人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
「ピンクシティ」との名を持つ、西インドの有名観光地ジャイプールの伝統工芸品「ブルーポタリー」はご存じでしょうか?鮮やかで透明感のある綺麗なブルーが、見る人を魅了する繊細な工芸品です。そんな「ブルーポタリー」の特徴や歴史、魅力について紹介していますのでぜひ最後までご覧ください!
「ブルーポタリー」はジャイプールが発祥の地というわけではありません。もともとは当時ムガル帝国の一部であったトルコやペルシャを発端とする焼き物でした。そのブルーポタリーがなぜインドのジャイプールで花開くことになったのか紐解いていきます!
インドにおけるブルーポタリーの歴史は18世紀にまで遡ります。
当時のマハラジャ(偉大な/高位の王)であったサワイ・ジャイ・スィン1世による政策が起源です。当時、首都をジャイプールに遷都するにあたって、世界の各地からさまざまな技術を持った人々を集めて定住させました。その中にブルーポタリーの技術を持った人々も含まれていたのです。その技術が王族に気に入られ発展していきます。
気に入られたことが分かる面白いエピソードがあります。
19世紀に当時のマハラジャであるラーム・スィン2世が凧揚げ大会に出場したのですが、ある兄弟にだけは勝てませんでした。 お互い糸を絡ませて、凧を落とした方が勝ちの喧嘩凧大会です。
その兄弟に強さの理由を聞いたところ、彼らは実は陶芸家で、弦の部分に陶芸で使用する青緑色のガラスをコーティングしているからだと教わります。
そこに興味を持ったラーム・スィン2世は自身が創設した芸術学校に彼らを呼び寄せ、技術を教え広めるように勧めました。
王族からの後押しもあり、順調に発展していくと思われた「ブルーポタリー」でしたが、そうはいきませんでした。繊細な技術を要することや技術の共有を職人が拒否したこと、そして世襲制という当時のルールがあり衰退の一途をたどります。
しかし1950年代に入ると「ブルーポタリールネサンス」が起こりました。 壁画家であり画家でもあるクリパル・シン・シェカワットを中心に、当時の母后陛下ガヤートリー・デーヴィーの保護のもとで再導入が行われたのです。
その後はより身近な人々に親しみやすいアイテムとしてビーズやマグカップ、ドアノブなどが開発されたことにより、伝統品として再び陽の目を浴びるようになりました。
その成果が実り、今日ではジャイプールの名産品として人々に愛されています。
「ブルーポタリー」という名前は、陶器を染める際に使用するコバルトブルーやターコイズブルーといった鮮やかな色から来ています。
現在はブルーだけでなく、さまざまな色が使われるようになり、カラフルになってきました。 それでも「ブルーポタリー」の鮮やかでさまざまなバリエーションがある透き通ったブルーは、いつまでも見ていたくなるような気持ちにさせてくれます。 特に私のような「ブルー好き」にはたまらない陶器です!きっとマハラジャもこの鮮やかなブルーに惹かれて宮殿などの装飾に選んだのではないでしょうか。
「ブルーポタリー」の特徴はなんといっても鮮やかなブルーでしょう。
このブルーを出すには繊細で高い技術が必要です。 通常、陶器は粘土を使うのが一般的なのですが、繊細で美しいブルーの色を際立たせるために粘土は使用していません。
石英やガラスの粉末、ホウ素などからなる素地を使うことにより、白は白でも透明感のある白に仕上がります。 そこに色付けするとブルーポタリーの特徴である鮮やかな青が表現できるのです。
「ブルーポタリー」は熟練の職人たちが1つ1つ丁寧に色付けを行っています。
すべて手作業で、細い筆を使いデザインを素地に描いていきます。 デザインには職人オリジナルのものから花柄や伝統的な唐草模様、動物の図柄なども。
同じようなデザインでもすべてが手作業になるため、1つとして同じものはありません。 それが「ブルーポタリー」の魅力です。 職人たちの技術と手作業によるあたたかみが伝わってくる陶器ですよね。
いつかジャイプールに行って「ブルーポタリー」を直接比べて眺めてみたいものです。
インドらしい鮮やかな色合いの花瓶とプランターを紹介します。
プランターはサイズが3つあるのが嬉しいですね。植物を飾るプランターとしての使い方だけではなく、ペン立てや小物入れとして使ってもよさそうです!
それぞれデザインも違って可愛いので、インテリアとして部屋に飾りたくなります。
次に紹介するのは「ブルーポタリー」の壁掛けフックです。形もさまざまで可愛いですね。 ピンで留めるだけで簡単に使えます!
1個使いも可愛いですが、デザインが違うというのを活かし、2.3個使いもおすすめです!
スワッグやリースをかけて飾るのもおしゃれですし、サングラスや眼鏡を引っかけて使うのもいいでしょう。私の場合、特にサングラスや眼鏡は「どこに置いたっけ?」が多いので、そんな使い方がしてみたいです!
壁掛けフックはケーブルを掛けたり、タブレットを置いたりと実は用途はさまざまです。 ぜひ活用してみてください!
「ブルーポタリー」の特徴や歴史、魅力について紹介してきました。「ブルーポタリー」は職人たちが丁寧に作った工芸品であること、1つとして同じものはないことを知り私自身も欲しくなりました!それと同時にジャイプールに行きたい気持ちも湧いてきました...笑 インドの活気ある雰囲気を感じられる「ブルーポタリー」をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
「ピンクシティ」との名を持つ、西インドの有名観光地ジャイプールの伝統工芸品「ブルーポタリー」はご存じでしょうか?鮮やかで透明感のある綺麗なブルーが、見る人を魅了する繊細な工芸品です。そんな「ブルーポタリー」の特徴や歴史、魅力について紹介していますのでぜひ最後までご覧ください!
目次
インドで花を咲かせた「ブルーポタリー」
「ブルーポタリー」はジャイプールが発祥の地というわけではありません。もともとは当時ムガル帝国の一部であったトルコやペルシャを発端とする焼き物でした。そのブルーポタリーがなぜインドのジャイプールで花開くことになったのか紐解いていきます!
「ブルーポタリー」がジャイプールの特産品となるまでの歴史は? 一度は消えかけたことも
インドにおけるブルーポタリーの歴史は18世紀にまで遡ります。
当時のマハラジャ(偉大な/高位の王)であったサワイ・ジャイ・スィン1世による政策が起源です。当時、首都をジャイプールに遷都するにあたって、世界の各地からさまざまな技術を持った人々を集めて定住させました。その中にブルーポタリーの技術を持った人々も含まれていたのです。その技術が王族に気に入られ発展していきます。
気に入られたことが分かる面白いエピソードがあります。
19世紀に当時のマハラジャであるラーム・スィン2世が凧揚げ大会に出場したのですが、ある兄弟にだけは勝てませんでした。
お互い糸を絡ませて、凧を落とした方が勝ちの喧嘩凧大会です。
その兄弟に強さの理由を聞いたところ、彼らは実は陶芸家で、弦の部分に陶芸で使用する青緑色のガラスをコーティングしているからだと教わります。
そこに興味を持ったラーム・スィン2世は自身が創設した芸術学校に彼らを呼び寄せ、技術を教え広めるように勧めました。
王族からの後押しもあり、順調に発展していくと思われた「ブルーポタリー」でしたが、そうはいきませんでした。繊細な技術を要することや技術の共有を職人が拒否したこと、そして世襲制という当時のルールがあり衰退の一途をたどります。
しかし1950年代に入ると「ブルーポタリールネサンス」が起こりました。
壁画家であり画家でもあるクリパル・シン・シェカワットを中心に、当時の母后陛下ガヤートリー・デーヴィーの保護のもとで再導入が行われたのです。
その後はより身近な人々に親しみやすいアイテムとしてビーズやマグカップ、ドアノブなどが開発されたことにより、伝統品として再び陽の目を浴びるようになりました。
その成果が実り、今日ではジャイプールの名産品として人々に愛されています。
「ブルーポタリー」という名前の由来
「ブルーポタリー」という名前は、陶器を染める際に使用するコバルトブルーやターコイズブルーといった鮮やかな色から来ています。
現在はブルーだけでなく、さまざまな色が使われるようになり、カラフルになってきました。
それでも「ブルーポタリー」の鮮やかでさまざまなバリエーションがある透き通ったブルーは、いつまでも見ていたくなるような気持ちにさせてくれます。
特に私のような「ブルー好き」にはたまらない陶器です!きっとマハラジャもこの鮮やかなブルーに惹かれて宮殿などの装飾に選んだのではないでしょうか。
原料の特徴とは?
「ブルーポタリー」の特徴はなんといっても鮮やかなブルーでしょう。
このブルーを出すには繊細で高い技術が必要です。
通常、陶器は粘土を使うのが一般的なのですが、繊細で美しいブルーの色を際立たせるために粘土は使用していません。
石英やガラスの粉末、ホウ素などからなる素地を使うことにより、白は白でも透明感のある白に仕上がります。
そこに色付けするとブルーポタリーの特徴である鮮やかな青が表現できるのです。
1つ1つ表情が違うのが「ブルーポタリー」の魅力
「ブルーポタリー」は熟練の職人たちが1つ1つ丁寧に色付けを行っています。
すべて手作業で、細い筆を使いデザインを素地に描いていきます。
デザインには職人オリジナルのものから花柄や伝統的な唐草模様、動物の図柄なども。
同じようなデザインでもすべてが手作業になるため、1つとして同じものはありません。
それが「ブルーポタリー」の魅力です。
職人たちの技術と手作業によるあたたかみが伝わってくる陶器ですよね。
いつかジャイプールに行って「ブルーポタリー」を直接比べて眺めてみたいものです。
「ブルーポタリー」で日常に色を取り入れよう!
花瓶&プランター
インドらしい鮮やかな色合いの花瓶とプランターを紹介します。
プランターはサイズが3つあるのが嬉しいですね。植物を飾るプランターとしての使い方だけではなく、ペン立てや小物入れとして使ってもよさそうです!
それぞれデザインも違って可愛いので、インテリアとして部屋に飾りたくなります。
壁掛けフック
次に紹介するのは「ブルーポタリー」の壁掛けフックです。形もさまざまで可愛いですね。
ピンで留めるだけで簡単に使えます!
1個使いも可愛いですが、デザインが違うというのを活かし、2.3個使いもおすすめです!
スワッグやリースをかけて飾るのもおしゃれですし、サングラスや眼鏡を引っかけて使うのもいいでしょう。私の場合、特にサングラスや眼鏡は「どこに置いたっけ?」が多いので、そんな使い方がしてみたいです!
壁掛けフックはケーブルを掛けたり、タブレットを置いたりと実は用途はさまざまです。
ぜひ活用してみてください!
「ブルーポタリー」の特徴や歴史、魅力について紹介してきました。「ブルーポタリー」は職人たちが丁寧に作った工芸品であること、1つとして同じものはないことを知り私自身も欲しくなりました!それと同時にジャイプールに行きたい気持ちも湧いてきました...笑
インドの活気ある雰囲気を感じられる「ブルーポタリー」をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?