわりの黄金色の羽毛が特徴的で、ひと目で分かる見事なビジュアル!
メスは羽衣が褐色で、鶏冠も小型です。
森林や緑地、農地周辺などに生息しており、スリランカの人々にとって身近な存在なんですよ。
6.タイ シマハッカン
シマハッカンはタイの国鳥で、東南アジア各地に生息する鳥です。
オスは頭頂の羽毛が長く、顔は赤い皮膚が裸出していて、胴体とのコントラストが鮮やか!
体色はオスが黒紫色、メスが赤褐色で、標高800メートル以下の常緑広葉樹林や竹林に生息しています。
タイの伝統的な工芸品や絵画にもよく描かれているほど、国民に愛されていますよ。
7.ネパール ニジキジ
ネパールの国鳥であるニジキシは、標高2500〜5000メートルの高山帯に生息する全長70センチ程の大型のキジです。
オスは金属光沢のあるビロード状の派手な羽毛と、頭頂部に直立する冠羽を持つオシャレさん。
対するメスは褐色に斑模様で、オスよりもずっと地味。繁殖期にはオスが美しい羽を広げてメスに求愛する姿が見られますよ♪
8.バングラデシュ シキチョウ
バングラデシュの国鳥シキチョウは、見た目はモノトーンでシックな印象ですが、美しい鳴き声で有名です。
複雑な節回しによるさえずりが特徴で、鳴き声のパターンも多く、バングラデシュの人々を癒し続けてきました。
森林や農地に生息していますが、民家に現れることもあり、ペットとして飼う人も多いんですよ♪
9.フィリピン フィリピンワシ
フィリピンの国鳥はフィリピンワシです。とても大きな鳥で、特に翼の広がりがなんと188センチもあり、世界で一番翼が大きいワシと言われています!
生息地はサマール島、ミンダナオ島、ルソン島、レイテ島といろんな場所に住んでいます。
絶滅の危機に瀕していて、生き残りの数が約400組しかいませんが、保護に力を入れている団体もあります。
10.ブータン ワタリガラス
ブータンの国鳥はワタリガラスです。一般的なカラスより一回り大きく、体のあちこちにある金属光沢が魅力的!
山や森林地帯に住むことが多いけれど、都市部でも見かけることがあります。
とても賢い鳥で、道具を使ったり、なんとスノーボードを楽しむ固体も目撃されています♪
一般的なカラスのイメージと違って、ブータンではとても親しまれていますよ。
11.ミャンマー ハイイロコクジャク
ミャンマーの国鳥ハイイロコクジャクは、有名なインドクジャクよりは小柄ですが、それでもオスは全長70センチ以上にもなる大きな鳥です。
オスは繁殖期になると目玉模様のような飾り羽が目立ってきて、これを大きく広げて雌に愛のアピール♪
一方、雌の方は地味な色合いです。生息地は、低地から標高1200メートルまでの熱帯常緑林が中心です。
12.トルコ ワキアカツグミ
トルコの国鳥ワキアカツグミは、その名のとおり体の脇の部分がオレンジっぽくて、お腹には白地に斑模様があるのが特徴です。
生息範囲がとても広くて、繁殖期には北ヨーロッパからロシア極東の針葉樹林帯やツンドラ地帯で過ごして、冬になるとヨーロッパ中南部、アフリカ北部、中央アジアなどに渡って冬を過ごすという、壮大な旅をする鳥なんですよ♪
北中米・南米
13.アメリカ ハクトウワシ
アメリカの国鳥ハクトウワシは全長約1メートルで、羽を広げると約2メートルもある巨大なワシ! アメリカの国章にも登場するほどのシンボル的存在です。
体は褐色で、オスは肩から頭にかけてが白くて、精悍な印象。メスは全身が褐色です。
海岸や川、湖の近くに住み、魚を主食にしています。アメリカ原住民にとっては聖なる存在です。
1984年のロサンゼルスオリンピックには、ハクトウワシのキャラクター「イーグルサム」も登場しました。
14.キューバ キューバキヌバネドリ
キューバの国鳥キューバキヌバネドリは、キューバにしか生息しない鳥で、27センチくらいの大きさです。
特徴はその美しい羽毛! 胸が赤くてお腹が白く、背中が緑色。主に森林に住んでいて、その鮮やかな色のおかげで地上からでも見つけやすいんです!
キューバの国旗の色にも似ていて、キューバ国民には「トコロロ」って呼ばれ親しまれていますよ♪
15.グアテマラ ケツァール
グアテマラの国鳥ケツァールはとてもカラフル! 国の通貨の名前にもなっているほど親しまれています。
古代アステカでは農耕の神ケツァルコアトルの使いとされ、最高位の聖職者と王しか羽を身につけられないほど神聖な鳥でした。
体長は約1メートル、緑色が鮮やかで、お腹は真っ赤!山岳地帯の森に住んでますが、都市部でも見かけることがあるので、見つけたらラッキー♪
16.ジャマイカ フキナガシハチドリ
ジャマイカの国鳥フキナガシハチドリは、キラキラした緑色の羽と長〜い尾羽が印象的!
オスは特にカッコよくて、全身が緑色で尾羽も長いんです。メスは白い下半身が特徴的。
山岳地帯から都市部まで、いたるところで見ることができるから、ジャマイカに行ったらフキナガシハチドリを見るチャンスを逃さないで!
17.ドミニカ国 ミカドボウシインコ
ミカドボウシインコは、カリブ海の植物園と言われる島国ドミニカ国にしかいない特別な鳥!
全長約45センチの体はまさに天然の芸術品で、頭や首は暗紫色、背中は暗緑、お腹は黄緑色。
ドミニカ国の国鳥で、国旗にもその美しい姿が描かれています。こんな美しい鳥が、森の中から都会の中心部まであちこちで見かけるなんて素敵ですね♪
18.ニカラグア アオマユハチクイモドキ
ニカラグアの国鳥アオマユハチクイモドキという鳥の見た目は、とてもクール!
黄緑色と褐色のグラデーションが美しくて、羽の先から尾にかけて鮮やかな青色。でも一番の特徴は、2枚の長〜い「ラケット状」の尾羽!
アオマユハチクイモドキはニカラグア国内の森林地帯から都市部までいたるところにいるので、出会えるかもしれませんよ♪
19.バハマ フラミンゴ
バハマの国鳥は、日本人もよく知ってるフラミンゴ! ピンクの羽毛がとても美しくて、バハマでは国の象徴として大事にされています。国章にも描かれていますよ!
湖や塩田のような浅い水辺によく集団で現れます。湖面がフラミンゴでピンク色に染まることもあり、まさに絶景!
バハマに行ったら、ぜひ見てみて下さいね♪
20.パナマ オウギワシ
パナマの国鳥オウギワシは、世界でも最強の猛禽類の1つ!
全長は約1メートル、翼開長は約2メートルという大型で、頭部にある王冠のような羽毛が威厳を感じさせます。
完全肉食性で、ギリシャ神話のハーピーのように獰猛なため、英語ではハーピーイーグルと呼ばれます。握力が非常に強く、自分の体重ほどもあるナマケモノやサルなどの動物も捕食するとか!
21.メキシコ カラカラ
メキシコの国鳥カラカラはハヤブサ科の鳥で、全長は約60センチ、体重は約1キロです。
頭部に黒い羽毛の冠があることが特徴的で、オスよりもメスのほうが大きいです。
ハヤブサの仲間ですが、一般的なハヤブサのようにスピーディーなハンターではなく、おもに地上で小動物や他の生物の卵を食べたり、死肉を食べることが多いです。
22.アルゼンチン セアカカマドドリ
アルゼンチンの国鳥セアカカマドドリは、赤褐色の羽毛を持つ小型の鳥で、木の上に独特の巣を作ります。
泥や粘土に木くずや葉などを混ぜて、かまどのような壺型の立派な巣を作ることが名前の由来です。つがいで力を合わせて巣を作る姿が健気で、アルゼンチン国民にとても愛されていますよ♪
23.チリ コンドル
コンドルはチリの国鳥で、神聖な鳥として親しまれ、国章にも描かれています。
全長1.2メートル、翼開長3.2メートル、体重7.7〜15kgで、飛行する鳥類の中では最も大型!
頸部に襟巻状の白い羽毛が生えることが外見上のワンポイント。
アンデス山脈の山岳地帯や草原などに生息しており、おもに動物の死骸を食べますが、小型哺乳類や鳥類を捕食することもあります。
ヨーロッパ
24.イギリス ヨーロッパコマドリ
ヨーロッパコマドリは、イギリスではロビンと呼ばれ親しまれています。
政府から正式に制定されてはいませんが、ロンドン・タイムズの人気投票で1位になるなど、事実上の国鳥とされています。
体長は約14センチと小さく、顔から胸が赤橙色なのが特徴。
イギリスではクリスマスを告げる鳥と言われ、クリスマスカードやオーナメントにも使われていますよ♪
25.オランダ オグロシギ
オランダの国鳥オグロシギは、全長約38センチで細長い嘴を持ち、顔から胸にかけての羽毛が赤橙色で、尾羽が黒いことが特徴的です。
オランダではオグロシギの保護活動が盛んで、国鳥に選ばれた理由の一つとなっています。
シギ科の鳥類は、特有の変わった歩き方をする種類がいます!
ヤマシギやイソシギは、一定のリズムを刻みながらお尻を振ってユーモラスに歩きますよ♪
26.ベルギー チョウケンボウ
ベルギーの国鳥チョウケンボウは、ハヤブサの仲間で、狩りの達人です!
鳩ほどの大きさで、精悍な姿ながらも、ハヤブサよりもちょっと小型でかわいい感じ♪
チョウケンボウは日本にも生息していて、よく観察すると空中をホバリングして獲物を狙っている姿を見ることができるので、探してみましょう!
27.フランス ニワトリ
フランスの国鳥はニワトリですが、これは「ガリアの雄鶏」と呼ばれ、フランス人にとって特別な存在!
フランス人の祖先であるガリア人兵士の勇敢さと、雄鶏の戦う時の勇敢さと誇り高い態度が由来で、サッカーフランス代表のユニフォーム等にエンブレムとして使われているほど国民に親しまれていますよ♪
28.ドイツ シュバシコウ
ドイツの国鳥シュバシコウはコウノトリの一種で、赤ちゃんを授けてくれる「幸運のお守り」と言われます。
旧約聖書にも登場するほど古くから人々に親しまれていますよ!
高い場所に巣を作る習性があり、教会の塔に住み着くことがあるので、数々の興味深い伝説を残しています。
ドイツの著名な作家や詩人たちの作品にもシュバシコウが登場していますよ♪
29.ハンガリー ノガン
ハンガリーの国鳥であるノガンは、ドナウ川沿いの広大な平原プスタに生息する鳥です。
がっしりした体格で、しかも羽を広げると幅が約2.4メートルにもなるんですよ!
オスの方が体が大きくて、繁殖期には喉袋を膨らませて求愛のディスプレイをすることがとても印象的。
現在では生息数が減ってしまっていて、保護活動が行われています。
30.マルタ イソヒヨドリ
地中海の島国マルタの国鳥はイソヒヨドリ。ちょっぴり小柄で、とてもかわいらしく、かつてはマルタの通貨にも描かれていましたよ!
オスとメスでは体の色がけっこう違って、オスは頭から喉、背中が深い青色で、胸や腹がレンガ色のような赤褐色。それに黒い翼が映えて、なかなかオシャレ♪
メスは全身が茶褐色で、うずらのような模様が特徴です。
31.ルーマニア モモイロペリカン
ルーマニアにとってモモイロペリカンは、非公式ながら国鳥のような存在です。
体は約160センチで、翼を広げると、なんと280センチ! もちろん、ペリカン特有の大きな嘴も持っています。
彼らは毎年繁殖期にアフリカからやってきて、世界遺産にも指定されているドナウ・デルタ地帯で大群を形成!
5月から8月にかけて、ロシュ湖などで見かけることができますよ♪
オセアニア
32.オーストラリア コトドリ
オーストラリアには公式の国鳥はいませんが、コトドリは特に国民に親しまれている鳥です。
オスには美しい尾羽があり、尾羽だけでも約60センチもあるんですよ! まるでレースのようで、竪琴を彷彿とさせます。
さらに音まねもできるという才能の持ち主! 他の鳥の鳴き声を真似たり、機械音まで完璧に真似ることができるんですよ。
オーストラリアの10セント硬貨にもコトドリが描かれています♪
33.キリバス グンカンドリ
キリバスの国鳥グンカンドリは、全長約2メートル、翼を広げると約2.5メートルから3メートルもあるんですよ!
でも一番の特徴は、オスが繁殖期に見せる大きな赤い喉袋! これを膨らませてメスに求愛するんです。まるで大きなハートのようにも見えますよ♪
キリバスの国旗にも描かれているほか、硬貨や切手にもグンカンドリの姿が刻まれ、キリバスの文化に深く根付いています。
34.ニューカレドニア カグー
フランスの海外領地ニューカレドニアでは、カグーという飛べない鳥が国鳥です。
標高1,400メートル以下の山地や森林に生息し、美しい青灰色の羽毛が魅力的で、特に頭から後ろへ伸びる冠羽が印象的。
つがいの絆が強くて、幸福を呼ぶ鳥や恋愛の神としてのイメージもあるんですよ♪
絶滅の危機に瀕していたものの、保護活動によって個体数が増えつつあります。
35.ニュージーランド キーウィ
ニュージーランドの国鳥キーウィは、ニュージーランド固有種です。
飛べない鳥で、丸々とした体に長い嘴を持つユーモラスな姿が特徴♪
キーウィはニュージーランドのアイコンで、キーウィフルーツなどさまざまな商品に名前が付けられています。
さらに2ドル硬貨にもキーウィが描かれていて、国民の生活に深く根付いていますよ!
36.パプアニューギニア ゴクラクチョウ
ゴクラクチョウが国鳥のパプアニューギニアは、鳥の種類が多く、バードウォッチャーにはまさに楽園!
実はゴクラクチョウと呼ばれる鳥はいくつかの種類がいて、パプアニューギニアの国鳥に指定されているのは、アカカザリフウチョウという鳥です。現地ではラジアナと呼ばれていますよ♪
儀式にラジアナの羽を使用するなど、国民の伝統文化にも深く関わっています。
アフリカ
37.サントメ・プリンシペ ヨウム
ヨウムは、アフリカの大西洋にある島国サントメ・プリンシペの国鳥です。
サントメ島とプリンシペ島の両方に住んでいて、森林から農地まで、どこにでも出没します。
ヨウムはオウムよりも知能が高く、人間の5才児並と言われるほど!
声まねができるのはもちろん、言葉を理解してコミュニケーションが取れるのだとか。驚きですね!
38.ナイジェリア カンムリヅル
カンムリヅルはナイジェリアの国鳥ですが、ナイジェリアではすでに絶滅が確認されおり、アフリカの西部や中部の他の国で生き残っています。
体長は1メートルくらいあって、後頭部の冠状の羽毛が印象的! 顔の色が黒・白・赤にくっきりと分かれていることもポイント♪
カンムリヅルは平和の象徴として、保護活動が盛んに行われています。
39.モーリシャス ドードー
インド洋にあるモーリシャスには、かつてドードーという鳥がいました。すでに絶滅してしまいましたが、モーリシャスの国鳥的な存在でした。
飛べない鳥で、歩き方も不格好。でもドードーはモーリシャスの文化に深く根ざしていて、今でも国のシンボル的存在!『不思議の国のアリス』に登場したり、モーリシャスのお金や切手にもデザインされていますよ♪
40.南アフリカ共和国 ハゴロモヅル
南アフリカ共和国の国鳥はハゴロモヅルです。体高1メートル以上あり、翼を広げると幅が2メートルにもなる大きな鳥!
淡い青灰色の羽毛を持っていて、頭や頸部はふわふわの羽毛で覆われている優雅な鳥です。
南アフリカのお札にもハゴロモヅルの絵が描かれていて、国民に親しまれていますよ♪
鳥ビア
ここでは、鳥に関する豆知識「鳥ビア」をお届けします。鳥好きな方はもちろん、鳥に興味を持ち始めた方も知っておいて損はないことばかりですよ♪
福沢諭吉の一万円には2種類ある?!
ご存知ですか? 実は、一万円札には2つのバージョンがあるんです。
今の一万円札は、表には福沢諭吉の顔が描かれていて、裏には鳳凰がいますよね?
でも昔の一万円札は、ちょっと違っていました。
昭和59年に発行されたバージョンでは、裏にはなんとキジが描かれていたんです!
普段、デザインまで気にせず一万円札を使っている方がほとんどでしょうが、鳥が好きな皆さんはぜひ探してみてくださいね♪
鳥の体温は何度?
なんと、40℃から42℃もあるんです!私たち人類なら、倒れてしまう体温ですよね。
実は鳥にとっては寒さのほうが苦手で、寒いときには羽を膨らませて温かい空気を閉じ込めたり、体温を上げて代謝をアップさせたりするんです。
暑さに耐えるのも大変ではありますが、それほど深刻なことではないんだそうです。
鳩の面白い習性
鳩って首を振って歩くことがありますよね? それはなぜだかご存知ですか?
実は、鳩は人間のように眼球を動かせないため、動体視力があまり良くないんです。
だから、頭を振ることによって対象物との距離感を一定にして、対象物をはっきり見ることができるんです。
また、頭を瞬発的に動かすことで、対象物を立体的に捉えられるというメリットもあります。
地球上で最も危険な鳥、ヒクイドリ
ヒクイドリは、オーストラリア北部とニューギニア島に生息しており、強靭な脚力と刃物のような鉤爪で、人や犬を刺すなどして殺す能力があることで知られています。
死傷者も出ていることから、ギネス世界記録に「世界一危険な鳥」と掲載されています。
ただし、ヒクイドリは基本的には好戦的な性格ではなく、何もしない相手にいきなり襲いかかってくるわけではありません。
世界の国鳥についてまとめ
世界中には多彩な国鳥が存在し、その種類の多さや珍しさは魅力的で、見る者を飽きさせませんね!
日本でも馴染み深い鳥から、その国にしか生息していない固有種まで、さまざまな国鳥がいることがお分かりいただけたでしょう。
本記事を通じて、鳥に関心の薄かった方でも、写真を交えながら楽しく鳥の世界を垣間見ることができたのではないでしょうか。
筆者としては、普段見ることのできない珍しい鳥たちの魅力を伝える機会を持てて、嬉しい限りです♪
鳥たちの持つ美しさや、各国の文化にまで影響を与える魅力を紹介することで、多くの方の鳥に対する新たな興味や関心を育むきっかけとなれば、これにまさる喜びはありません!