神を宿して「獅子」となり 勇壮に舞い 悪霊を鎮める ~金津流横浜獅子躍~

金津流獅子躍の概要

金津流横浜獅子躍

金津流横浜獅子躍は、平成25年3月に金津流梁川獅子躍(岩手県指定無形民俗文化財)より横浜での伝承活動を認許されました。

金津流獅子躍は、五穀豊穣、悪霊退散、祖霊供養を祈願する芸能として岩手県奥州市江刺区梁川で約200年に亘って伝承されてきました。
背中のササラは神の依代とされ、ササラを伝い降りた神を獅子頭に宿して躍るとされています。

躍りは、8頭の獅子が「中立」と呼ばれるリーダーを中心に側獅子・雌獅子など、それぞれ役割を分担し、自ら太鼓を叩きながら唄い、躍ります。
装束の重さは、10~15キロあります。奥州市が藩政時代は伊達藩領だったことから、装束の様々な箇所に伊達家由来の家紋の「九曜の紋」(大きな円の周りに小さな八つの円)が施されています。

演目は儀礼的な躍りと、鹿の動作や習性を擬した躍り(役躍り)があります。

金津流獅子躍の唄の多くは褒め唄です。
神社に奉納する際は、道中太鼓をたたきながら、のぼり旗を褒め、鳥居を褒め、石段を褒め、参道を本殿へと進んでいきます。
寺院の場合は、山門、和尚様等が褒め唄の対象となります。

他には道中で他の躍り組と出会った際の仁義の唄、宴席でご馳走になった際の酒や料理を褒める唄等があります。

金津流獅子躍の伝承方式

金津流獅子躍の伝承方式

金津流梁川獅子躍は厳格なしきたりに則り伝承されてきました。
入門に際しては入門式が行われ、弟子は誓約書を提出し、入門が認められれば、「神文五箇条」を遵守することを条件に庭元・師匠から入門許可証が発行されます。

「神文五箇条」とは獅子躍に対する取組み姿勢を規定したもの(掟)です。
入門式の後は頭渡しの儀、役付けの儀を経て、相伝の儀が行われます。
相伝の儀により躍り組みの正式な代替わりが行われ、代が1代進みます。
おおよそ10~20年に1度の間隔で代替わりにより躍り手が総入れ替えとなります。

躍り・太鼓・唄の伝承は口伝のみで行われます。

金津流横浜獅子躍について

金津流横浜獅子躍について

金津流獅子躍が岩手県奥州市江刺で祈願・供養の担い手として伝承されてきたように、横浜を拠点に首都圏に暮らす人々の祈願・供養の担い手として、躍りは略さず、崩さず、を遵守しながら伝承しています。
東日本大震災以降は亡くなった方々の供養や復興祈願をメインに活動しています。
様々なお祝い事、供養の場面で金津流獅子躍が躍られることが日常になればと願っております。

金津流横浜獅子躍 吉田 泰久

公式サイト

シルクロード舞踏館での稽古について

毎週土曜日または日曜日の午前中にシルクロード舞踏館にて練習しています。

スケジュールは こちら

躍り手になりませんか

金津流横浜獅子躍では、現在15名のメンバーが所属しております。
練習見学も随時受け付けております。
獅子躍りに興味のある方は お問い合わせ よりご連絡ください。

金津流横浜獅子躍
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