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浴衣に合わせる定番の履物といえば、下駄や草履。そろそろ下駄箱の奥から取り出して今年の出番にそなえている、という方も多いのではないでしょうか。カランコロンという涼し気な音と、浴衣からのぞく品のある佇まいは、日本の夏らしい風情がありますね。
今年の夏はお祭りや花火大会も増えて、履く機会も増える下駄や草履。 知っているようで知らないそれぞれの良いところや、長時間履くのはちょっと苦手という方にもおすすめの逸品、鼻緒ズレの対策なども紹介。
また、下駄や草履にはちょっと意外な健康効果もあるのです。これを知ると、この夏は積極的に履きたくなるかも…?ぜひ最後まで読んでくださいね!
最初の下駄は、主に台湾や中国から日本に伝わったと考えられています。台湾などの熱帯地域で使用されていたため、土や水たまりから足を保護するための高い台座が付いていました。後に、日本の気候や文化に合わせて改良が加えられ、江戸時代には一般的な履物として広く庶民に普及したといわれます。
草履は中国や朝鮮半島などの地域から日本に伝わったとされています。平安時代には、浄履(じょうり)として僧侶の間で用いられていたことが書物で明らかになっており、その後、時代とともにデザインや素材が変化し、洗練されたものとなりました。
雪駄は草履の一種で、主に冬季の雪や寒冷地で使用される履物です。水気が染み透らないよう竹皮草履の裏に皮を張り付けて作られています。雪駄の多くは底のかかと部分に金具が付いているため、金具の有無で草履と雪駄を区別することができます。
種類と特徴が分かったところで、それぞれにどんな長所と短所があるのか見てみましょう。
構造上通気性が良いため、涼しく蒸れなく履くことができる。履き続けることでにおいや水虫を予防する効果もあります。
高さがあるものを選べば足元がすっきりと見え、足長に見せてくれる効果があります。 重心が安定する形になっているため、自然と姿勢が伸びてすらりとした印象に。
新しい下駄の鼻緒部分は固くて窮屈なことが多いもの。まずは丁寧にほぐすことが大切です。鼻緒をつぶし、芯を柔らかくしてから外側に引っ張るなどの方法があります。
下駄は重心が前にかかりやすく、木でできているため滑りやすく足指に負担がかかりがちです。足指への負担を軽減するには、指と指の間に絆創膏を貼っておくのがおすすめ。絆創膏のガーゼがクッションになって衝撃を和らげてくれます。さらに鼻緒をカバーして指の当たりを軽減するグッズなどもあるので、活用してみるといいかもしれません。
「履き心地の良い下駄」mizutoriのこだわり
職人が一点一点手彫りで彫った木地は、 足裏に心地よくフィット。鼻緒はクッション素材を入れ足型に添わせて 吊り込むことで足あたりソフトに。洋服にも合わせやすく歩きやすいと評判。
草履はコルクや皮など柔軟な素材でできているため、足にフィットし負担なく履くことができます。布やイ草で表面が覆われていることが多く、汗も吸収してくれるのでさらっと気持ちの良い履き心地が特徴です。
じつは草履は下駄よりも格式が高いと言われており、正装に用いられています。とはいえ様々なデザインがあり、その合わせ方は自由。カジュアルなコーディネートも粋に決まるのが素敵です。
草履は格式の高いもの…というイメージもあり、和装を嗜む人でなければ、ふだんから活用する場面も少ないですよね。ただその履き心地のよさや粋な雰囲気は、洋服と合わせることで引き立ちます。ジーンズやワイドパンツに合わせると、和洋折衷のアクセントにもなり、おしゃれ度がアップ。ぜひお試しください。
汗や土、ホコリなどの汚れが気になる、という方もいらっしゃると思います。草履の汚れを放置すると傷みやすくなるのでなるべく早めに落としましょう。帰宅後、乾いた布や固く絞ったタオルで汚れを落としたあと、日陰でよく乾燥させます。新聞紙の上で乾かすと、湿気を吸収してくれるのでおすすめです。雨などで濡れてしまった時も、水気を拭き取ってからよく乾燥させて収納しましょう。
夏の足元を演出する手ぬぐい生地の草履。江戸時代から草履を作ってきた奈良県で作られています。注染を使った手ぬぐい生地で、汗を吸収し速乾性にも優れています。扇をモチーフにした風が舞っているようなデザイン。
一般的に着物の時は草履や雪駄を履き、浴衣を着用の時は下駄を履くと言われています。
下駄には二本歯の駒下駄、歯が斜めになっている千両下駄など様々なものがあり、多様なデザインが魅力です。おすすめは試着してみること。サイズはもちろん、重心の位置や歩き方の癖などは人によって違うため、店頭で試し履き、可能であれば少し歩いてみるのがいいでしょう。
草履や下駄は靴と違い、少しかかとを出して履くのが粋な履き方といわれています。また、小指も少し台から出るのが適切なサイズです。
そして、鼻緒の奥まで指を入れ込むのではなく、ちょっと指の先をひっかける程度がよいそうです。こうして小股でゆっくりと歩くほうが上品な所作となり、鼻緒ズレも起きづらいのです。
夏の足元を演出する手ぬぐい生地の草履。江戸時代から草履を作ってきた奈良県で作られています。注染を使った手ぬぐい生地で、汗を吸収し速乾性にも優れています。紫陽花のグラデーションが目を惹くデザイン。
じつは、日常的に草履を履いていると冷え性の改善に役立つと言われているのをご存じでしょうか。
足指で踏ん張ることで足先にも筋肉がつき、血行促進されると同時に、ふくらはぎにも適度に負荷がかかります。ふくらはぎに筋肉が付くと、血管のポンプ機能が活発になり足先のむくみや冷えを改善してくれるのです。
夏から秋にかけて、サンダルやルームシューズの代わりに草履や下駄を履いて寒くなる時期までに筋肉を鍛えておけば、冷え性対策になりそうです。冬場も足袋靴下と合わせて履けば、より効果がありそうですね。
美しい日本の四季を優しい色合いで表現した、足元が華やぐ可愛らしいデザインです。靴下の一大産地奈良県で作られた足袋靴下。日本人の足にしっかり馴染んで履きやすい。足袋特有の履き心地。古くて新しい奈良の靴下です。
いかがでしたでしょうか。 日本人が古くから愛用してきた草履と下駄には、風情だけでなく、足の健康という面でも理にかなっていて、用の美が受け継がれていることをお伝えしました。 現代人の悩みのひとつである、足の冷え・むくみ。それは歩行する機会が減っていることと、草履や下駄をあまり履かなくなったこともひとつの要因なのかもしれません。
足の悩みを感じる現代人にこそ履いてほしい草履と下駄。ぜひこの夏はお気に入りを選んでみませんか?
浴衣に合わせる定番の履物といえば、下駄や草履。そろそろ下駄箱の奥から取り出して今年の出番にそなえている、という方も多いのではないでしょうか。カランコロンという涼し気な音と、浴衣からのぞく品のある佇まいは、日本の夏らしい風情がありますね。
今年の夏はお祭りや花火大会も増えて、履く機会も増える下駄や草履。
知っているようで知らないそれぞれの良いところや、長時間履くのはちょっと苦手という方にもおすすめの逸品、鼻緒ズレの対策なども紹介。
また、下駄や草履にはちょっと意外な健康効果もあるのです。これを知ると、この夏は積極的に履きたくなるかも…?ぜひ最後まで読んでくださいね!
目次
「下駄」「草履」「雪駄」いろいろあるけれど、違いは何?
下駄の由来と特徴
最初の下駄は、主に台湾や中国から日本に伝わったと考えられています。台湾などの熱帯地域で使用されていたため、土や水たまりから足を保護するための高い台座が付いていました。後に、日本の気候や文化に合わせて改良が加えられ、江戸時代には一般的な履物として広く庶民に普及したといわれます。
草履の由来と特徴
草履は中国や朝鮮半島などの地域から日本に伝わったとされています。平安時代には、浄履(じょうり)として僧侶の間で用いられていたことが書物で明らかになっており、その後、時代とともにデザインや素材が変化し、洗練されたものとなりました。
雪駄の由来と特徴
雪駄は草履の一種で、主に冬季の雪や寒冷地で使用される履物です。水気が染み透らないよう竹皮草履の裏に皮を張り付けて作られています。雪駄の多くは底のかかと部分に金具が付いているため、金具の有無で草履と雪駄を区別することができます。
「下駄」のメリット・デメリット
種類と特徴が分かったところで、それぞれにどんな長所と短所があるのか見てみましょう。
下駄を履くメリットは?
〇通気性が良く、快適に履ける
構造上通気性が良いため、涼しく蒸れなく履くことができる。履き続けることでにおいや水虫を予防する効果もあります。
〇高さがあり、格好よく決まる
高さがあるものを選べば足元がすっきりと見え、足長に見せてくれる効果があります。
重心が安定する形になっているため、自然と姿勢が伸びてすらりとした印象に。
下駄にありがちなデメリットと、その対策
×鼻緒ズレができてしまう。痛くて長時間歩けない…
新しい下駄の鼻緒部分は固くて窮屈なことが多いもの。まずは丁寧にほぐすことが大切です。鼻緒をつぶし、芯を柔らかくしてから外側に引っ張るなどの方法があります。
×滑りやすく、足指に負担がかかって痛い。
下駄は重心が前にかかりやすく、木でできているため滑りやすく足指に負担がかかりがちです。足指への負担を軽減するには、指と指の間に絆創膏を貼っておくのがおすすめ。絆創膏のガーゼがクッションになって衝撃を和らげてくれます。さらに鼻緒をカバーして指の当たりを軽減するグッズなどもあるので、活用してみるといいかもしれません。
「履き心地の良い下駄」mizutoriのこだわり
職人が一点一点手彫りで彫った木地は、 足裏に心地よくフィット。鼻緒はクッション素材を入れ足型に添わせて 吊り込むことで足あたりソフトに。洋服にも合わせやすく歩きやすいと評判。
「草履」のメリット・デメリット
草履を履くメリットは?
〇柔軟性があり、履き心地がよいため長時間履いても疲れにくい
草履はコルクや皮など柔軟な素材でできているため、足にフィットし負担なく履くことができます。布やイ草で表面が覆われていることが多く、汗も吸収してくれるのでさらっと気持ちの良い履き心地が特徴です。
〇コーディネートを選ばず、粋な雰囲気で格好よく決まる
じつは草履は下駄よりも格式が高いと言われており、正装に用いられています。とはいえ様々なデザインがあり、その合わせ方は自由。カジュアルなコーディネートも粋に決まるのが素敵です。
草履にありがちなデメリットと、その対策
×あまり履く場面がなく、活用できない
草履は格式の高いもの…というイメージもあり、和装を嗜む人でなければ、ふだんから活用する場面も少ないですよね。ただその履き心地のよさや粋な雰囲気は、洋服と合わせることで引き立ちます。ジーンズやワイドパンツに合わせると、和洋折衷のアクセントにもなり、おしゃれ度がアップ。ぜひお試しください。
×汚れが気になる、濡れたときはどうすればいい?
汗や土、ホコリなどの汚れが気になる、という方もいらっしゃると思います。草履の汚れを放置すると傷みやすくなるのでなるべく早めに落としましょう。帰宅後、乾いた布や固く絞ったタオルで汚れを落としたあと、日陰でよく乾燥させます。新聞紙の上で乾かすと、湿気を吸収してくれるのでおすすめです。雨などで濡れてしまった時も、水気を拭き取ってからよく乾燥させて収納しましょう。
夏の足元を演出する手ぬぐい生地の草履。江戸時代から草履を作ってきた奈良県で作られています。注染を使った手ぬぐい生地で、汗を吸収し速乾性にも優れています。扇をモチーフにした風が舞っているようなデザイン。
下駄と草履の選び方や履き方のポイント
一般的に着物の時は草履や雪駄を履き、浴衣を着用の時は下駄を履くと言われています。
自分にぴったりのサイズとデザインを選ぶ
下駄には二本歯の駒下駄、歯が斜めになっている千両下駄など様々なものがあり、多様なデザインが魅力です。おすすめは試着してみること。サイズはもちろん、重心の位置や歩き方の癖などは人によって違うため、店頭で試し履き、可能であれば少し歩いてみるのがいいでしょう。
下駄・草履の粋な履き方
草履や下駄は靴と違い、少しかかとを出して履くのが粋な履き方といわれています。また、小指も少し台から出るのが適切なサイズです。
そして、鼻緒の奥まで指を入れ込むのではなく、ちょっと指の先をひっかける程度がよいそうです。こうして小股でゆっくりと歩くほうが上品な所作となり、鼻緒ズレも起きづらいのです。
夏の足元を演出する手ぬぐい生地の草履。江戸時代から草履を作ってきた奈良県で作られています。注染を使った手ぬぐい生地で、汗を吸収し速乾性にも優れています。紫陽花のグラデーションが目を惹くデザイン。
現代人の足の健康に一役。夏にはいて、冬は冷え知らず。
じつは、日常的に草履を履いていると冷え性の改善に役立つと言われているのをご存じでしょうか。
足指で踏ん張ることで足先にも筋肉がつき、血行促進されると同時に、ふくらはぎにも適度に負荷がかかります。ふくらはぎに筋肉が付くと、血管のポンプ機能が活発になり足先のむくみや冷えを改善してくれるのです。
夏から秋にかけて、サンダルやルームシューズの代わりに草履や下駄を履いて寒くなる時期までに筋肉を鍛えておけば、冷え性対策になりそうです。冬場も足袋靴下と合わせて履けば、より効果がありそうですね。
美しい日本の四季を優しい色合いで表現した、足元が華やぐ可愛らしいデザインです。靴下の一大産地奈良県で作られた足袋靴下。日本人の足にしっかり馴染んで履きやすい。足袋特有の履き心地。古くて新しい奈良の靴下です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本人が古くから愛用してきた草履と下駄には、風情だけでなく、足の健康という面でも理にかなっていて、用の美が受け継がれていることをお伝えしました。
現代人の悩みのひとつである、足の冷え・むくみ。それは歩行する機会が減っていることと、草履や下駄をあまり履かなくなったこともひとつの要因なのかもしれません。
足の悩みを感じる現代人にこそ履いてほしい草履と下駄。ぜひこの夏はお気に入りを選んでみませんか?